テルテル坊主って…凄いと思わない? だって作った途端『雨』から一転『晴れ』になっちゃうんだよ! 台風の影響が少しあって、深夜に少し降った程度で翌日(20日)なんて爽やか〜な晴天だったし、22日の雨マークも消滅してくれたもん♪ 『UFO』を信じるか信じないかという問題よりも『テルテル坊主』を信じるか信じないかの方が大事だと…思う。

  8月21日(土曜) 晴れても雨でも雨天決行という事なので、ツーリング実行か否かの判断で悩む必要がないから気楽…という事はなく、乗用車かセブンかの判断をしなきゃならないから結果としては一緒だった。 天気も明日は下り坂みたいだけど、長野方面は日中はおおむね晴れるみたい。 せいぜい車庫に入れる間際にポツポツくる程度と判断して、すでに606号は家のカーポートに置いてあります。 明日の朝、気をつかってエンジン掛けて神社まで速攻で移動しなくてすむから『馬鹿息子伝説』も鳴りを潜める事でしょう。
  今日は前回の教訓を生かして、しっかり運行前点検をしました。 熱対策第二弾としてエキパイに包帯も巻いちゃったりもしました。 冷却水・オイル・タイヤの空気圧は全てOKです。 暗くなったらヘッドライトの光軸を調整して、606号でトレーニングジムに行っちゃうよ♪

  8月22日(日曜) 昨夜は寝る前に星を確認したので安心してグッスリ眠る事ができました。 おかげで150%充電でき…漏電する勢いで5時少し過ぎにエンジンを掛け、短い暖気で東名高速・岡崎ICを目指しました。 家を出て50mの所でボンネットのルーバーから白色というか灰色ぽい煙が激しく立ち上がり…「ヤバイ!ヤバイ!」とエンジンを止めてボンネットを外したら忍者が煙玉を爆発させた勢いで煙が立ち上がり「(T。T)うえ〜ん!爆発する〜!」と真剣にビビったけど、よく見たら昨日巻いた包帯に染みてたオイルか薬品が気化しただけだった。 浦島太郎の玉手箱ヨロシク状態で…白髪が増えました。 ボンネットを元に戻し再び出発。 煙は1kmぐらい走ったら止まったけど…できるだけ吸わないように頑張ったのに、結構気持ち悪くなってきてました。 当然の事ながら早い時間の道は空いてて気持ち良く、晴れ間も多かったので鼻歌まじりで料金所を通過してヘルメットを被りBDR全開モード! 甲高いキャブの吸気音とマイクザパイプの弾ける音で、さっきまでの気持ち悪さもフッ飛んで集合場所の虎渓山PAに6時半前に着きました。

  虎渓山PAで10台のセブンが集まり、午前7時半に出発。 ここから次の休憩&給油場所の駒ケ岳SAまでは約100kmなので、本当は各自好きなペースで走ってもらうのもOKだったけど…せっかくだったので程々のペースで隊列を組んでの走行を選びました。 虎渓山PAに着いた時に燃料計をみたら20L残っていたので駒ケ岳SAまでは余裕だと、ここでの給油をやめました。 そしてセブンのパーティーは若干曇り空の長野方面に向け出発! ところが606号の燃料計を見たら残り18Lになっており、20Lと18Lでは微妙にドキドキしたけど…まず大丈夫と思いながらもデジタル表示は燃料計オンリーだった。 18Lから17Lに直ぐ変わるし…本当は凄く心配してた。 それでも先頭を走る以上は後方の様子も確かめなければならないし…スピードも速くても遅くてもダメだから、ミラーを見たりメーター見たりと結構忙しかった。 50kmくらい走った頃、燃料計は10Lを切って9Lになってしまった。 減るのが早く感じたのは気のせいか? 黄色い警告灯が点滅して僕の心臓は8ビートから16ビートに…。 阿智のPAに給油所があったけど、先頭がPAに入ったら皆入ってきてしまうと思い…通過。 水温計を気にしなくて良い時に限ってコレだよ〜! 100%ツーリングを楽しみたいなぁ〜!とつくづく思いながら、一か八かの燃料計勝負! 駒ケ岳SAまで10kmの看板をくぐったその時…残り3Lを示した瞬間、一気に2L…1L…0とカウントダウンよりも速く表示が変った。 ゼロになってからは全く変化は無く、いつ止まっても良いように走行車線を80キロで巡航した。 もちろんセブンのパーティーはバックミラーで綺麗に見えた。 駒ケ岳SAまで残り3km…歩いてガソリン運ぶのもツライよなぁ〜! 残り2km…1km得したなぁ〜! 残り1km…若干登りだけど、歩くと結構な登りなんどよなぁ〜!もう少しだけど、無理かなぁ? と放心状態のままSAに突入! ここで止まってもガソリン運んでくれないだろうな? あ!あれ?なんとか給油所まで辿り着けた。 スタンドのお兄ちゃんに「ハイオク満タン!」と元気を取り戻し叫んだ。 33L入った。 まさ(oil)に滑り込みセーフって感じ。 給油が終る頃にはようやく安心して落ち着いた。32ビートでドラム連打よろしく状態だった僕の心臓は、打ち疲れてメトロノームの一番遅いリズムにまで下がり、脳は睡眠状態に近かった。

