113 大型免許取得 本試験 路上教習 |
仮免許を取得して、本試験の前だったか後だったか覚えていないけど… 路上教習がありました。 本試験は仮免許試験よりもコースが複雑で大変だった記憶があります。 特に何も覚えていない!という事は、何事もなく無難に取得できたと思う。 とりあえず不合格にはならなかったですよ。 期待ハズレでごめんなさい。 思い出深いのは路上教習。 2号車で教習を受けてきた6人が交代して高知県の桂浜を往復する。 その1回限りの路上教習。 6人それぞれの性格で道路状況に得手・不得手があるので、6つに配分した区間を各自の『得手』だけを使って走ります。 僕は何故か信号発進が少ない山間部を走るように教官から言われた。 だ・か・ら〜… 別に坂道発進が苦手じゃないですから! でも教官の言う事は的を得ていました。 自衛官は誰も彼もが喧嘩に強かったり、力持ちだったり、気性が激しいワケではありません。 「弱々しいから自衛隊で鍛えて来い!」という小学生と喧嘩しても負けそうな隊員も居るわけで… そんな隊員は市街地を慎重に走れるから歩行者や対向車が多い街中を走る事になります。 落ち着きの無い僕みたいな隊員が山間部を任せられるのは当然なのかも知れません。 前夜に乗る順番が決まって、自分が走る区間を地図と照らし合わせて確認しました。 うむむむむむ…僕が走る道は完全に山の中。 まるで下手な奴扱いだったので少し凹んだけど、気楽ではあったので良かったのかな♪ 遠足気分だし! 今で言うなら教習車でのツーリング気分♪ 翌朝早く駐屯地を出発。 市街地走行には慣れている荻ちゃんが松山駐屯地から松山市内を抜けます。 教習車は前日までに幌骨を組んで幌を張っておいたので、自分の順番がくるまで『休み』みたいなもの♪ 別に景色なんてどーでもいいや! とか言いながら一番後ろに座って景色を楽しむ二十歳の僕。 おやつとしてオールレーズンを持って来たのは内緒だよ。 路上教習は教習所でのシゴキと何ら変わりません。 市街地を走っていても殴られます。 教習所内よりも教官がピリピリしてる感じ。 運転中に前の教習車が教習所と同じように急ブレーキを踏んだりもします。 全然遠足気分じゃないし! 市街地を抜けて山道になり始めたドライブインでトイレ休憩&ドライバー交代をしました。 ここまで2号車は何事もなく路上教習をこなせた。 怒鳴り声は多々あったものの…殴る蹴る落とされるという事はありませんでした。 なんとなく嫌な予感。 そろそろイライラが溜まって爆発するのでは?? そう思ったら一番最初に運転した奴が一番お徳やん! 僕はこのドライブインから桂浜まで運転です。 往路のアンカーを背負っていたので、ある意味で一番損な区間だったのかも知れません。 「おぅ! 本多よぉ… 上りでスピード落とすんじゃねーぞ。」と教官に言われた。 この山道に信号はほとんどないのに…。 坂道発進は苦手じゃないぞーっ! ドライブインを左折方向に出る。 姿勢こそリラックスしているものの、教官の目はあらゆるミラーと直接目視で動きが止まる事がない。 僕は僕自身、生まれて初めてハンドルを握って公道に出た。 記念すべき第一歩だっ! 窓から入ってくる風が凄く気持ち良かったのを覚えています。 凄く自由になった感じ。 今まではずーっと荷台か助手席だったから妙な感じでした。 「本多ぁ。 ワシは寝るで桂浜に着いたら起こしてくれやぁ。」と… あ! あの! 急にスッゲー不安になったのですが… 「はい。」としか答えられない。 たぶんタヌキ寝入りなのは分かるけど、景色を眺める余裕も風を感じる余裕も全部消え… 汗が噴出す。 「おらぁ、上りでアクセルを緩めるなと言ったろうが!」 寝てないし(>。<) 起きててもらっても、寝てくれていても気を使うのに、起きてるのか寝てるのか分からないから倍疲れるわ! 途中からは本気で寝やがった教官。 無事に桂浜に到着。 たった1時間走っただけなのにスッゲー疲れた。 めっちゃ気を使った! 「はいご苦労さん。 下車! 輪留めを忘れんなや。」 「ありがとうございました!」 で、僕の路上教習は終わった。 そして桂浜で各自休憩。 平日の昼間に自衛官が桂浜でのんびり過ごすの図↓ |
アイス食ったり… ダラダラしたり… まるで遠足気分。 一般市民はコイツらを見てどう思ったのだろうか? 税金泥棒? 実際スッゲー楽しかったけどね(^-^) 僕もこれで運転しなくて済むから帰りは寝て帰るぐらいの気持ちで桂浜を満喫しました。 お土産に坂本竜馬のペンケースを買っちゃったし。 20年以上も前に、こんな有名&人気スポットで写真を撮っていたなんてね♪ 楽しかった桂浜までの路上教習。 素敵な思い出です。 と… これで終わらないのが鬼の自教。 復路はとんでもない事が起きるのでした。 つづく! by606 |