606号を手に入れて8月で四半世紀。
25年… いろんな事がありました。
濃過ぎる25年だったと思う。
良くも悪くも退屈とは無縁の25年間じゃなかったかな?
いろんな意味を含めて…。
そんな『わがままな車』と『わがままな人間』の物語はいつまで続くのやら?
仕事が暇になったので、オルタネーターの交換作業を1からまとめてみました。
まず、不具合が生じたのは5月15日の八ヶ岳ツーリングの前日。
チキチ基地からチキチキ通信所に606号を移動しようとした時。
普通にエンジンはかかったけどアイドリングが変。
『ドドドドドドドドド…』という一定の排気音だった606号が…
『ドテドテドテドテドテ』とノッキングを伴う排気音に変貌。
三日間雨が降り続いた後だったので、その時は湿気のせいにしてthrough♪
翌朝、普通にエンジンはかかったけど、やはりアイドリングが整わない。
何気なく見た電圧計は12Vちょい。
アクセルを煽っても13Vちょい。
ヘッドライトやブレーキランプを点けたら11V以下まで下がる。
電圧計ばかり見ながら集合場所の恵那峡SAに到着。
駐車スペースに606号を停めてボンネットを外している間にエンジン停止。
バッテリーが死んだと思ってツーリングを諦めたけど…
エンジンの再始動は普通にできる。
走っていれば問題ないみたいだったのでオルタネーターを疑う。
電圧ギリギリ&神経ギリギリでツーリング終了。
バッテリーが原因か?
オルタネーターが原因か?
テスターで計れば原因を究明するのは容易い事。
しかしテスター持ってませんてすた~♪
テスター買うぐらいなら新品バッテリー買ったほうが早い!安い! @素人の考え
んでバッテリーを交換したワケですが、やっぱりダメ。 @素人特有の失敗
こうなったらオルタネーターの不具合95% 配線リーク4% 夢1%
安いほうから潰していきたい長男の悲しい定め。
オルタネーターからバッテリー、そしてブレーキランプに至る配線を握ったりつまんだり♪
そんな事で直るとは思ってもいなかったけど…
やっぱり直らなかった。
オルタネーターは2011年11月に国産に交換してもらったばかり。
5年も耐えられなかったのね(>。<);
オウルガレージさんに預けたかったけど、時は梅雨時…
606号を持って行くのも引き取りに行くのも悩ましい時季。
そこで!
オルタネーターをチキチ基地で外して、宅配便でオウルガレージさんに送る事にした。
『外したオルタネーターに不具合が見つからなかったら…』
そんな事は全く考えずに作業開始。 @無鉄砲
6月5日 午後2時30分 取り外し作業、着手!
そんな日に限って午後5時から御先祖様の月法要があるんだよなぁ。
制限時間120分!
おかげ様でこの時間でも暑くなく、涼しい風が吹いていたので俄然ヤル気が増す。
最初にバッテリーを外す。
さてさてここからは25年も乗っているのに全くの素人&我流での作業となる。
工具も606号に積んである僅かばかりの工具と、チキチ基地に備え付けの少し大きい工具だけ。
素人ながらに作業効率を考えて上から取り外します。
前側のオルタネーターのステーと端子は13mmで簡単に外せました。
これでVベルトを緩ませる事ができるかと思ったら全然ダメ。
後ろ側のステーだけで十分じゃね~かぁ?というぐらい頑丈。
既に汗びっしょり。
手の平真っ黒。
続いてコネクターと端子を外す。
コネクターは簡単に外せたけど端子が大変(>。<)
ナットを回すと配線も一緒にトグロを巻くのでヤバイ。
しかも薄いスパナだが無いと外せない。
案ずるよりホームセンターに行くのが易し。
が!
なぜか必要だった10mmの薄いスパナだけが欠品中とな(>。<)@
仕方なく代用できそうな細~いラジヲペンチを買って来て作業再開。
ラジヲペンチ… 使えたわ♪
これで電気配線は全部外せました。
この時点でTシャツは汗でびしょ濡れ。
両手はキズだらけ。
そしてメインの後ろ側のステーを取り外す作業。
前側の六角を緩めれば外せると思って、小さな六角で必死に緩めようとするが…
全く緩まない(T。T)
六角ボルトは微妙に回るのだが緩む気配がない。
もしかして締めつけてるのかぁ?
