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| １２月１１日（土） 明日で今年のカートレースは終了。 来年は２月くらいからかな？ 先回のレースは不本意なレースで「行かなきゃ良かった」と思ったくらい。 それでも、片付けながら「最終戦までには練習を積み重ね、来年の励みにしよう！」と意気込みだけはあったものの… ふたを開けてみれば前のレースから全く練習しないまま明日の本番を迎える。 だんだんと横着くなってきて「いまさら練習したところで…」という考え方が頭の中を９５％支配して、残りの５％は「目が慣れる頃にはレース終わるんじゃないかな？」という不安が占めている。 午後１時… カートは自宅で組み立て終わり、バネット号に工具類と一緒に積み込み完了。 今夜は９５％の意味不明な余裕と５％の不安＆焦りの戦いで眠れるか心配です。 たぶん明日の朝には９５％の不安＆焦りに、５％の獲らぬ狸の皮算用が脳を支配する事になってる気がする。 なんたって明日は最終戦。 シリーズ上位陣は今回のレースで逆転優勝がかかってる。 僕は間違って優勝してもシリーズ３位か４位が関の山。 本気の奴らばかり参戦してくるのは必至で、ある意味面白く…ある意味で超不安。 さ～て明日はどんな物語になるのかワクワクしちゃうよ♪ １２月１２日（日） 天気予報は夕方から雨が降り出すと予告していた。 僕が毎回エントリーしているＰＲＤクラスは、毎回一番最後のレースだから…なんとかレースが終るまでは降らないでほしいと思った。 とは言っても毎回毎回出掛ける時から雨が降ったり、練習走行が始まる前から雨だったりがほとんどだった今年… 晴天の始まりは気分も良くて、なんとなく良い予感がするのはどうしてだろう？ 今日はいつもより３０分遅く起きて、午前５時半に出発。 ガソリンスタンドでハイオクを２０リットル買い…コンビニで朝＆昼飯を買って、ついでにアリナミンⅤではなくてアリナミンⅤ＆Ⅴを縁起を担いで買ってしまった。 ちょっと濃い味で飲みにくかったけど、体中に力がみなぎってきた感じがした。 そんな事はどうでもいい事で… やっぱり朝の２３号線は空いてて、「あ！」という間にレインボーサーキットに到着。 ゲートオープン１時間前でグリッドは３番手をゲッチュしました。 いつもは１時間半前に到着してＰＰをゲッチュしてたけど、３０分長く寝れてこの位置なら（＾-＾）vです。 さっそく仮眠。 今回は家を出る時から被ってきた『Ｍｙ ｌｉｆｅ ｉｓ ｍｙ ｏｗｎ』の帽子で顔を隠してグッスリ眠れました。（宣伝！宣伝!!） ７時半にゲートオープンしてピットに一番近い場所にバネットを止めて、組み立て残した部分の製作開始。 ところがもの凄い車の数と人間の多さでピットは窮屈極まりなく…ピットの後ろにテントを張っても溢れんばかりの参加者に不安になり、受付に申し込みをするついでに参加台数を確認したら、なんとＰＲＤクラスは２０台！ いままで１０台参加すれば多いくらいだったのが２０台！ 聞けばそのうち５台は結構有名な選手らしい。 ゲートオープンしてものの数分で表彰台の夢は核ミサイルで打ち壊され… さらにその他の選手はシリーズ上位の選手ばっかり。 ペコンペコンに凹みながらも、なぜか気合いが入ってるのは天気が良いのと元気な証しかな？ Ⅴ＆Ⅴも飲んだし…。 まぁどんな状況でも腹で泣いて顔で笑うのが６０６流。 ひきつった笑顔で準備しました。 車検も終わり、ドラバーズミーティングも終わり、順番を待って練習走行開始。 ひと月以上乗ってないからプチビビリ。 たった８分（正味７分かな？）の練習走行で「やっぱ路面温度低いから怖いわ！」と続くＴＴ（タイムトライアル）に向けて作戦を立てた。 ＴＴは予選よりも決勝よりも緊張するけど、２０台のレースで１つでも前に行かないと取り返しがつかないから、ここは失敗覚悟で猛烈にアタックする事に決めた。 運命のＴＴスタート！ 叫びにも似た気合いをかけてショップの店長さんに押してもらいコースイン！ ところがエンジンが止まりそう。 前に同じ状況になった事があり、吸気口をふさげばエンジンが掛かると教えてもらったので即実行。 パラパラパラとエンジンが掛かり始めて「よっしゃ！」と思ったのも束の間。 一瞬エンジンが死に…我に返ったら吸気口を右手がふさぎっぱなしになってる事に気がつく。 慌てて手を放したらパラパラパラ…グブ～ン！と吹け上がりました。 「よっしゃ～イクよ！」と最終コーナーを抜け日章旗を確認してタイムアタック！ と思った瞬間いきなりプラグがかぶりメインストレートで失速。 １コーナー越えた辺りで再び吹け上がったけど… もう諦めモード。 それでも頑張ってチェッカーを受けて、自分の計測器でタイムを見て愕然。 それでも２０台中１４位だったのは不思議。 しかも前回までに優勝経験者が僕より後ろに位置してるし… もしかしてまともに走ってたら…と、消えかけた火が再び激しく燃えはじめた。 