1月9日(日曜日)
 ここ最近…晴れてても急に曇ったり、雨か雪がぱらついたりと『冬』してる。 『暖冬』という言葉は昨年までの事とした気象庁の言い訳か? 仕事中は「寒い!寒い!!」を連発しつつも遊びとなったら我慢しちゃう。 セブンの事に関しちゃあ、どう見ても寒そうなのに笑顔で寒くないフリをしちゃう。 今日はPC天気予報によると午後から曇り時々雨みたいなので、606号オイル&エレメント交換は午前中が勝負と踏んだ! 
 朝7時に起きると風は無かったが空気は冷たくキンキンに張りつめた感じだったので、太陽がもう少し元気になるまで1時間待つ事にした。 8時になって外に出てみると… 寒い! 風が強くなってる。 太陽は元気になったものの、北風も元気に吹いてる。 物語とおりなら太陽が勝つはずなのに… 絶対に北風の方が強い。 だけど今日やらねばならぬ。 オイル&エレメント交換は今日しかやる時が無いので、気合いを入れて606号のオイルを温める作業から開始した。

 【自力のオイル交換】 やってみりゃ結構簡単。 エンジン掛けてオイル温めて、まずエンジン本体のドレンから抜く。 その次にドライサンプのタンクを抜く。 そしてエレメントを交換して終了。  と…まぁこんな感じでオイルを入れて完成なんだけど、606オイル交換テクニックはまたの機会に詳しく教えます。

 そして今回重要なのは『マフラー』! 僕的には鈴鹿のメインストレートを全開(8000回転)でコスワースBDRサウンドをマイクザパイプから奏でながら爆走したかったけど… 『排ガス・騒音規制に準ずるマフラー』がルールらしく、マイクザパイプにも三元触媒なる物が組み込まれてるらしいけど、606号のマイクザパイプは14年も使い続けてるマフラー故に…中の詰め物は空っぽに近いから直管よろしく『超低空爆音族』状態。 車検もあるみたいなので、反抗期の少年もしくは不良中年をキメ込むのも手だけど… ここは爽やか青年を演じる事にして、自ら大好物を残す道を選び…静かで地球に優しいマフラーを装着する事にしました。  そのマフラーも交換して、各部の締め付け・確認・洗浄を施し、雨の心配をしながら606号を磨いてあげました。 「来週は仲良く遊ぼうね」と話かけながらピカピカにしてあげました。 現在メチャメチャ調子良いっすよ♪

 1月13日(木曜日)
 日曜日、また… 『雨マーク点灯』  606号は完璧に仕上げたのに、今年も人生空回り! まぁいいや! どうせオイラは40番ピット。 鈴鹿のピットの一番遠い所でひっそりと膝を抱えて誰にも発見されなければ『雨男』と呼ばれないで済むしーっ。 皆10番ピットの辺りに集まるから時々は食料調達に現れるよ。 発見されて殴られてもイイように常にヘルメット被って行くよ! 食料調達したら40番ピットに戻るからね。 40番ピット(別名:ぶらっとピット)が606の隠れ家です。
 さてと…レインタイヤでも準備するかぁ! 石の如く硬くなった伝家の宝刀93Jを抜くときがきたっ! せっかく新しくタイヤ買ったのに、今度Sタイヤを使うのは何時なんだろう? 接地面だけ減るのは何ともツライぞ〜っ! タイヤ…買わなきゃ良かったよ。 雨のバカっ! 
 あぁ参ったなぁ〜! 融雪剤(塩)撒いてあるから伊勢湾岸自動車道も使えないじゃん。 23号ひた走り。 すっげー早起きしなきゃなんない。 雨のバカっ!バカっ!バカーっ! 帰ったら洗車も… もぅ考えんとこ。

 1月15日(土曜日)
 今日は朝から仕事場の水洗機を新品に交換! BBSには一部始終を書き込みました。 入れ替えはバリバリ晴天の午前中に完了。 やっぱり今年は『晴れ男ほの字組』(♪ほっのっ字っだね〜♪)って感じ! 午後からの作業は配管&配線で晩飯まで費やし… 気がついたら外はドシャ降り。 作業に来た方々が帰られてから泥だらけになった洗い場を掃除して、風呂から出たら午後8時。 正直…限界だった。 しかし月曜から使えるようにプログラムを組まなくてはならなかった。 午後11時くらいまで半分は打ち込んだけど、眠い&疲れた&寒い&明日が心配だったので午前0時に消灯。 雨はすっかり止んでいた。 ♪シャバダ ドュワ〜ッ♪って感じ。

