当初の予定では9月14〜16日の日程で『おら別府さ行くだ 第2章』を行うはずでした。 10日(月曜日)の週間天気予報では14〜16日まで晴天だったのが… 火曜日には『晴れ時々くもり』になり… 水曜日には一週間全部が『くもり』。 木曜日には14〜16日まで全てに雨マークが表示された。 最後の最後まで天気予報を睨み続けて敢え無く沈没(>。<) 仕事が一番暇な時だったので一番気楽に遊びに行けたのに… 606号も調子イイぞぉ! それなのに部屋で引きこもりを強いられてる。 これにはさすがにストレス溜まりましたね。 『雨だっつの!』 と分かっていても諦められず… 15日になっても別府の天気予報を何度もチェックしたり、oceanさんに問い合わせたりしてる僕は馬鹿だと思った。 「こちらは雨凄いですよ。 実行しなくて正解でしたよ。」と言われて落ち着く。 もし雨が止んでたり、晴れてたりしようものなら暴れはっちゃく状態! 仕方ないと思いながらも苦い酒を飲んで3日間を過ごしました。 だけど愛知県は結構イイ天気だったんだよなぁ〜。 606号乗ったし! 仕事の段取りで2週間後にリベンジです。 24日(月曜日)の週間天気予報では28〜30日まで丸ごと晴天! 気温も低めに推移する予報なので絶好のセブン日和を確信した。 25日も晴れマーク先行は変化なかったので、ルンルン気分で関西汽船さんふらわ〜号の特等A個室を予約。 『絶対に行ける!』と確信し… 26日に週間天気予報を見たら急降下! 別府の天気はしぶとく晴天を維持していたけど、こちらの晴れマークが全部消えた。 27日には週末に雨マークまで点灯! 別府の天気も下り坂ぽい。 前日の天気予報では『愛知県・明日は曇りで午後から雨、降水確率は40%』となった。 別府は『晴れのち雨』。 しかし土曜日は雨マークは無い! 日曜日には晴れマークもあるので回復傾向と判断!! 明日は実行する事に決めました。 もう後が無いし…。 ■9月28日(金曜日)■ 我が家の仕事は季節の変わり目に繁忙期を迎える。 春と秋は凄く忙しいです。 秋は春ほど忙しくはないけれど、時間がかかる上に儲からないのがネック。 秋はお彼岸を境に繁忙期が始まる。 それまでは恐ろしいくらい暇なのに! とりあえず頑張って仕事をして午前9時半ぐらいには、いつでも出発できるようになりました。 家から大阪南港までに必要な時間が分からず… 一週間前にセブンで大分まで同じ経路&航路で向かったトラふぐさんは、大阪市内で事故渋滞に巻き込まれてフェリーに乗り遅れたという事を聞いたし… 松原JCTからの阪神高速も未知の世界。 それに阪神高速を下りてからも分からない。 一応、携帯ナビは準備してあるけど…少しぐらい待つくらいの時間で行ったほうが無難だと思い… 午前10時45分に荷物いっぱいの606号に乗って出発しました。 家を出る時に母親が「着いたら電話ぐらいしなよ!」って言ったけど… アホらしかったので「要らん心配せんでもいいわ!」と返答。 40歳に肩まで浸かってる男がいちいち親に居場所の報告なんか普通しないよ! 頭にきたので「いってきます」も言わずにステアリングを大通りに向けようとした時に工場の陰で見送ってる母親を発見。 仕方なく右手を上げて挨拶しときました。 天気は予想に反してバリバリの晴天! 雨なんて絶対に降らない。 こりゃ明日も明後日も晴れると思い…テンション上がりまくりです。 エンジンはもちろん、その他も機関良好。 僕の体調も良好。 なにせ空気が乾いてるのでキャブも気持ち良く吠えます。 BGMはSHOGUNの男達のメロディー。 バイパスの工事渋滞を避けて遠回りして伊勢湾岸自動車道に豊明ICから上がりました。 道路は空いてます。 乗用車よりもトラックの方が多いので平日らしい。 青空に秋らしい雲が浮かぶ名古屋港や伊勢湾を眺めながら東名阪自動車道に合流。 御在所SAにて給油&小休止(オシッコ休憩) ちなみにウンチは大休止と言います。 大阪市内を通勤ラッシュ前に抜けたかったので、ヘルメットを被って高速モードにスイッチON! やっぱりヘルメット被ると平和です。 