行くぜ! 九州やまなみハイウェイ! 中編
 鉄柵が取り除かれるだなんて『傑作』(てつさく)だね(^0^) はいはい。

 既に乗用車を積み込む前から大型トラックなどはガンガン積み込まれてました。 そしてついに乗用車を積む順番がきた! ちゃんと船のバランスを考えて積んでるのが分かりますね。
 「はい。じゃあ前に進んで。」と言われた時は、小学生の頃にインフルエンザの予防接種で並んでる時の気分。 「次かぁ!」という状態。
ところが「はい。此処でエンジン切って待っててください。」と言われて…茄子がママ。 僕よりも後ろの乗用車が次々と追い越して、フェリーに飲み込まれていく。 それは凄く手際が良かった。 あっと言う間に606号だけになりました。

 しかし! まだまだ乗船を待ってるトラックは50台近く残ってた。 船のバランスを考えて積んでるのが痛いくらい分かった。 たった500kgの車なんて上皿天秤のペラペラのアルミ片のオモリぐらいの扱いだろう。 次々とトラックが飲み込まれていく。 どんだけ積めるのか不思議なほど。 全部積み終わるまで1時間待ちました。 エンジンも掛けず、何もせずに606号に乗ってた最長記録でしょう! 蚊には刺されるし… いつ雨が降り出してもおかしくない状況での『待ち』は苦痛だった。

 そして誘導員が大声で「低床車行くぞーっ!」と叫んだ。 進めの合図でエンジン掛けて、ユルユルとスロープを上がる。 前後左右の誘導員が606号の腹が当たらないか確認しながらの積み込み。 フェリーの運航に携わる大勢の人達が陸地からとフェリーの上から楽しそうに観察してる。 この状況の画像を撮りたかったけど、そんな事をしてる余裕は全くないし…一生懸命に誘導してくれてる人達に失礼だと思ったので、運転に集中しました。 「すみません! すみません!」とブツブツ言いながら進む。

 「あかん!あかん!当たるでぇ!!」「ストップ!ストップー!」 もの凄い緊張感。 奥から持って来たワラジみたいな物を使ってタイヤに噛ませながら(車高をかせぎながら)段差をのり越えて無事乗船。 フェリーの上で鑑賞会を行っていた人達にも「すみませんでした! すみませんでした!」と頭を下げながらの乗船。 たった10m進むのに命がけ。 さんふらわ〜号に乗るまでに、これほど謝りながら乗った人間は僕だけじゃないだろうか?

 フェリーの中をユルユルと誘導されるまま進んで停止。 「おっちゃんら上手い事載せるやろ?」と自慢げに声をかけられて、「ありがとうございました。 助かりました。」とここでも頭を下げ続ける606。
 「一番最後にしたんわなぁ、ちゃんとワケがあるんよ〜。 あ〜やってなぁ全部積んで船を沈めてしまえば、なんぼ低い車でも積めてしまう。 今日は潮が低かったし、車も多かったでラッキーやったなぁ!」
 なるほど。 理に適ってる。
それならそうと早く言ってくれれば胃潰瘍の心配しなくても済んだのに… 大阪南港のプチ苛めかな!
あのワラジは助かった。 あれが無ければ本当に積めなかったと思う。 しっかりと606号の1速を確認してフロントを目指しました。 (大阪南港物語終了)

 【さんふらわあ物語】
 なんとか積めて一安心。 『積んだら降ろす』という作業は確実にあるし、降ろすのにまた一苦労するかも知れない。 しかし606号には『ワラジ』という守護神がついてる! 大阪南港を18時50分に出港して別府観光港には翌朝6時半に到着する。 12時間の休憩が待ってるのだから、この12時間を存分に味わいたい。 気楽に味わいたかった。

 12時間何して過ごそうかニヤニヤしながら階段を登ってフロントを目指す。 がっ! 何処を探してもフロントが見つからない。 妙に高校生ぐらいの女子が多い。 間違って女性専用の部屋をウロウロしてるのではないだろうか? 女性用の大浴場付近を歩いてるのではないか? こんな所で変質者扱いでもされたら楽しい12時間を泣きながら過ごさなきゃならない。

