EURO CUPは大好きなレースでした。 2001年の初め頃から参戦。 年間4・5戦あって、暑くても寒くても雨が降っていても積車を近所のジャパレンで借りて606号を積んで兵庫県にあるセントラルサーキットに行ってました。 毎回カテゴリーや参加車両の規定が変わり… 「どの走行枠にエントリーすればいいの?」 という落ち着かないレースでした。 エントリー費も安く、参加する車両はいつも素敵な趣味車ばかり。 こんな楽しい草レースは他には無い!と思っていました。 2002年からはセントラルサーキットの近所にある西脇健康ランドホテルに前泊したり… ホテルの目の前にある『たこ焼き居酒屋』と出会って、レース以外にも楽しみを見つける事もできた。 しかし、レースも回を重ねる毎に参加台数が減り… 参加するセブンはノーマル車が少なく、事故も多発。 そんな僕も前回のレースで天狗になってたばかりに無理をしてプチクラッシュをしてしまった。 あれから5年。 仕事が暇な時になんとなくEURO CUPのホームページを検索して開いたら、いつの間にかセブン系がエントリーできるカテゴリーが消えていました。 『オープン2シータークラス』とか『BLSレース』とか…どこを探してもない。 暇に任せてダラダラ閲覧していたら。小さな小さな字で『※ケータハム・バーキン・ブレイザーなどのオープン2シーターは2及び18のみ参加可能』と一番下に書き加えられてるのを発見。 『2及び18のみ参加可能』ってなに? よく見たら21種類のレースカテゴリーがあって、AはカーセンサーEDGE様主催 EUROトライアルチャレンジ ※フェラーリ・ランボルギーニなどによる自己申告タイムからの誤差により順位を決定するラリー方式の走行枠。 Qはエキサティングラン ※スポーツ走行会 となっていました。 Qは言わずと知れた走行会ですが、Aは意味不明だけど面白そう! フェラーリ・ランボルギーニなどによる… 『などによる』の『など』に奥の深さがありますね。 走行会はイケイケドンドンな車や、初心者の方々との混走も考えられるので…『ラリー方式』という一風変わった走行枠にエントリーをする事にしました。 高級スポーツカーの方々と一緒に走るという事は、通常のルールの他に『暗黙のルール』というモノは絶対にあると思うので気をつけないとマズイだろうなぁ。 ルールも暗黙のルールも分からないまま、普通の走行会の倍もするEUROトライアルチェレンジにエントリー。 あとは野となれ山となれ! だけど… やっぱりSタイヤは必須アイテムだよなぁ。 と…いろいろ悩んだ挙句にA048のMコンパウンドを注文しました。 しかしA048の195/60・14インチは全国的に欠品中との事。 さらに白髪が増えるくらい悩んだ挙句にダンロップ03Gの硬めのSタイヤを注文したところ、直ぐに入荷するらしく… これならタイヤの皮むきをする時間もあるし、なんとなく馴染める時間がありそう♪ 迷わず注文(^-^)v ワタナベmgからダンロップのラジアルタイヤを外して03Gを履かせました。 タイヤ交換の日は運悪く雨だったので、前日に606号にレインタイヤを履かせてホイールごとタイヤ屋さんに預けてきました。 たった25分のサーキット走行なのにスッゲー前からドタバタしてる姿は昔と変わらず! 最近はまだマシな方かな? 昔は「ホイールのサイズを間違えたーっ!」とか、「エンジンが掛からないーっ!」 「エンジンマウントが折れてる〜っ!」 「キャブのネジを締め過ぎてキャブが割れてしまったーっ!」などなど… サーキット走行となると落ち着かない性質でした。 だいたいレースの前夜にサーキットでオイル交換してたぐらい神経質&ビビリ性なんです。 タイヤの皮むきは18日に茶臼山を往復して済ませました。 やはりグリップ良いですね♪ リアフェンダー…機関銃で撃たれたみたいになっていました。 茶臼山から帰ってから速攻でオイル交換。 BDRエンジンにスリーブを打ち込むまでは8500回転まで回っていたエンジン。 スカスカだったのも原因だけど、本当によく回るエンジンだったなぁ。 今はオイル交換しても7500回転で怖い! 心配! サーキット走行の前はエアクリーナーの掃除。 オイル交換。 タイヤ交換が三種の神器! エアクリーナーも洗ったよ。 