せせらぎ街道&極秘峠ツーリング
 ■10月26日 (日曜日)■
 
 1週間前は絶好の行楽日和だと天気予報が言ってたのに…  前日から天気予報は急降下。
またしても微妙な天気予報。  目指す高山市の極秘峠の天気は『概ね曇り』らしい。  降水確率も50〜60%だ!  そんなの判断できないよーっ!  雨マークが複数個あれば延期と判断できるのに雲マークの連打。  雨マークは日付が変わる頃に2つあった。


 目的地の高山極秘峠を走っている時間帯は午前9時〜10時前。  午前10時には道の駅で鶏ちゃん定食orよもぎうどん定食(アイス付)を食べてる段取り。  午前中には国道41号線を使ってUターンしている。  それぐらいの時間なら6時間余裕を見込んでも雨は大丈夫と判断して、土曜日の午後4時に『実行』する事に決めました。


 いつもツーリングの前の晩は適度に酔って午後8時には寝る事にしている606です。
しかしこの日は違った。  午後8時からカートの耐久レースが始まった。  自分でもアホかと思うスケジュール管理。  でも面白いから遊んでしまう♪  結局帰って寝たのが午後11時!  そして午前3時に起床。  
 でもツーリングの日の朝はどんなに疲れていても…  どんなに寝不足でも気分が高揚して早く目が覚めてしまう。  自分でもアホだと思う体調管理。


 午前2時頃に目が覚めて窓の外を眺めました。  曇天。  黒いはずの雲が、黒過ぎて黒光りしているほど怪しい空だった。  でも降っていなかったのでベットで目を閉じる。  いつ敵の威嚇射撃(雨音)が始まるのか…  怖くて眠れない。
 そのうちに午前3時にセットしたアラームが鳴り響いた。

 午後10時過ぎに帰宅して風呂入ったり片づけしてバタバタしまくって、午前3時に起きて再びバタバタやってる息子を両親はどう思ったのだろうか?  40歳過ぎても馬鹿息子ヨロシク状態。  見て見ぬふり?  寝たふり?  
 生まれた時から『良い子』じゃないから別にどーでもいい事だけど…  せめてもの親孝行は目が覚めないように静かにバタバタする事ぐらいかな?
誰かに怒られないように生きていけるほど僕は馬鹿じゃない。


 そんなワケで午前4時に今度は近所を起こさないように606号にエンジンをかけて出発。 
早朝&山間部という事で真冬の服装での出撃となったけど…  着膨れ&太った事によりシートベルトが超キツイ!  まるで今からサーキットでレースでもするぐらいシートに括り付けられた。


 星も月も出ていないから真っ暗。  それにゴーグルをかけたら暗闇でサングラス状態なので裸眼で走り続けました。  
知立バイパスから伊勢湾岸自動車道で名古屋高速に入ろうか?  このまま国道23号線から名古屋高速に入って300円浮かそうか迷ったけど、伊勢湾岸道を選んだ。  合流車線からGT−Rの小隊の列に仲間入り。  1台だけBD−Rでは笑える。  短いGT−Rとのツーリングを楽しんで名古屋高速に入りました。

 やっぱりこの時間帯は空いてるね!
真夏ならアクセル踏んで気持ち良いけど、寒くなったらアクセル踏むほど自虐行為。  特に助手席は…。


 そのまま名神高速道路に入って東海北陸自動車道に進みます。  快適にクルージング♪
 ところが川島PA手前で「トイレーっ!」と叫ぶ左横。  川島PAは駐車場までスロープが長いので本線に戻るまでにかなり時間が必要となる。  下手したら長良川SAまで行った方が早いかも知れないぐらい。  それに途中でプチ事件があり、名古屋高速を一旦降りてコンビニに寄ったりして集合時間に遅刻寸前だったので、「あと15分我慢して!」と… 長良川SAまで加速して飛ばしました。


 長良川SA手前の関IC付近からレーシングスクリーンにサラサラと被弾。  「こんなに早く? こんな所で?」と雨を疑った。  しかし前方に車は走っていなかったので、ウォッシャー液を撒かれたワケでもない。  雨だと確信したらスッゲー腹が立ってステアリングを叩いた。

 さらに悲劇が…
長良川SAに到着したら助手席でワンワン泣いてる。  相当キツかったみたいだ。  30分前にコンビニでトイレを借りたはずだし、僕は全然大丈夫なのに…。  
 他のSA利用者から見たら誘拐犯みたいでした。  半歩行進&内股で歩くから漏らして泣いてるのかと思ったし…。  
 不機嫌モード開始。


