606の息抜き 其の五拾五




6月2日 梅雨空



愛機(SEVEN)を手放すタイミングは十人十色。

僕がSEVENを手放そうと思ったのは過去に2回ある。

プライベートで一度。

3番だけが何故かカブる状態で2年悩んだ時に一度。



前者は泣く泣く諦めモード。

それでも踏ん張って606号を維持したけど… 

因果なもので、生活は維持できなかった♪



後者は悩み疲れた挙句の開き直り。

3番だけ極端に違うジェットが付いていた事が分かってクリア♪

針で突いたほどの小さな穴が微妙に違うだけで2年間も悩むなんてね!



そして今回も最後は心的葛藤の日々となり… 三度目の正直か!?とさえ思った。



事の始まりは18ヶ月前から始まったアイドリングの上昇。

原因は3番4番のキャブのスロットルバルブが全閉しない事は分かっていた。

もちろんアイドリングアジャスタースクリューは下げ幅いっぱい。

補助のバネでスロットルレバーを引っ張り上げたりして騙し騙し乗り続けた。

純正のリターンスプリングでの力不足を感じてアクセルリンケージも投入。

長い事アイドリングの上昇に悩んだ。



同時にミッションオイルの漏れも目立ち始めた。



追い討ちをかけるが如くコンロッドの不具合。

油圧ポンプの不良。

燃料タンクからのガソリン漏れ。

(以上は都度修理済)

スターターの初爆無し。

タコメーター死亡。



最後は再びアイドリングが1600回転から下がらなくなり…

なぜか2000回転に達する時もあった。

606号の排気音は漁船みたいだったし、上下に激しく振動。

これにはさすがに心折れた。

もう嫌っ!!

梅雨入り寸前の5月26日… SEVEN三度目の挫折。

606号を売ってNSXのATでも買って老後を過ごそう! そんな気にもなったよ。



だけどSEVENが好き。

キャブの吸気音に憧れて買ったキャブ車。

その車をキャブの不具合で手放してイイのだろうか?

後悔はしないだろうか?

大好きなSEVENが財布と時間と心を逼迫している現状…

打開策はキャブ交換に行きついた。



RATさんに通算6基目となるキャブ交換を依頼。

極秘ルートでイギリスからキャブが届いたのが17日後。

キャブが届いたら速攻で作業に入ってくれました。



6月2日 キャブ交換完了。

同時にタコメーターもスターターも完治。

午後3時から試運転♪

アイドリングは安定し、吸気音排気音共に懐かしいBDRサウンド。

当たり前の事に感動。

4速中回転からのキャブの叫びを聴いて、ゴーグルの中は梅雨末期状態。

やっぱコレだよ!

こーでなくっちゃ!!

小雨も気にせず、そのまま2時間ドライブを楽しんじゃいました。



少しずつですがSEVEN魂がメラメラと燃えてきてます。

一度着火すれば天高く火柱を上げて燃えるけど… 今はSEVEN以外の悩みが一つ。

コレが6月6日に解消すればリミッター解除!

奇しくも6月6日かよ(>。<);

胸のリミッターが解除されれば、どこまでも笑って走り続ける事ができます。

まだまだ乗るぞーっ!!



ここ暫くBBSで愚痴ばかり書いて申し訳ありませんでした。

打たれ弱いA型の悲しい定め。

メーメーと鳴く山羊座ひつじ年の悲しい定め

大勢の方々から叱咤激励を頂きまして感謝です。

ご恩は中山で! @ゴン中山






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