CATERHAM SUPER7 1700BDR cosworth(通称:BDRスペシャル) 通称「BDRスペシャル」と言っても、そんなふうに呼ぶ人は少ないと思う。 略して『BD』と言ったり呼ばれたりする方が遥かに多い。 (以下 BDRに限った事ではありません) 僕がセブンを注文したのが92年の2月。 納車が同年8月。 注文してから納車までにもいろいろな物語があった。 今みたいにネットで検索すればセブンの情報がいとも簡単に手に入る時代ではなかったので、納車されてからは毎日が物語と化してしまう恐ろしい車だとは知らなかったです。 眺める事… 物語。 磨く事… 物語。 走る事… 物語。 整備する事… 物語。 壊れる事… 物語。 修理する事… 物語。 眺める事はあまりなかった。 だってガレージまで行くのに自転車で5分の距離だったもん。 強いて言えば自宅の駐車場に持って来て置いてあるセブンを部屋の窓から眺めながらビールを飲んで自己満足を味わった事ぐらいです。 磨きながら眺めていたのが90%ぐらい。 仲間と数台で茶臼山とかに行ったり、喫茶店などに行った時に『食後の一服』感覚で眺めるのも好きでしたね。 A型の悲しい定めで磨く事には時間を惜しまなかった。 フレーム交換する前のアルミボディは暑さ寒さを忘れて気が狂ったみたいに磨いた。 部屋にボンネットを宿題感覚で持ち込んで磨いていた事もありました。 最近では簡単にピカピカになる研磨剤があって、メチャメチャ輝いてるセブンも多いですね。 最初のアルミボディは力を入れて磨いたので、光の反射角度でアルミボディが波打っていたなぁ。 フレーム交換してからは一度も研磨剤を使った事がありません。 濡れ雑巾で洗い流して、パーツクリナーで油汚れを拭き取るだけ。 おかげでガレージに引きこもる時間が殆ど無くなりました。 雨や雪が降ってなくて暇さえあれば平日だろうが炎天下だろうが氷点下だろうが関係なしにセブンに乗っていた20代。 さすがに平日は乗らなくなった30代後半。 その頃から暑さ寒さに弱くなって、暑さ寒さを避けて乗る学習をした。 40歳になったら日曜日だけとなった。 そんな一週間に一度の楽しみも仕事と生活も両立させなければならずに…不可能となりつつある。 まぁそれもセブンを維持する為! セブンに乗る為! と…自分に言い聞かせている今日この頃。 サーキット走行は2008年で一切ヤメると誓った。 セブンのおかげで『車の仕組み』を学ぶ事が出来たと思います。 完全無欠のメカ音痴だった僕。 セブンが壊れたり不調になった時にはナイツブリッヂの伊藤さんが常に助けてくれた。 積車で引き取りに来て… 修理して積車で持って来てくれるという優しい『助け』ではなく、『自分で直せ!』と言わんばかりの助けだった。 最初は何をどうしたらイイのかさっぱり分からなくて困った。 それに面倒だった。 でも電話で聞きながらでも自分で直せた時の感動はお金では買えない経験。 愛機への愛着がボルト1本にまで沁みつく。 自分ではどーする事もできない故障は積車で引き取りに来てくれた。 一緒に自宅前の焼肉屋さんで盛り上がってから、606号を積んだ積車を見送った事は数知れず。 引き取りはワクワクしながら名鉄電車に乗って行ったなぁ。 今ではトレーラーに積んでの往復。 それがCATERHAM SUPER7 1700BDR cosworth(通称:606号)と17年の付き合い。 17年前の606号と現在の606号は全くの別物になってしまった。 がっ! 中身は17年前とほぼ同じ。 OHを繰り返す事4回。 シリンダーにスリーブを打ち込む大手術(延命手術)の成功で、まだまだ走り続ける事ができる。 そんな606号の通算走行距離は2009年1月14日現在で115349kmです。 なにせ納車された最初の一年で20000km走ったから…。 少しずつ年間の走行距離は減るに違いない。 毎年減るのは仕方ない。 ある意味で『減って当たり前!』なのかな? CATERHAM SUPER7 1700BDR cosworth… 諸元なんてものは全然知りません。 カタログデータで180馬力だと知っている程度。 「何回転まで回るの?」という質問を時々されます。 それすらも知りません。 サーキットで走っていた時でも、調子がイイと8500まで回るし… 1本調子が悪いと3500以上回らなかったし…。 エンジン自体は限りなくブン回るのだろうが、調子がイイも悪いもキャブ次第ですね! トルクがどれだけ。 ギア比がいくつ。 キャブのセッティングがどーたら。 圧縮、カムの角度、なんたらかんたら全然知りません。 ただ気持ちよく吹け上がって気持ちよく走れればOK! それが606仕様のBDRなのです♪ BDR! BDR!! BDR!!! という大そうな題名で今年最初の報告書をUPしました。 BDR… 馬鹿・デブ・ろくでなしタイプの略ではなく、ベルト・ドリブン・typeRの略なのはI LOVE SEVENという聖書で読んで知っています。 「だから?」というツッコミが入る事を恐れて書くけど… 606はただ単に『R』という文字が好きなだけ。 もしも『BDR』じゃなくて『BDP』とか『BDI』だったら気が抜けるし、これほど愛着が湧かなかった気がする。 スカイラインGT−Rだって好きだし、YAMAHAのTZR250(後方排気)も大好きだったし… 最初に買ったスクーターの名前はHONDAのDJ1−RRだった。 『R』の一文字が606的にとても重要だったのです。 もしかしたら、ただそれだけの事なのかな? by606 で…終わってしまったら、BDR! BDR!! BDR!!! という大そうな題名も、それこそ台無し。 少しぐらいはBDRについて書かなきゃね! 『素敵なExhaust sound!』 それに尽きます。 それを邪魔する者は警察だろうと中指立てちゃる♪ 『BDR=反逆者』 それが606のBDRエンジンのイメージ。 誰にも叱られず、誰とでも仲良く上手に生きていこうと思うようになったらCATERHAM SUPER7 1700BDR cosworth(通称:606号)から降ります!! by606 |