今回は台数が多いので、予選は午後イチからになった。 計量を５００ｇオーバーのギリギリで通過しただけに、燃料の補充と昼飯の量に悩まされた。 予選は１０周なので燃料もたくさん使うし、人間もカロリーを消費する。 とりあえず燃料は多めに、昼飯は普通に食べる事にした。 予選前はいつも凹んでる気持ちが今日はヤル気あんまん…じゃなくて、ヤル気まんまん！ モチベーションが上がる音楽を聴いて、ダミーグリッドに並ぶ。 前には１３台。後ろには６台。 気分は皆殺しモード。 そしてオフィシャルの「はい！スタート！」の合図で皆大声で気合いを入れて押し掛けをする。 さすがに１３台もいると調子悪いマシンもいてローリングがバラバラになる。 僕はとにかく自分の前のマシンにピッタリ喰らいつくしかなく… 普通にローリングしてても後ろからガッツンガッツン突かれて、あんまりムカついたので後ろのマシンに親指を下に向けて意思表示してやった。 さすがに中指立てるのは下品だもんね。 そして２周目のローリングで日章旗が振られ予選スタート！ スタートと同時に反対グリッドの一列が前方から総崩れになり、一気に５・６番手に浮上！ 「ラッキー♪」と思ったのも束の間。 ミススタートの旗が振られ…再度ローリングで隊列を揃える。 再スタートもローリング２周目で日章旗が振られた。 今度はキレイにスタート！と思いきや前方で多重衝突発生。 ギリギリで回避して「ラッキー♪」と突き進むと、またまた単独スピンでコース内側が塞がれて…僕は幸運にも外側を通過して「ラッキー♪ ラッキー♪♪」と幸運だけで順位を７位まで上げた。 前方の速い人ばかりが崩れたので、前を走る２・３台もなんとか抜きたかったけど…喰らいつくのが精一杯だったし、追い上げてきたマシンに抜かれ８位でフィニッシュ。 いやいやいやいや…もう予選だけで満足！満足!!って感じで楽しかった～♪ なんか周回遅れも数台出てたし…凄い予選だった。 決勝は後ろから速いヤツがガンガン来るのは必至だから、腕並み拝見といきましょう！ 決勝スタート前にはずいぶん曇りだし、今にも雨が降りだしそう。 まぁ今さら降ろうがタイヤ交換もセッティング変更もできないから関係ないけど…やっぱり一日ドライで遊びたいもんね！ ドライバー紹介も終わり、いよいよ決勝スタートとなります。 久しぶりに鳥肌立つ感覚と、胃が口から出てきそうになる感覚を楽しみ…ローリング開始。 エンジンも調子良く吹け上がり、隊列も調子イイ。 冬場なので即スタートは無いから、焦らずに隊列を整える。 もう１周の合図で僕も気合いを入れ始め、１コーナーから２コーナーのダンゴ状態を上手く通過できる事を祈った。 最終コーナーを抜け、アクセル全開でスタート合図の日章旗を受ける。 夢中でインにつくが速攻で９番手に抜かれる。 ここまでは予想できたが… 前方が塞がり２コーナーで真後ろから激しく追突される。 一瞬景色が歪んだが、マシンに乗り上げられなかったのでセーフ！ スピードを殺さずにダンゴ状態から抜け出す。 後方の状態など分からずに、３周目に突入すると早くも周回遅れが現れる。 「はぁ？」と思ったけど、前に２台後ろにも数台いて「抜かれちゃイカン！ 抜かなきゃ！」と気持ちがメチャメチャ熱くなってる自分を発見。 その後も周回遅れが現れて、前と差が開いたり… 後方に詰められたりとバトルは激しかった。 メインストレートで再びプラグがかぶり失速してる間に１コーナーで抜かれ… 一体自分がどの位置を走ってるのか分からなかったけど、そんな事はどうでも良いくらい楽しい。 レース中にワクワクした事なんて今まであっただろうか？ 今抜いて行ったヤツを抜き返さなきゃ美味い酒は飲めないと思い、ガンガン追いかけた。 そんなこんなで楽しんでるうちに残り３周となり、前方２台がブロック合戦をやってる間に追いつきかけ…さらにヒートアップ！ 絶対２台まとめて抜いてやる！と意気込みファイナルラップ。 タイヤのグリップが限界にきてるのも分かったけど最終コーナー手前で勝負に出た。 が！ 勝負に出た瞬間にスピン。 ちょっと熱くなり過ぎちゃった！ 立て続けにバンバン抜かれ、必死で押し掛けしてチェッカーを受けました。 それまでピットロードは大勢のドライバーやサポートの人達が応援したり観戦して賑やかだったけど、僕がチェッカーを受けて通過する頃には全く人影がなくなっていた。 だけどピットロードの一番奥にはソーゴーレーシングの仲間が手を振ってくれてて…カッコ悪かったけど、凄く感動した。 薄さん・石丸さん＆奥さん・松本さん・山田君ありがとね♪ この感動は忘れないよ。 レース終って後ろのゼッケン部分が大破してる事に気がつき… 燃え尽きた感を覚えました。 雨は片付け始めた頃から降りはじめました。 ギリギリでしたよ。 来年は年間７レース全て参戦して、さらに燃え尽きたいと思ってます。 また頑張ります（＾-＾）v ｂｙ６０６ |
