■4月19日 (土曜日)■

 成り行きで3台体制(9人)&ご気楽モードでのり込めるかと思ったけど…  レース前日までドタバタしてしまった。  
結局3台体制で臨む事はできた。  しかしドライバーは7人。  つまり3:2:2というチーム体制。  1時間を3人で走るチームが一組。  1時間を2人で走るチームが二組。  しかも美浜サーキットの耐久レースは初となる△10嫁さんは2人体制のチームとなり、僕も皆もプチ心配でした。  

 ムーンライトライダーズ@  アダムさん  606
 ムーンライトライダーズA  △10さん夫婦
 チームおおごしょ  チキンカツさん&職場の仲間2人


 3日前から仕事を手抜きして、この耐久レースに体力を残せるように調整。  手抜きしても仕事が集まってしまうのが繁忙期の悲しい定め!  もし手抜きしなかったら耐久レースどころではなかった。

 ところが!!  この『手抜き』が思いもよらぬ事態を招いてしまった。
なんと普通なら月曜日の午前中までかかるであろう仕事量が、頑張ったら土曜日中に片付く算段が整い始めた。  月曜日までかかるのなら昼休み込みでも午後3時には終わって体力温存を図れたのに…  今日中に終わらせる段取りになってしまった。

 おかげで昼休み無し。  午後4時まで工場で品物の仕上げ。  慌ててレースの準備をして美浜サーキットに向かったのだけど、行く途中も2軒配達をしながらの移動となりました。  腰痛。  脳死。  無気力。


 仕事モードから遊びモードに頭を切り替えて美浜サーキットに向かった頃は激しい渋滞。  潮干狩り渋滞も混じっていたのかな?  なんとかドラミまでには到着してないとドライバー交代の要領(ルール)が分からない。  まぁ、遅れてしまったら聞けば済む事だけど…  到着して即予選では、予選だけで倒れてしまう。  少しは休みたいから配達号は知多半島道路をフルブーストで走り続けました。


 美浜サーキットに到着したらカートの周りに大勢集まっててヘルメットまで被ってました。  練習走行&予選でも始まるのかと思ったら、単なるレンタルカートの時間だったので一安心。
 駐車場にもコースにも誰も知り合いがいなくてサーキットを間違えたのかと思った。
バイク(レース用)を眺めてるアダムに似た外人さんが居たので「スッゲーよく似てるなぁ♪」と見てたら右手を上げたのでアダムだったと気がついた。

 「Where are all?」(皆はどこ?)って聞いたら…  「All in that house.」(あの家の中です)と答えられたので美浜サーキットの事務所&レストランまで歩いて行きました。  本当は全部日本語で喋ったんだけどね♪


 建物の中で受付が始まっていました。  前回はコース脇の小さな建物の中で受付してたから勘違いしちゃったよ。  誰もいないはずですわ!  

 とりあえず皆と合流。  安心したしドラミまで時間があったので配達号で仮眠。  20分ぐらい一気に睡眠がとれて随分と楽になりました。  眠眠打破を買って来るのを忘れたし…  気がつけば空腹。  なにも食い物を買って来なかったので今度は空腹感が襲ってきた。  さらに失敗した事に上着を忘れてしまったので寒くて大変!  着替えのTシャツは3枚くらい持って来たのにトレーナーもジャンパーも無い。  ペラペラの作業ジャンパーの上にジャージを着て寒さを凌ぎました。


 凍えながらドラミに参加。  初めて体験するドライバー交代の時に使われる『1分ルール』の説明をしっかりと聞いて覚えました。  アダムには身振り手振り&中学1年程度の英語力で説明しました。  ストップウォッチをどの地点で押して1分測るか…  1分とはどの地点までなのかという説明は本当に難しかったわ。   それでもアダムは真剣に受け応えをしてくれて納得してくれました。  この時点で仮眠で充電した僕のパワーは全て使い切りました。


