レースウィークに突入して気になる週間天気予報は金曜・土曜・日曜が『雪!』という悲惨&無情な気象庁からのお達し。 昨年の暮れから雪には悩まされ続けてる。  今年のNRCゴールデントロフィーには早々から参加しない方向で進んできたので、お手伝い&写真撮影に専念するつもりでいました。 雪が積もってもバネットGT-R(配達号)に4輪チェーン巻いてのんびり鈴鹿を目指すつもりでいたけど… 仲間のセブンを空母で輸送する役目を受け持ったので気楽にはしていられなくなりました。 早朝移動なので渋滞は無いし、雪が積もってもチェーンさえ巻けば行けない事はない。 だけどトレーラー引っ張っての雪道は未体験。 直進だけなら多少フラつく程度で走れるだろうけど…右左折時に振り子状態になるのは怖い。 後ろが振られれば間違い無くバネットGT-Rも振られる。 この事は以前務めていた団体で、3トン半の装甲車に5億円のレーダーを引っ張って泥道を走ってる時に、引っ張ってるレーダーが轍にハマって滑りだし、側溝に落ちて横転すると同時に装甲車も一緒に横転した。 そんな怖い経験をしてるから滑る道でトレーラーを引っ張るのは怖かった。 あの時は国民の皆さんからの血税で済んだ話だけど… 今回は笑えない話。

 とりあえず雪が積もったらタイヤチェーンを6輪巻いて向かうつもりでいました。 ただ…トレーラーのタイヤにチェーンを巻くスペースが無いのと、セブンを積んだ時に激しく荷重がかかる事を考慮すると、チェーンよりもネット式の方が有効だと思った。 思い立ったら直ぐ実行! 近所のカー用品店に買いに行きました。 そこで値段見てビックリ! この値段では買えないし… 買っても使わないで済んだら粗大ゴミ以上。 でも無いと怖い。 売り切れても困る。 迷いに迷った挙句に出した結論は『隠す』。 そう!サイズの合ったチェーンを店の陳列棚の幕の奥に隠しておきました。 最悪、前の夜に買いに行けばイイわけで… 悪知恵は生きてるうちに使わなければね♪ (良い子はマネしちゃだめ)

 結局、天気予報は大ハズレ! 白い液はおろか透明の液も降りそうになかった。 隠したあのタイヤチェーンは何時誰が発見するんだろう? 店にはプチ悪い事しちゃったなぁ。 土曜の晩はバチが当って腹痛に悩まされました。

 1月22日(日曜日)
 天候はバリバリの晴天。 腹痛は回復傾向でしたがプチ寒気がしてました。 だけど雪じゃなかったから元気にトレーラーを引っ張って、午前4時に仲間の家に向かい出発しました。 薄っぺらいトレーラーに何も積まないで走るのが恥ずかしい606です。 だって凄くカッコ悪いんだもん! それに追突されそうだし…。 
 仲間の家の前で積み込むのは困難らしいので、少し離れたサークルKでの待ち合わせ。 とりあえず約束の5時少し前に到着。 「着いたyo~」と電話して、積み込み準備を始めました。 仲間の家からは100bぐらい離れてるけど、セルを回す音から爆音まで凄くよく聞こえた。 排気音の静かなK-Rでもやっぱり早朝は族車並みだな。 今日は自分事じゃないけど…これからは注意しよっと♪
 仲間が初めてトレーラーに積み込むという事を知らなかったので、適当に誘導してたら勢いよく上がってきてトレーラーからセブンが脱輪するところでした。 正直焦りました。 サークルKに迷惑をかけつつ、何も買わないで鈴鹿サーキットを目指しました。

 途中で違うコンビニで朝飯を買って、ゲートオープンの6時少し前に鈴鹿サーキットに到着。 仲間3人が入り口で働いてました。 なんだか大晦日みたいな雰囲気だったけど…御苦労様でした。
 早速積んだセブンを降ろしてウロウロ写真を撮ってました。 本コースのピットには前日からマシンを置いてる参加者がほとんどで、早朝からピリピリした雰囲気が漂ってました。 

