衣替えで忙しい1週間だった w(>。<)w  正直…土曜日は朝から仕事の疲れもピーク。 だけど約束していた前夜祭&前泊をキャンセルするのは大勢の仲間に迷惑をかけてしまうので頑張った。 これまた正直言うと、鈴鹿に到着したら速攻で温泉に行って…マッサージしてもらって…軽くビール飲んで寝たかった。 だけど本業は『お手伝い』です。 遊びに行くワケではないので、顔をバシッバシッ張り叩いて気合い入れました。 そんな606の約24時間に密着した報告です。

 ■6月10日 (土曜日)■
 前日の手抜き配達で仕事量は激減したとは言え… 忙しかった。 おじゃさんが午後4時に迎えに来てくれるので往復は安心。 とりあえず午後3時に仕事を終了させて身支度をしました。
 今回はオフィシャルはもちろんの事、その他のお手伝いにも徹するつもりだったので大きなカメラや三脚は自宅待機。 車検の時にレディースクラスの女性を撮ろうと大きなレンズも準備していたけど…考えてみたら写真なんか撮る暇無いからコンパクトデジカメだけの軽装となりました。 荷物は着替えと日用品のみ! いつもジムに行く小さなカバン1個で収まりました。

 午後4時ちょうどに、おじゃさんがS2000で到着。 「あ!オープンだ!」 ゆっくり寝て行けない(T。T) 真夏ならTシャツ1枚でOKだけど…今日はどちらかと言えば涼しい。 さっきシャワー浴びたばかりだったので、涼しさ倍増! どちらかと言えば寒かった。 湯冷めモードに突入しながら鈴鹿サーキットを目指しました。

 夕方の帰宅ラッシュに巻き込まれる事を想定して伊勢湾岸自動車道を使いました。 フロントガラス&サイドガラスがあれば風も苦にならない。 だけど…セブンを運転してる時は暑さ寒さが気にならないのに、なぜか助手席では気になってしまう。 人目も気になるし… どんなカッコして座っていれば良いのか分からないから困ったもんです。  個人的にオープンカーの男同士2人乗りって苦手な606。 助手席では借りてきた猫状態だもん。 確かに開放感は好きだけど…どんな顔して乗っていれば良いのか分からない。 でもオープンって気持ち良い! …などなど考えてるうちに鈴鹿ICを降りました。

 夕方5時半に近かった。 曇ってもいるけどまだ明るい。 程よく冷えた体を癒すために二人はミニストップに寄ってハロハロを食べました。 (なんでやねん!)
 鈴鹿サーキット南コースに到着したのは午後6時少し前。 ここからは『お手伝いモード』です。 まず僕達二人に与えられた仕事は西コースのパドックの駐車スペースに参加車両のゼッケンを書くという仕事。 約140台分の駐車スペース&荷物置き場を区分けする作業でした。 こういう仕事がプチ得意の606は楽しく作業できました。 それから受付の時に配る参加賞を袋詰して、午後7時半前に終了。 とりあえず宿舎に移動して、個人個人でベットメイキング。 一番安い宿舎(通称『F棟』8人部屋)なのでベットは自分で作るのです。 簡単だけどね♪

 午後8時からはお待ちかねのミーティングがサーキットホテル内の和食料理店『あじさい』にて行われました。  ミーティングは最初の数分で終わり…あとは前夜祭というノリで美味しく楽しく食べたり飲んだりしました。 Hage73さんは残念ながらエビの天ぷらしか食べれなかったので…エビの天ぷら1本と残った料理全てを交換しちゃった♪ 『ドカ〜ン!』と盛り上がるかと思ったけど、アルコール度数40の酒を飲んでからは一気にペースダウン。 このあとで温泉にも行くし…宿舎までは距離もあるので、「これはヤバイ! 明日の朝に後悔する!」と思って酒から避難。 NRCの重鎮の方に「部屋に帰ったら飲みに来い!」と言われて「絶対行きます!」と笑顔で返事しつつ全然行く気が無かったyo~

