青野ヶ原駐屯地へ22年ぶりに行く♪
















9月2日 はれ



22歳の時に陸上自衛隊を任期満了で退職して、いつの間にか22年が過ぎた。

22年…

生まれてからの22年の長さと、退職してからの22年の短さにスッゲー戸惑う44歳。

こんなペースだと66歳になるのは明日か明後日じゃね〜のかぁ??



この日を迎えるまでには数々の物語がありました。

「二度と行かねーっ!」 と思っていた青野ヶ原駐屯地だったけど…

3ヶ月くらい前に新隊員後期教育隊時代の同期生から電話がきたのが発端。

(どうやって電話番号を調べたのだろうか?)

電話の主旨は「またいつか同期で集まろうぜ!」という事。

その時に現在でも青野ヶ原駐屯地で務めているのは同期生16人のうち2人だけだと知る。

その2人の名前を聞いて笑ってしまった僕。

一番仲の良かった中田君(仮名)と一番仲が悪かった江藤(仮名)でした。

その後はお互いの近況を話し合い、通じるところが多過ぎて終始楽しい電話だったなぁ。



あれから3ヶ月…

青野ヶ原駐屯地と中田君が凄く懐かしくなってしまった。

(江藤の事はどーでもいいけどね。)

仕事も落ち着いたし、日曜日(9月2日)は天気も良さそうだし、予定も無いという事で…

青野ヶ原駐屯地に行ってみよう♪という事になりました。

もちろん606号でね♪



行く事に関して何も問題ありません。

駐屯地の周りをグルっと走るだけなら誰でも出来る事です。

ちゃんと手続きをすれば駐屯地の中にも入れます。

ただし一般の人は入ってすぐの警衛所内にある面会所までしか入れません。


でもせっかく来たのなら中田君に会いたい。

中田君に『面会』という形なら一緒に懐かしい隊舎やPXにも入る事が可能。

(実際は三等陸尉以上じゃないとダメ)

8月27日のお昼に、勇気を出して青野ヶ原駐屯地に電話をして中田君に繋いでもらいました。

しかしこの時は非番で、中隊の当直に僕の携帯番号を伝えるに止まる。

「電話が無ければ行くのはヤメよう。」という気楽な考え。

がっ! なぜか15分後に中田君から電話がきて、22年ぶりに話ができました。


いろいろ話をした結果…

9月2日の午前中に会う約束ができたよ。

一緒にお昼ご飯を食べたかったけど、中田君は用事があるのでそれは叶わなかった。





報告書の詳細には以下の事を謳っておいた。

【目的】

@ SEVEN(7)としてはアニバーサリーだから。

606号は8月30日で満20歳だからね。

A 天気が良さそうなので…。

イマイチ不安定な天気予報だけど、雨マークは無さそう。

B 懐かしい友達に会いに行きつつ、後輩の叱咤激励。

中田君に会える。 運が良ければ後輩(教え子達)にも会える。

C 土産物交換。

中田君は無類の酒好きだったから地元の酒を用意した。

D 面白い景色をバックにして記念撮影

できればホークミサイルと606号を並べたいなぁ。

E まぁR2-D2が行きたがっていたし…。

以前から「行きたいと!」と言われていたので、約束が果たせる。

F まぁ暇つぶしに♪

日曜日を無駄に過ごしたくないだけ(^-^)v




【スケジュール】

午前5時くらいにチキチ基地を離陸

ひたすら高速道路を走る

午前9時頃タイミングを見計らって鳴り物入りで到着

遠くから様子を伺う

適当に606号を停めて、1時間ほど徘徊

何か適当に食べてから撤収

雷雨と渋滞を避けて早めの帰宅

(単機なので時間割は出発時間のみ)


果たしてスケジュール通りに行けるのだろうか?

9月2日は鈴鹿サーキットでファン感謝祭@50周年記念というイベントがある。

ただでさえ四日市JCTは混むのに… 行きも帰りも1つ間違えれば大渋滞だ。


午前9時の到着には理由がある。

警衛隊が交代するのは午前8時半頃。

午前9時過ぎなら営門も落ち着いてるはず。


606号は警衛所の来客専用Pに置く事になるだろう。

イタズラされる心配は無いから安心。


僕が3年ほど過ごした中隊の居室を見たい。

食堂とお風呂も見たい。

PXが開いていたら嬉しいけど… たぶん休みだろう。


せっかく行くのだから播州ラーメンを食べて帰りたい。


正午に高速道路に上がって、午後4時までに帰宅できたらBEST。




ルールに厳しい団体なので、当日は中に入れてもらえないかも知れませんが…

その時は観光客を装って乱入するつもりです(^0^)

それすら叶わない時は、中指を立てながら一周して帰ります。



中SAMも配備されてるし、竹島・尖閣諸島問題でピリピリしてる可能性がある。

中田君と無事に会えるのが鍵だね!