  8時40分にセブンのパーティー10台、駒ケ岳SAに無事に到着。 ここで30分くらい休憩・給油して関東勢と合流する諏訪南ICを目指すワケだけど…とりあえずは少しだけでも腹に何か入れないと、今度は僕が燃料切れになりそうだったので、たこ焼きを買って食べた。 いつもなら6時に朝飯を食べるので、3時間近く空腹。 ただ、虎渓山PAでは参加者の収集におわれたり、楽しい自動販売機で盛り上がって遊んでいたので空腹は感じなかったし、虎渓山PAから駒ケ岳SAまでは神経使い過ぎて606号の空腹感しか感じなかった。 すべてから解放され、三日間飲まず食わずだったかの如く空腹だったので、カナディアンファームさんまで我慢したかったけど…焼きたてのたこ焼の誘惑には勝てなかった。

 9時半に駒ケ岳SAを出発。 ここから諏訪南ICまでは約60km。 先ほどと同じように隊列を組んで向かいました。 若干雲が厚くなってきたかと思ったその時…やっぱり降ってきました。 予報では長野は晴れだったのに…長野の方が天気悪いじゃん! 10分くらい降られたけど路面が濡れるほどではなかったのでOKとして進みました。 これくらいの雨で済んだのは横にぶら下げた『てるてる坊主』のおかげと…感謝しながら諏訪南ICを降りました。

 諏訪南ICには定刻10時10分に到着。 関東勢5台も同時に合流。 両者まるで路肩に停まって時間を調整していたかのタイミング。 Yukioさんとは5月の筑波以来の再会。 中腰で抱きあい…ちょっぴり感動♪ それと同時に、ここからカナディアンファームさんまでの距離は短く、信号も交差点も1個か2個なのに、A型の悲しい定めか「道を間違えたらどうしよ!」と顔色悪くなってました。 (今だから暴露)本当はちょっと道が悪くて狭いけど、白樺林の中をのんびり走ってカナディアンファームさんに行く予定だったけど…簡単な道に急遽変更しました。 もちろん全車迷う事なくカナディアンファームさんの入り口に到着。 まぁ…舗装してほしい気持ちもあるけど、舗装したら雰囲気がなくなっちゃう感じもあるセブンにとっては『悪路』を進まなければなりません。 男性と同じで…年式の若いセブンのマフラーは常に勢いよく元気に↑を向いているけど、年式の古いセブンのマフラーは元気が無くなり、なかなか上を向く事ができずに↓を向いているので砂ホコリを撒き上げてしまうのです。 これは僕的にも凄く不本意な事でありまして…後方をついて来た皆様の御理解をいただければ幸いに思います。 次回からは(ユンケル)添加剤飲ませてきますのでヨロシク!