ハードトップを付けたセブンに早や変わりしたみたいに快適。 風・埃・小石・排気ガスから目・鼻・喉を守ってくれるので疲れません。 耳の中も汚れない♪ 気持ちよく飛ばせます! だんだん軟弱になってきたかな?? ヘルメットは高速道路と雨降り限定ですけどね♪ 平日だからゲリラ(交通機動隊)も一生懸命働いてると思うので、逸る気持ちを抑えつつ…気持ちの良いスピードで走り続けました。 亀山ICからは25号名阪国道で進みます。 なぜ名阪国道かと言うと… この日の天気予報では、前線が北から南下するために彦根〜京都の辺りには雨マークがあったからです。 少しでも前線よりも遠い道を進みたかったし… 大阪南港を目指すには距離的にも近い! しかも高速料金がかからない! 良い事尽くめ!! ここのところ東名高速や名神高速での移動が多く、飽きてたのも理由の一つです。 ひさしぶりに走る名阪国道は新鮮でした。 2年前も同じくらいの時間に家を出発して… 東名高速⇒名神高速⇒中国自動車道⇒山陽道⇒九州自動車道⇒東九州自動車道⇒椎田道路⇒宇佐別府道路⇒大分自動車道へと進んだ12時間。 楽しかったけど…キツかった! 今回は12時間のフェリーの旅♪ 寝てる間に別府に到着できちゃう! 実際、高速料金と燃料代よりも安い。 ananさんから頂いた4割引券を使えば、一番イイ部屋で寝ても安い! 高速道路の移動に懲りた僕にとっては救いの神でしたね♪ 名阪国道は終始スムーズ。 反対車線は事故で渋滞してましたが、スイスイと進んで西名阪自動車道・天理ICを通過。 香芝SAにて給油するつもりでしたが、あまり燃料が減ってなかったので休憩するだけにしました。 セブン単独での移動で一番困るのが駐車場所。 高速道路のPAやSAでは目の届く一番近い所に駐車したいのですが…必ずチェックを入れに来る人がいるし、目立ちたがり屋に見られるのも抵抗ある。 かと言って離れた場所では盗難が心配。 しかし今日は嬉しい事に自衛隊さんの装甲車やジープが停まってる。 この車の隣なら安心だと思い、真横に駐車しました。 平和ぼけした自衛隊さんはジープの中でエアコン効かせて少年ジャンプを読んでいる。 流れてるエアコンの排水の量からして相当長い時間駐車してるのが分かる。 「ったく! 昔の自分を見てるようで恥ずかしいぞ! どこの部隊だぁ?」 と吹き付け文字を読んで驚いた。 なんと昔居た部隊ではないか! 暇そうにしてるので見張りを任せて昼飯を食べに行きました。 ラーメンはここのところ暫く食べ飽きてるし… うどんは帰りに食べるし… 丼物は重いし… やっぱりカレーライス! カレーライスも似たり寄ったりの種類しかなかったけど、唯一目を引くメニュー『黒米カレーライス』なるものを選択しました。 調理場に近いテーブルに座っていたので作ってる様子が伺えます。 普通のカレーライスは炊飯ジャーの御飯を皿に盛ってカレールーをかけて出来上がり。 スピーディーですよね。 味も間違いないし♪ ところが黒米は炊飯ジャーではなくて、レンジでチン! そしてカレールーをかけて出来上がり。 「チン!かよっ!!」とツッコミ入れたかった。 だって普通のカレーライスよりも50円高いんだよ。 しかも黒米メチャメチャ熱いし… ただでさえ暑い日に、アホみたいに大汗かいて食べました。 大汗が止っまらない♪ @CCB(ココナッツボーイズ) 腹一杯になって606号に戻ったら、まだ自衛隊さんはエアコン効かせて少年ジャンプを読んでました。 それにしても作業服(戦闘服)は米軍を見習ったのか上着が長くなって違和感がある。 米軍なら似合うけど、日本人の体格には似合わない。 ダサイと思った。 しかも迷彩だし…。 なかなか汗が止まらなかったので、木陰で涼んでから大阪南港まで進む事にしました。 やっぱり木陰は涼しいね♪ 汗も冷たく感じるほど心地良い。 ベンチで30分ぐらい休みました。 のどかな時間です。 セブンを眺めながら、ゆったりと癒されます。 遠く離れた場所に駐車してるので、通り過ぎる乗用車やトラックはブレーキ踏んで眺めて通過して行く。 