 ドラミが終わって間髪入れずに練習走行が始まりました。  この練習走行には予選も含まれています。
 とりあえずアダムが練習走行を始めました。  そこで驚いた事…  「スッゲー速ぇ〜!!」  コースインして2〜3周は慣熟走行すると思ったら、2コーナーから全開走行。  しかも教えたラインを1周目から完璧に走ってる。  タイムもグングン上がってるし…  僕は見てて「よほどストレス溜まってたんだなぁ!」と思ったよ。


 僕よりも速くなってもらっては困るので、ストレスが発散できた頃合を見計らってピットに入れました。

 アダムと交代して僕がコースイン。  コースインして直ぐに気がついた事… 背もたれを忘れてシートがガバガバ!  右に左に肋骨を打ちつけながら忙しく走りました。
 とりあえず練習走行。  数分間のんびり練習走行をしてから僕はアクセル踏みっぱなしでブレーキだけで走るインチキ技に挑戦しました。  ところがカートは失速×2。  アクセル戻してブレーキ踏むよりも失速する。  しかもエンジンの回転がなかなか上がらない。  あれよあれよという間に抜かれるし離される。

 実はこのレンタルカート… アクセルを抜かずにブレーキを踏んでタイムを上げるようとする人が多かった為にエンジンが壊れる事が多々あったそうで、アクセルとブレーキに細工がしてありました。  だから普通に走った方が速いわけなんですね!  僕みたいな悪者が他にも存在してた証拠です。  ごめんよアダム。

 不思議に思いながら正攻法で後半走ってチェッカーを受けました。  おかげで15台中8位の予選順位でした。  ごめんよアダム。  
美浜でレースがある度に心の中でアダムに謝ってる606。


 耐久レース決勝も間髪入れずに始まりました。  2人体制では忙しい!  アダムに「ローリングスタートやる?」って聞いたら… 笑顔で「ホンダサンドーゾ!」と言われたので笑顔で「OK!」と言ったけど…  練習走行&予選で結構疲れたのでアダムに走ってほしかったから、心の中は般若の如く…。


 今ヘルメット脱いだのに直ぐに被り直してゼッケン9番のカートに乗り込みました。  乗り込んだけど直ぐに脱出してシート調整用のスポンジを借りて来て背中に挿入。  「こ…これだyo~」と戦闘モード。  
 
 一列縦隊でのローリングスタートだったので気楽でした。
前を走る7台のカートは蛇行しながらタイヤを温めています。  慣れてる証ですね!  カート用のレーシングスーツも目立ちます。  僕は疲れたから惰性で走ってただけです。  だって親指の付け根よりも下が既に痛くなってたんだもん。(弱っ!)


 日章旗が振られて60分の耐久レース!
 気合いを入れて1コーナーに突っ込んでみたけど… 耐久レースなんだなぁ〜 みつお  とりあえずは60分間アクシデント無しで走るのが秘訣。  スタート直後は混雑するから接触してコースアウトしたり壊してしまっては勿体無い。

 それでもスタート直後はスプリントレースみたいで誰もが熱い。  自然と白熱!(←この二つの漢字は似てるでしょ♪)


 アクセル全開で走っていても時々失速するゼッケン9番。  立ち上がりも泣けるくらい遅い。  できるだけスピードを落とさないように… 回転数を落とさないように心がけてた。  だけど追突しそうになったり接触を避けようとすれば相手に離されてしまう。  苦味を噛みしめながら経過時間を見たら、残り50分数秒。  アダムがサインボードを出してます。  大きな体に似合わずコッソリとサインボードを出してるから、本気で出してるのか?何気無く持ってるだけなのか判断できないくらいだったyo~


 最初のドライバー交代。  シート調整用のスポンジを外しながらカートから脱出!  アダムからストップウォッチを渡されて、アダムが乗車。  1分ルールで言われたポイントまでは3秒くらいだから55秒ぐらいでスタートさせればベスト。  アダムから渡されたストップウォッチを見てビックリ!  (>。<)動いてないし…。

 いきなりのペナルティーではモチベーションが落ちるし…  無駄に止まってるのも悲しかったので、適当にGO! (終わってからLap Time表を貰って2分近く止まってました。 2周くらい損してた。)
 