 白い制服を着た船乗り風のオジサンに「フロントは何処ですか?」と尋ねたら、フロントまで案内してくれました。 伊達に白い制服着てるのではないね♪ フロントに辿り着いて「ありがとね!」と挨拶がてら名札を見たら『CAPTAIN』と書いてありました。 え? 船長さん? ま〜いいか♪

 フロントの女性に乗船証を見せたら汚い字で『003』と書いて、部屋の鍵と一緒に渡してくれました。 003号室という意味です。 これまた部屋が何処だか分からない! 既に女子高生に埋め尽くされたロビーと食堂を見て愕然。 ウロウロ彷徨って、とんでもない狭い通路を入った所に特等A個室を発見。 001 002 003 なんと10部屋もないくらいの特別な部屋でした。 
 金色の鍵穴・金色のドアノブ… スッゲ〜! リッチーサンボラ! だけど随分傷んでましたが…。
 一歩踏み込んでまたまたビックリ。 普通の個室やん。 HPの画像では真っ白で貴賓室みたいだったのに、タバコのヤニか風化なのか結構古臭かった。 エアコンもトイレも昭和してました。 有料チャンネルも無いし…。

 とりあえずビールが飲みたい! そりゃそうでしょ! 有料チャンネルが無かったら飲むしか楽しみはありません。
どーせ独りなんだっしー♪ 好きな物を好きなだけ食べて、好きなだけ飲んでやる♪♪ 汗臭いTシャツを着替えて、ジャージ穿いてスリッパで食堂に向かいました。

 (>。<)勝手がわからん。 トレーを持って流れに沿って進む。 どれもこれも食いたい物ばかり! 腹が減ってるから食欲が抑えられず本能のままトレーに載せる。
食べたい物を手にしたら、結構可愛いウェイトレスさんが「温めますよ♪」と優しく接客してくれた。 (T。T)感激! 
なんでもある。 全部食いたい! トレーに載らないくらいゲッチュしたので、ウェイトレスさんが新しいトレーを持って来てくれた。 最後に生ビール(大)を2つ買ってファイナルアンサー。 4000円以上も買ってしまった。 馬鹿です。

 料理を僕が運んで、ウェイトレスさんが生ビールとツマミを運んでくれました。 (T。T)感激!
そして周囲を一番よく見渡せるような場所に座って独りぼっちの宴会がスタート! 誰に気を使うワケでもなく、気を使われるワケでもなく… 生ビール最初の一口は『自由』の味がした。 生ビール(大)一気飲みの勢い。 旨かったーぁ!

 どうだろう? 1時間ぐらい食べてたかな! 生ビール(大)2杯で結構酔いました。 腹が減っていたので焼きそばとチャーハンを追加で買いに行って満たされました。 その頃には酔っぱらいも出没。 ウェイトレスさん達をナンパしまくってた。 「見苦しい!」と一言吐き捨てて僕は部屋に戻りました。 静かな部屋に入って、さっきの酔っぱらいの人達を「羨ましい!」と思った。 だって独りじゃ寂しいんだもん!

 ベットでゴロゴロしてたら明石海峡大橋を潜りました。 月明かりに照らされ… 電飾も綺麗。 だけど独りぼっちなんだなぁ。
 大汗かいたのでシャワー浴びてサッパリ爽快。 テレビ番組は面白くなくて時間だけが無情に過ぎるだけ。 知らない映画(テレビビデオ)もやってるけど、途中からではワケが分からず… 暇との戦い。 大阪南港に到着した時の状況と扱いが違うだけで何ら変わらないという事が分かった。

 午後8時に船内アナウンスが流れた。 「この時間を持ちまして食堂レストランの営業を終了させていただきます」と… 早っ!! でも良かった〜、のんびりシャワー浴びてゴロゴロしてたら食いそびれたし飲みそびれてた。 今は動けないくらい腹いっぱい♪