駐車場が一気に臭くなるフィルター洗浄。 キャブはエアクリーナーが命? 気持ちイイ吸気音はそれだけで快感だもんなぁ♪ 濡れ雑巾で軽くボディを拭き取って606号を格納。 晴れたセントラルサーキットを全開で走りたい。 昔みたいに怖いもの知らずで走る事はできないけど… 峠や高速道路では絶対に味わえない快感を味わいたい。 たった25分! されど25分! 旧606号から現行606号になって初めてのセントラルサーキットです。 硬めの足回りは高速コーナーでは嬉しいかな? 西浦サーキットでは四苦八苦しながら走ったもんなぁ。 バードケージの癖も長いこと乗ってるくせに全然分からないから勉強になるかな? いろいろな事を25分の間にやりたいなぁ♪ …と、いろいろ妄想を膨らませて毎日が過ぎていました。 そんなある日の事です。 携帯に大阪からの着信履歴が残っていました。 大阪? 誰だろう?? 知り合いや仲間なら電話帳登録がしてあるので直ぐに分かるけど、登録してない電話番号だから安易にかけ直せない。 「誰か一緒にセントラルを走るのかな?」 白髪が増えるくらい悩んで電話してみたらEURO CUP事務局からでした。 午後7時過ぎに電話したので留守電でした。 留守電が苦手の606なので、EURO CUP事務局には「電話の内容はなに?」みたいなメールをしときました。 「明日電話ください」とも書いておきましたが…電話が無かったので、こちらから電話したら丁寧な対応でした。 「係りの者と代わりますから少々お待ちください」と… 少々待って出た女性、口をモゴモゴしながら「EUROトライアルチャレンジにお申し込みいただいのですが…本多様だけのエントリーなんですよ。(モゴモゴ)」と…。 「ヤッターッ! 完走すれば優勝やん!」 そんな棚ボタ&ご気楽モードが大好きな606。 しかしそんな美味い話はありません。 「モゴモゴ 台数少ないので モゴモゴ エキサイティングラン(走行会)に参加という形でも モゴモゴ 宜しいでしょうか?」 せっかくここまで熱く準備しといて… 「なんでやねん!(関西弁)」 と606の部屋の中心で叫びました。 ま…叫んだところで、セブン乗りは嫌な奴ばっか! と思われても困るので「よきに計らえ」とだけ言っておきましたわ。 (余計に嫌な奴かな?) 昼飯時に電話したのは悪かったけど、なんで飯食いながらの電話やねん! たぶん太ってるな(−。−) いろいろ準備してきたのに少し冷めてしまった感がありました。 さらに天気予報は雨模様。 19日から晴れマークは全然現れない。 あめ くもり くもり時々あめ あめ時々くもり 最後の大逆転を願いつつ… とりあえずは仕事を頑張ろう。 ■5月24日 (土曜日)■ クリスマスイブまで7ヶ月となりました。 今日は朝7時にガレージまでトレーラーを引っ張って606号を積みに行きました。 ガレージの前は道路拡張の恩恵で、道路脇に駐車して積めるのは嬉しい限りです。 対面通行化に伴う工事は完成しつつも延長線上は未完成。 未だに一方通行なのでスッゲー広い道です。 配達号を左いっぱいに駐車し、降りてビックリ… トレーラーのタイヤは縁石にしっかりFitしてました。 雨は午後から降るらしい。 午後からは配達だし。 雨のおかげで何もかもが裏目裏目状態。 タイヤも裏目。 エアクリーナー洗ったのも裏目。 裏目裏目でイライラも頂点。 そんな一触即発な606がトレーラーに606号を積もうとしてる時に事件が起きた。 ガレージの向かいのオバちゃん… 近所では有名なスピーカー(お喋り)オバちゃん。 僕が606号をガレージから出した途端にオバちゃんは現れた。 「なんだぁ! せーちゃん(606)! これに載せるのか?」とデカイ声で話しかけてきた。 「煩せーなぁ!」と心の中で叫びつつも… 「ええ。 遠くまで行くのでね」と優しく言えば… 「何処まで行くの? 鈴鹿サーキットか?」とデカイ声で聞かれる。 「兵庫まで行きます。」 「はぁ〜ん? 京都まで行くのか!」 「いえ、兵庫です。」 「京都の何処までいくのかね?」 「京都じゃなくて兵庫です。」 「京都までは遠いで気をつけて行かんとあかんよ!」 ずっと全開でデカイ声だった(T。T) さらに悲劇は続く。 