 アダム怒涛の走り。  (@。@)まだ始まったばかりだけど…大丈夫かぁ?  って、僕もこの10分で精魂使い切った。
ここからはもうプレーヤーにのったレコード盤みたいな感じ。  グルグルと周回を1つでも多く回る事が上位に食い込む要素。  それからのドライバー交代は1分7秒以内に行えてる。  


 耐久レースとは不思議なもので、だんだんと体力が消耗してくるものだと思ったら… どんどん元気になってきた!  へっぽこなカートの癖も分かり、乗り慣れてきたから楽しくもなってきた。  抜きつ抜かれつの攻防!!  多少の違いはあれど、ほとんど互角のマシンで戦うレンタルカート耐久レースは本当に楽しい。  ミニの耐久レースは中身が分からないもんね。

 シート調整用のスポンジはシートにしっかり固定しておかないとモチベーション下がります。  だってドンドン上にズレ上がってくるんだもん(>。<)@  気になってしょーがない!  ストレートは前傾姿勢で駆け抜けたいのに、背筋を伸ばしてスポンジを押し込んでるダサ坊の606です。


 目の前をバトルしてる2台を「絡めばイイのに…」と思ってたらキチンと絡むし♪  普通なら疲れ果てて鼻息しかでないだろうけど、楽しく笑いながら走り続けました。  そんな事してるからアダムが出していた交代を告げるサインボードを見落として2周走り続けてしまった。  もちろんストップウォッチも意味無し!  1分15秒くらいかかって最終走者のアダムにバトンを渡しました。  ゴメンよ… アダム。


 そして電光表示板のカウンターは『0:03』 『0:02』 『0:01』 『0:00』とカウントダウンされてチェッカーフラッグが振られました。
アダムも笑顔でチェッカーを受けました。  結果は…

 優勝  チーム菌  98周
 二位  プリントアーツ  98周 (+20.370)
 三位  BOMBERS RACING 2  98周 (+0.459)
 04位  TeamひまわりWith y.s.a  96周 (2周回)
 05位  ムーンライトライダーズA  96周 (+5.016)
 06位  ムーンライトライダーズ@  95周 (1周回)
 07位  チーム タイガ  95周 (+4.374)
 08位  ナイツブリッヂレーシングNRC  95周 (+20.326)
 09位  あっちっち1号  94周 (1周回)
 10位  テクマレーシング  92周 (2周回)
 11位  Vツイン  90周 (2周回)
 12位  あっちっち2号  90周 (+13.703)
 13位  BOMBERS RACING 1  90周 (+0.139)
 14位  チームおおごしょ  89周 (1周回)
 15位  Bloods ○ チームテンパる  88周 (1周回)

 チームおおごしょはアクセルワイヤーが切れるハプニングがあったそうですが、見事完走しました!
今回のベストラップは34秒012でした。 どのチームもこの2秒以内にベストラップを出しており…かなり楽しいレースでしたよ。  楽しい時間は凄く早く過ぎてしまう。


 表彰式では上位3チームにトロフィーの授与。  そして豪華副賞と賞金! (羨ましい)
そして15チーム全てに参加賞と景品。  抽選では次回の参加費割引券や3周おまけ券なども貰えました♪  最初から最後まで楽しく盛り上がり… 午後9時45分にお開きとなりました。


 帰りは皆で大府市内のラーメン屋さんにて打ち上げ。  飲みたかったけど運転して帰らなければいけなかったのでラーメンだけ食べて帰路につきました。  大府市内から西尾に向かってるつもりで運転してたら、いつの間にか名古屋市内に入っててビックリ!
大府市内と刈谷市内でツーリングでもないのに迷子になりつつ帰宅したのが午前0時半。  午前4時過ぎから仕事をし続けて、休む間もなくカートで走り続け…それでもまったく疲れ知らずな自分の若さを確認した一日でした。

 つか…  これを書いてる今日はスッゲー疲れとスッゲー筋肉痛(打ち身)で中年を確認してる。

by606  










レンタルカート60分耐久レース