この日、朝早くから606号のインシュレーターを交換するつもりで5月17日から準備しまくり。
まず… 『なぜベークライトのインシュレーターからミサブに変更したのか?』
これはエンジンOH後、再度606号を引き取りに行った時にキャブ調整をしました。
キャブ調整は65F8⇒65F11⇒60F8という順に乗り比べて60F8が一番相性が良かったのは昨年12月に記述済み。
そのキャブ調整中にアイドルジェットを交換する為にエンジンを止めるとインシュレーターから暫く燃料漏れ。
なぜインシュレーターからガソリンが滴り落ちていたのかは知らない。
それが原因で、ただの信号待ちですらプラグが被ってエンジンが止まりそうになっていたのかもね。
キャブ取り付けナットの増し締めを繰り返しながらのキャブ調整。
実際… 試運転中はキャブの調子どころかエンジンからの出火が気になってたわ!
キャブ調整が完了して一件落着! とはいかず…
取り付けナットの増し締めを繰り返しても燃料が漏れる量は変わらず。
ミサブ製のインシュレーターを渡されて、「持ち帰って自分で交換する?」と言われたので…
少しキレ気味に「今此処で直す!」と迷いのない一言。
だって帰り道の信号待ちで606号が燃えるかも知れないじゃん!
オイル漏れならまだしも、キャブとエンジンの間からガソリンがポタポタと滴ってる状態で100km以上も走りたくない!
1kmだって走りたくない!
エンジンすらかけたくない!
冷めてないエンジンに四苦八苦しながら大汗かきながらヤケドしながら二人で2時間かけて交換。
スタッドボルトの長さが邪魔だったので数ミリ削ってもらった。
泣きながら家に帰って自分一人で交換していたら、邪魔なスタッドボルトで心が折れていたはず。
その後は燃料漏れはありません。
キャブがオーバーフローして燃料が漏れるなら凡その理由は分かるけど、なぜインシュレーターから??
なぜインシュレーターのパッキンを新品に交換してない??
まぁ今となってはもうどうでもイイ事なので606号の深紫色歴史として封印します。
その時に取り外したベークライト製のインシュレーター… 無知な僕はミサブと性能の違いを知りませんでした。
パッキンに付いた小さなキズを指差さされ、「ここからガソリンが漏れたんだね!」と…。
インシュレーターを通過する時は液体ではなく混合気のはず。
変なつじつま合わせだった気がする。
交換する前に、「ミサブのほうがパーコレーションが起きにくいよ♪」と言われたのも覚えている。
そして先週のドライブで起きたパーコレーション。
606号のエンジンをOHして最初の夏日。
水温86℃でパーコレーションが始まった。
電動ファンが回り、油圧と電圧が急降下。
燃料ポンプは今までのパーコレーションでは聴いた事が無いほどの唸りを発している。
そのうちにアイドリンが下がってエンジン停止。
確か… 「ミサブのほうがパーコレーションが起きにくいよ♪」と言ってたのに…。
頭の中がたくさんの『?』で帰宅。
パーコレーションが起きるまで絶好調極まりない状態だったので、高い所から落とされた気分で意気消沈。
5月17日から今日までシルバーさんやshigeちゃんにLINEでいろいろと教えて頂きました。
そしてユーロネットワークさんからベークライト製のインシュレーター2つとパッキン4枚を木曜日までに届けてもらい…
必要な工具を準備しながら、半年前に行ったキャブの取り外し工程を復習。
24日の朝一番でインシュレーターを交換する自信を一人黙々とつけ続けていました。
ところが!
インシュレーターとパッキンを合わせていたら、1枚だけ45パイ用で3枚は40パイ用だった事が金曜日の夕方判明。
o(>。<)o ダメじゃん!