でも左に回せば緩むのは万国共通のはずだ。
手の平が痛い。
マフラーに巻いたバンテージを触ったので肌がチクチクするし(>。<);;;
両腕はプチ出血多量状態。
「うわぁ~もう4時を過ぎちゃったよ!」
焦る気持ちを落ち着かせながら後ろ側のステーをよく見る。
なんという事でしょう! ステーは貫通ボルトで六角の反対側にボルトの頭が!!
ボルトの頭を固定して六角を回したら「カッキン!」と甲高い音を発してステーが緩んだ。
「ヤッター!」と叫びながらガッツポーズ。
その直後にオルタネーターがステーを中心にしてフレームに叩きつけられた。
後ろ側のステーもろ共取り外してオルタネーターを下から抜き取る。
なんとか取り外せたよ(^-^);;;;
急いで帰ってお経を唱えた48の夜。
外したオルタネーターは翌朝(6月6日)ヤマト運輸で袋井市に旅立ちました。
6月8日にオルタネーターの点検をしてくださったみたいで、『微妙な不具合あり』との事。
『微妙な不具合』 悩ましい(>。<)
何年も使い続けていたので多少なりとも不具合はあるはず。
僕的には『レギュレーターがダメでしたよ。』とか『完璧な不具合』の報告を望んでいた。
戻って来たオルタネーターを取り付けても微妙に直っただけになっちゃうもん。
19日は一日暇なので、18日までには欲しかったのだが… さてさてどうなる事やら?
18日までに届くか届かないかで胃を痛める前の6月10日にピッカピカのオルタネーターが届いた。
詳しい検査結果が書かれた紙が一枚同封され、それを見ながらオウルガレージさんの説明を聞きました。
検査結果の良し悪しが数値で分かるのは素敵ですね。
今すぐにでも取り付けに行きたかったけど、あの作業で手の平と首を痛めたままだったのでヤメ。
6月12日 午前5時 取り付け作業、着手!
夏休みの宿題は涼しいうちに♪ 48歳になっても夏の過ごし方は義務教育期間と変わらず。
取り付け作業は取り外し作業の逆順。
オルタネーターと後ろ側のステーを仮組して606号の下から挿入。
エンジンにステーを取り付けて仮留め。
コネクターと端子を取り付けて、前側のステーにオルタネーターを仮留め。
本日はこれにて終了。
新しいVベルトが今日までに届かなかったので固定しなければならない箇所は仮留めです。
取り外し作業の何倍も簡単だったし、スッゲー楽しかった。
6月13日 午後1時30分 Vベルト取り付け作業、着手!
平日なのでR2-D2に1時間の約束でお店番を任せての作業。
サクサクっとVベルトを取り付けて、張り具合を確かめながら前後のステーを固定。
強烈に固定!!
バッテリーを繋げて完成。 \(^o^)/
606号をチキチ基地から押し出してエンジン始動♪
が… セルの配線が外れていたのでエンジン始動ならず。 ( ̄▽ ̄);;;
セルの配線を接続してエンジン始動♪
八ヶ岳ツーリング前夜以前の606号のアイドリングに戻りました。
電圧計はナイスな数値を表示し続ける。
30分ぐらい時間があったので近所一周の試運転。
アイドリング時の回転数が若干高かったので、チキチ基地に戻って1100回転にセット。
エンジンを止めてベルトの張り具合を確認してたら…
オルタネーターの下に敷いていたタオルがそのままだった! w(@。@)w
試運転が危うく破壊に繋がるところでした。
『限られた時間』に救われた感じ(-。-);
日曜日だったらそのままバイパス二区間の試運転に行ってただろうから、本当にヤバかったわ。
今回の不具合でオルタネーターの交換作業が一人で出来る様になった。
オルタネーターの仕組みも勉強できたし、バッテリーの事も知識を得た。
電圧とは何か?電流とは何か?という初歩的な事も凄く勉強になりました。
これほどの作業は、606号を買ってすぐにラジエーターを交換して以来かな?
自分で弄れる悦びを25年ぶりに感じた気がする。
606号に心血注いで大切にしたけど…
『心血』の『心』は自慢できるぐらい注いだ割に、『血』はあまり注いでなかったなぁ。
両腕と両掌の20箇所以上のキズで、今回しっかりと『血』を注いだ気がします。
愛着がまた一つ増したぞーっ!
606号の不具合からくる『心のモヤモヤ』が消えれば、また素敵な息抜きが出来るんだなぁ。
by606
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