606号 完調への道
















所有期間 7305日



『暑い』の反対は『寒い』

では、『完調』の反対は『不調』なのだろうか?

不調だと分かっていれば不調なのだろうが…

不調に気がついてなければ不調ではないから、それは完調?

屁理屈か(^-^)?



小学校の国語のテストで、『暑い』の反対語は?という問いに…

『暑くない』と答えて×を喰らった。

では、『完調』の反対語は『完調じゃない』で×を喰らうのだろうか?

義務教育は腑に落ちない事の連続だ。

義務教育と義理教育期間の12年を経て「完調の反対は?」と問われたら…

「完調じゃない!」と胸を張って答えられる。

それで×を喰らうのならば中指立てて言い返す。

『不調』も『完調じゃない』も同じ事だもん。

ただ… 『完調』という意味を知っての上での、これまた屁理屈ですがね(^-^)



キャブ車にとっての完調・不調を左右するのは、まさしくキャブ次第。

606号の吸排気音はBDRらしい音で気持ち良かったのですが…

プラグの焼け具合は1〜4番まで真っ黒だったり真っ白だったりと疎ら。

そのうちにアイドリングも落ち着かないようになった。

アイドリング時の回転数も少しずつ高くなってきて…

アイドリング調整も下げようとすれば、ネジが抜けちゃうほど。

バネでスロットルを持ち上げていないと2000回転近くまで上昇する始末。


妙に不調だったキャブレター。



『606号 完調への道』の始まりはアイドリングの上昇から始まった。

RATさんに預けて診てもらっている間にフロント足回りの調整も並行。

左右キャンバー調整 トーイン調整

左右アッパーアームエンドブーツ交換

左右ステアリングラックブーツ交換

タペットカバー交換

そして下回りのオイルの滲みを点検していただき…



日を置いて燃料タンクからキャブまでの燃料パイプを塩ビからアルミに交換。

塩ビパイプが劣化で燃料が漏れて恐ろしい車両火災を避ける為にね♪

20年間そのままだったパーツをグレードアップして交換できて良かったです。




キャブのOHはムッシュさんが魂を込めてやってくださいました。

各部の劣化や無理にハメ込まれたゴムパッキンを全て新品に交換したり…

以前のOHで、パーツが裏返しに取り付けられて変形していたのを叩き直して正しく装着。
(そのパーツは単品で売ってなかった)

さらにキャブの表面も洗浄してくださってピカピカになって新品同様。

いろいろ『変』な部分があったそうです。



「軽っ!!」

コレがOH直後に乗った感想。



ところが依然としてアイドリングは1400〜1500回転で高い。

アイドリングを下げようと調整してみたけど、やっぱり下がらずにネジが抜けてしまう。



妥協を許さず自分のプライドを大事にするムッシュさん。

無理を言って仕事が終わった夜に診てもらいに行きました。

そこで出会ったのがキャブの神様。

最初はPAやSAに現れる野次馬かと思いました。

がっ!

人を見かけだけで判断すると痛い目に遭う。

キャブを診始めたら豹変!

まるで食い入る様に原因を探る。

「ここ… ちょっと変じゃない?」 と、スロットルレバー辺りを指摘。

僅かなガタと僅かな隙間。

「これが原因だよ!」

「間違いないな!」

「一回取り外して点検しよう!」

「それで間違ってたらゴメン。」

と… 思わずツッコミを入れたくなる独り言で午後8時からキャブ(3番4番)の取り外し作業が始まった。



ムッシュさんが手際よくキャブを外して神様が点検。

「やっぱり変だよ。」

「許容範囲か?」

「もう片側も外さんと分からんなぁ!」

と… なんとなく光が見えてきたけど、既に脳死状態だった僕。



スロットルレバーの僅かな… 本当に僅かな歪みを修正。

同調をとる金具の僅かな… 本当に僅かなキズを研磨。



午後10時過ぎ…

ムッシュさんが手際よく慎重にキャブを装着。

その間は神様と笑いながらクリーニングの話でプチ盛り上がりました。

そういう時は普通のオジサンなんだけどなぁ。

キャブが組み終わると急に真面目な顔になってマイナスドライバーを右手にキャブ調を開始。

やっぱりキャブの神様だ。

ムッシュさんがエアフローメーターで計測する横で神様がスクリュー調整。

僕は回転数を報告。

そんな報告をしなくても、お二人には勘で回転数が分かっていましたがね。



深夜なので工場を閉め切ってのキャブ調。

アイドリングは606号の好調を示す1100回転で安定。

油圧1.0 電圧13〜14.6

直った。

目に見えないズレと、気にならないキズだけで原因を究明できちゃうなんて…

恐ろしいくらいに素晴らしい。



ムッシュさんとキャブの神様のおかげで606号は『完調』という状態。

RATさんのおかげで完調に辿り着けました。

これでまたいっぱいSEVENを楽しむ事ができます。

安心して走る事ができ… これからも安心して維持できます。



大勢の人達の協力を得てSEVENに乗れている事を再確認。





ダイヤモンドのCMで、永遠の輝きがどうのこうの言っているのがあったけど…

せいぜい百年しか生きられない人間に永遠の輝きなんて必要でしょうか?

僕が欲しいのは『今』だけなのです。





またスッゲー思い出ができちゃったなぁ(^-^)♪







by606