0３年６月を最後に沈黙を続けてきたチキチキ通信は、約一年ぶりに復活しました。　６０６号を壊してしまい、フレーム交換の間はカートに燃えていただけであって…こそこそ目立たないように動いてはいました。　この『チキチキ通信』は永久に保存していくつもりです。　過去の記事はナイツＨＰのチキチキ通信を御覧になってください。

　僕の勘違いから始まったYukioさんとの出会い。　それがキッカケ（？）で企画された今回の『チキチキツーリング』。　新しく完成した６０６号は慣らしもそこそこでサーキット走行ばかりだっただけに、ツーリングも早くやりたいと思っていたので案外腰も軽かった。　一ヶ月以上も前に日時と場所も決定していた。　まぁ、出会って２・３日で決定してたワケで…。　ただ心配だったのは天気！（寒さ！）　「もうこれくらいの時期ならＯＫでしょう？」と僕が勝手に決めてしまった。　もちろんYukioさんに了解を得てからＨＰ（ＢＢＳ）で公表させていただきました。　この時期の山岳方面は残雪＆雪解け水で大変だから東京から名古屋の東名高速周辺で静岡と決定しました。　お題は『いちご狩り＆うなぎ狩り』…まぁ鰻に関しては後でとってつけた事だけど、いちご狩りだけではもったいないし、日本平も考えたけど鰻を食べる事にしました。　地図やＰＣで場所を探して…あとは穏やかに晴れてくれる事を願って当日を待ちました。

　翌朝は午前４時５０分に起床！　寝たのが遅かった事もあり、二日酔いの感ありで放心状態。　だけど直ぐに出発しなければならなかったので、さっさと身支度を済ませて４台のセブンを工場から押し出しました。　921君は帰宅して家から赤塚ＰＡに直行。店主さんはハーちゃんと一緒♪　４台で赤塚ＰＡに向け出発しました。　５時４０分くらいにようやく明るくない始めてきました。　しかし、さすがに早朝は寒くて僕はナイツを出る時からヘルメットを被りました。　高速道路にのるとアゴが凍り始めて鼻水も出始めました。僕の他にヘルメットを被っているのはハーちゃんだけで、他の人達は大丈夫なんだろうか？と思った。　早朝という事もあり空いてて集合時間よりかなり早く赤塚ＰＡに到着。　すでに４台くらい集まってました。　皆「寒い！寒い!!」を連発していたけど、出発時間の７時には太陽の温もりも強くなりセブン１０台・乗用車２台で次の集合場所である牧及原ＳＡを目指しました…が！　みんな並んで『のんびりツーリング』を予定していたのに、僕がＰＡを出た頃には誰一人＆どのセブンも見えなくなっていました。　仕方なく普通に走ってたら寒さに耐え切れなくなった＃30さんに追いつき、２台でのんびり牧乃原を目指しました。　　僕はここでもヘルメットを被っていたから平気だったけど、やっぱり高速移動は寒いですよね！

　予定の８時よりかなり早く牧乃原ＳＡに到着。　ＧＳで全車給油＆１台合流。　ここからは隊列組んで静岡ＩＣまで行く事を皆に告げて出発。　11台セブンを連ねて移動。　雲一つ無い青空で雨の心配全くなし！　ルンルン気分で静岡到着。ここからは信号で切れる事を予想して神経を使いながら海岸目指して進行。　そして現地在住のＮさんとＮさんのセブンの待つ農園(沢山園さん）に時間通りに到着しました。　駐車場に12台のセブンをズラーっと並べた景色は壮観でした。右から見れば険しい山をバックに…左から見れば穏やかな太平洋をバックにセブンが見れて、それだけで満足だった。　うだうだしながらなも『いちご狩り待機部隊』と『いちご狩り精鋭部隊』の二手に別れ、精鋭部隊は宿敵『１５師団』（いちご師団）の存在する場所まで進軍を始めた。　途中、精鋭部隊の足を止めるかの如く現れる急勾配、そして道路を流れる激しい濁流。あらゆる困難を乗り越え…ついに１５師団のハウスに突撃を開始した。　これまでの訓練の成果を見せるべき時がきたかのように我々は手を休める事なく戦った！　何度も敵のトラップにはまり、ツルツルのレーシングシューズで転びそうになりながらも一人の負傷者も出さずに我々は勝利を得た。　そして待機部隊の待つ駐屯地に戻り、合流。　いろいろ土産を買ったり、捕虜をトランクに沢山積んだりしてセブン１２機は再び飛び去った。

