書けば罪 書かねば悪 罪と悪を天秤にかけたら… どちらが重いのか… 散々悩んだ挙句にクソ面白くねー報告書を書いてみた。 5月16日(日曜日) 午前8時45分 SEVEN17台でツーリング中、ビーナスライン和田峠の上り左急カーブで1台のSEVENがセンターラインを割って、カーブの出口手前で反対車線にはみ出しました。 同じ時、やや長いストレートを下って急な右カーブに入ってきた24歳の青年が運転する大型バイク。 減速してカーブに進入し始めたタイミングだったと思われます。 どちらもカーブの出口が見通せない急カーブ。 バイクはカーブのOUT側、SEVENはカーブのIN側。 SEVENの方が倍以上カーブの出口が見通せなかったはず。 どちらのスピードも正確には分かりません。 センターラインを割ったSEVENのノーズコーンに真っ直ぐに突っ込んでいたバイク。 止まってしまった隊列の最後尾から激しい胸騒ぎを抑えながら僕が駆け寄った時には… 時間を巻き戻す事のできない状態になっていました。 ツーリングに参加していた全員が今できる事を率先して行いました。 女性も一生懸命動いてくれました。 まずは被害者の救護。 (後日、脳内出血の疑い・左肩脱臼・左足首にヒビという診断) 同時に見通しの利かないカーブだったので、次々と来るバイクや車に合図を出して減速徐行させて通過させたり… 路面に漏れたオイルや冷却水の処理と同時に事故車の撤去。 皆で協力し合って二次事故を防いだ。 救急車到着は、あんな山奥だったので1時間近くかかったし… さらに現場から病院までは2時間近くかかるらしい。 これがもし生死を分ける一分一秒だったら…。 警察(移動交番)が来たのは救急車が去ってから10分ぐらい後。 一緒に向かったパトカーなんて道に迷って移動交番が現場検証を終えて撤収する間際の到着だった。 救急車が去ってから移動交番が到着するまでに僕は全車撤収を決意。 最後まで見届けたいと言う仲間も大勢いたけど… 道に詳しい仲間に先導をお願いして全車撤収を開始。 この場所に大勢が留まっていても仕方ないし、ある意味で危険。 かと言って目的地である道の駅/美ヶ原までツーリングを続ける気なんて微塵もない。 笑えないツーリングなんて目的地に到達しても無意味な事。 なにかあればその場でツーリングは中止にするのが自分の考えでした。 せっかく此処まで来たのだから、予定したルートを走って戻りたいと思った仲間も居たはず。 ゴメン。 僕だってそうしたかった。 でもそれは無意味であって、無意味以下な行為だと思います。 一緒に此処まで来た仲間を見送るのは断腸の思いでした。 同じ道を引き返しながら帰る仲間もきっとそうだったと思う。 申し訳ないと思った。 移動交番と入れ替わりみたいにナイツブリッヂさんの積車が到着したので、SEVENとバイクを積んで帰路につきました。 午前8時45分から積車に積むまで約3時間。 時間は正午を過ぎ。 本当ならSEVENのトランクにたくさんのお土産と、それぞれの胸にたくさんの思い出… そしていっぱいの笑顔で駒ケ岳SAに着いて一休みしてる頃。 本当なら…。 なんだかんだグダグダ書いてもキリがない。 『伝えるべき事』はそんな事ではなく… こういう事故を起こさないようにしたいという願い。 今回の事故は『起こるべくして起きた事故』と『未然に防げたかも知れない事故』のど真ん中で起きた気がします。 ツーリングとレースの違い。 公道とサーキットの違い。 この二つの違いが分からなかった仲間の事故。 ツーリングもレースも、公道もサーキットも共通して危険に通じるのが『スピード』です。 今回の事故も明らかにスピードの出し過ぎが原因。 他にもいろいろな理由があるかも知れませんが…。 だからと言ってSEVENの乗り方やそれぞれの楽しみ方に『ルール』みたいなものを掲示できるほど僕は権力者でも聖者でもありません。 ただ… せっかく大勢の人がこの日のツーリングを楽しみにして、SEVENを完調に仕上げ、早く寝て早起きしてツーリングを楽しんでいるのですから…独りよがりな行動は皆に迷惑をかける事になる!という事を心がけていれば、無謀な運転はしないはずですね。 そんなの当たり前じゃん! って思うけど… あの道・あの天気・あの楽しさの中では、ついつい忘れがちになってしまうのも否めない。 事故を未然に防ぐために前もって注意文書をBBSにも示しました。 早起きして、此処まで走って昼飯を食べたら注意力が散漫になりやすいので、道の駅/美ヶ原からの帰り道は、来た道を引き返すのではなくて新鮮な道で帰るという計らいもしてました。 通常なら僕が先頭でローぺースで引っ張るのにこの時はたまたま最後尾。 数々のやるせなさだけが積もります。 事故が起きた場所は下見でも走った道。 2輪や4輪が猛スピードで行き交う高速道路と化したビーナスラインを、下見では出会わなかった大勢の登山者が狭い道路を横切ってるのを事故処理中に確認した。 SEVENで走っていた道を、あの時歩いてみたら見えない危険がいっぱい潜んでいる事を知りましたよ。 ビーナスラインを歩いてる人は大勢居ます! カーブの先に歩行者が横断している事だってあるのです。 ここまで偉そうに書いてる自分が事故を起こさないとは限りません。 事故を起こさないように更に注意する気持ちだけは強く持つようになりました。 今後はもっと気をつけて、もっと楽しいツーリングになるように一層の努力をするつもりです。 いろんな事をチキチキ通信停止中の一週間で考えたり、悩んだりしました。 今回の事故を少しずつツーリングに生かせれたらと思うと同時に…チキチキ以外のチームの方々の役に立てれたら幸いです。 また今日(5月23日)から美味いモノを目指してのツーリングを企画していくよ♪ そして、ビーナスラインツーリングは来年の5月中旬に同じコースでまた必ず行きます! なによりもバイクの青年が100%完治して、早く普通の生活ができるようなってほしいです。 そしたら僕らも100%笑顔で楽しめる。 早く元気になってね!! by606 |