4月4日 (日曜日) 晴れのちくもり

 SLとの併走だけなら毎週でもできるけど、桜のトンネル(家山)を潜るとなると『お天気一発勝負!』となる。  多少の雨なら道が空いてて好都合。  ゆっくり桜見物と洒落込めますね。  だけどできる事ならば快晴を願うのがオープンカー乗りであり、SEVEN乗りの心。


 おかげさまで4月4日の週間天気予報に雨マークが点灯する事はありませんでした。  前日の土曜日は風が強かったものの、スッゲー快晴。  そんな快晴の下で静岡小隊のウエスト707さん・ガンメタ7さん・かぷちんさんの3名がコースの下見に行ってくださいました。  その下見の主な目的は『第一SL待ち伏せ場所』を探す事!  なぜなら一週間前の日曜日に、くらしっくさんが何気なく下見に行ってみたら、これまで(2008年・2009年)第一SL待ち伏せ場所として(勝手に)使っていた空き地がGSになっていたからです。


 チキチキでは下見の事を偵察と呼んでいますが、その偵察部隊の3名のおかげで素敵な第一SL待ち伏せ場所を押さえてくださいました。
ちゃんと敷地内に進入できる許可も得てくださり…感激。  SLとの併走距離も100mぐらい長くなったし!  だた、ちょっぴり心配だったのが隣が派出所だった事。  まぁ警察署じゃないだけマシだけどね。  できるだけ静かに進入する事を皆さんにお願いしたのは、『マナー良くスマートに!』よりも更に『睨まれないように!』というワケです。


 もし…  くらしっくさんが一週間前に偵察してくださっていなかったら…  間違いなく17台があの県道でパニックに陥った事でしょう。  2〜3台のツーリングなら脇道でもコンビニ駐車場でも気楽に停めて待ち伏せできるけど、17台ともなれば下手すれば渋滞を引き起こして警察のお世話になってしまう。  今回のツーリングは一週間前から始まっていたと言っても過言ではないと思います。
 くらしっくさんに感謝します!!  そして下見に行って第一SL待ち伏せ場所を探して来てくださった3名に感謝します!!


 さらに昼食の手配をしてくださったウエスト707さんには重ねて感謝します。

 4月4日のツーリング当日までに、裏ではいろんな事が起きたり、いろんな話し合いがありました。  4月2日に参加表明を早々と締め切ったのも、SLと併走する際の順番を決めるという理由があったからです。  台数から考えて、SEVENが連なったらSLの倍以上の長さになってしまう。  いろんな意味で参加表明を早々と締め切ったのです。  ゴメンなさい。


 あとは天気!  これも早々と「問題無し!」と判断して、前日の土曜午後3時には実行を決定。  決定と同時に606号の点検整備を行いました。
 そんな606号は、いちご狩りツーリングでプラグが被りやすいという症状を嫌って、アイドルジェットを55F08から50F08に交換。  明日…これが吉と出るか凶と出るかは神のみぞ知る。



 4月4日は午前4時半に起床。  第一集合場所の赤塚PAには午前7時くらいに着けばイイので余裕の起床時間です。
のんびり天気予報をPCでチェックしたら、昨夜よりも悪化してるではありませんか(@。@);  静岡方面の太陽マークは消えて一日中くもりマーク。  沿岸部から山間部に向かうツーリングなので多少は降られる覚悟を背負う。  ただ、前回のツーリングで黄砂を喰らった事を思ったら、雨なんて小さい!と思えたので、くもりマークなんて微々たるもの!!


 チキチ基地に行ったのは午前5時半。  ジェットを交換したのはイイけど、交換しただけでエンジンを掛けていなかったので、スッゲー不安でした。  アイドルジェットを少し変えたぐらいでキャブやエンジンが壊れないと分かってはいるものの…  それなりに小心者になるのは42歳を過ぎた男の悲しい定め。


 チキチ基地から606号を押し出して、荷物を積み終わりエンジン始動。  掛かりにくい(>。<)  掛かっても止まるという状態を3回ぐらい繰り返して、既に近所迷惑候。  馬鹿息子ヨロシク状態。