ユーロネットワークさんからは「45パイ用の在庫はありません。カッターで切って広げて使ってください。」と…。
45パイの在庫がないから足りない分を40パイで補った感満載の返事。
午前5時から午後9時まで働き続けてから、そんな細かい作業なんて無理。
直線なら上手く切る事が出来そうだけど、円を切るなんて(僕には)無理。
1つだけなら集中して出来るかも知れないけど、都合6つなんて無理。
近所のACマインズさんなら間違いなく有るはず(^^♪
閉店時間ギリギリに電話をして問い合わせました。
がっ!…
「ベークライト製のインシュレーターは扱ってません!」と言われて明日が見えず。
途方に暮れながらベークライト用のパッキンを検索したら関東のショップに有った(^^♪
しかし、ネット通販で商品到着は最短でも5月27日。
でも明日発送してくれたら日曜日には届きそうだ♪
パッキンが届くまでにキャブを外しておけばイイじゃん♪
無理&ワガママを承知で電話をしてみた。
長い呼び出し音で諦めて電話を切ろうとした時に繋がった。
事の顛末を話したら、「在庫は有ると思うよ♪」との事。
どうやら社長に直接繋がっちゃったみたい(@。@);;;
「もう自宅に帰っちゃったから… 注文しといてくれれば急いで送るよ♪」と言われて明日が見えた(^^♪
ただ、この後で、本件とは関係ない世間話と愚痴を延々と聞かされた事はココだけの話にしておきます。
酔っていたみたい。
金曜日の夜から、またしても悩んで寝付けなくなるA型の定め。
日曜日にパッキン届くかな?
無理なら来週にしようかな?
スタッドボルトを加工しちゃったけど、ちゃんとナットで固定できるかな?
頭の中でキャブを外す順序を何度もイメージトレーニングしたりして… 気がつけば朝。
土曜日の午前10時にパッキン発送のmailが届いて、俄然仕事に集中できた。
しかし… 午後4時にクロネコヤマトから『荷物預かり』のmailで倒れた52歳。
6時間の空白は熟成の時間かぁ?
これでは絶対に日曜の午前中着は無理だろ!
こんな小さな事で再び土曜の夜は眠れなかったA型の定め。
そして日曜の朝がきた。
朝飯を済ませて、クロネコヤマトにアクセスして荷物を追跡したら、既に安城のターミナルまで来てる事を知る。
これなら午前中は無理でも昼過ぎには届く予感。
ヤル気スイッチON!
チキチ基地に工具を運んで、キャブの取り外しにかかりました。
まずはバッテリーを外して、燃料パイプを引っこ抜きます。
エアクリーナーを両方外してキャブを固定している8個のロックナットを緩めます。
やり難い(>。<)@
やはりこの作業は大変だ。
仕方ないのでキャブのファンネルを外して、エアクリーナーのステーを外して、同調プレートも外します。
こうするとメチャメチャ作業が捗るではないか(^^♪
それにしても燃料の吹き返しがかなり見られるなぁ(>。<)
キャブのパッキンも随分劣化してるし(-。-);;; かと言って新しいパッキンを持ってないし。
このパッキンもOHで取り外したなら確実に交換しとくはずでしょう(>。<)
まぁこの部分はまた暇をみて自分で交換するとしよう。
そして、キャブを取り外してパッキンが届くまでに、できるだけ綺麗にしておこう(^^♪
8個のナットを取り外すのに1時間半費やしました。
汗びっしょりっすわぁ(@。@);;;
全部のナットを外してから、同調プレートを簡単に留めて二つのキャブがバラバラにならないようにしておいた。
さぁ! キャブを外すぞっ! …と、引っ張っても取り外せず。
アクセルワイヤーのステーが僅かに邪魔をしている。
仕方なく3番4番側の固定ボルトを外したら、見事にエンジンからキャブを切り離す事に成功。
嗚呼、petit達成感(^^♪
転がらないようにキャブを台の上に静かに置いたのだが、気が付いたら転がっててガソリンが流出(@。@)!
慌てて置き直したけど… 大丈夫かな?
さてさて第一段階は終了。
午前9時に再びクロネコヤマトの荷物を追跡したら、自宅から2km程の配送センターまで来ている事が分かった。
LINEで『16時-18時』だった時間指定を『14時-16時』に変更。
どうして夕方着の指定にしたのかワケわからんけど、それは今日届くか届かないかが大事な部分なのでthrough。
時間変更は快諾されたので、まる豚ラーメンに行って昼飯。
帰りにミニストップに寄ってハロハロでデザート。
安近短ならぬ安近単な日曜日も素敵だ(^^♪
あとはパッキンが届くのを待つだけ。
日曜の昼下がり…
快晴の午後…
そんな絶好のSEVEN日和… 二時間以上の昼寝で体力回復。
そろそろパッキンが届くかな?という頃に近所のNOVさんが遊びに来てくれた。
どうやらBBSを見て606号を修理している事を知って来てくれたみたい(^^♪
あれからの事とこれからの事を喋っていたらクロネコさんがパッキンを届けてくれた。
NOVさんと二馬力なら作業が捗るぞ(^^♪ …と思っていたら帰っちゃった(T。T)
話が弾み過ぎて作業が遅れる事を気にしてくれたみたい。
今度はSEVEN2台で昼飯食べに行こうね!
