お蕎麦屋さん『まつば』で記念写真を撮り…思い残す事なくお店を後にすると、来た道をそのまま進み鈴蘭高原を目指しました。 どんどん大きくなる御嶽山を左手にセブンのパーティーはセンターラインと路肩に高く積み上げられた紅葉の残骸にビビりながら突き進み…ほどなくしてGS休憩。

 皆が皆同じエンジンで仕様も同じなら虎渓山PAで満タンに給油すれば同じ場所でほぼ同じ量のガソリンを給油すれば良いのだけど…排気量も違う、パワーも違う、ましてやインジェクションとキャブの違いまで様々なので…どうしても給油のタイミングが狂うのは否めない。 皆一緒に給油すればもう少し時間にゆとりができると思うけど…実はこれ、寒い時期の作戦なんです。 題して『冬季トイレ作戦』! 市街地ならコンビニやパチンコ店でトイレ休憩できるけど、山間部でコンビニを探すのは実に難しい。 道の駅は市街地よりも多いかもしれないけど…GSほどトイレを借り易い場所は無いと思う。 コンビニだと何か買わないと気が引けるけど…GSなら絶対必要なガソリンを買うだけで済むしね。 確かに時間のロスにはなるけど、隊列を組み直すにも持ってこいって感じじゃないかな? 山間部のGSはハイオクのコーナーが1箇所ぐらいしかないのが普通だから結構ゆっくりできるんだよね。 店の方はパニックになるけど…。 店のおネエさんがパニックになってる間におちゃらけ写真撮れるし…

 GSを出ると直ぐにワクワクするようなワインディングに突入! まぁスピードは控え目に…気持ち良いスピードでストレートを疾走し、コーナーを攻める。 606号も空気が乾燥してるからキャブの吸気音もマイクザパイプ(マフラー)の排気音もメチャメチャ気持ち良い♪ さすがに標高が高くなると空気が薄くなり、アクセルを踏み込むとマフラーからはパンパンと弾けるように火花が飛び散り、「ここら辺が限界かな?」とアクセルを緩めてエンジンに気を使う。 それもそのはず、少し過ぎたら鈴蘭高原スキー場の入り口。 もう直ぐ此処は雪だらけ! かなり標高は高いはず。 峠を越えると次第にキャブも甦り…再びギャンギャンとコーナーを責めて楽しむ…じゃなくて攻めて楽しむ。  雨上がりで峠を走ると必ずコーナーには川が出来てて焦る事が多々あるけど、何日も降ってなかったし温かかったので全く川はできてなく安心して走る事ができました。

 だんだんと麓に下りてきて…道の駅『南飛騨小坂』で喫茶休憩。 セブンをバス専用駐車場に停めて「ほっ♪」と一息。 ここでも本当にゆっくり時間が流れているようで心地よい笑顔。 景色は冬に近い感じだけど、体感的にはショッカー!…じゃなくて初夏。 小川のせせらぎと際立った山の中央でセミの鳴き声が聞こえてきそうです。 さすがにこの辺りまで来ると、朝早かった事と腹もふくれてて一番眠い頃かな? 午後のコーヒーはトイレという副作用をもたらすけど…精神統一には良い薬かな! この先で土産を買う所も無さそうだったので、シコタマ買い込みました。 『さるぼぼのたまご』というお菓子と、これから寒い時期を突破する為に『ニンニクの佃煮』を山のように買いました。 『ニンニクの佃煮』…マジ旨っ! ビールにぴったりで…食べ過ぎると朝が危険! ただでさえ危険な毎朝なのに…目覚めは窮屈な痛みに悩まされてる今日この頃です。

 道の駅『南飛騨小坂』を隊列を組んで出発。 太陽の力もピークを過ぎて、陽も斜めになりかけてきました。 曇っていれば暗くなるのも早いと思うけど、雲はまったくないので太陽の気合いを感じる事ができた。 セブンのパーティーはたくさんの視線を浴びながら小坂の街中を抜けて国道41号に入らずに県道88号から国道257号に入り、新日和田トンネルを越えて国道431号を金山方面に進みました。 ここら辺はちらほらと紅葉があり、ときどき目を楽しませてもらう事ができ…どこを走ってても空気が美味しいから飽きる事なくドライブを楽しむ事ができます。  あゆアイスを思い出す、道の駅『美輝の里』を通過し、走り屋スポット『岩屋ダム』を走る。 時間帯が悪いのでコーナーを攻める走りは全くできなかったけど…のんびり走ってみると、それはそれで楽しいものだと実感した。 これまで何度も来た所だけど、ダム湖の水面なんて今まで一度も見た事なかったもんなぁ! 岩屋ダムを抜けてしばらく走ると国道41号に合流。 そしてすぐの『飛山ドライブイン』に入りました。