 そのうちに単気筒エンジンのようなノリで掛かりだし…  2発 3発 マルチと…ピストンが動き出すのが分かるようにエンジンが落ち着きました。  直ぐに神社裏に移動しようと1速に入れてクラッチを繋いだらエンスト。  非常に乗りにくい!  燃料をちょびっと絞っただけでこんなに変化するなんて…  キャブって面白い♪


 再びエンジンを掛け直して神社裏で暖気した後にバイパスに向けてゆっくり進みました。
通常アフターファイヤーが出ないスピードと回転数なのにアクセルを少し戻しただけでパンパンと火が出る。  尋常じゃないアフターファイヤーだ!  まるで機関銃!  カッコイイとか思う前に近所迷惑どころか西尾市内中迷惑な車と化してしまった。


 なんとかバイパスに上がったので騒音を気にする事無く幸田の山の中を進めました。  ここで高回転を試してみたら若干重い。  燃料の比率が少なくなったのが足の指から伝わるのが分かる。  キャブって面白い♪
 やっぱり55F08のほうが合っているのかな?  でも渋滞にハマると直ぐに被るし…。  難しいなぁ。


 ドンドンパンパン発しながら、蒲郡の山の中で異常に高くなっているアイドリングを落とそうとネジを回したら…  これ以上下がらない状態だった。  アイドリングは1500回転で油圧も1.3の状態。  別に悪くはないけど…水温上がるし燃費も悪くなる。  何気なくアクセルワイヤーを引っ張ったらエンジンが止まりそうになって焦りましたわ。  とりあえずバネで引っ張る形にして処置。  これが功を奏し、調子良くなって1000回転&油圧1.0に落ち着きましたぁ♪
 でもアフターファイヤーは炸裂しまくり。

 そのアフターファイヤー…  やっぱり時々太いのが出るくらいが好きだなぁ〜。


 音羽蒲郡ICの料金所を通過。  最近ようやくETCゲートに慣れてドキドキしなくなりました。
 合流車線から本線へ…  加速はイマイチのような気がする。  やっぱり燃料が薄いのかな?  よく知らないけどキャブから何本か飛び出してるネジを回して調整しなければイケナイのかな?  赤塚PAに着いたら55F08に戻そうかな?とかキャブ地獄に片足を突っ込みながら高速道路を数km走りました。  何かが違うんだよなぁ。  大きいような小さいような何かが!


 赤塚PAに着いたら既に3台のSEVENが羽を休めていました。  いちご狩りの時は連休中日という事で、今日と同じ時間帯でも満車だったのに…本日はチキチキ集合スペースは空いてる。  とりあえず赤塚PAに集合する台数は10台。  袋井ICまでの各PAからもスクランブル合流。  袋井ICからの国道1号線沿いより静岡小隊が合流して道の駅/掛川に向かいます。


 赤塚PAの出発時間は午前7時半でしたが、10分前には全機が到着したので5分早く出発しました。  天気が良ければ出発もスムーズ♪
 各PAを通過する際にはホーンを軽く鳴らして合図を送り…  スクランブル待機姿勢の機影を見て一人で興奮状態。


 袋井ICを8時10分頃に通過する予定でしたが、どんどん良くなる天気にモチベーションが高まって、ついついアクセルを踏んでしまい…  午前8時に通過。  SEVENの機影が無かったので、そのまま国道1号線バイパスを目指します。  袋井ICは料金所から一般道までが短いので、いつも信号から料金所まで隊列が繋がります。  今度からは2列縦隊になってね♪


 国道1号線に入る手前の交差点でshige1710さんが横に並んで「おはよう♪」と合流。  既にSEVENで長蛇の列と化しているのに、更に静岡小隊の数台が合流する。  全部で18台の参加表明。  国道1号線のバイパスに入ったら、合流する車で隊列は途切れてしまう事必至なので、口達で「国道1号線沿いのshellで給油しながら隊列を整えます。」と伝えておきました。
 今回は1本道なので地図は配布しませんでした。  これが帰りに、僕が口達による次の集合場所を言い忘れた事で失敗に繋がろうとは…。