 一時間ほど自由を枕に仮眠。 全裸で気持ち良かったなぁ〜♪ 午後9時半くらいから違う映画が始まった。 硫黄島の戦争映画でした。 これがスッゲー良かった。 0時過ぎまで見入ってしまい… 終了間際につまらなくなって消灯。  途中、瀬戸大橋を眺めた時は殆ど脳死状態でしたがね。 船のエンジン音や振動でしっかりと寝つけません。 全然揺れはなかったですが、何度も寝たり起きたりの繰り返し。 フェリーの中で僕だけが揺れてるみたい。 携帯電話も圏外。 窓の外を見ても岡山県の灯りが小さく見えるだけ。 月が出てるのが唯一の睡眠薬でした。

 午前4時半頃には毎日の癖でバリバリに目が覚めます。 直ぐに脳も働く606。 まだ暗い海を眺めて現実を知る。 まだ暗い空を眺めて月を見る。 あと2時間で別府上陸。 10時間…いったい何をやったのだろう? ビール飲んでベットでゴロゴロ映画観ただけじゃん! 睡眠も満足にとっていない。
 月が出てるから雨の心配はなさそうだ♪ 起きてても仕方ないので、到着したら元気に走り回れるように少しでも充電しておこう。 6時まで寝る事にした。

 だんだんと窓の外が明るくなってきたので何気に時計を見たら5時45分。 そろそろ服着て朝飯でも食べに行こうと窓を見たら… ビショ濡れ!! なんじゃこりゃあ〜!! 本気(マジ)降りやんけーっ!! さっきの月は嘘か? 朝飯食べる気も失せた。

 oceanさんにメール入れようにも圏外。 困ったなぁ(>。<) 今日がメインのスペシャルステージじゃん。 雨降ったら一日中ボウリングか酒に溺れるしかない。 嗚呼無情。 嗚呼無邪気。 嗚呼六本木心中。
 とりあえず熱いコーヒーを飲んで落ち着かせ、あれだけ腹一杯食ったのに燃費の悪い606は腹が減ったのでサンドイッチも食べた。

 別府観光港に到着まで30分あったけど服を着て荷物を持ってフロントに鍵を返して下船準備! 車に戻る人達は既に出口付近で並んでる。 僕は合羽を着たりヘルメットを被ったりしないとイケナイから焦ってました。 
フェリーが着岸し、並んでた人が少しずつ動き始めました。 「あれ?おかしい!」 外に出ちゃう雰囲気。 間違えてしまった! この人達は車積んでる人達じゃない。 人の波に逆流してフェリーに戻り、大慌てで606号に向かう。 最後尾に置いた事だけは覚えてるので、走った!走った! 昨夜飲んだビールが汗に変わって流れ出てる。 
 なんとか606号に辿り着いた時には既に車は流れてる状態。 急いで合羽を着てたけど前のトラックが動き出したので急いで乗り込んでエンジンかけて追従しました。 ヘルメットは助手席の足元に転がってるので諦めてゴーグルを着用。

 別府観光港は潮位が低かったのでワラジの出番もなく、滑らかに下船できました。 (さんふわあ物語終了)

 ほとんど一番最後の下船でした。 おかげでエンジンも程よく温まってます。 ふと前方には白/アルミのoceanさんのBDR! 雨はサラサラ降ってるぐらいで路面は乾いてました。 だけど空は水墨画の世界。 台風上陸時の空と同じです! とりあえず後について走り、最初の信号待ちで横に並んで挨拶。 とりあえずoceanさんのお宅で作戦会議をする事になりました。 別府観光港からoceanさんの家までは僅か数分。 久しぶりのBDR交響楽団♪ 僅か数分の短い演奏でした。

 懐かしい景色を眺めながらoceanさんの家に到着。 到着間際にはサラサラ降ってた霧雨は、確実に雨粒になってました。 『雨なのに申し訳ない!』という気持ちでいっぱい(>。<) 昨日の晴天が恨めしい。 どうして今日が昨日じゃなかったのか! もっと言わせてもらえるのら… この報告書を綴ってる10月4日(木曜日)の週間天気予報は金曜日〜日曜日まで『晴天』となってる。 どうして先週が今週じゃなかったのか!! 諦めの悪い606です。

 2年ぶりという事で僕はドキドキしながらも雨降りの過ごし方が分からず困っていました。 進むべく方向も進んで来た方向も厚い雲に覆われている。 大分は土砂降りという事でananさんは来ないらしい。 大分が土砂降りだと直に別府も土砂降りになるみたいなので、こりゃ本当に飲んで終わりかと…少しだけ腹を括りました。
 oceanさんは天気予報や雨雲レーダーで一生懸命に今後の予定を考えてくれてました。
別府の降水確率は40%で概ね曇り。 しかし! 阿蘇の方は降水確率10%で晴れ時々曇りという天気予報をきっかけに俄然火がつき…阿蘇山目指して出撃する事に決定。
 予定が決まれば即実行!

