墜落現場でM山さんは落ち込んでる僕を見てニコニコ嬉しそうだったなぁ(>。<)
あ! ちなみに画像一番左の人は地元の通りすがりの人です(^0^)

 そりゃあ〜笑えるよ! 自分でも面白かったもん。 なんたってキルスイッチONにしただけでヘッドライトが一瞬光るし… バックライトは点きっぱなしだし… もちろんエンジンは吹け上がらないし… 毎週調子悪くて、毎週修理してイベント当日は一番遠い所で墜落する。

 「なぁに〜 完調だって言ってたじゃん!」 「だからインジェクションにしとけって言うたやん!」 「本多さんどーやって帰るの? ここ置いてパパさんのセブン(R440)かチェリさんのセブンの助手席で帰る?」 「しゃーない! 今から伊藤さん呼ぶかぁー♪」
 などと苦労してる横で気が抜けるようなツッコミの連続に、「うるさいわぁ♪」と…こちらも笑顔で対応しました。

 前編でも書いたように、ここから先は切り込み隊長I川さんの後ろを走ります。 皆に気を使わせちゃうから申し訳ない!
走り出してもゲボゲボと吹けなかったので、気の短い僕は7500回転まで空吹かししてやりました。 そしたら直った。 高回転はもちろん、低回転でも吹け上がるようになり… I川さんとのランデブ〜を楽しみました。
 いったい何処が悪いのかな? 本当にお祓いに行くべきか… しっかり修理すべきか… 藤原紀香。

 此処から先はとても気持ちのイイ道でした。 ペースカーも入らずに快調に走れます♪ 
ところが!! 話には聞いてましたが極端に狭い道に突入。 対向車が来たら擦れ違いが困難なほどの狭い道! しかも右側は谷。 左側は土手。 ガードレールなんて余計邪魔だから無いし… 
 途中でバイクと擦れ違いましたが…お互い必死に除けてもギリギリ。 擦れ違う際にバイクがバランスを崩せばセブンと接触、もしくは谷に転がるというプチアクシデントが発生する恐れがあるぐらい。

 乗用車とも擦れ違いました。 擦れ違える余地を使っても擦れ違いは困難でした。 もし此処でエンジンが止まったら…積車は絶対に入り込めないでしょうね。 ヘリコプターで吊り上げてもらうしかないでしょう!

 進めば進むほど道は険しさを増します。 木に囲まれてて涼しかったけど…涼しさを味わってる余裕はありません。 
攻めるワインディングを超えた(落ちないように)守りのワインディングも初めての体験。 もちろん低速&徐行運転で、回転数も低回転キープ。 エンジン不調になった時よりも更に慎重な運転で…いつまたゲロガボグズガボと吹け上がらなくなるか心配でしたが、不思議と606号は快調維持。  「この調子なら、あまご村を100%楽しめる♪」と、笑顔で進みました。

 仙人でも現れそうな場所で突然I川さんが緊急停止。 「まさか通行止め? この道でUターンするには100回ぐらい切り替えしをしないと無理だよ!」と不安になってたら、セブンから降りて…前方に落ちていたコブシ大の石を除去してくれました。 
 もちろん606号の前に置こうとするお約束もキチンとやってくれました。 お茶目なところも大好きだなぁ♪
 雨上がりには必ず転がってるそうです。 スッゲー大雨が降ったら直ぐに崖崩れが起きても不思議じゃない道路だったもんな〜!

 狭かった道が少しずつ広くなり… キチンとした2車線道路になった。 心地よい開放感♪ アクセルを踏み込む右足にも力が入ります。 緑眩しい田園風景が広がった所で『あまご村』という看板を左折しました。 僕は手作りの『あまご村』という看板の写真が撮りたかったので、カメラを構えながら左折したら…曲がり切れずに惨めな切り替えし。 頑張って撮った画像も何故か動画モードになっていて沈没。 また空振りしちゃった!

 チキチキの仲間で『あまご村』の位置を調べようとして、『兵庫県あまご村』を地図で探した人もいました。
『あまご村』は屋号ですから〜! 残念! (古いツッコミで申し訳ない)

 昭和初期の雰囲気満載の『あまご村』には午前11時に到着。
広い駐車場があったけど… 夏休みシーズンで満車状態。 仕方なく半分ぐらいのセブンは邪魔にならない路肩に駐車しました。 落ちたら田んぼにドボン。 
昭和初期の雰囲気にセブンは似合ってたなぁ♪ 

 すごく…すっごくやりたかった『あまごのつかみ取り』だったけど、池の中も周囲も子供達で溢れてたので無理だと直ぐに諦めました。 39歳ぶら下げて子供達と競い合うのはプチ勇気が必要なんだもん! 負けたら悔しいしーっ!

