四国・高松ミーティング@SMP 前編
 ■4月20日 (金曜日)■
 22日の午前1時に出発するつもり。
天気予報では明日の夕方から雨が降り出すような事を言ってます。 (>。<)最悪だぁ! 高松からの帰りに降られるのは苦にならないけど… (だって是が非にでも帰らないといけないもんね) 

 でもでも… 時間の経過と共に雨マークが薄くなっていく! 良い傾向です♪
深夜1時に出発して、豊田南ICから東名高速に入るからヘルメットは最初から被って行こう! いつ雨降ってきても笑顔だっしー!! ジャンパーも撥水加工バリバリ。 
 明日は仕事が終わったらチキ駐屯地まで606号を移動させて燃料補給と点検&整備。 出発までチキ駐屯地のカーポートで休ませよう。 ここのところ走ってばかりだもんなぁ〜…

 ■4月21日 (土曜日)■
 ここ数日は仕事に集中して、月末〆の請求書もスッゲー勢いで片付けた。 おかげで昼飯前には本日のノルマを終了。 うす雲は広がっていたけど雨の心配は未だないみたいなので、606号を持ってきた。
 悲しいかな… またエンジンが掛かりにくい。 バッテリーを交換して2週間も経っていなのに! オルタネーターかセルモーターに原因がありそう。 主治医のナイツ店主さんに電話してみた。

 [606] こんにちは〜本多です・
 [店主] なんだ本多さんか。
 [606] うげぇ! 「なんだ本多さんか」の本多ですが…
 [店主] うそ♪うそ♪ ん? どうしたぁ?
 [606」 エンジンの掛かりが悪かったのでバッテリーを交換したんだけど、また掛かりにくいのですわぁ。
 [店主] オルタネーターがパンクしてるかも知れんね!
 [606] 嘘でしょ(>。<)@ 
      もう随分前からこんな状態なのです。 一度掛かれば問題ないのですが…
      数日置くと掛かりにくいのです。 
      あとね… 先日のツーリングの時、走行中にETCが「認証しました!」って叫ぶし…
      同時に黄色の警告灯が光る。
 [店主] 赤い警告灯は?
 [606] 見にくい場所だけど… 太陽の光線の加減もあったかも知れないけど点いてた気がします w(T。T)w
 [店主] それチャージしてない状態だよ! オルターネーターのベルトが緩んでないか点検してみて。
      四国行くんだよね? 午前2時に豊田でしょ? 途中で寄って直して行く時間ある?
 [606] そんな時間に作業してくれるの(T。T)? 最悪の時はお伺いさせていただきます。
      (涙を拭きながら、そそくさと点検しに行く)
      ベルトは全然緩んでない(張り過ぎぐらいだ)けど… 張りを調整するボルトナットのナットが無い!
 [店主] あ! だから時々緩んでチャージしたり、しなかったりするんだよ。
      ベルトを張って固定してみて。 たぶんこれで大丈夫だと思う。
      とりあえずは電圧が上がってるみたいだからオルタネーターは生きてるね。 
      もし途中で墜落したら積車で迎えに行くから安心して四国行っておいで〜!
 [606] オルタネーターが壊れなくても、雨降って嫌になったら迎えに来てね。

 という感じで日が暮れ始めました。 『午後はのんびりと…』 という計画は水の泡となりましたが… 安心して高松に行く事ができそうです。
スッゲー厚い雲に覆われてるけどね。
 今夜は午後7時に寝ます。 0時半起床で、1時過ぎに出撃します。 不思議な緊張感♪ 万が一の場合の心配は無いけど、凄く606号が心配。 小さな不安材料がなんとなくあるんだもん。 



 ■4月22日 (日曜日)■
 午前0時半に起床。 なかなか寝付けず、睡眠薬代わりに飲んだ酎ハイが効いたせいか…3時間は熟睡したみたい。 かなり元気! だけど普通ならばこれから寝る時間なのに、今からセブンで高松まで行こうとしてる自分が怖い。 さらに晩飯までには帰ろうとしてる。 これぐらい仕事にも精を出せれたらスッゲーだろうなぁ〜!