 路面はそれほど濡れておらず、雨もそんなに降ってなかったので、僕はゴーグルと帽子&薄手のジャンパーで出撃。
oceanさんはヘルメット装着し、厚手のジャンパーを着込んでる。 でもタイヤがSタイヤだったから心配でした。
細い道から片側二車線の大通りに出たとたん叩きつけるような雨に変わった。 顔が痛い! 薄手のジャンパーは一瞬にして雨水を吸い…わずか1kmも進まないうちに僕は全身ビショ濡れになりました。 
 しかも物凄い雨だったので鼻や口で呼吸ができず… 息をすれば雨水を吸い込む状態。 あっぷあっぷしながら溺れてるみたいです。
堪らずにoceanさんの横にセブンをつけて「こりゃ危険じゃないですか? Sタイヤじゃ危ないですよ!」と自分が一番ヤバかったのに、oceanさんが「引き返しましょう!」と言ってくれると思い…叫んだ言葉の返事は、「そうですかぁ?僕なら大丈夫ですよ♪」と言われた。 満面の笑顔だったし…。

 まぁSタイヤだし、のんびりゆっくり行けば大丈夫だろう! って思うや否や… 『速い』 『追いつかない』 追いつかないどころか後ろの乗用車が迫ってくる。 いきなりドカンではカッコ悪いし、乗用車に煽れるのもカッコ悪い。 どうせ景色も水墨画なのだからと…ペースUP。 本当、景色は雨と霧で視界50mぐらいでした。 僕は終始スモールライトを点けて走り続けましたよ。
 
 1つ脇道に入ったら雨が上がりました。 なにもかもビショ濡れでしたので、冷たかったけど風に当たっていれば乾くだろうと気にもせずに走り続けました。 だって小学生の頃は雨が降ってようが関係なく外で遊んだよね! 傘持ってても差さずに走り回って泥だらけになって遊んだ。 昔となんら変わらない。 体がデカくなっただけで遊び始めたら天気なんか関係ないもんね♪ 部屋で引きこもるにはまだ早い! 
 ところがこれが失敗。 再び雨が降ってきた。 あの時合羽着れば良かったなぁ〜って思ったのは既に引きこもりの準備?

 雨の降る中でoceanさんが急に路肩で停止しました。 「お願いだ! エンジンが調子悪くなったとか言わないでくれ〜!」と願った。 だって雨の中を無理してガレージから出したのに、壊れたとあっては責任を感じる。
 「やっぱり阿蘇の方まで走っても天気は回復しませんね。」と言われてプチ安心。 いったい此処がどこなのか分からないけど、道端に咲いた花がとても綺麗だった。
 
 「この先に面白い温泉があるけど…温まっていきませんか?」 2年前は泥湯で3日間硫黄の臭いがとれなかった606。 帰りのフェリーでは皆が離れてくれたほどの強烈な臭いを体験してるだけに『面白い温泉』には不安があった。
 「臭いは大丈夫ですか?」と聞いたのは、ある意味で失礼だったのかも知れません。 「全然臭いませんから大丈夫ですよ♪」との返事で、温泉へGO! でも風呂上りで雨に打たれて冷えたら風邪ひかないかなぁ? 既にTシャツもアイスノン状態だから、温泉で温まって着替えた方が無難。 どうせなら思いっきり温泉を楽しもう。  着替えを持ってて良かったぁ〜♪ でもタオルは置いて来ちゃったんだよなぁ。