 ほどよく酔って…皆でサーキット内の温泉に行きました。 ここの温泉も1月のレースの後に来てから暫くぶり。 『泥酔者の入室はダメ!』と大きく書かれた看板を読んで「ほろ酔いならいいんじゃな〜い?」と判断してサウナに入りました。 最初はサウナの石から一番遠い所に座ってましたが… 隣に座ってる知らない奴が汗を指で切って飛ばしてるのが僕の方にも飛んできてムカついたから移動しました。 しかし移動した場所が石の隣でして…死ぬかと思いました。 どえらい熱かったわぁ! でも、おかげで体内の酒が一気に排除されたので気持ち良かったです。 それから露天風呂で寛いで… 体を洗って温泉を出ました。

 のんびり歩いて部屋に戻る途中… 喉の渇きを覚えたので… ビールの自販機の前で足踏み行進。 「おいおい! まだ飲む気か? 明日キツイぞ! 寝る前に飲んだら太るよ。 飲むならミネラルウォーターぐらいにしときなさ〜い。」と優しく囁く天使。 「けけけけけ! 関係ねぇyo~ 飲んじゃえyo~ 隣の自販機でマヨイ〜カも買って飲んだら…そりゃあ旨ぇぞ!」と笑顔で囁く悪魔。 606は悪魔の囁きが大好きなので、言われた通りにマヨイ〜カを買って…ビールも買いました。 ベットでバリバリ食べながら飲むのって最高に幸せだね♪ 寝たくなったらそのまま寝ちゃえば良いんだもん♪ 結局…皆で飲みました。

 翌朝… 悪魔が天使を踏み潰してる夢で目が覚めました。 これが本当の悪夢なのだろうか? 天使の囁きに耳を貸さなかった606の顔には夜更かし&食べ過ぎ飲み過ぎの証し『吹き出モノ』が2個できてて痛かった。 しかもGパンが窮屈。 もう2度とビールなんて飲まない! 脂っこいモノなんて食べない! と…心に誓った朝でした。 

 午前5時半に起床。 どうしてタバコ吸う人は起きて直ぐに火をつけるのだろうか? 不思議。 おかげで狭い部屋が煙だらけになってきたのでロビーに避難しました。 ロビーまでの通路を歩いてて驚いた。 「雨降ってるーっ!」 昨日の夕方の天気予報では一言も「雨」なんて言ってなかったじゃん! 上着なんて綿のパーカーしか持って来てないyo~ どうするんだyo~ 
 暫くして皆がロビーに来て… 皆が驚いてました(^0^) とりあえず、当日来る仲間にコンビニでビニール合羽をあるだけ買って来て!と電話で頼んで…南コースに向かいました。

 コースに着いたら雨も止んだので安心して事務局の指示に従って作業ができました。 まず与えられた作業は『車検』です。 注意事項を聞いてから3人1組で歩きまわって、@ヘルメットの有効期限の確認 Aシートベルトの固定の確認 Bオイルタンク&ライト類のテーピング C車検証の確認 などなどを手分けして行いました。 僕は簡単で責任の少ない@とAを進んで行った。
 しかも、できるだけ楽しくやりたかったのでレディースクラスの周りをグルグルしてました。 おかげで終始笑顔で車検ができましたわ♪ 

 レディースクラスの車検で一番楽しかったのがMR2の女性。 結構早いうちに到着していたにもかかわらず…準備が遅い。 まぁ、他のレディースクラスの選手は彼氏や旦那さんなどが手伝ってくれてたから作業は早い。 だけどMR2の女性は一人で来て、一人で作業をしていた。 集中してやれば普通に準備できるのに…準備の終った仲間と喋りながらやってるから尚進まない。 その女性の事を忘れかけた時に「車検お願いしま〜す♪」と声をかけられました。 とりあえずルーフの上に置いてあるヘルメットの賞味期限を確認したら新品だったので笑顔でOK! そして運転席の4点式シートベルトの固定を確認しようとドアを開けたら… 荷物がどっさり! ダッシュボードの上には縫ぐるみ。 ウィンカーレバーには「♪よ〜く考えよ〜 お金は大事だよ〜♪」と奏でるアヒルがぶら下がってる。 コクピットはさながら移動する部屋だった。 「危ないから全部部屋(車内)から出しておいてください。」と頼んだら、「走る前に外します。 コレがあると落ち着くんです。」との事。 初心者なのか? 面白い女性だったけど…雨だし…気をつけて走ってほしいと願った。