 起きて直ぐに行動に移す事ができる体は自衛隊で培った賜物。
さっさと身支度をして606号の元へ! 雨の降る気配なし。 オイル漏れなし。 ネコの足跡なし。 1発でエンジン掛かる喜び…プライスレス! 午前1時にキルスイッチON。 燃料ポンプが動く。 スターターボタンを押す。 うんぐ… うんぐ… うくくくくくぶおん! やっぱり掛かりにくかった。 直っていない。 不安材料その@を出発時に確認するハメになった。 
 こんな時間だけど、やはり主治医に診てもらってから行った方が無難かな? でも時間が無い。 ヤバかったら引き返せばイイからと…暖気しながら悩みつつ決心しました。

 直ぐに有料道路を使って東名高速に入るルートなので… 家からヘルメットを被っての出発です。 いつゲリラ(局地的な雨)に降られても大丈夫なようにね♪

 出発して直ぐに不安材料そのAを味わう事になりました。 それは電気系統が一瞬死ぬという症状。 キルスイッチを切って直ぐにONにした感じで、ETCも再起動する。 エンジンが止まる事は無いので、これと言って気にはせずにkoba_5009さん(以下kobaさん)との待ち合わせ場所である多賀SAを目指しました。 エンジンもキャブも絶好調なんだけど… なんとなく喜べない606号。 嫌な予感で胸が苦しい。 

 多賀SAでの集合は午前3時半でしたが… もし途中で雨が降ったら遅れてしまうと思ったので、昨夜寝る前に午前3時に変更する旨をメールしておきました。 それでも午前2時半に到着しちゃった。 GSの空きスペースが集合場所だったけど、あまりに早く到着したので一般駐車スペースで休憩してました。
 そしたらこちらに向かって誰かが歩いて来る。 kobaさんでした。 「606さんはいつも早く来るから僕も早く来ました!」と… 待たせるのが大嫌いなので早く来てるのですが… 次回からはもっと早く来ないとkobaさんを待たせる事になってしまう。 集合時間よりも2時間早く来るようにしないとイカンなぁ。

 606号に朝飯(夜食かな?)を食わせて、午前中は雨の心配が無い天気予報を信じて笑顔で午前3時少し前に出発しました。 日曜日の明け方はやはり道路は空いています。 オルタネーターが心配だったので、スタックのデジタルメーターは常に速度と電圧表示にしておきました。 13V〜14Vの間をキープして、しっかり仕事してます。 
 照明で浮かび上がった太陽の塔を右手に見ながら吹田JCTを通過。 この分なら綺麗な606号のままで四国入りできる。 そう思って肩の力を抜いたと同時に… パシッ パシッ パパパパ サーッと雨が降ってきた。 ヘルメットと防水加工を施したフルメタルジャケットを着ていたのでゲリラの攻撃には怯まなかった。 レーシングスクリーンもヘルメットのシールドもレインXで視界良好♪ 雨も気持ちイイぐらいにしか感じなかった。 僕も606号も無傷のままでゲリラの攻撃は収まった。 だけどSタイヤのkobaさんはドキドキしただろうなぁ?

 まぁ…降ってもこの程度でしょう(^-^) と思ったら再び雨が降ってきた。 すぐに止むと思った雨は、止む気配を感じない勢いで降ってきた。 606号はラジアルタイヤなので然程心配はない。 kobaさんのタイヤが心配だったので低速走行開始。 「もう止むだろう!」と何度も呟きながら山陽道に入った。 諦めて淡河PAで合羽を装着。 まさに雨の演習状態。 しかも現役時代に駐屯していた所に近いのも皮肉なもんですね。 
 合羽を着たkobさんに「このまま進んでも雨だろうし、Sタイヤだからスッゲー雨になる前に戻りますか? それとも此処まで来たのですから突き進みますか? 藤原紀香?(←これが言いたかった)」と伺ったら、「四国行きます!」との返事。 さては金曜日にロッキーを観てきたな? 

 多賀SAから次の給油ポイントである吉備SAまでは約3時間。 此処まで1時間弱走ってきたので、残り約2時間走りっぱなしになる。 セブンは雨中の走行が苦手な車なので、慎重に進む事にしました。
 最初の集合場所である高松西IC付近での集合時間は午前7時半。 遅れそうなら先に五色台に行ってもらうように電話するつもり。 濡れた路面はラジアルタイヤの僕だって怖いもん! 時間よりも安全が大事です。

 その頃からです。 不安材料そのAが頻繁に発生。 電気が落ちまくる! タコメーターは0以下になり、黄色い警告灯がピカッ!と光るから運転に集中できない。 ヘルメット被ってるし、排気音でハッキリ聴こえないけどETCも叫んでる。 セブンを楽しめない。 オルタネーターが心配だから電圧計に集中したいのに、落ちる度に表示が燃料計に戻るからイライラする。 せめてもの救いはエンジンが止まらない事。 しかし目の前でピカピカされたり針が落ちたりされると嫌になりますよ。  