 予定通りに国道1号線沿いにあるshellの大きなセルフGSにて全車満タン給油して足並みを揃えます。  ここで満タン給油をしておけば、燃料漏れさえなければSLと併走して桜のトンネルを潜って、昼飯食べて余裕で浜名湖SAまで帰れる距離。  途中にもGSはあるけど、燃料の心配をしながら走るのは面白くありませんから。  これって大事だと思います。  特に10台を超える台数では、大きなGSを選ぶのは重要な事。


 燃料補給を済ませたら各自トイレ休憩やら愛機の整備やらをして即出発。  お店側にもお客さんからも迷惑になっちゃうもんね。  一応僕らもお客さんなんだけど…  集団の悲しい定め。


 すぐ隣にのコンビニでは静岡小隊のSEVEN数台がスクランブル態勢。  国道1号線が信号でクリアになった時を見計らって一斉にGSを離陸。
 隣り合わせのGSとコンビニからSEVENが次々と離陸する様は鳥肌ものでした!  挨拶代わりに互いに手を上げて合流。  二車線の国1も、この数km先からは片側一車線になるので右車線をキープして進みます。  高速道路を出ても相変わらずドンパン激しいアフターファイヤーで後続車を威嚇後続車に迷惑をかけます。


 時々一般車がSEVENの隊列に入るけど、見事17台連なったまま道の駅/掛川に到着しました。  今回も昨年同様で、売店やトイレからスッゲー離れた静かで空いてる駐車場にSEVENを停めました。
 午前8時40分の到着。  時間に余裕を持っての行動は心にも余裕ができて楽しいですね。


 各自トイレ休憩などをしながら暫しご歓談。  天気予報では一日曇天のはずだった静岡県。  白い雲と青空が50:50で勝利の予感!  風も無くて絶好のツーリング日和になっています。  これぞチキチキツーリング!  黄砂は呼ぶが嵐は呼ばない。


 道の駅/掛川で、このSLツーリングを企画してくれたウエスト707さんが合流して18台のSEVENでSL待ち伏せ場所までツーリングを開始しました。


 今回はバイパスを使わずに、かぷちんさん先導でお茶畑のワインディングコースを進みます。  バイパスを使えば早くて楽なのですが、そこはやはりSEVEN!  真っ直ぐな道をただただ進むよりは曲がりくねった道を横Gを満喫しながら進んだほうが楽しいに決まっています。
 最初のICで下りて高架下を少し進んだら、いかにも『農道!』という雰囲気の方向へ右折。  民家が無くなってきたと同時にお茶畑が広がり…  お茶畑で働いている人達が目を丸くして見送ってくれた。
 左手の山肌には『茶』と大きな文字が書いてある。  まるで大晦日の京都大文字山焼きみたいな『茶』の文字は素敵でした。  この『茶』の文字は道の駅/掛川からも見る事ができましたが、斜めからしか見れなかった(読めなかった)ので、文字というよりもウサギみたいな形でしたよ。


 そんな広大な景色と美味しいカテキンの効いた酸素を吸いながら金谷市内に到着。  金谷市内から第一SL待ち伏せ場所までは2kmぐらいでした。  もっとも大井川鉄道は金谷市にある金谷駅からSLが出発するので、すぐ近くでSLがSEVENを待ち伏せしてる感じですね。  お互いに待ち伏せしてる感じで笑えました。


 そして第一待ち伏せ場所として使わせてもらえるようにお願いしてあった某駐車場に到着。  お店側にもやお客さんにも邪魔にならないように駐車したけど…  SEVEN18台。  邪魔にならないワケがありません。
 できる限りお店より遠くに停めたけど、遠くに停めたら停めたで派出所の建物を囲む形になってしまった。  案の定…派出所の窓から警察官がスッゲー怖い顔を出して睨んでいる。  ナンバー隠蔽をしているSEVENは一台も無いから安心♪

 「なんにも悪い事なんてしてねーよ! 好きな車に乗ってるだけじゃねーかよ!」と心の中で小さく叫びながら待機。

 待機していたら派出所から階級が高そうな警察官が上着を脱いで声をかけてきました。
 「ちょっと乗ってもいいかね?」と…。

 時間もあったし、礼儀正しく頼まれて断ったとあれば三河男児の恥。  すかさずナイツ店主さんが乗って来たSEVENの運転席にご案内。  キチンと靴を揃えて脱いで乗る姿に『和の心』を感じました。  警察官ともなれば剣道とか柔道などの武道派集団を思わせますが…  この瞬間だけは茶道を感じた606です。

 「ハーレー売ってコレ買おうかなぁ♪」と笑顔の警察官。  和の顔でもハートはアメリカンだったのか!