 車検も無事に終了して…僕達は昨夜指示されたコースの要所要所にあるパイロン付近に無線と旗を持って定位置につきました。 僕はゴール手前の7番ポストで、おじゃさんとパイロン2個(S字)を管理します。 S字とは言え、ほとんど直線なのでコースアウトの心配は無いのでパイロンタッチに集中できるポストです。 パイロン2個のS字なのでコースの両脇に立たなければなりません。 しかもコース向かって左側がピットロードのコンクリートウォール&スポンジバリアなのでコース内に進入するのは不可能。 だからコース内は旗振り&パイロンの置き直しに徹しつつ内側(見える側)のパイロンタッチをチェック。 そしてピットロード側はもう1個のパイロンタッチのチェックと無線でコントロールタワーに報告するという役割分担にしました。

 じゃんけんで負けたので僕は午前中の第1ヒートを芝生の中で過ごす事になりました。 とりあえず旗とイスを持って定位置に着き… 準備完了のグリーンフラッグを振ってジムカーナ大会スタート! と…同時に再びポツポツと雨が降り始めた。 もう絶対に降らないと思っていた僕は雨具を車に積んだまま。 濡れた路面でスタート直後にスピンする車が続出。 僕はチェックシートが濡れないように配られたビニール袋を体に巻いて雨を防いでました。 他のポストはコースアウトやパイロンタッチで大忙しなのに、僕のポストは何も起らず…平和。 ただただ競技車両が通過するのを眺めてました。 暫くしてコース整備が行われてる合い間に#21さんが合羽を持って来てくれて感激♪ めちゃめちゃ強力なアイテムをゲットして606は雄叫びを上げたくなりました。 めちゃめちゃ強力なアイテムを装着した途端…雨は強烈になった。 本当に助かったyo~

 そして、車検で面白かったMR2が走り出しました。 驚いた事に上手い! これまで何台もスピン&コースアウトしてるコーナーをカウンター当てて通過してる。 結果…第1ヒートをレディースクラストップで走り終えた。 

 (省略するつもりも、意識が無かったワケでもないけど…) 気がつけば140台が走り終っていました。 雨は降ったり止んだりの繰り返し。 時々眠かったけど…コントロールタワーから一番見える場所だったので寝てたら直ぐにバレる事必至なので、しっかり働いた。 一番見える場所という事は一番目立つ場所なので…旗を上げる時は『頑張ってます!』という意味で『ビシッ!』と上げるつもりでいました。 がっ! 最初にグリーンフラッグを振っただけで… 約2時間半、小さなイスに座ったままで終わりました。 コースに背を向けてたから後ろの様子なんて全然見えなくて退屈だったし、足腰痛かったわぁ〜! 

 お昼御飯はオフィシャル各自に豪華な弁当が配られました。 頑張って働いた後の飯は旨い! オフィシャル冥利に尽きるひと時でした。 一緒に働いた仲間と『同じ釜』ならぬ『同じ箱』の飯を食うのもまた嬉しい♪ 皆、なぜか疲れてたなぁ!

 午後からの第2ヒート前には雨が止みました。 少しでも後の方が有利な展開ですね。 
 今度は配置換えをして僕がコンクリートウォールの後ろから、ゴール手前のパイロンタッチをチェックしつつ…なにかあったらコントロールタワーに無線でゼッケンと反則の報告をします。 昼飯食べながら、おじゃさんと話をしたのだけど…僕は立ってるおじゃさんが羨ましかったし、おじゃさんは座ってる僕が羨ましかったらしい。 午後からはお互いの夢が叶う♪ 確かにコンクリートウォールに寄りかかって立っていられるのが幸せ。 平和なポストなのでそれほど無線で報告する事もないから、一番最後のパイロンに集中する事ができました。

 僕も一度だけジムカーナという競技に参加した事がありました。 もう15年以上も昔の話だけどね。 その時に覚えてるのが…昼飯食べた午後の第2ヒートは集中力が無くなるという事。 実際、借りた妹のカローラを大破させた。 これを教訓にセブンのレースも、カートのレースも空腹で臨んできた。 まぁ、いくら集中力があっても実力が無かったから結果は同じだったけど… 注意力が散漫になる事は無かった。  でも腹に力が入らなかったなぁ。

 だからジムカーナの第2ヒートは何かが起る予感が毎回強い。 満腹で集中力が欠ける人。 集中力を上げ過ぎて…気合いを入れ過ぎて飛んじゃう人。 どちらもミスした時に我にかえるパターン。 僕の場合は集中力が欠けつつも気合い入れ過ぎちゃうタイプ。 さらに実力が無いのもプラスされ…毎回最後尾よろしく状態だった。