さぁ! 組み立てだ!
ザラザラの面とツルツルの面… パッキンはどちらがエンジンorキャブ側かインシュレーター側か??
結構迷ったのは事実。
結局何も考えずに装着。
間違っていたらまた取り外して裏返して装着すればイイだけの事。(やらないと思うけど)
そしてキャブを二基同時に装着。
できるだけ同調が狂わないように!という思いを込めてね(^^♪
ベークライト製のインシュレーターにはラバーワッシャーもスプリングワッシャーも必要ないらしい。
直付けあるのみ!
ラバーワッシャーを挟む面倒が省けると喜んでいたのですが…
スタッドボルトが余ってしまうのでラバーワッシャーを装着。
ラバーワッシャーの隙間がなくなるのを目安にして8本締め付けました。
しかし、2番キャブ上側のナットはラバーワッシャーが潰れ始めた辺りで回らなくなる。
水温センサーをへし折った記憶が甦ったので無理しないところで諦め。
ロックナットのロック部分に届いてなかったので、一度外してロック部分から入れようか?
だけど残念な事に締め込む事も緩める事も出来なくなっていたんだなぁ(-。-);;;
ラバーワッシャーがある程度潰れているので力にはなっているはずだから… OKと判断。
最悪の場合、接着剤!という手もある。
とりあえず面倒な作業は終了。
ロックナット取り外しに1時間、ロックナット取り付けは40分ぐらいで済んだ。
続いて同調プレート、エアークリーナーのステー、ファンネルを装着。
なんだかこの辺の作業は楽しく出来ますね(^^♪
燃料ホースを繋いでバッテリーを接続して終了。
取り外しは夢が無かったけど、取り付けは夢が形になるので捗ります。
606号をチキチ基地から駐車場に押し出して、各部を最終チェック。
工場の二酸化炭素消火器をすぐ手の届く所に持って来て… 燃料ポンプ始動。
そしてエンジン始動!
クククククク…
クククククク…
あれ? 初爆がこない(>。<);;;
再度エンジン始動!!
クク… ブオーン!
エンジンはかかったけどアイドリングは超不安定で、すぐに止まってしまう。
三度エンジンを始動してアクセルを煽ってオイルを温めました。
アイドリングが止まらない状態になったのを見計らってシンクロテスターで前後の同調を合わせる。
前後の同調が揃った時には滑らか且つ安定したアイドリングに落ち着く。
僕的には一番好きな1000回転でタコメターの針は微動だにしてない。
チョー気持ちイイ!
キャブ周りからの燃料漏れはNothing。
CRCが無かったので二次エアーの吸い込みを確かめる事は出来ませんが…
アイドリングが安定していれば大丈夫でしょう。(知らんけど)
ある程度水温と油温が上がってから近所で試運転。
午後の渋滞にワザと突入して水温を上げてみる。
鬼門の86℃に達して電動ファンが回るがパーコレーションが起きる気配はNothing。
駐車場に戻ってボンネットを開けた時に水温は90℃を超えてましたが、パーコレーションはNothing。
熱くて触れないカムカバーに対して、キャブは冷たいではないか(^^♪
これでパーコレーションの原因が判明。
燃料ポンプでもない、バッテリーでもない、オルタネーターでもない…
インシュレーターが原因でした。
一番安い部品なのは懐に優しかったけど、交換が一番面倒な部品で腰には厳しかったわ。
先週、エンジンが止まった瞬間、一瞬でSEVENが嫌いになった僕。
606号をOHに出して1年。
戻って来て半年。
何事もなく楽しく乗れるように修理に出したのに、未だにバタアシ金魚状態。
逆に… この半年間は毎週606号の何かに悩み続けていた気がします。
これで暫く何事もなく乗る事ができれば、心の底から息抜きができると思うなぁ。
今回のインシュレーター交換でシルバーさんとshigeちゃんには本当にいろいろ教えて頂きました。
そのおかげで一人で交換できました。
パッキンの径の違いに気がつく事もできたし…
届いたパッキンが4枚とも40パイだったら、何も疑わずにそのまま装着してましたわ。
ラバーワッシャーの事、ミサブの特性、ベークライトの特性も勉強になりました。
心の底から感謝します。 m(_ _)m
さぁ♪ 5月31日は試運転だっ! って… またかよ(-。-);;;;;
by606
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