なんとオバちゃんは交通整理まで始めやがった(>。<) ガレージから出してトレーラーの後ろまで移動するのにタイミングを計っていたら、オバちゃんがいきなり通行止め姿勢! 両手を高く広げて『止まりやがれ!』の合図。 606号のエンジンをかけてるし、プチ近所のオバちゃんだし…「やめろー!」とも言えず… そうこうしてる間に渋滞が発生してしまった(T。T) 大慌てで606号を道路に出してバックでトレーラーの後ろまで移動。 オバちゃんの誘導なんか不要極まりないのにエプロン姿で下がれの合図。 母親かっ? 知らない人が見たらマザコン&過保護な親子にしか見られなかっただろうな。 さらに悲劇は続く。 トレーラーに積む時は結構神経を使うので、集中してセブンを前進させていた。 「あかん!あかん!! タイヤが当たる! ほ〜れみや〜当たったがね!」とデカイ声で騒ぐオバちゃん。 もう疲労困憊。 「うるせー! 黙ってろ!」と怒鳴りたかったけど… 子供の頃オバちゃんの店(八百屋さん)でパラソルチョコレートを万引きした覚えがあるので強く言えなかった。 適当に積んで急いでこの場を立ち去った606。 適当に積んだので、ガレージから家に戻る短い距離でタイヤに噛ませたベルトが外れてて、かなり危険な状態でした。 本当はこのままセントラルサーキットに向かって、西脇健康ランドホテルに宿泊できれば最高なのですが… これからトレーラーを切り離して配達(仕事)です。 606号を積んだままトレーラーをカーポートに格納しました。 格納が済んだ途端に雨が降り出した。 「おほ♪ やっぱり僕は晴れ男♪」と喜びながら雨の中を配達に出た。 それって本当に晴れ男かぁ? 配達から帰って、雨の中でトレーラーを再び牽引して荷物を積み込みました。 今どれだけ降っても構わない! どうせ606号は濡れるのだから… せめて明日の朝には雨が上がって、午前11時50分からの走行前には路面が乾いてくれればOK。 今のうちにガンガン降ってくれ〜! 積み忘れはないか? 牽引体制はバッチリか? いろいろと心配してしまうのがA型の悲しい定め。 珍しく天気は諦めている。 ツーリングだったら絶対中止の空模様。 天気を諦めてるだけに眠りにつくのは早かった土曜の夜。 ■5月25日 (日曜日)■ 午前2時半起床。 雨はザーザー降り! ←まぁこれは想定の範囲内なのでそれほど苦にはなりませんでした。 今ドシャ降りなら早く雨が止んでくれそうなので返って嬉しいかも。 だけど…606号は濡らしたくないなぁ。 タマが内腿にはり付くと『雨』という便利な気圧センサーを持ってる606。 昨日の午後からず〜っとはり付いたままです。 雨降りだし… 長距離移動だし… どうせレーシングスーツに着替えるのだからと、ジャージ上下を着て行く事に決定。 ヒゲ剃って、歯磨きして、荷物の最終チェック&トレーラーの最終チェックをして午前3時半に家を出発しました。 雨の中、606号を積んだトレーラーをカーポートから出す時はさすがに凹みますね。 横殴りの雨で既に濡れていても嫌だったなぁ。 家からは伊勢湾岸自動車道を進みました。 雨はスッゲー激しく降っています。 一度濡らしてしまえば諦めはつきます。 小雨程度なら諦めてお終いですが… これほど強烈に降っていると電気系統が心配。 エアクリーナーが濡れないようにビニール袋を被せて来た事は大正解だったけど、電気系統にまで気は回らなかった。 晴れていれば何も考えずに気楽だったろうに…。 雨が降っているからスピードも出せない。(だから早めの出発でした) 伊勢湾岸自動車道から東名阪自動車道を進み、新名神自動車道に入りました。 この新名神自動車道は六甲に行く時に606号で駆け抜けた道です。 山間部を抜ける平坦な高速道路だったという記憶がありましたが… こうやって配達号に606号を積んだトレーラーを引っ張って走ってみると、緩い登り坂だという事が分かった。 すでに薄ら明るい時間帯。 景色は分かる。 見た目でも平坦な道なのに速度はグングン落ちてしまうから不思議でした。 霧も濃かったなぁ。 新名神自動車道から名神高速に入った頃から雨は小降りになりました。 新名神は山間部だったから雨が激しかったのでしょうね。 配達号の燃料も中途半端な状態で出て来たので、燃料補給と休憩を兼ねて草津PAに入りました。 