 長良川SAには既に5台ほど集まっていました。  駐車位置的に一番のりは55さんかな?
僕は名神高速道路に入った時からガス欠の警告灯が点いてたのでGSで燃料補給。   ガス欠の警告灯と膀胱の警告灯のWパンチ。  さらに雨でトリプルパンチ。  寝不足も含めてダウン寸前で到着ですわ。


 「おはよございま〜す!」と到着されてる皆さんにカラ元気で挨拶。  トト1.8Kさんは既になにか食べていた。
「パラパラ降ってきちゃいましたね。」と言うと…  「たいした雨じゃないでしょ♪」  「え!降ってきましたか?」などなど血液型で分ける事ができる返事。  
 606の頭の中では恐怖の『集合場所解散』だけは避けたい事態。  でも『強行軍』も危険。  高山市内でパラパラ降ってくるぐらいだと思っていたのに…。  此処に着くまでに既に疲労困憊でフリーズしがちな脳を働かせて無意味に悩み続けた。


 とりあえず手書きの地図を皆さんに配って、出発時間(5時50分)5分前には判断しなければなりません。  雨が止めば進むのは確実なんだけど…  止まないどころか雨量が増しているのは車のヘッドライトで分かる。  

 『中止』 星のふる里ツーリングでの判断ミスを繰り返してはイケナイと思い…決定。  集合場所解散と皆に伝えました。  悔しかった!  でも第七小隊をまた危険にさらす事はできない。  今回は台数も多いし、Sタイヤも多い。  この先はもっと雨が降っているはず。 


 だけど…  僕は郡上八幡ICまで行かなければなりませんでした。  郡上八幡IC入り口のコンビニから合流する手はずのセブンが3台待機してるはず。  此処から電話で中止にしましたと伝える事は簡単。  文明の利器(携帯電話)を使えば苦労せずに事は済む。  だけど何かが違う。  『行かなければ!』  そんな気持ちで僕は「郡上八幡ICで3台合流するので、とりあえず行って中止を伝えてきます。」と皆に言ったら…
 「じゃあ皆で郡上八幡ICのコンビニまで付き合うわ!」と皆さん賛同。  雨の中申し訳ない気持ちが倍になったけど…嬉しい気持ち&温かい気持ちになれました。


 小隊は5分遅れで出発。  高速道路の雨は顔の露出してる部分に刺さるように当たります。  夏の雨なら嬉しくもなれるのに… 冬の雨はドライバーにとってもセブンにとっても凶器です。
路面は雨水を巻き上げるほどの状態ではなかったけど、Sタイヤを装着してるセブンにとっては危険な状態に変わりありません。  80km/h以下での低速走行。  郡上八幡ICまでは嬉しい事に片側2車線道路なのでマイペースで走れます。  その右横をスッゲー速さで追い越して行く軽自動車やSUV。  降水確率0%だったらと思うと…悔しいぞ!!


 郡上八幡ICから国道156号線に出たら左折して、待機していた3台が上手く合流する手はず。  しかし国道156号線を右折して直ぐに反対車線側のコンビニに入ります。  初めてお会いする方を含めて3台セブンがスクランブル発進寸前。  とりあえず606号から降りて事情を説明しに向かったのですが…  ふと気がついたら路面が濡れてない!  あれ?と思いながら挨拶しつつ、此処までの事情を話したら…  待機していた皆さんも出発早々から雨に降られていたそうで…「もう帰ろうか?」という状態だったみたいです。

 コンビニの駐車場に飛来したセブンの数…13台。  これで天気さえ良ければ嬉しい悲鳴だったのになぁ。  このコンビニに到着した時点で雨が降ってなくて、雨が降った形跡もなかったのは606的にはツライ悲鳴だった。  「これならパスカル清見まで行けるね!」  みんな笑顔だったけど…  もし途中で雨が降ってきたらどの道で帰ればイイのか分からない。  高山に向かうから必ず再び降る事必至。  此処で解散するか?  パスカル清見まで行くか??  第七小隊の合言葉は『案ずるより進むが易し』だっ!!


 という事で停まっていると不機嫌になる仲間を気遣い…  トイレから全員帰ってきたら直ぐに出発しました。
ったく奴には気ーつかうわぁ(^-^)''''


 スッゲー雨雲に向かって第七小隊の13機は国道156号線から国道256号線を経由して国道472号線を進みます。  全機ヘッドライトを点けての走行です。  晴れていれば点けなくても済む明るさだろうけど… 雲っているので暗いです。  
 全然路面は濡れてなかったので「もしかしたら雨は終わったのでは!」と小さくガッツポーズ♪  がっ!  やはり所々路面が濡れ始めた。  そして道の駅/明宝の手前でレーシングスクリーンに敵の機影が1つずつ増え…  レーシングスクリーンは敵の機影でいっぱいになった。