 すでに昼飯の準備ができていました。 店内はこれまた昔懐かしい『おばあちゃんの家』そのもの♪ 天井の木が真っ黒だった! 縁側が凸凹の木材だったし… 玄関は土だし… 2階に上がる階段が収納式で、たまらなく素敵だったyo~ これで御先祖様の写真とか飾ってあったらタイムスリップしたかと思うくらい!
 小学生に戻った気分でした。

 テーブルには、あまごの塩焼き・酢和え・甘露煮などなど並んでます。 あまごの釜飯もあります! 釜飯の固形燃料に火をつけて雰囲気は最高潮。 
エアコンが無いから汗は好き勝手に流れますが、これも雰囲気モノ! 扇風機と自然の風はエアコン以上に涼しく感じる♪ これぞ夏ですね。 やっぱり周りを池や田んぼや川で囲まれてるから暑くはないのでしょう。 汗も自然に止まりました。 

 午前3時にパンを少しだけ食べた以外は飲み物ばかりで此処まで来たので超空腹です。 
I川さんの音頭で此処までの道中と暑さを労い… なぜか熱いお茶で乾杯! また汗が噴出したよ。 夏は冷たい飲み物よりも熱いお茶が体にイイと言うけどね。
 まずは、あまごの塩焼きを手でガブリつきます。 淡白な中にも苦味が「おとな!」してますね。 頭まで全部食べたかったけど…かなり苦かったので唇だけ残しました。 横から見ると『З』こんな形だったから…。

 酢和え・甘露煮も美味しかった! 大きさが全部違ったけど…全部あまご♪  
そのうちに釜飯がグツグツと炊けてきました。 ついつい蓋を開けて様子を見たくなる、せっかちな606。 おねえさんに「火が消えるまで蓋を取っちゃダメですよ」と先制パンチ。 何でも言う事聞きます。 おとなしく正座して炊き上がるのを待ちます。

 そろそろ炊けたかな? というタイミングで天ぷら登場♪ 冷たい素麺の汁物も登場♪ あまご…夢の饗宴!! THEあまご!! 
天ぷらがこれまた釜飯に合うのなんのって… 汁物も最高に旨い。 旨い料理はそれでだけで笑顔を呼びますね。 関西軍団さんとチキチキ… 同士から同志に変わるが如く、セブンの話や地元の話で盛り上がります。

 あまごは釜飯の中にも入ってます。 固形燃料の火もが消えて『蒸らし』の段階。 きっとイイ香りが漂ってる事でしょうね! 鼻が壊れてる606には味わえない香りです。
 炊き上がりは抜群! 釜飯オブ・ザ・イヤーって感じ♪(なんのこっちゃ)
よくかき混ぜて食べたけど… マジ旨っ! いろんな味の釜飯を食べてきた606ですが、やっぱり釜飯オブ・ザ・イヤーだわ。 『おこげ』がまた旨いんだわね♪ ガツガツ食べました。 冷たい汁物がさらに釜飯を盛り上げてくれた。 天ぷらは最高の一品!
 流れる汗を忘れて食べました。

 完食してご歓談。 この後は吉川ICから程近い所にある牧場のアイスを食べに行く事になり… 関西軍団さんは僕らの帰る時間を考慮しながらルートを検索してくださいました。 既に午後2時に近い状態。 『あまご村で浦島太郎状態』でした。 素敵な時間の過ぎる速さは光陰矢のごとし! 正直、宝塚渋滞が心配でした。 渋滞は午後4時か5時くらいに発生すると思っていたので、牧場に寄っていたら微妙な時間になりそうだった。 でも盛り上がってるし… 此処で「はい!さよなら!」では寂し過ぎる。
 帰り道の方向でもあるので、牧場行きを決断。 そうとなったら事は急げっ♪

 店内から真っ先に抜け出して、記念写真のロケハンをしました。 『此処しか無いっ!』と思って撮ったのが上の画像です。 三脚を据えつけてアングルや大きさを考えて、汗びっしょりでセルフタイマーモードに切り替えて準備OK。 …あれ? 誰も出て来ない。 
 店の方から「本多さ〜ん!記念写真撮るよ〜!」と呼ぶ声が聞こえました。 えええっ! せっかく準備OKだったのに…。
 走って店内で記念撮影。 汗びっしょり。
 撮り終わったので皆が一斉に出てくるから慌ててさっきの位置にカメラと三脚を抱えてダッシュ! ところが店の前でも記念写真を撮るらしく…慌ててUターン。 店の入り口で記念写真。 汗びっしょり。