 『面白い温泉』とは、以前oceanさんのHPで拝見した『ラムネの湯』でした。
どんな温泉も一番風呂が最高らしく… どうやら僕らが本日最初のお客さんみたい♪ お金を払って、特殊な鍵を手渡され… 普通の温泉からは徒歩2分ぐらいの離れた所にさり気なくありました。
 ぱっと見は汚い建物ですが、中に入ればやっぱり汚そうな脱衣所。 誰も居なかったのでタオルなしでOK! フルチンバリバリ伝説。 どうやらしっかり換気をしながら浸からないと命が無いらしいので、窓を全開にしてフルチンバリバリ伝説。 誰かに見られたって西尾の本多とは分からない。 隣が女性用でしたが、隣も留守みたいなのでoceanさんとワイワイ騒ぎながら温泉に浸かりました。

 どうして『ラムネ』なのかは、お湯に浸かって直ぐに分かりました。 ジャグジーでもなんでもないのに体がシュワシュワしてきます。 どこからも泡が作られて出てきてるのではありません。 温泉自体が凄く小さな泡を含んでるのかな? 直ぐに体中泡だらけになります。 退けても退けても泡だらけになるから『ラムネの湯』なんですね〜♪ 実際気持ち良かったですよ。 力を抜けば体が浮く感じ。 素晴らしい成分が含まれてる気がします。 それだけで癒されちゃうのが温泉のない町に住む者の悲しい定め。

 20分ぐらい浸かってたら、お爺さん&お婆さんがやってきたので上がる事にしました。 が! 温泉から出た瞬間、体が重く感じた。 素晴らしい成分を100%吸収した気持ちになれちゃうのも…温泉と称して水道水で騙し続けてきた町の隣に住む者の悲しい定め。

 「あんたら一番風呂かね?」と尋ねられたので「そうですよ♪」と言ったら、スッゲー悔しそうな顔してたなぁ。 別にジャンジャン掛け流しの温泉なのだから20分遅かっただけで凹まなくたっていいじゃんね!
 タオルが
ないからフルチンだったし… 拭くモノがないから雨で濡れたTシャツで体を拭いた606でした。

 鍵を返してセブンに戻ったら、シートが金魚鉢。 フェンダーはミミズが何匹も張りつけの刑になってる。 アルミも泥だらけ。 しかし!! ドライバーは綺麗サッパリ爽快リフレッシュ!
 次はセブン乗りの画廊さんのアトリエ&ギャラリー『DAR VIDA』に向かいました。 冷たい雨がシトシトと降り続いてます。 どんだけ走っても降水確率10%の場所には辿り着けません。 しかしoceanさんがDAR VIDAに電話した時は、全然降ってないらしい。 なんだろうこの違いは?? 降ってないなら嬉しい限り。 太陽を求めて2台のセブンは走り続けるのでした。

 交差点を過ぎたら一瞬で道が乾いてた。 道路1本隔てた向こうは雨が降ってなかったみたい。 道路1本隔てた後方は雨降ってるのに… 夢かアニメか不思議な感じです。 相変わらず此処が何処なのか分かりません。
 細い道に入ったと思ったら素敵な建物が現れた。 此処もoceanさんのHPを見て知ってます。 『DAR VIDA』意味は分からないけど素敵な事なんだろうなぁ〜って思うのは芸術(ART)には全く縁が無い者の悲しい定め。 綺麗なイラストや絵画・彫刻などが飾ってありましたが、僕には意味が分かりません。 もう少し大人にならないと味が分からないのかな?

 入場料は100円です。 コーヒー代という感じでしたが… 今日はコーヒーをフェリーの中でしか飲んでなかったので、キチンとしたカップでドリップしたコーヒーを飲めるのは願ったり叶ったり♪ 僕には落ち着かない空間でしたが… セブンの話が雰囲気を和ませてくれた気がして、だんだんと落ち着いてきました。 美味しいコーヒーだったので、もう一杯飲みたかったわ!

 いろんな人のいろんな作品を眺めて…普通なら「勉強になった!」とか「感激した!」とか言うのだろうけど… 一通りの作品を眺めて思った事は「目が疲れた」という事だけで…ゴメンなさい。 せっかく来たのだから1枚くらい絵を買いたかったのも正直。 でも雨で濡れちゃうもんね! 晴れてたら間違いなく買ってた絵がありましたが… 10万もしたなぁ。

 優しくて朗らかなオーナーさんと記念写真を撮ってDAR VIDAを後にしました。 
しかし、こんな静かな場所に別荘を建てれたら最高だろうなぁ〜! 夢だなぁ〜!