 雨は降り続き… 路面も激しく濡れてるので相変わらずの低速走行。 しかし、岡山県に入ってから雨脚は弱くなってきました。 少しずつ、少しずつ路面が乾いてきました。 走行車線のタイヤの通る部分だけが乾いてきた所からスピードを上げ始めた。 しかしkobaさんがどんどん離れていくので、「スッゲー慎重な人なんだなぁ!」と関心してたけど… 吉備SAまで残り20kmという案内標識を見てからは、此処までのストレスを発散させていただきました。
 
 吉備SAには午前5時45分に到着。 kobaさんが来るのを長い時間待ってる間、何処かで墜落したのか心配してましたが… なんとか来たので安心してGSに向かいました。 どうやらkobaさんは燃料切れ寸前だったらしく、燃費向上運転で走り続けてた事が判明。 「燃料計が0になっちゃってドキドキでしたぁ!」と言いながら満タン給油をお願いしてた。 空っぽに近い燃料タンクなら35〜36g入る。 ガンガン給油し続けてるkobaさんのセブン。 ガンガン給油したのでダーダー溢れまくりました。 「今度は早く燃料使わなきゃ!」と笑顔で呟いたkobaさんが楽しかったです。

 もう雨の心配は無い空模様だったので、合羽を脱いで午前6時に吉備SAを出発。 
 出発して10分後… 再び雨に降られます。 トホホ(T。T) 
 さぁ! 瀬戸大橋を渡って四国入りです! これまで2回ほど瀬戸大橋を渡ってますが… 2回とも香川から岡山方面へ渡ってる。 今回初めて岡山から四国上陸です。 景色も新鮮♪ この時間は交通量も全然なくてマイペースで(安全に注意して)写真を撮りながら渡りました。 大きな橋を渡る時に画像を撮るのは、日本人の悲しい定めですね。 
 瀬戸大橋… 九州からの帰り道で渡った時は夜明け前で真っ暗! こんな状態では恐ろしくてカメラなんか持てません。 今回は既に明るいから瀬戸大橋から塩飽諸島を見る事ができました。 霧に煙った水墨画でしたが…風情ありました。 雨の中をセブンで瀬戸大橋を渡るのは二度と無いだろうなぁ!

 『ようこそ四国へ!』というデカイ看板を潜って四国上陸。 看板を潜ったら雨が止みました。 不思議だぁ!
暫く高松自動車道を走って、無事(?)に高松西ICに到着しました。 ICのすぐ近くの集合場所に1番のりで到着。 午前6時45分。 集合時間は午前7時半なのに… やはり早く着き過ぎちゃうのはA型の悲しい定めですね。
 kobaさんとコンビニで朝飯を買って食べました。 僕は全然疲れていません。 
朝飯を食べながらkobaさんが「昨夜は一睡もしてません」という重大発言。 大丈夫かな? とスッゲー心配でした。
 
 朝飯を食べ終わった頃に地元の方々が到着。 何度もメールや電話で集合場所や集合時間などを連絡くださった人達でした。 当日組の皆さんが到着する前に洗車大会をしちゃったのはA型の悲しい定め。 kobaさんもA型かな?

近畿の方々・九州からの方々も到着して、当日参加の14台が揃ったところで前泊組30台近くが待つ五色台に向かいました。 14台でも凄いのに… 五色台には30台近くが既に集まってる。

 この頃の606号は平和でした。
オルタネーターは大丈夫そうだし… 電気系統は落ちるけどエンジンには問題なさそうだし… 五色台山頂にある『休暇村讃岐五色台』の駐車場までのプチツーリングを楽しみました。 不安材料も頭から消えかけてたけど、「ピー! 認証しました!」というETCの声を聞くたびに悲しくなったのは本当です。

 後ろから3番目ぐらいの位置で、長いワインディングと素敵な景色を楽しみながら走って気がついた事。 それはスッゲー空気が悪いという事でした。 普段は殆ど先頭を走ってるので気がつきませんでした。 特に信号待ちで風下で止まった時はキツかったですね。 五色台から40台で移動する時はできるだけ前の方に陣取る事を予習しました。

 ちょっとした街中を走り抜けて、「なんで商工会議所の駐車場に入るのかな?」と思ったら五色台に入る細い道でした。 どんどんどんどん登って行きます。 初めて五色台に行った時に見た景色。 「帰りはこの道通ったんだ!」と思い出したりして懐かしく感じました。
 前泊組が泊まった休暇村に到着したのは午前8時半。 既に異様な雰囲気でしたが… セブンの匂いがプンプンしてて直ぐに馴染めました♪ 見慣れた顔。 初めてお会いする方… ギャラリーなどなどで賑やかでした。