 まだ薄暗い中で車検が始まりました。 全車ピット前に並べての車検は壮観です。 朝焼けに照らされたいろんなマシンのエンジンは綺麗でカッコ良かった! 撮影隊の606は写欲をかきたてられ…車検の邪魔にならないように(なってたかも知れない)シコシコ写真を撮りました。 大きなストロボが無かったので光量不足でその時の写真は全滅。 『写るんです♪』の方がしっかり撮れるわ。 

 ずいぶん明るくなってストロボを使わないで済む頃からJAF公認『サーキットトライアル』が始まりました。 僕は陽も当らないピット2階席からガンガン写真を撮りました。 (画像@)  そう言えば昨年はこのレースに出たんだよな〜! あれから1年かぁ〜! 606号に慣れてなかったし、タイヤも変なタイヤで参加しちゃった。 今の606号で参加できるカテゴリーはサーキットトライアルしか無いから、また機会があったら参加してみよっと♪

 サーキットトライアル前半15分が終了して、次はヒストリックレースの練習走行&ローリング予選が始まりました。 (画像A)  クラス分けはありつつも排気量の差は凄くある車が混走してのレースはちょっと怖いかな? でもベテランドライバー揃いなので意思の疎通は出来てて安心。 望遠レンズでマシンを追って見ていると、ストレートで追い越す際でも両者顔を見合わせている。 「抜きますね〜♪」「はいどうぞ〜♪」とすれ違う一瞬で会話してるみたい。 そんな一瞬の思いやりがアマチュアレースには必要だし、長く楽しむコツかも知れませんね。

 その後はネオヒストリックレースの練習走行&ローリング予選に入ります。 (画像B) セブン6台・ビバーチェ3台・エリーゼ1台の混走です。 僕の大好きなカドウェルの参加が無くて残念です。 参加台数が10台なので、いかにクリアを取るかが予選のカギになった事でしょう。 昔…予選開始1周目でコースアウトして嘆願書を書いて決勝に出た覚えがあるなぁ! 毎回何かハプニングを起こしてた606だった。 結局タイムトライアルが始まってネオヒストリックの予選が終るまで鼻水垂れ流しで写真撮ってましたわ。 喉は痛いし、手は冷たいし…カメラは重いし… 

 予選が終って決勝レースが始まるまで2時間ぐらいあったので1コーナー観客席へ10人ぐらいで行きました。 違う団体の走行会があったので見てましたが… 30分ぐらい先導車付のファミリー走行で面白くなかったし、凍死寸前だったのでピットに戻ってドライバーズサロン(レストラン)で腹ごしらえしました。 カウンタックの全開走行が見たかったぞ!

 ドライバーズサロンでは『ロコモコ』という新製品を食べました。 塩辛い網状のフライドポテトとハンバーグがのった丼物でしたが、まずまずの美味しさでした。 本当は坦々麺が体が温まるから食べたかったけど、前の日にインスタント坦々麺で腹痛になってるから我慢したyo~ 
 その頃には日差しに温もりを覚え、車の中はポカポカでした。 正直、車の中かピット後ろのスィートルームで昼寝して帰りたい気持ちでしたが、今回は第七小隊の看板を引き出しに入れて撮影隊としての仕事があるので…再び寒風吹き荒れる1コーナーの観客席に移動しました。