  カナディアンファームさんには定刻10時30分に到着。 台数=人数に近くて迷惑をかけてしまいながらも好意的に受け入れてくださって感謝感謝です。 店員さんにセブンを誘導してもらって全車駐車完了。 とりあえずはテーブルにつき…此処までの労をねぎらう。 料理はオーナーの長谷川さんに『お任せ』だったので、撤収時間だけ調整してノンアルコールビールやジュースで乾杯! 喉も体も落ち着いて、それからは次々に運ばれてくる料理を堪能しながら、喋ったり飲んだりしました。  宴が始まると同時に晴れているにもかかわらず雨が降ってきたけど…無視! だけど正直…A型の悲しい定め、「砂ホコリの上に降られると…」と思ってました。 

覚えている限り料理は【サラダと葡萄とチーズの盛り合わせ】このチーズは味が凄く濃くてビールにはピッタリ! 僕的にはこのチーズで御飯食べれる勢いでした。葡萄もさっき採ってきましたみたいな瑞々しさで…いきなりの(^0^)笑顔。
 【スモークサーモン】これはビールでも冷酒(無かったけど)でもワインでも合う長谷川さん手作りのスモークサーモン。 噛めば噛むほど味わい深い一品! カナディアンファームさんのHPから直送OKです。詳しくは
 【スープ】正直、何の味だったか覚えてない。 野菜のスープだったけど初めての味で…自分の分だけでは足りなかったのでテーブルを遠征して誰かの分まで飲んだ事は、今となっては時効。 スープ大好きなんです♪
 【海老】頭と身の部分が離れて、綺麗に盛り付けしてありました。 頭の部分は食べれないのかな?と思いながらも目の辺りまでは香ばしくて食べてしまった。 調味料・香辛料が効いてて本日一番ビールがすすんだ一品でした。 
 【チキン】本日のメイン!と呼ぶにふさわしい一品! 誰もが驚いた一品! 仔豚の丸焼きを予算の都合と「可哀想!」との声にあきらめたけど…これで満足。 各自に鶏半分が配られ…大絶賛♪ 僕的に10年に一度出会えるか…という一品でした。 見た目は身が少ないように見えるけど、これ一品だけで腹が満たされる事間違い無し! 身も味付けも最高! ビール飲む暇が無かったくらい集中して食べちゃった♪ 今世紀初めての☆☆☆☆☆(五つ星)でした。
 【デザート】口に入れる寸前から溶けるようなチョコレートと木苺、そしてクルミ、無花果みたいな干したもの。 どれもがチョコレートとマッチして…子供の頃に山で木苺を採って食べた日の事を思い出しました。 「朝採ってきてくれたんだ」とその場面が想像できるくらい感動しました。
その他もありましたが…とにかく普通のビールが飲みたかったです。

 全員苦しいくらい食べました。 睡魔に襲われる前に食事してた場所の屋根の上で自己紹介をして、登る時は階段で、降りる時は滑り台を滑って降りました。 滑り台なんて何年振りだったろうか? マジで怖かった。

 午後2時半くらいに撤収開始。 日程表にはこれからビーナスラインを流す事になってるけど、天気と渋滞の心配が凄くあったので、此処で解散。 各自、諏訪南ICから帰路につきました。 光陰矢のごとし…あっという間の楽しいひと時でした。 606号も若干エンジンかキャブの不調を抱きながら「どうか!ど〜か家に皆が着くまで雨が降りませんように!」と願いながら来た道を引き返しました。 しかしその願いも虚しく、駒ケ岳SA手前からパラパラ降りだし…路面が濡れるか濡れないかぐらいまで降ってきたけど、まだまだ許容範囲。 駒ケ岳SAで給油して再び出発。 恵那の手前から雲が厚く、しかも真っ黒。 恵那山トンネルは入り口か出口のどちらかで必ず降られる事を学習して、合羽を持って行ったのに…トンネルのずいぶん手前から激しい雨! 合羽を着てなかったから一瞬にしてズブ濡れ。 てるてる坊主を握り締め、ドラキュラに十字架を喰らわす勢いで「雨雲退散!」とヘルメットの中で大声で叫んだ。 しかし電池切れのてるてる坊主はただのウエスだった。 ズブ濡れのまま恵那山トンネルに入ったからよけいに排気ガスを吸収してしまったような…。 トンネルを抜けたら、やっぱり降ってなかった。 不思議なトンネルだよね?