　６０６号を先頭に１３台（途中で１台合流）のセブンはＲ１５０を南下。　いちご狩りに多大な成果を得た我々の士気は高かった。　今度は鰻との戦い！　狩るか狩れるかの戦い！　油断はできなかった。約１時間の移動中、敵の高射砲は火を噴かず…途中、６０６号の前を小さなイタ車が進行を妨げたくらいで全く隊列を乱さずに突入。　スムースに陣地を確保。　間髪入れずに突撃！　しかし、ここで思わぬ事態が！　なんと食べたイチゴが水分に変わりトイレがパニック状態になり、まさかの先制攻撃に我々のダメージは大きかった。しかも大座敷で一度座ったら２度と立ち上がれないくらい気持ちのイイ罠にまんまとハマってしまった。　しかもガラスの向こう、笹越しにはズラリと並んだセブン１３台…もう誰一人として鰻と戦う気力を失っていた。　「もうダメだ！鰻に負ける！」と誰もが思ったその時、各自に鰻の肝の串焼き（でっかいの２本）が配られた。　いったい誰が？　さらに渋く光ったガラスの魚雷が次々と並べられ…鰻の骨のお菓子やらも参加して盛り上がった♪　我々が到着する前に現地のゲリラ部隊により既に鰻部隊は制圧せれており、各人鰻まるごとの鰻重を食した。　セブンを眺めながら座敷で食事をして、みんな仮眠モード突入状態に陥ったけど、東京から参加してくださったYukioさんを中心に恒例の自己紹介タイム。　のんびり和気藹々とした時間を過ごして、今度は御前崎を目指しました。

  ココから先の道は下調べをしてないから若干不安だったけど、とにかく一本道だし看板見て走れば行けると思った。　案の定、道しるべは交差点ごとに現れたので景色を楽しみながら気持ち良く海岸線を走った。　この方向から御前崎を目指した事が無かったから景色も新鮮で…『ＧＴroman』に登場する景色とよく似ていたので嬉しかった♪　気温も上がり、日差しも強かったけど海岸で風も強めだったので水温も気にせずに本当に気持ち良く１３台で流せました。　御前崎灯台の駐車場に１３台（混んでいたので少しバラけた）停めて、ホテルの喫茶ロビーで軽くお茶しながら休憩しました。　天気を心配しなくて良いから気楽に過ごしていたけど、みんな早朝出発という事もあり、けっこう疲れの色が出ていた。　僕はココから先の道順を考えてなかったから困っていたけど、東名高速道路の看板を頼りに進めば問題無いとノンキに構えていました。　そんなこんなで記念写真を撮ったり土産を買ったりして２時過ぎに御前崎を後にしました。

　Yukioさんとは此処でお別れ。　二日間共に過ごしたので寂しさは残ったけど、また会えると言いきかせて別れました。　帰り道も６０６号が先頭を走ったけど、やっぱり道が分からない。　高速道路の看板も現れない。　Ｒ１５０を越えて真っすぐ行けば菊川ＩＣだったのに、Ｒ１５０を南に進行。　そこからはひたすら直進。高速道路の姿はおろか看板も見当たらない。ズンズン進むけど浜松方面の看板しか現れず、だんだん不安になってきた。　帰ってから思い出した事なんだけど…以前、御前崎に行った帰りは菊川ＩＣからのった覚えがあった。その時は気持ちの良い茶畑に囲まれたワインディングをいくつも越えた記憶があった。　今となっては失敗した！　仕方なく何処かで右折しないと高速道路には向かえないと思い、ワケの分からない交差点を右折しました。結果は良かったんだけど…菊川ＩＣに向かえば良かった事は後の祭りとなってしまった。　結局、袋井ＩＣから高速に上がり、浜名湖ＳＡで解散しました。　たいへん御迷惑をおかけしました。　ちょっと田舎道も走ってみるのもタマには良いんじゃなかと…♪