 もう雨の心配は無いと思い… ここからは長袖Tシャツ一枚で進みました。 路面が乾いてるだけで幸せを感じる。 雨に打たれて走るのも悪くわないが、やっぱり風を切って走ってこそオープンカー! 音! 風! スピードこそ命!
 「お昼は友達の店でイイですか?」とoceanさん。 時間も忘れて走ったり寛いだりしてたので昼飯すら忘れてた。 気がつけば空腹。 もちろんoceanさんの行きつけの店なら気楽に入れるし、寛げる。 即OKで向かいます。

 到着したお店は豊後牛を七輪で焼いて食べる『花鳥使』さんというお店。 こちらもoceanさんのHPで何度も見ている。 まさか此処に連れて来てくださるとは感激っす。
駐車場も広いので余裕。 洒落た雰囲気の外観で、一歩入れば、これまた素敵な感じ。 近くでガンガン焼いて食べてるファミリーのテーブルを見て究極に腹が減りました。 親父さんが飲んでる生ビールが目の毒。 たまんないね〜!

 早速oceanさんが注文してくださいました。 メニューは豊後牛のロースとカルビ(^0^)  炭の入った七輪の上に金網。 肉は霜降りも素晴らしい厚切り! 早速焼き始めましたが男二人で七輪1つは焼くスペースが狭かった。 生ビールが飲めない代わりに御飯をいっぱい食べましたよ。 厚切り肉は6枚ぐらいありましたが、肉1枚で御飯1杯食べれるぐらい旨いっ! やわらか〜い♪ 
 花鳥使さんの店主さんはエランに乗ってるそうで… 趣味車の輪というものは何にでも直ぐに打ち解けちゃうものですね! エランの事は良く分かりませんが、楽しい&嬉しい&気持ちイイという事は凄く共感できちゃう。

 美味しかったけど、かなり高値でした。 oceanさんにゴチになっちゃいました m(_ _)m  生ビールは晩飯まで我慢です。
お店を出たら本日初の青空を拝めた! 雲も秋の鰯雲。 ウロコ雲? よく分からないけど秋みたいな雲でした。 ここぞとばかりに写真を撮りまくったけど… 隣の乗用車が邪魔で上手く撮れなかったのが悔しい。 広い駐車場なんだから、なにも606号の真横に止めなくてもイイのになぁ。

 花鳥使さんからは青空の下を進みます。 有名なドライブイン『三愛』でお土産を買いました。 甘党の親友から別府の温泉まんじゅうを頼まれていたので探して買いました。 此処も全然降った形跡がありません。 しかし別府は本降りなので、お土産は宅急便を使って家に送りました。 ただでさえ荷物が多いしね! 2年前は馬刺しを2万円近く買って送ったなぁ。 今年は不景気なので温泉まんじゅう5箱でOK。

 三愛での休憩時間は極短時間。 この辺りは絶景そのもので、遠く九重連山を望める場所でもあるけど… 今日はダメです。 雲が低過ぎます。 かなり残念だったけど仕方ないですね。 少し凹みながら三愛を出て帰路につきました。 せめてあの素敵な景色を… 青空と白い雲… そして抹茶色の山々をこの目に焼き付けたかった!

 名残惜しく九重連山を背に一路別府に向かってる時!! 突然oceanさんが脇のPAに入った。 さっき休憩したばかりなのに変だと思いながらoceanさんのBDRの真後ろに駐車。
 「本多さん!本多さん! 九重連山が見えます!」って言われる前から僕は無言で九重連山を見てた。 動けなかった。 感動して動けなかった。 胸がジ〜ンときた。 

 さっきまで厚い雲に覆われていた九重連山。 青空で僕たちを見送ってくれてる感じ! あーっ! 写真撮らなきゃっ! うわ〜雲が出てきた。 とりあえず606号を移動して三脚立てれどレスポンスが悪い。 大慌てでセルフタイマーをON。 早くしないと雲で隠れちゃう! ドタバタ劇の末になんとか1枚撮る事ができました。 その時の画像は後編のお楽しみ〜♪ つづく〜♪

by606