…という一週間前から出発までの様子でした。





9月2日 日曜日


午前4時起床

夜中に降った雨が嫌々残る午前5時にチキチ基地から606号離陸。

路面はバッチリ乾いていたので多少の雨なら涼しいくらいだった。



知立バイパスから伊勢湾岸道⇒新名神で向かう予定でしたが…

Yahoo!天気予報他2つの情報だと三重県は雨の予報。

急遽、名古屋高速⇒名神高速で進んで三重県を迂回する道を選んだ。

これが正解だったのか不正解だったのかは分からないです。



ちょっと遠回りをした感じで養老SAで休憩。

予定通り『うなぎパイ』を大量購入。

夜中の雨音で寝不足気味だったので、強強打破を1本注入。



続く多賀SAで燃料補給。

給油中はGSの店員さんとSEVEN談議。

ツーリングの途中で寄った606号の事を覚えてくれていたよ。



吹田JCTから中国自動車道に進む。

宝塚渋滞の気配は微塵もなく通過。



午前7時50分 赤松PAで小休止。

此処で本日初めて「暑い!」と感じる。

中田君とは午前9時に警衛所で落ち合う事になっていたので、一度電話を入れてみた。

「あぁぁぁ… おはようございます…」

まだ寝ていたみたい。

赤松PAから40分くらいで駐屯地に着くので、時間を調整して出発した。

中田君は家から15分で着くそうだけど、もし電話で起してなかったら寝過ごしていたのかな?

昔から変ないなぁ。



午前8時15分に滝野社ICを出る。

一般道に出る交差点手前に信じられないほど深い轍ができていたのでナンバーや腹を強打。

下り坂のカーブでスピードが出ていたので回避できなかった(>。<)

近くのコンビニの駐車場に606号を停めて腹回りを確認。

特に問題は無かったので安心して駐屯地を目指しました。



駐屯地には大通りから向かわず…

演習場や弾薬庫・訓練場を見る事ができる裏道を通って向かいました。

22年前は、22年後にこの道をこんな車で走って遊びに来るだなんて思わなかったなぁ。

当たり前か!?



時刻は午前8時半。

早く着き過ぎちゃった(>。<)

大通りで来ていればコンビニがあるから時間が潰せたけど…

裏道で来ると何も無い。

駐屯地の外柵と演習場の間の道に車を停めると歩哨が不審者(不審車)と判断して騒ぎなる事は知っている。

仕方なく青野ヶ原駐屯地の営門(正門)前に到着。



営門を少し開けながら自衛官が伺いに来た。

「同期の仲間に面会をお願いします。」

そう伝えると、「車をすぐ横に駐車してこちらにお願いします。」と…

声を聞いたら若い婦人自衛官さんだった。



場違いな606号を警衛所脇の駐車枠に停めて面会の手続きを書く。

考えてみたら中田君の中隊名も階級も知らない。

フルネームを伝えたら誰もが知っていて、警衛所が盛り上がった。

個性的な奴だったから、やっぱり有名だったな(^0^)

『うなぎパイ』を差し入れとして渡したら丁寧に断られた。

僕が居た時は、喜んで受け取って、警衛所の皆で分けてすぐ食べ尽くしていたのに…

変わったんだなぁ。

日曜日の警衛なんて遊び感覚の塊だったもん!



警衛所の横の木陰で待つ事15分。

午前9時ジャストに中田君到着。

やはり中田君にとって自衛官の基本『5分前の精神』が無いのも、昔から変わらないところ。





ココから中田君と別れて駐屯地を出るまでの話は自衛隊白書の『22年後』を読んでください。





1時間ぐらいで帰る予定が、いつの間にか10時45分。

同じ中隊の後輩に偶然会えて、警衛所で断れた『うなぎパイ』を渡しつつ叱咤激励する事ができたし…

PXでどっさり自衛隊グッズを買う事ができました。

自衛隊での目的を全て達成できたので思い残す事は1つもなく中田君と別れる事ができたよ。

最終目的の昼飯は、せっかく此処まで来たのだから、地元名物の播州ラーメンを食べる事。

播州ラーメンしか名物がない所なので仕方ない昼飯です。

つか… 播州ラーメンをどれくらいの人が知っているのだろうか??