 そこからは時々ポツポツ降る程度で、落ち着いたけど電光掲示板の文字を確認して…ガッカリ。 『事故渋滞』 恵那や瑞浪の辺りは普通でも渋滞するのに…まぁでも熱対策もしたし、太陽も出てないから水温は大丈夫だろう!と自信を持って渋滞に突っ込んだ。 流れは完全に止まっていた。 渋滞5キロ。 美味いもの腹いっぱい食べたから体力・気力には自信がある。 ダラダラ進む。 水温計もダラダラ上昇を始めるが、高山ツーリングの時みたいな急上昇はない。 微妙な風と曇り空、そして前日にエキパイに巻いた包帯の恩恵だろうと…落ち着いている。 高山の時なら確実に110度を越えようとする勢いの渋滞だったけど103度以上は上がらない。 オリンピック柔道を見過ぎた僕は「有効!」と何度もつぶやいた。 そのうち渋滞もなくなりスムースに走りだした。 水温も80度まで一気に冷えるし、今度は「効果!」と叫んだ。

 ところが!しばらく行くと再び『事故渋滞』の電光掲示板が…しかも今度は距離が長い。 有効と効果を取った606号はこのまま逃げに徹する事に決め…瑞浪で降りて19号で帰る事にしました。 child7さんも僕の直ぐ前で降りたので一緒に帰ろうと思い、追いかけました。 しかーっし!19号は恐ろしい程の渋滞。 高速の渋滞よりも激しい渋滞。 完璧に止まってるだろうと思った高速道路は流れてるのが見える。 まぁまぁ…直ぐに流れるだろうと安易に思っていたけど全然ダメ! 悲しい事に水温計は上昇し続ける。 下の道は狭く、しかも住宅が密集してるので風も無く蒸し暑くて水温計は簡単に105度を越えて警告灯点滅! ヘルメットを脱ぎたかったけど、雨上がりで路面はスーパーウエット。 ヘルメットの中も警告灯点滅! しかも登り坂の渋滞で水温は110度に達し、高山の二の舞。 全てのメーターが異常な数値を表し…606号は土壇場で一本負けを期してしまった。 そんな頃child7さんはスタンドに入り、僕も迷ったけど…前が空いたので「流れる!」と確信して土岐ICを越えて全開で走ってエンジンを冷やした。 水温は85度まで下がり、ホッとしたのも束の間。 またまた激しい渋滞にハマる。 もうクラッチを切る力も無くなり…路面は乾いてきてたのでヘルメットを脱げたのがせめてもの幸運。 もう多治見から高速にのるしかないと判断して泣きながら19号を進み、かなりの時間を浪費して多治見からはスムースに走れました。 後で聞いた話しでは瑞浪からの渋滞は無かったそうで…完璧に一本負けでした。

 高速道路=ヘルメットを自分の規則としてる僕だけど…汗まみれのヘルメットを被る気がなくて、汚れついでと思い…そのまま岡崎ICを目指しました。 時既に6時を回り…超曇り空で暗くなってました。 ヘッドライトを点ける前に帰宅できるように計画したツーリングだったけど残念だった。 僕も606号も激しい疲れがあり…606号はたぶんプラグが悪くて4000回転から調子が悪く、加速しない。 「調子悪いなぁ〜!」と思いながら豊田ICを過ぎたあたりで異音に気がつく。 「???」なんだこの超音波みたいな音は? と不安になり、スピードを落す。 ミッション?エンジン? なに? と水温・油圧・電圧・燃料をメーターで確認するけど全て正常。 やっぱり機械的にどこかが無理してるんだろうと岩津のバス停に606号を止める。 止まってエンジンを切った瞬間…道路の脇の草むらに住む虫達の鳴き声と分かり「なんじゃこりゃ!」とプチ怒りと同時に『秋』を感じたひと時でした。

 凄い虫達の声を後に岡崎ICを降りるとパラパラ降っていた雨も止み、A型の悲しい定め「早く帰って洗車しよ!」と思ってしまった。 急いでチキチ基地の手前で606号を止めて隣の家の水道を無断で借りてザブザブ洗ってやりました。 何度も何度も雑巾で拭いてキレイにしてあげたけど…電気が無いから分からない。 これでA型の気持ちだけでも癒されれば僕的にはOK! しっかり乾かしてチキチ基地に格納。 そして家に帰り今度は汗と雨と排気ガスで汚れた自分を洗って…倒れるように寝ました。 

 また今回も全力で遊んだ満足感に浸りながら…(U。U)zzzzzzz。

by606  





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