 今度こそと猛ダッシュでカメラをセットして… 無事に記念撮影完了。 
あ! ちなみに画像一番左の人は地元の通りすがりの人ですからね(^0^)b 

 そして一同あまご村を後に吉川ICを目指しました。 舞鶴若狭自動車道を中国自動車道に向けて南下。 交通量が比較的少なくて走りやすい道でした。 まぁ…一番暑い時間帯に突入中なので、普通の人達はエアコンの効いた部屋でお昼寝でもしてるのでしょうね。 オープンで走ってる僕らが珍しいのかな? THE非日常♪

 結構良いペースで吉川JCTを『右』にハンドルを切って吉川ICを目指しました。 吉川JCTから吉川ICまでは数分だったけど… 後続が来なかったので、吉川IC出口付近でハザードを焚いて待ちます。 しかしなかなか現れなかったので、少し心配していたら… ようやく追いついた、あいつんのおっちゃんさんから「みんな吉川JCTを『左』(大阪方面)に行っちゃった!」と驚愕の一言。
 関西軍団さんと606号だけが『牧場でアイス』の方向に進んで… チキチキは帰る方向に進んでる状態。 慌ててM山さんに電話しても通じなかったので、僕を追いかけて走り続けてると判断。 

 しばらくしてM山さんからの電話で、既に西宮名塩SAで給油を済ませて休んでるらしい。 「吉川まで戻っておいで!」とはとても言えず… 関西軍団さんと此処で別れる事にしました。 
 一人七転八転してるうちに、雨天中止さんが点きっぱなしのバックランプを修理してくださいました。 指切っちゃったね!

 記念写真の事で走り回ってて、皆に事後の行動予定を伝えてなかったのが失敗だった! 【案内】では舞鶴若狭自動車道からは直帰という行程だったし… 間違えて当たり前だった。 これは全て自分の失敗。 606の責任です。 
 せっかく美味しいアイスを食べに連れて行ってくれようとした関西軍団さんに申し訳なく… 西宮名塩SAで待たせてしまってるチキチキに申し訳なく… 海より深く頭を下げて関西軍団さんと別れた後は、スッゲー勢いで西宮名塩SAを目指しました。

 午後2時半に吉川ICからチキチキの待つ西宮名塩SAに向かったのですが、既に交通量は多かったです。 それでも流れていたので西宮名塩SAには15分足らずで到着。 この辺りは片側3車線なので、まだまだ空いてました。
 なんとかチキチキと合流して小休止。 でも本当は宝塚を一刻も早く通過したかった。 いつ渋滞が発生するか分からない所だし… 朝から交通量も多かったし… だけど喉も渇いたので木陰でのんびり過ごしてました。
 こんな時間でも西宮名塩SAは混んでる状態。 セブンを停める場所が無かったので、GSの空き地に駐車させていただきました。 今思えば不思議な胸騒ぎがしてたのが納得できます。

 1台… パトカーがサイレンを鳴らしながら僕らの頭の上を通過して行きました。 「スピード違反だね♪」と笑いながら話してると… 今度は2台のパトカーがサイレンを鳴らしながら通過して行きます。
 「もしかして事故じゃない?」 だったら大渋滞が発生しちゃうよーっ!! 
 僕らは事故で大渋滞…最悪の場合は閉鎖&通行止めになる事を恐れてスクランブル発進。 西宮名塩SAを急いで出ました!

 ところが出た瞬間に3車線全ての車線の流れが止まってた。 
 出口も合流できない状態。 僕はおもいっきりバンザイしちゃったyo~ 宝塚渋滞にハマらずに勝利を確信してただけにショックは大きかった。 午後3時。 日中の日差しが蓄積されて路面温度も一番高い時間帯だろう。 気温だって日差しだって真夏そのもの! 灼熱の大渋滞に突入しちゃった。

 しかも坂道発進の連続。 水温計は84℃から簡単に100℃を超えた。
ミリ単位でしか動かない606号。 他のセブンは大丈夫なのだろうか? 散々笑ってたM山さんのR500も、こうなるとスッゲー心配だ。 だけど嬉しい事に事故現場は結構近かった。 路肩で事故処理が進められてるみたいなので、この渋滞は直ぐに解消されると思って余裕でした。

 事故現場を眺めながら通過したけど… 一向に渋滞は緩まなかった。 半クラッチのみで進む状態。 水温が上がらないように、できるだけアクセルを踏みたくない。 水温計は110℃まで上がった。 もうダメだ…。 せっかくエンジンOHしたのに…。 
 悲しい事に、まだまだ先まで渋滞してる。

