復活(?)の606号




4月1日 



≪10月23日≫

信号待ちで606号のアイドリングが突然200回転上がる。

妙な胸騒ぎ。

とりあえずアイドルアジャスタースクリューで200回転下げておく。



≪11月11日≫

ツーリング前点検として試運転から帰ったらインシュレーター付近から地味にガソリン漏れ。

ツーリング中止。

ガソリン漏れを修理する為… 直っても直らなくても3月31日まで第七小隊活動休止宣言。

チキチキ通信(報告書)、同じく3月31日まで更新停止。

原因が全く分からなかったし、相手がガソリンなだけになんだか疲れちゃったもん!



≪11月16日≫

たまたま漏れただけなのか?(そんな事はないと思うが)

風邪気味でも気休めの為に試運転。

やはりガソリンが滲み出て滴と化す。

風邪が悪化。



≪11月19日≫

燃圧を疑って『燃圧レギュレーター』と『燃圧計』なる物を購入。



≪11月27日≫

燃圧レギュレーターを取り付ける。

燃圧計で0.25~0.3kg/cm2になるように調整。

油面を測定したら馬鹿みたいに下がっていた。

油面を29mmに調整。

試運転後、インシュレーター付近からガソリン漏れは改善Nothing。



≪11月29日≫

ロングインナーベンチュリー(2番)のひび割れを発見。(これが原因だと思った)

泣きっ面に蜂!



≪12月4日≫

港区基地でロングインナーベンチュリーを加工して頂き、修理完了。

ひび割れた破片が燃焼室に入り込まなくて良かったけど… 気がついて本当に良かったなぁ。

帰宅後、ロングインナーベンチュリーを即取り付けて試運転。

やはりインシュレーター付近からの地味なガソリン漏れは止まらず。



≪12月11日≫

燃料ポンプの交換を決意。

ニスモから亀有ミツバに交換準備。



≪12月17日≫

燃料ポンプを亀有ミツバに交換。

燃圧0.25kg/cm2で安定。

またまた油面調整。



≪12月18日≫

早朝から新品フロートに交換して、シルバーさんが作ってくれた便利道具で油面調整を1からヤリ直す。

試運転。

燃圧・油面等が揃ったのでキャブの吹け上りが気持ち良い。

プラグの焼け具合も20年以上ぶりにキツネ色に焼けた。

しかし肝心のガソリン漏れは止まらない。(なんでやねん!)



≪1月29日≫

腹が立ったので年末から先週までガソリンが漏れようが構わず乗って遊んだわ。(画像:真冬の蒲フォルニア)

この日、重い腰を上げてキャブを取り外してみた。

そこで分かった事…

ベークライト製のインシュレーターとパッキンが焦げている。

インシュレーターに至っては融けているではないか!

韮山で燃えた時のインシュレーターとパッキンがキャブ交換時に再利用されていた事が判明。

新品のインシュレーター2枚・パッキン4枚を急いで取り寄せる。



≪2月5日≫

インシュレーターとパッキンを新品に交換してキャブを取り付ける。

(雨の為試運転できず)



≪2月12日≫

試運転。

「これで絶対直る!」と思っていたのに、結果は残念。

しかもガソリン漏れが酷くなって心がへし折れた。



≪2月19日≫

再びキャブを外してベークライト製のインシュレーターをヤメてミサブのインシュレーターに交換。

この時、インマニがキズだらけという事に気がつく。



≪2月26日≫

試運転。

やっとガソリン漏れが止まった! ミサブが救世主だったとは!

しかし、4番のインナーベンチュリーを固定するリテイニングスクリューからガソリン漏れ。

このリテイニングスクリュー… なぜか緩々。

緩々のままロックタブで固定されていた。

2020年12月18日以降、キャブ下の細いフレームがガソリンで湿り続けていた原因が判明。

すぐに新品のリテイニングスクリューに交換。



≪3月5日≫

試運転。

リテイニングスクリューからのガソリン漏れは止まったが… ミサブでもダメだった。

キャブを取り外してキャブの当たり面もキズだらけだった事が分かる。

インマニも取り外す。

肉体的にも精神的にも限界近し。



≪3月12日≫

港区基地でインマニの当たり面・キャブの当たり面を切削して真っ平にして頂く。

0.1mmの段突きが分かる。(とんでもないキャブだった)