そんな光景が見られサドの606には痛く嬉しい。 癒されながら快感を味わってましたが… 午後2時に香芝SAを出発しました。 ここから先、松原JCTからは道の未知です。 あれ? 逆か! 未知の道です。 使い慣れない&画面が小さい&音声案内がセブンでは聞こえない『迷わんナビ』の登場。 大阪市内(都市高速)なんて方向音痴にとっては恐怖でしかありません。 前を見ながら画面を確認しながら… 案内標識を見上げながら進みました。 阪神高速14号は名古屋高速の景色と瓜二つ! 気持ち悪いくらい似てました。 途中、大阪なんばの通天閣が左手に現れてスッゲー懐かしかった。 通天閣は大阪の…いや!関西の象徴だと勝手に思ってる606なので、それはそれは感激しました。 一瞬しか見れなかったので、次のICで下りてセブンを前にして通天閣と写真を撮りたかった! 後から考えれば余裕で出来た事なのに…。 海遊館やUSJを右手に眺めながらひた走って、天保山JCTからは湾岸道路となります。 交通量もそれほど多くなくて大阪湾沿いの高い所を進むと南港中ICに到着。 大阪南港フェリー乗り場を若干越える形で下の道に降ります。 グルリと回ってフェリー乗り場に無事到着。 な! なんと午後2時半!! 【大阪南港物語】 なんとか無事に到着したもの… 出港時刻は18時50分。 とほほ(T。T) 4時間も早く到着しちゃった! 606号を駐車しておくスペースすら無くて、とりあえず搭乗受付だけ済ませておけば気楽だと思ったので、ロータリーの他車に邪魔にならない端っこに駐車して建物の中に入りました。 昭和初期の匂いが漂う切符売り場。 一通り見渡したけど関西汽船の切符売り場が見当たらず、「げっ! もしかして此処じゃないのかな?」と心拍数上昇。 切符売り場はさらに奥まで続いており… 近づいて行くと『関西汽船・別府行き』という看板を発見。 ところが窓口は開いておらず、近くに居た関西汽船の派手な事務服を着た女性に尋ねてみた。 どうやら受付開始は15時半かららしい。 とりあえず1時間は動けない。 やる事がなかったので32℃以上もあるロータリーの日陰で606号を監視しながらボ〜っとしてました。 そのうちフェリーが到着する時間なのだろうか、タクシーが次々と集まりだした。 「兄ちゃ〜ん、この車なんぼすんやぁ?」 「速いんかぁ?」 「なんや一人乗りかいなぁ!」と運転手さんに取り囲まれた。 「あ!此処に置いといたら邪魔ですよね。 いま移動させますんで!」と…100mほど避難させました。 100mほど移動させたら目の前に一般駐車場を発見。 4時間ぐらいなら400円ぐらいだろうと入れようとした時に料金表が見えた。 『一日1500円』 1分でも23時間59分でも1500円。 とんでもない値段だったので、やはり路駐しておきました。 さすがに606号からは離れられない。 大きなトレーラーが606号を邪魔そうに通過して行く。 ギリギリ曲がりきれるほどで迷惑かけそうだったので仕方なく先ほどのロータリーに駐車して日陰で監視。 日陰でもスッゲー暑い。 かき氷が食べたかった。 15時半を少し過ぎた頃に受付に行きました。 既に意識朦朧。 車検証を出していろいろ聞かれました。 「車種がスーパーセブンとなっておりますが何処の車ですか?」と… 「イギリス車です」と答えたけど通じない。 「はぁ?」という感じ。 「あ!そうそう! 車高が低いのですが、なんとか積めますよね?」と言った途端、事務所が殺気立った。 さっきまで普通に対応してくれてた女性事務員さんも立ち上がって「どれくらい低いのですか! タバコ1箱より低いと積めません!」と、さっきまでの倍くらいデカイ声で責められる。 タバコ吸わない人間に『タバコ1箱』って言われても分からないよ。 シャコタンブギの読み過ぎか? 「いや〜たぶんタバコ1箱よりも低いと思います。」と言い終わる前に「じゃあ腹擦って壊れても文句言わないという誓約書を書いてください!」と1枚の紙切れを渡された。 泣きながら書いてたら更に責められる。 