 ミリミリと進んでトンネルが近づいてきた。 (^0^)おほ♪ 砂漠でオアシス♪ これで少しはエンジンが冷えるし、暑さからも開放されると喜んだ! ミリミリと進んでトンネルに突入。 エンジン冷却〜! って… とんでもない! トンネルの中の方が暑いぞ。 しかも風が無いから蒸すし、排気ガスで苦しい。 水温計は下がるどころか1℃上昇して111℃を記録した。

 そろそろ泣こうかな… と思ってたら後方からパトカーがまだ来る。 路肩で子供にオシッコさせてたお父さんは大焦りで笑えた。 唯一、苦痛を忘れる事ができた瞬間だった。

 悲劇は続くよどこまでも。 本当に長い渋滞。 事故現場は既に2箇所通過している。 いったい短時間に、いくつ事故が起きたのか不思議でした。 これまでの事故現場で見た事故は大した事故ではなかったけど… 3つ目の事故はユーノスが前の車に突っ込んだ事故で、結構迫力がありました。 その事故を眺めてからは徐々に流れが速くなり… 苦しかった渋滞から開放されました。
 電動ファンが頑張ってくれたおかげで111℃以上上がらず…墜落&大泣きを回避できました。 エンジンも愚図る事なくセーフでしたよ。 しばらく走ったら80℃ぐらいまで冷えたし、体中の汗も乾きました。

 灼熱の大渋滞から開放された次は、睡魔に襲われた。 緊張の糸が一気に切れたのでしょうね! これも辛かった〜。
M山さんは元気に多賀SAを目指したけど…追えなかった。 できれば次のPAで寝たいくらい。 後ろの△10号もどんどん離れて小さくなっていく。 チェリ井号・パパさん号は既に見えない。 皆眠いのだろうな? 頑張って最終ポイントの多賀SAまで走ろう。

 歯を食いしばって多賀SAを目指してた僕らに、更なる試練を電光掲示板が与えてくれた。 『一宮JCT 5km渋滞』だってさ! まだ京都を越えた辺りだよ。 順調に進みながらも途中の電光掲示板の渋滞距離は5km… 7km… 10kmと増え続ける。

 大津SAを越えて多賀SAに到着したのは午後5時でした。 此処で3台は渋滞回避の為、関ヶ原ICで降りる事を決意。 僕とM山さんは逃げ道が無いので、「たかが10kmぐらい!」という意気込みで渋滞に突撃する事を決意。
 両者…無事を祈って、此処で解散という形で進みました。

 多賀SAを出て直ぐに悲しいお知らせ。 『大垣⇒一宮15km渋滞』という電光表示板。 大きくうな垂れてしまった。

 関ヶ原ICで3台にホーンを鳴らしながら手を振って別れました。
M山さんを前に暫く進むと、前方でハザードを確認。 渋滞が始まりました。 しかし、今回の渋滞はあまり心配してません。 なぜなら夕方過ぎて涼しかったからです。 此処からの渋滞はチキチキツーリングでは定番となっており、勝手が分かっていたので大丈夫。 完全に止まるような渋滞ではではなく、1速か2速でダラダラ進む渋滞なので…ある意味で楽勝。 もちろん今回も水温が上がりまくる事もなく…疲れる事もなく通過。 それほどキツイ渋滞ではありませんでした。

 小牧ICでM山さんと別れて、単独で名古屋高速に入りました。 頑張ったご褒美なのか…TOYOTA2000GTとランデブ〜する事ができた! カッコよかったなぁ♪
順調に名古屋高速を走り… 暗くなったのでヘッドライトをON。 そしたらスッゲー光軸が高くて、案内表示板をガンガン照らしていた。 これは迷惑だろうな! と思ったので、スモールライトだけで進んでましたが…さすがに真っ暗になってきたので困りました。
仕方なく途中のICで降りて、公園の脇でボンネットとノーズを外してヘッドライトの角度を調整しました。 もの凄い勢いで蚊がいっぱい集まりだし…大慌てで作業をして、大慌てでノーズとボンネットを取り付けて、工具を片付けて出発。
 今度はヘッドライトが真下を照らす状態で…いい加減ストレス溜まった。

 チキチキ本部に到着したのは午後8時少し前。 フラフラの状態で荷物を片付けて… 速攻で風呂入って寝たかったけど… A型の悲しい定めは僕に11mmのスパナを持たせます。 ヘッドライトの光軸が100%完璧にしておかないと気が済みません! しっかり調整して光軸を合わせました。 さすがにチキチ基地に格納しに行く気力は無かったので… その夜は606号と一緒に爆睡。

 翌朝、606号を洗ってあげました。
 関西軍団さんと交流できて本当に良かったです。 美味しくて楽しいツーリングを満喫できました。 皆さんありがとうございました。 また遊びに行きます!


by606















関西あまごツーリング 後編