 セブンを駐車して、この足で五色台に足跡を残します。 懐かしいメンバーと久しぶりに会えてスッゲー感動! 次から次へと挨拶&名刺交換。 一生懸命に顔を覚えようと努力しましたが…困難です。 SMPのトレーナーもいただき…早速着替えました。 いきなり時間が進み始めたような世界で、皆さんのテンションに飲み込まれて溺れてる606でしたよ。 ここまで疲れは殆ど無かったけど… 燃料補給の時にkobaさんと喋る以外は沈黙だったから全然会話に追いつけませんでした。

 遠く栃木県からお越しの方には感動! 『元気』という言葉を授かりました。
 九州からも参加された方のセブンには、とても懐かしい『豊後超七組合』のステッカーを発見。 いろんな所でいろんな繋がりがあって面白かったです。

 にっしゃんさんから『東海軍団606』と書かれた名札を頂きました。 これ便利なんだよね。 HNと顔を一発で覚えられるもん♪ 声を掛けやすいし… 9時半ぐらいから行われた自己紹介タイムでも活躍しましたね! その頃は雲も薄くて少し暑いくらいでした。 自己紹介と記念撮影が終わると、さすがにkobaさんは仮眠。 僕も少しだけ横になりました。 アイス買ったり、景色を眺めたりもしましたよ。 

 10時ぐらいには結構充電できたのでブラブラしながらセブンを見て回ったり、皆さんとゆっくり喋る事ができました。 やっと『正気』の606になっていたのかも! こんな素敵な時間… たまには必要ですね♪

 夕方まで雨の心配は無いという天気予報だったのに、10時半ぐらいからポツポツ降ってきました。
用意されてたお店まで移動する事になり、全員準備を始めます。 幌を張るセブン。 合羽を着る人達。 
僕はさっさと606号に乗ってエンジンを暖気します。 1発で掛かって嬉しかった〜♪ 雨は大した事はないだろうとヘルメットを被らずに並び始めた隊列に急いで並びました。 出発までの数分で雨は本降り! 合羽を着なかった事とヘルメットを被らなかった事をプチ後悔しました。

 移動が始まり、帰りは五色台を登ってきた道とは違う、海岸線に近いコースを走りました。 僕はこの道が結構好きです。 以前に昼寝したりカキ氷を食べた売店のある駐車場を通過するのは寂しかったけどね。 五色台を下りて一般道に出ました。 先頭付近のセブンにトラブルがあったみたいでパーティーが路肩で停止。 40台近くが並んだ様は圧巻だろうね! 僕は眠気がピークだったので動けずにダウンしてました。 
 「叩いたら直った!」という叫び声で目が覚めて…再び出発。

 山を下りたら雨は降ってないと思ったのに、麓の方が強く降ってる。 路面には川ができてる状態です。 バシャバシャ雨水をかき上げてパーティーは進みます。 なんとなく水温を確かめたら89℃もあります。 少し暑いのは分かるけど… この時期で、しかも雨降ってる状態で90℃近い水温は不思議でした。 そのうちに高架下の信号渋滞のメッカまで進んできました。 ダラダラとしか進まない道。 信号交差点が100m毎にあるような道で物語は起きました。

 なんとイエローの警告灯が点灯。 消えません! 「電圧か?」と思ったので慌ててメーターを確認したら正常値。 燃料計も24gを表示してる… 英語で水温異常のお知らせが表示されてるのに気がついて、水温を確認したら106℃です。 「ヤバイ! こんな雨の日にオーバーヒートしてたら夏場はダメじゃん!」と思いつつも『誤表示』かも知れないという悲しみの余裕。 水温は下がる気配すらありません。 しかもグングン上昇。 110℃まで上がった時に「なにかおかしい!」という事にやっと気がつく。

 左の空き地に一旦停めたかったけど…もうすぐ右折してお店駐車場に入るのに、3車線ある一番左への車線変更は難儀。 右折すれば道も開けてエンジンを冷やす事ができるので一番右の車線をに留まる。 水温計は115℃まで上がった。 「頼むからこれ以上上がらないで!」という願いも空しく… 右折レーンの渋滞で120℃を記録した。 お願いだから爆発しないでーっ!! 

 汗と涙の後編につづく m(_ _)m  by606