 1月16日(日曜日)
 午前3時起床w(>。<)w どえりゃ〜眠いでなも。 とりあえず熱いコーヒーを入れて飲む。 愛犬は散歩モードでギャンギャン吠えるから、仕方なく『骨っこ』をくれてやる。 骨っこに夢中になってる間にバネットにトレーラーを牽引して荷物を積み込む。 朝は死ぬほど寒いと思っていたらジャージにジャンパーで良いくらいに暖かい。 作業も捗り午前3時半にチキチ基地に向かう。 606号を外に出して、触媒内蔵のマフラーに交換して初めてエンジンを掛けたけど、「しゅんしゅんしゅん」とメチャメチャ静か! マイクザパイプだったら「ぶるらぉーん! ぶわばば!」ってアイドリングでさえ爆音なのに… 正直バネットのアイドリングのほうが煩いくらいだった。 な〜んにも気をつかわないでトレーラーに積み込む。 アイドリングの音が静かなだけにタイヤがトレーラーの枠に触った「きゅ〜っ!」って音は深夜の町には酷だった。
 
 【午前4時】 鈴鹿に向けて出発。 道路は所々濡れているものの、巻き上げなどはなくて606号を汚す事なく進んだ。 途中コンビニで朝飯を買い、眠気予防ドリンクも買って飲んだ。 これが美味しくないんだなぁ! 鈴鹿サーキットに到着したのは午前6時。 国道23号をの〜んびり来たので結構時間かかっちゃった。 とりあえず606号をトレーラーから降ろして車検に必要な荷物だけを積んで40番ピットに入れておきました。 ナイツピット(10・11・12番ピット)はまだシャッターが開いてなかったので#17さんと暇潰しがてら喋ってました。 

 【午前6時40分】 受付に行き… ピットに戻ると同時に車検が行われました。 ここでショッキングな事件が! なんと(全車では無いが)どの車もマフラーが違う。 音もデカイ! それにどうみても羊の皮を被った狼みたいな車が多い。 そんなんだったらマフラー交換しなくて良かったよ。 車検だってマフラーなんか見なかったし… 60秒くらいで終っちゃたし…。 でもまぁ初めてのカテゴリーだったから、逆に皆静かなマフラーなのに僕だけ爆音轟かせていたらマズイしね。 車検も終わり、今度は休む間もなくブリーフィングがコントロールタワー2階で行われました。 いつものブリーフィングだったら目を開けたまま仮眠してるけど、今回は全く勝手が分からないから目を閉じてしっかり聞いてました。 僕が走る枠は午前8時からと9時35分の二つあるけど… どちらで走るのか? どちらでタイムアタックするのか? 全然分からないままブリーフィングが終了した。 
 ピットに戻るとアナウンスで「ただいまより新春ゴールデントロフィーレース最初のレース、サーキットトライアルが始まります! 各マシンはピット前移動を始めてください!」…だと。 今からっ!という時に、僕は走って良いのか分からなかったので、隣のピットの人に「すいません…僕も走って良いのですか?」と聞いたら、親切に「あははははは! 良いんですよ! 15分を2回走れるから走行会よりお得でしょ?」と教えてくれた。 誰も損得勘定はしてないのになぁ…。 慌ててヘルメットを被りピット前移動。 途中でナイツ店主さんが慌てて来てホイールナットをトルクレンチで締めてくださり、タイヤの空気圧を計ってくれた。 遊んでて路面状況もタイヤの空気圧も考えてなかった。 路面はセミウエット。 タイヤは新品Sタイヤ。 空気圧は1.45。 店主さんの「大丈夫か?」という顔が印象的だった。

 【午前8時】 サーキットトライアル開始! ピットロードから出ただけでリアタイヤが横滑り。 こりゃ前半戦はコースを思い出す事と、少しでもタイヤの皮を剥く事に専念して、続く後半戦でマジ走りをしたほうが懸命だと思った。 だけど他のマシンはコースアウトしながらも果敢にコーナーを攻めている。 後ろから見てて「かっちょええ〜!」と感心してしまった。 鈴鹿東コースは100%セミウエットで何度も横に流れながら…ドキドキしながらタイヤの皮剥きに徹した。 誰からも見えない所では泣きながら走り、メインストレートの目立つ所だけはカッコ良く決めようとアクセルを踏み込んでいた。 これが606流! 
 ところが調子こいてメインストレートをカッ飛んでいたら1コーナー進入のブレーキングで606号が止まらない! 完璧にハイドロに陥ってしまい、まさにシャモニー氷上レースよろしく状態。 「うわ〜回る! 飛び出す〜! 壁に当る〜!」と叫びながら必死でグリップを確保した時…脇と背中には大量の汗を感じた。 危うく『今回のレースは無キズで帰る』という目標が達成できないかと思いました。 
 そして1周走って、またまたメインストレートで恐ろしい事に遭遇するのでした。

(後編につづく)
NRC ゴールデントロフィーレース (鈴鹿)