雨降りのせいか…観光バスは駐車スペースを3台分使う横着且つ乗客に優しい駐車の仕方。 おかげで配達号も斜めに駐車するしか方法はありませんでした。 草津PAでは朝飯を買い、こんな天気なのでいつ事故渋滞が発生してもおかしくなかったので…急いでGSに向かいました。 やはりセブンは珍しいのでしょうか… GSの店員さんからは「どこの国の車?」「排気量は?」「屋根ないの?」と質問を受けます。 真剣に質問してくださる方には真剣に受け答えるのが礼儀! キチンと答えました。 そんなちょっとした会話で二人とも笑顔になれる車って素敵ですね♪ 606号の燃料タンクには20リットル入ってたので、給油しようか迷ったけど… まぁ、ガス欠喰らったら「ネタになるぐらいかな?」と思ってヤメときました。 でも心配の虫がチクチク刺し続けるのはA型の悲しい定め。 雨が降り続ける中、振り返らずセントラルサーキットに向かいました。 新名神高速の恩恵でスピードを出さなくても予定よりも随分早い進行です。 だって…昔は名古屋高速経由で小牧から名神高速に上がっていたもんね。 5年間という時間の経過で、なにもかもが恐ろしく便利になった気がします。 ガソリン代は1g115円だったのに、1g165円と、50円も値上がりしてましたが(>。<) 天王山トンネル付近で雨が止みました。 ルームミラーから見える名古屋方面は真っ黒な雲に覆われていますが、向かう大阪方面は薄曇りで明るい。 やはり西から天気は回復するんだ! とテンション急上昇。 この調子ならサーキットに到着した時には晴れているに違いない。 僕が走る頃にはグラベルも芝生も乾いてるぐらいなコンディションが期待できる! そう思った途端、「洗車したい」と思ってしまうのもA型の悲しい定めでもあります。 名神高速道路から中国自動車道に入ります。 岡本太郎さんの太陽の塔を眺めながら宝塚を過ぎて心臓破りの坂道を過ぎたら、滝野・社ICまでは直ぐです。 時間には余裕がありましたが… 方向音痴なので滝野・社ICを降りてからのルートに余裕がありません。 一先ず赤松PAに入って、持って来たカーナビをセットしました。 赤松PAからセントラルサーキットまでの案内をカーナビに託して出発。 本来ならセントラルサーキットに向かうソレっぽい車について行けばOKなのですが、僕は2回目の走行会に参加するので、受付開始時間が9時半からと…レースや1回目の走行会などの受付開始時間よりも2時間以上ズレているので、全然ソレっぽい車は見当たりませんでした。 滝野・社ICの料金所を出ると二手に分岐します。 頭の悪いカーナビだったので、どちらに進めばいいのか教えてくれません。 5年前は迷う事無く進んだ道でしたが… 容量の少ない606の頭からは既に削除されていたデータ。 50%の確立で進んだ方向は…やっぱり間違えてました。 しかしリルート検索で本来進む道に戻る事ができました。 だけど5年前に走った道とは全然違うし… なんとなくまた滝野・社ICに戻ってるみたい。 いつも頼りにならないカーナビをだんだん握り潰したくなってきました。 案の定、滝野・社ICに進む看板が現れた! ダッシュボードの上に据え付けてあるカーナビを外して地面に叩きつけてやろう!と思ったら、このルートで正解だったので許してやりましたわ。 あとはカーナビに指示されるままセントラルサーキットを目指せばOKです。 西脇市に入って、僕が20年前にバイクでよく走った道に出ました。 土曜日の夜だけ使っていたプチ下宿付近。 懐かしい。 さらに進んだら超思い出深い西脇健康ランドホテルが現れた。 「うわぁ〜懐かしい!」と、ついつい叫んでしまった。 西脇健康ランドホテルの直ぐ前にあった、小さな居酒屋『たこ焼き居酒屋』さんは… なんと無くなっていました。 帰りに昼飯を食べに立ち寄ろうと思っていただけに残念。 いつの間にかホルモン焼屋さんになっていました。 これにはさすがに寂しくなりましたね。 西脇健康ランドホテルを過ぎて、見覚えのある交差点を左折しまくり… セントラルサーキットのバックストレートの側壁が見える外の駐車場に到着。 1時間以上も早い午前7時半に着いちゃいました。 つづく… by606 ↓暇だったので洗車しちゃうの図。 |