帰宅後、インマニだけ取り付けて終了。

早く直したいけど、ここからが正念場! よく考え、ゆっくり丁寧に作業を進める事にした。



≪3月17日≫

リテイニングスクリューをワイヤーツイスターで全気筒固定。



≪3月18日≫

ベークライトかミサブか1週間悩んだ末…

ベークライトに液体ガスケット(パーマシールド97378)を薄く塗ってキャブを取り付けました。

パーマシールドはベークライトにはダメだからノンアスパッキンと当たり面だけに塗る。

曖昧だった同調プレートと燃圧レギュレーターは取り付けるのをヤメました。

油面確認。



≪3月19日≫

夕方、暗くなる前にエンジンをかけて左右のキャブのアクセル開度を合わせる。(同調)

安定したアイドリングに感動しながら各部からのガソリン漏れが無いか念入りに確認。

2000回転、4000回転、5000回転とアクセルを煽って空吹かし。

水温計が80℃を超えたところでエンジン停止。

暫く様子見。

インシュレーターからもリテイニングスクリューからもガソリンは滲み出てこない。

(ベークライト製のインシュレーターは漏れてくるまで時間がかかる。)

606号をチキチ基地に格納してから1時間ぐらいキャブの下と裏を触診し続ける。

どうやら大丈夫みたい。

だけど走ってみないと答えは出ない。

疲れたし暗くなったので今日はココまで。



≪3月24日≫

週末の天気が雨予報だったので、この日R2-D2に店番を任せて試運転。

キャブとインシュレーターに負担がかかるように、裏の凸凹道を進む。

普通の道に出る最初の信号待ちでキャブから「カラカラカラカラ」と異音が発生。

『一螺子入魂』で確実の上に確実にキャブを取り付けたはずなのに… 何か締め忘れたかな?

凸凹道でまた違う箇所が壊れたのか?

エンジンの上に工具を置き忘れたのか?

まさか!インマニから燃焼室にワッシャーとかナットが入り込んだのでは?

異音は信号待ちはもちろん、一時停止でも聞こえてくる。

何処か安全な場所に停めたら良いのだが、606号を停めれる場所が無い。

チキチ基地にUターンを決意。

だけど…

エンジンもキャブも調子が良いから不思議。



チキチ基地に辿り着いて、エンジンをかけたままボンネットを開けようとした時、異音の原因が判明。

キャブの斜め前にあるヘッドライトの天辺のネジが緩んでいただけ。

ヘッドライトの中って空洞だから、エンジンの振動でネジが中で暴れたみたいな音が出たんだね。

怖かったけど笑えた試運転でした。



またしても1時間くらいキャブの下と裏側を触診しまくり。

まぁなんとかガソリンの滲み漏れはありませんでした。

出来る事なら1時間くらい試運転したかったのですが…

平日の真昼間なので再出発を諦めて15分で終了。



時系列で簡単な報告書ではありましたが、喜怒哀楽は記事の500倍。

喜 インシュレーターを交換する度にガソリン漏れが止まった時。

怒 キャブとインシュレーター&パッキンが燃えた物からの再利用部品が多かったのが分かった時。

哀 止まった!と思ったガソリンが、また滲み出てきた時。

楽 あまり無かったけど… 一つ一つ僅かだったけど、606号の悪い部分が良くなった時。

仕事が暇な時期だったので時間はあったけど、暇な時期ゆえに部品代の捻出には一苦労しました。



キャブの事をいろいろ教えてくれたり、部品や道具を作って速攻で送ってくれたシルバーさん、ありがとう!

ベンチュリーの加工・キャブとインマニの当たり面を切削してくれたB7さん、ありがとう!

なんとか3月中にガソリン漏れが直って良かったです。

今日から第七小隊&チキチキ通信始動。



あっ!

今日はエイプリルフールだね(ー。ー);;;

また漏れだしたら引きこもりますんで(ー。ー);;;;;



https://www.youtube.com/watch?v=ahp5S6eoCFc





by 606