 案の定、雨は止んだが路面はウェットだから…序盤はコースアウト続出。 しかし、少しづつ路面は乾いてきた。 ベストタイムは次々と更新され…サーキットDJの方も大忙し&ネタに困る事がなさそうでした。 
 僕に任されたポストはウェットでもコースアウトはもちろんパイロンタッチすら無かったので、「コースドライでミスが起る事はない!」と思ったけど… 『仕事人』の異名を持つ606は通過する競技車両のゼッケンを確認しつつパイロンに集中しておりました。

 ところが! 人間という生き物には『慣れ』という恐ろしい習慣がある。 それは本当に忘れた頃に気づかされる。 プチ事件は終盤にさしかかった頃に発生しました。
 全くパイロンが動く気配がなかったし…いくらコンクリートウォールに寄りかかってても足は疲れ…注意力が失われてきた。 ぼ〜っとパイロンを見てるだけの時もありました。 しかも位置的にコース全体を見渡す事ができるので、「おぉ!スピンだぁ!」「うわぁスッゲー上手い!」「あはははHage73さん忙しそう!」などと…いつのまにかギャラリーと化していました。
 そんな時に突然おじゃさんが立ち上がって黄旗を振って騒いでる。 「はぁ?」と思ったら、(おじゃさんのマネで⇒)「パイロンタッチーッ!」と言われて我に返りました。 しかし脳は寝起きと同じ状態。 僕は何をすればイイのだろうか? 単なるパイロンタッチなのに一人で七転八転! とりあえず横に捨ててあった無線機を握り締めて「あ… こちら7番ポスト… ゼッケン… ひゃく… 百〜ぅ…? うううう〜…。」 ゼッケン見て無かったーっ! 「おじゃさーん! 何番だっけー?」と超パニック。 おじゃさんは大声で教えてくれてるけどサーキットDJさんの声と、終始流れてるBGMとエンジン音で聞こえない。 出走準備中のゼッケンから2つ引けば正解はでるけど、待機してる競技車がなぜか無い。 無線で「え〜っと…」と言ってうちにコントロールタワーから「7番ポスト? ゼッケン114番で宜しいでしょうか?」との応答があり、「そ、そうです! ゼッケン114番パイロンタッチです。」と…答える事ができました。 実際は数秒の空白だったけど…その時は1時間ぐらいの空白に感じました。 こんな空白… 友人の結婚式の余興でも毎回あったなぁ。

 もし怒られたら… 「数字は二桁までしか習ってません!」というボケも考えてました。

 午後2時半。 『慣れ』という恐ろしい習慣病を学習してジムカーナ大会は無事に終了♪ 気分は早く帰って横になりたい。 午前中は座りっぱなしで、午後は立ちっぱなし。 できる事なら足を取り外して帰りたいぐらい。 『歩く』という日本語を忘れそうな5時間だった。
 それからは、表彰式をやってる間にコース内の片付け&清掃をしました。 ジムカーナの結果は出走順が遅いほど有利な展開で…丸ごと出走順が勝敗の行方を占ったみたいな感じ。 レディースクラスのMR2は第2ヒートも完璧な走りでクラストップタイムを記録して完全優勝してました。 片付けも人一倍遅かったんだろうな? 縫ぐるみ並べ直すのも大変だったんじゃないかな?

 コース内のオフィシャルはいつもの見慣れた仲間ばかり。 コントロールタワーにも進出し始めてきました。 
 次回のイベントも楽しい仲間で盛り上げていけたらイイなぁ〜って思います。 今度はオフィシャルのジャンパーやTシャツを作ってカッコ良くお手伝いができるようにしたいです。 そしたら何倍も楽しいよね!

 梅雨時のお手伝い… 水分補給が大切だとばかり思ってましたが、水分補給したら速攻でトイレが恋しくなるような寒い1日でした。 冷たい飲み物よりも熱いコーヒーの方が必要だった。 皆さん風邪をひかずに済んで幸い! NRC(オフィシャル)の皆さん、エントラント(東京や神戸からの参加者もあった)の皆さんお疲れ様でした。 

by606
ジムカーナ・鈴鹿南コースのオフィシャル