606の息抜き 其の弐百五




5月1日 



チキチ基地にて…

真っ黒のボディカバーで覆われている606号を眺めて…

一人想う事…

『今はボディカバーで覆われているけど、一つ間違えてたらボディカバーじゃなくて死体袋だったな。』



(あらゆる箇所からあらゆる液体が)漏れる!

(キャブから燃料がオーバーフローして)溢れる!

(キャブから漏れた燃料が引火して)燃える!

漏れる!溢れる!燃える!

嗚呼、自分はSEVEN乗りで一番苦労してるんじゃね?と、つくづく思った。

打ちのめされた時に見て欲しい動画 - YouTube

何度↑の動画を見て折れた心が甦った事か…。



4月28日の朝、オウルガレージさんがOH済みのスターターを持って再び直しに来てくれました。

お互い、『これで直らなかったらどうしよう?』という感じ。

スターターを取り付け終ってエンジン始動の儀式を行うワケですが…

寒むさやエンジン不調に伴う今までのエンジン始動とは違った緊張感。

『これでセルが回らなかったら、再び預ける事になる。』

そうなったら上の↑の動画を見ても、折れた心は間違いなく甦る事はNothing。

魂も折れて飛び散るはずだ。



手を震わせながらキルスイッチをON。

スタータースイッチをPUSH。

クンクンクンクン… バッチリ回っている(^^♪

しかし、大雨を喰らったパイパークロスによってプラグが燻っていたのでエンジンがかからない。

オウルガレージさんがファンネルにパーツクリーナーを吹きかけて起爆。

エンジン始動OK。



一度エンジンを止めて、点検の為にエンジン再始動。

問題Nothing(^^♪

嗚呼、フライホイールじゃなくて良かった(^^♪



オウルガレージさんによると…

「スターター側はアルミと真鍮製で、フライホイールは鉄だからスターターが負けちゃいましたね。」

「外れた時の異音はギヤシャフトの先にあるカラーを破壊していた音だと思います。」

「全バラにしたらモーター側にオイルが溜まっていたし、ブラシも変形してましたよ。直しといたでね。」

「スターターはいつ何が起きてもおかしくない状態でした。」

…との事。

お互いに安堵の顔に戻り、オウルガレージさんは帰られました。



606号をチキチ基地に格納せずに走りに行きたかったけど… 残念! 仕事中。

とりあえず一段落という事で仕事に専念した54歳。



5月1日(日曜日)

各部からのオイル漏れがない事を確認して、朝一番でプラグを新品に交換しました。

その後は先回磨き残したアルミを磨いて磨いて磨き倒して、606号復旧計画終了。

嗚呼、エンジンをかけたい!

1時間でもイイから走りに行きたい!

だが外は雨(>。<)

せっかく磨き上げたのだから、暫くは雨天未使用にしておきたいA型の定め。



10時前にホームセンターに行って、606号による606号の為のお買い物。

シートに敷いてるジェルクッションが滑ってストレスになるので、滑り止めのネットで固定。

フロントウィンカーの配線がノーズコーンで潰されていたのでシリコンホースで保護。

フェンダーに塗るWAXも買って来たけど… まだ暫くは不要かな(^^♪



これで5月8日は(雨さえ降らなければ)気持ち良く走れるだろう!

しかし… 漏れる 溢れる 燃える というトラウマを背負っている限り、100%気持ち良くは走れないだろう。

楽しい50%、怖い(心配)50%で乗る日々はまだ暫く続きそうです。



アルミを磨く事、是また息抜き也。





by 606