 道の駅/明宝に入ろうか?  でもコンビニを出てまだそれほど走っていない。  このまま前進しよう!(←これが後々『2つの事を後悔』する判断ミスに繋がった)


 第七小隊は途中から激しい機銃掃射を喰らい始めました。  顔が痛い(>。<)  しかし安全にUターンできる場所がありません。  まるで罠にハマったかの如く本降りの中を更に突き進む。  「早くUターンしなきゃ!」  「Uターンすればまた乾いた道に戻れる!」  気持ちは今すぐにでも道路上で切り返ししてUターンしたいぐらい。  でも後続12台が…。  

 なんとかタイヤチェーン脱着場の広いスペースに辿り着いて停車。  此処は以前にも反対方向から進んで来て土砂降りを喰らって墜落した場所だっ!  なんとも因果なタイヤチェーン脱着場なのだろう。


 もう何も説明しなくても皆は引き返す事ぐらい分かっているはず。  でも一人一人に頭を下げながら「Uターンします!」と告げて回りました。
今戻れば途中から道は乾いてるはずだし…  雨が止んでいたら道の駅/明宝で記念写真を撮りたい。  乾いた道と記念写真を夢見てUターンしたけど、不思議な事に雨は強くなるばかり。  こんなに降ってる状態でセブンを整列させて記念写真なんて撮ってられない。  『2つの後悔』は同時にやってきた。  道の駅/明宝… 通過。  皆で記念写真… 不可能。


 コンビニの駐車場を出てから乾いていた道も前輪が高々と雨水を巻き上げるほどに様変わり。  結局、雨雲に追われながら雨雲に向かって走っていたみたい。  郡上八幡IC入り口のコンビニに入ろうか迷ったけど、たぶん皆もう帰りたいばかりだろう。  事実上の途中リタイア。  事実上の流れ解散。  〆の挨拶も無しでツーリングを終わらせてしまった事をお詫びします。


 そのまま郡上八幡ICから東海北陸自動車道に入って帰路につきました。
雨は来る時よりも降っている。  顔に当たる雨は来る時に比べて精神的に何倍も痛い。  


 トイレ休憩で入った美濃加茂SA。  たかじんさんも後から入ってきました。  めちゃめちゃ腹が減っていたので屋台で何か食べようと思ったら準備中。  「やる気の無い屋台ばっかじゃねーか!」と、ストレス混じりでムカついた。  だけど時計を見たらまだ午前8時前。  もう正午ぐらいに感覚でした。  屋台の食い物が焼けるまで暫く待ってヤケ食い。  午前8時から飛騨牛の串焼きを食べるのは第七小隊ぐらいじゃないかな?  雨の中で焼けるのを待ってるのもスッゲーよ。
 〆でラーメンも食べました。  寒かったもん(>。<)


 郡上八幡ICのコンビニで合流した方々とお別れして、たかじんさんと愛知県を目指しました。  その頃…  なぜか雨が止んで明るくなってる美濃加茂SA。  帰ったらガレージの中じゃなくて駐車場で洗車できる。  ガレージの中では狭くて洗車できないもん!

 ところが豊田市に入ったらまた雨が降り出す始末。  いったいどーなってるんだ天気予報!!

 たかじんさんとは伊勢湾岸道・豊田南ICでお別れして単機西尾を目指しました。  
 雨が小降りになった午前10時に駐車場のカーポートの下に着陸。  即洗車したかったけど…  眠い。  寒い。  とりあえず荷物を片付けました。  昨日の夕方からイベントが連続だったので部屋はガス爆発したかの如く散らかってる。  風呂を沸かしてる間に、荷物を片付けつつ部屋の片付けもしました。


 雨が上がったので606号を洗車して部屋でのんびりBBSで昨日&今日のプチ報告。  「さ〜てチキチ基地に格納して来るかぁ♪」と外に出たら雨降ってるし(>。<)@
再び雨に打たれながら家から5分のチキチ基地に格納してきました。  格納してからBBSやれば良かったよ。  全てが裏目に出てる今日この頃。

 チキチ基地でもう1回雑巾掛けしてシャッター閉めて終了。
本当なら今頃は道の駅/ひだ朝日村で鶏ちゃん定食か、一日限定30食のよもぎうどん定食(アイス付)を食べている時間帯。  飲まずにはいられなかったので風呂上りに1本飲んで仮眠しました。

 午後3時にムッシュ99さんが遊びに来てくれたので、鉄板焼き屋さんで本格的に飲みました。  ここ3回ぐらい同じパターンのチキチキツーリング。  次回11月9日のリベンジTHEせせらぎ街道につづく… 。
by606