 昼飯食べて温まった体で2度目の1コーナー観客席… さっきより風が冷たく、寒く感じます。 完全な向かい風でグラベルから舞い上がる砂埃で口の中がジャリジャリになっちゃう。 もちろんカメラもレンズも砂埃かぶってる! ここではレンズ交換をしないからカメラの表側に砂埃が入り込む事は無いけど、フィルム交換は頻繁に行うので裏側には大量の砂埃が入った事でしょう。 実際、出来上がった写真には砂を噛んで横にスジが入ってしまった。 
 そしてヒストリッククラスの決勝レースがスタートしました。 レースそのものよりも全車撮らなければならない撮影隊。 まぁ撮影隊と言っても一人ぼっちだけど… 頑張って撮りました。 アルファロメオが目の前でスピンしながらグラベルに入り驚きました。 しかし驚いたのはその後で…なんとグラベルを自力で脱出してしまった! 「四駆か?」と思わせる行動と、レースを諦めない魂に拍手しちゃいましたyo~  僕だったら(セブンだったら)間違い無く諦めてたなぁ。 

 次にネオヒストリックも決勝スタート。 1コーナーのハプニングも無く、スタートでセブン勢が順位を落としてビバーチェが1・2・3位と綺麗に通過していきました。 しばらくして白いビバーチェがコースアウト。 順位の変動が起き始めました。 2コーナーの観客席からはメインストレートのピットロード合流からショートカット入り口までの東コース約9割を一望できます。 いい場所発見! その後黄色いビバーチェも1コーナーで激しくコースアウト! グラベルで止まらず観客席ギリギリを弧を描くように流れて止まりました。 もの凄い砂煙でした。 僕はカメラを抱えて物陰に隠れましたyo~   結果セブンが1・2位で3位にビバーチェが入りました。 コースアウトはあったものの、無事にレースを終了しました。

 直ぐに仮の表彰式が行われるので、急いでコントロールタワー前に移動しました。 が! シャンパンファイトには間に合わず… 記念撮影の時はカメラが異常を起こしてシャッターが切れない状態。 これを撮れずに終っては撮影隊の名が恥じると思い、カメラのスイッチをガチャガチャいじって数枚撮る事ができました。 僕のカメラには1/4000秒(珍しくない)のシャッタースピード機能が付いてるから、シャンパンファイトは綺麗に撮れると…前の晩からニヤニヤしてたのに悔しいです。

 そして606は力尽きました(>。<) 誰も居ないスィートルームで死んだように仮眠してました。

 ぼちぼちと撤収を開始して、帰宅準備。 
 オオトリを務めるchild7さんがフェラーリで参加の走行会が始まる前には撤収も完了して、仲間全員で応援しました。 ところが走行会の慣熟走行が始まってるのにモデナは現れません。 慣熟走行が終って全車一旦ピットに戻ってきたところでモデナ登場! もちろんコースインできるワケじゃなかったので、何してたのか尋ねたらキーが無かったらしい。 そしてコースインして走行会を楽しんでいました。 しかし直ぐにピットイン。 今度は何?と思ったらメガネが雲って見えないらしい。 ヘルメット被ったまま取り外したメガネは曇ってるというよりも結露になってた。 終了間際にここまで笑わせてくれたchild7さんには下の画像をプレゼントします♪ まるでモデナが皆のオモチャみたいでした。

 そんなこんなでレース三昧&笑い三昧の1日が終わりました。 下の写真を撮って、表彰式が終わる1時間ぐらいの間に天気は急変。 真っ黒な雲に覆われて透明な液がジワジワ降ってました。 ぜったい雪が降ると思ったので、打ち上げ無しで解散&帰路につきました。
 仲間の家までセブンを運んでるうちは結構降ってました。 無事に仲間のセブンを格納したところで606の使命は解除。 とにかくもう喉が痛くて…早く帰って寝たかった。

 毎年『大寒』の前後に行われるNRCゴールデントロフィーレース。 週間天気予報はおもいっきり外れて晴天で楽しめました。 NRCの役員様はじめ、ドライバーの方々・スタッフの皆様・オフィシャルの皆様、そして応援に来られた方々お疲れ様でした。 

 来年… 606は現在製作中のミニで『ヒストリック耐久レース』に参戦予定です。 『必勝』という二文字が大嫌いな606ですので、『必笑』を合言葉に楽しく真剣に遊びたいと思います! …って感じ♪ 
06 NRCゴールデントロフィーレース