 『飛山ドライブイン』で本日のツーリングは終わり…だったけど、そのまま国道41号で帰らないで皆でできる限り一緒に帰るという気持ちと…41渋滞を避ける事と…ワインディングを楽しむという三位一体で全車同じ方向に進む。 まだまだ空は明るく、風もなくて気持ち良い。 細く細く狭い道を突き進む。 誰も知らないような抜け道ワインディング… さすがは#19さん! 絶倫…じゃなくてゼンリンの地図が頭にインプットされてるだけの事はある! と絶賛しちゃいました。 しばらくは「まだまだツーリングやん!」と喜んで走る事ができたけど、道の駅『平成(へなり)』を越えた三叉路で名古屋方面組と岐阜方面組で別れる事になり…皆、別れを惜しみながら手を振ってました。 僕は最後尾だったので1回だけホーンを鳴らして『さよなら〜!』と皆に告げました。 その後、名古屋組として進んだけど…道路工事の信号渋滞にハマり、信号の変り目で僕だけつかまり…本当に『さよなら〜!』になってしまった。 

 突然一人ぽっちになってしまった606号は信号が青になると同時に前の乗用車を抜き、名古屋組を追いかけたけど完全に見失ってしまい… 道路案内の看板を見ても全然わからず、ただただ直進するだけでした。 自分の位置さえ分からず、はたして直進し続けて良いのかも分からず… もし小学生だったら、ぼちぼち泣き出す頃に『←国道41号』という看板を発見して泣かずに済みました。

 後は目を閉じてても帰れると思うと大人になった気分で、ドライブを楽しみました。 皆とは、はぐれてしまって残念だったけど、この分なら家には午後6時には着けるから良しとして…帰路を急いだ。 と〜こ〜ろ〜がぁー! 「良し!」と思ってしばらく走ったら渋滞。 とんでもない渋滞! 国道41号から旧道の41号に迂回しようと思ったけど、以前に騒音を理由に白バイが追いかけてきた事があったから…このまま進んだ。 しかし迂回しなかった事を後悔するくらいの渋滞で、左足の裏は繰り返すクラッチ作業で痛みを感じるほど疲れ… 平行して走る隣の行楽帰りのファミリーには勝手に写真撮られるし…(なんで親は注意しないんだろ? しないのではなく、自分の子供が怖いから注意できないのだろうけど…) 相当量のストレスが蓄積された。爆発寸前で渋滞から解放され…606号はフルスロットル! エンジンもストレスが溜まっていたかのようにマフラーからは激しい煙を吐きながら全開走行。 僕のストレスも燻っていたプラグのストレスも、煙と一緒にマフラーから放出された。 「あん時は気持ち良かった〜!」

 で…とりあえずナイツに寄ったら、何処でどう先に出たのか皆よりも早く到着していた。 時間は午後6時。 渋滞が無ければ帰宅していた時間だよ。 疲れきってしまったので、集まった仲間でお好み焼きを食べて解散&帰宅しました。
 帰宅したのは午後10時半。 車庫から車庫までの実走行距離なんと『470km』!! どんなに渋滞で疲れていても…どんなに走っても…どんなに朝早くても、楽しかったから「疲れた〜!」などとは一切口から出なかった。 でも風呂から出たら一気に寝てしまったけどね♪ 


 久しぶりに好天に恵まれたツーリングでした。 これだけの台数が集まりながらも事故・違反&故障も無く…(プチ迷子を除き)迷子の出なかった事は#19さんの計画&下見のおかげだと…感謝してる次第です。 また皆さんのお心使いの賜物だと…感謝しております。 今年最後のツーリング(まだやるかも知れないけど)…とても気持ち良く締めくくる事ができて本当に良かったと思います。 今回参加できなかった方も次回また参加してくださいね。 僕も雨を降らさないように…これからも楽しいツーリングを企画していきます♪    by606 






後編
開田高原ツーリング