22年前に通った店に地図を使って思い出しながら行ってみた。

町並みが変わっていたので、散々迷った挙句に、なんとか到着する事ができたのに…

(T。T)臨時休業だったよ。

仕方なく滝野社ICから中国自動車道に上がって、赤松PAで三田牛の定食を食べました。

606的には他の店に移動してまで食べたいラーメンじゃなかったのでね(^-^)



赤松PAから時間的に空いてる宝塚を抜けて、吹田JCTから名神高速へ!

走っていても暑い(>。<)

少しくらい雲が広がっていれば快適に走れるのに… 猛暑だ。



京都を過ぎた辺りから、やや雲が広がってきたので日焼けも一段落。

順調に走り続ける。



大津SAを過ぎた辺りで、やや広がっていた雲は確実に雨雲の発達。

いつの間にか進む方向の空は真っ黒(@。@);

小さな雨がレーシングスクリーンに被弾し始めた。

帰りは同じ道で帰りたくなかったし、大津から先の雨雲を嫌って迷う事無く神名神にステアリングを切った。

すぐに雨が止んだので、新名神に進んで大正解!

小さくグーを握りながらトンネルに進入。

「トンネルの中は涼しいなぁ〜♪」

と火照った体を冷ましながら気持ちよく走り続けて、トンネルの出口が近づいてきました。

w(@。@)w 景色が無い!

トンネルの出口の先が何も見えない!!

コレと同じ景色を過去に2回ほど見ている。

ヤバイ! 雨だ!

しかも半端ない雨だ!

トンネル内で追い越し車線から走行車線に移って速度を目一杯落として臨戦態勢。

トンネルを抜けた瞬間、さっきまで愉しんでいた排気音は「ゴーッ!」という雨音に変わった。

もの凄い雨で606号のボンネットすら見えない。

視界0.5メートル!?

雨じゃなくて滝だぜ(>。<)

速度は20km/hが精一杯! それでも怖い(T。T)

ゴーグルのおかげでなんとか前が見えたけど… まるで水中の様で呼吸ができなかった。

激しい雨は長く続いたので、どんどん体温が奪われてメチャメチャ寒かった。

追い越して行くマイカーの窓からは素敵な笑顔をいっぱい見れたなぁ。



助手席のR2-D2共々びしょ濡れで雨雲をなんとか通過。

R2-D2は雨の中で何かを叫んでいたけど… 雨音で悲鳴にしか聞こえなかった。

ガッシャ降りはピタっと止んで、パッと青空が広がった。

生きてて良かったぁ。



606号の雨を振り払いながら土山SAのGSに着陸。

びしょ濡れで売店近くに停めたら更なる笑い者になる事を避けた。

少ししか入らなかったけど、義理程度に燃料補給をして、GSの空き地で606号と土産の点検。

びしょ濡れの2人以外は何も問題はありませんでした。

606号… 出発時と同じくらい綺麗になっていたのが面白かったです。



交通量がゼロに近い亀山JCTと四日市JCTを越えて伊勢湾岸道にスイッチ。

またしても雨雲に囲まれたけど、小雨程度でクリア。



全く渋滞に遭う事無く順調に帰宅。

『全く雨に遭う事無く順調に帰宅』とも書きたかったね(^-^)

帰宅時間は午後2時10分。

中国自動車道と名神高速道路をマイペースで飛ばしたから早く帰れたのかな?

新名神では教習所ペースだったけど…。



さすがに疲れた。

深夜の雨音で睡眠不足の状態で、午前5時に出て駐屯地では歩き回り、即運転だったもん。

恐ろしいほど濃い時間なのに、ゆっくり出来たのは昼飯食っていた時だけ。

横になったら起き上がれなかった。



今年は不安定過ぎる夏の気象状況。

仕方ないね。



夜、中田君から電話がありました。

「本多君が帰ってすぐに大雨が降ったけど大丈夫だった?」と…。

「その雨は大丈夫だったけど、信楽でゲリラに遭遇しました。」と伝えて… 消灯。










by606