「コレを書いたからと言って、積めると決まったワケじゃないですからね。」と… 「だったら今すぐ判断してくれ! こんな所で3時間も待ってる間に別府まで自走できる!」 『低床』と書かれた大きな紙切れを渡されて、「コレを持って車両待機場まで行って、そこの係員に判断してもらってください。」と言われた。 切符売り場から信号1つ離れた場所まで泣きながら移動。 スッゲー汚い道。 トラックの運転手が捨てたのだろう、カップ麺の容器・ペットボトル・新聞紙・エロ本。 此処は日本か?と思わせるほどの汚れた道を進む。 高速道路よりも空気が悪い。 看板に従って進むと、真っ黒に日焼けしたホームレス風の男性に「止まれ!」と命じられた。 大阪南港の主かぁ? アメリカみたいに個人的に通行料を渡さないと入れてくれないのだろうか? その男性はもちろん従業員さん。 「こりゃ低い車だねぇ! 積めねーかも知れんぞぉ!」と… 頼むから早く判断してくれ! 今なら明日の明け方までに別府まで自走できるから。 「とりあえず2番の一番前に停めてくれ。 そこで積めるか積めねーか判断してくれるわ。」って、ここでも責任転嫁かい! 砂利だらけの駐車場をゆっくり進むと迫力のある男性が5人くらい困った顔をして集まって来た。 「兄ちゃん、こりゃ無理でっせ!」 (T。T)最悪のお言葉。 「いっぺん自分の目で積めるか積めないか見てきなよ。」と言われたので606号から降りて段差を歩いてみた。 絶対無理だ! 「じゃあ此処から別府まで自走で行きますから、受付で返金してもらいます。」と泣きながらUターンしようとした時… 「俺達は積み込みのプロだし、その車からは妙なオーラが出てるから頑張って積んであげる! 心配せんと待っとってや!」と言われた。 「せやけど腹擦らないっちゅう保証はないでな。」としっかり付け足されました。 安心したけど心配やん(>。<) とりあえず駐車場は確保したので、受付ロビーに戻りました。 エアコンの効いた待合室でダラ〜っと休憩。 最初から此処で休めたら良かったのに…。 しかし何もやる事がない。 仕方ないのでワケの分からないアットホームな地方のケーブルテレビの、これまたワケの分からない番組を見て過ごしてました。 後ろの方にはゲームコーナーがありましたが… 場末のゲーセンそのものだったのでイマイチ立ち入りたくない。 ゲームやってるのは肥えた男二人だけ。 かなり真剣にやってる感じが更に嫌だった。 あまりに暇だったので人間観察してました。 これが結構楽しかったです。 お金もかからないし♪ 安く楽しめた。 17時50分。 乗船案内の放送が流れた。 606号は一番前に駐車してあるので、結構慌てました。 待合室から606号まで連絡通路を早足で向かってヘロヘロ。 連絡通路から車を見たら、既に皆さん車に乗ってるではありませんか! ガラガラだった駐車場が満車。 バイクもたくさん並んでます。 もしかして606号待ち? 大急ぎで走って606号に乗ったけど… 別に606号待ちではありませんでした。 606号…フェリーの黒煙なのか、行き交うトラックのタイヤカスなのか、ボンネットは黒いブツブツがいっぱい。 潮風にも当たってるので凄く気になりました。 606号に乗って待つ事数分。 前にあった鉄柵が取り除かれました。 どの車も一斉にエンジンをかけます。 とりあえず606号もエンジンかけました。 辺りはだいぶ暗くなってきてます。 それでも分かる事… 真っ黒な雲が北からグングン南下してきてる。 「こりゃあ直に降ってくるなぁ!」と606号の脇に居た誘導員さんが呟いた。 フェリーに積んでしまえば屋根付ガレージか地下駐車場に格納するのと同じ。 さっさと積んじゃおうぜ〜と余裕で待ってました。 『余裕で…』は嘘だな! いま此処で、いまこの時間に車高が低いから積めないという事にでもなったらOUT。 九州へ行くのを断念する事にもなりかねない。 低床車の誓約書を書かされてからは、ずっと胃が痛い状態が続いてる。 さぁどうなる606号。 中編につづく(^0^)/ by606 |