 そんな出会いもSEVENならではですね。  誰からも声をかけられやすい趣味車のSEVENって本当に好きです。  威張らず…それでいて圧倒的な存在感を持つ車ってSEVENぐらいだと思う。


 駐車場での待機時間は10分ぐらいと伝えてあったみたいですが、早く到着しちゃったので20分以上停めさせていただきました。  入って来るお客さんも「何事じゃ?」という顔だったけど…  それもまたSEVEN。  駐車場をお借りした上にトイレも借していただいたりと…優しい対応に25人全員が感動して涙しました。  JA大井川さんありがとうございました!!


 そろそろSLが来る時間になったので、あらかじめ決めておいた順番(初参加の方が客車と併走できるように、前のほうに位置できるよう)にSEVENを並べて併走待機姿勢。  踏み切りの音が鳴り出して突撃準備!  そしてSLの黒いボディと黒煙を確認。  後方からホーンが1発聞こえたので若干出遅れたのも確認して、1010さんのAZ-1改と先頭の僕が一緒に駐車場を出ました。  1010さんが入り口付近で停車し、車1台分バックして道路を封鎖。  繋がったソーセージの如く駐車場からSEVENが出てSLと併走を開始しました。


 今回は先頭!  初めて先頭を走ります。
 先頭の目的はSLとSEVENの併走シーンを撮る事。  今までは後ろか真横からしか画像が撮れなかったけど、今回はSLの顔を見ながら走れる。
 後続車がスムーズに出易いように最初はスピードを上げて走りました。  がっ!  意外に追いついて来ないのでSEVENもSLも遠くに離れてしまった。  助手席に立ってバードケージ越しに写真を撮ってる909が「速い!速い!SLもSEVENも遠いよ!」と叫んでいます。  ミラーで確認したらスッゲー後ろにSLが!  てっきり真横を走ってるぐらいに思えてました。


 スピードをゆっくり落として(ゆっくりスピードを落とさないと909も落ちちゃう)SLと併走するSEVENの隊列に近づきます。  「この距離で!」  「SEVENがもっと近くに来れば最高なのになぁ!」と独り言に合わせてスピード調整をしました。  909が命がけで撮った画像がこちら。


 もちろん少しだけトリミングしましたが…  下手な鉄砲数撃ちゃ当たった画像です(^-^);

 今回のSLは客車が4両と短くて、若干迫力に欠けるかも知れない画像ですが、実際に真横を走ればその感動と興奮は無限大。  SEVENはどの位置まで併走できたのだろうか?  初参加の方の位置まで併走できていればいいなぁ。


 この画像の奥の方にある陸橋から500mぐらいがSLと一番接近して併走できる区間です。  交通量も少ない上にガードレルも網状なのでSLの全貌を見ながら併走できる。
 この日は今までで一番乗客のノリが良くて大勢が手を振ってくれました。  嬉しいねぇ!  僕は手を振っても機関士さんにしか見えないのでホーンを鳴らしてで汽笛でのお返しを期待しましたが、汽笛のお返しは無かったです。  でもSLの向こう側は住宅地なので無意味な汽笛はできなかったのでしょうね。


 数百メートル進んだらSLは右に、SEVENは左の離れて行きます。  此処からは今までSLに合わせて40km/hで走行していたけど、一気に加速。  昨年、第二待ち伏せ場所でSLを待ち伏せできなかった事を教訓に…なんとしてでもSLよりも先に到着して、撮影ポイントまで走ってアングルを決めねば!


 ツーリング中、久しぶりに時間に追われる場面に出くわしました。  1分でも1秒でも早く到着せねば!  ヘッドライトをHIビームにして突き進みます。  最初に目の前に現れたペースカーは安全な位置で道を譲ってくれたけど…  その次に現れたトライクには悩まされた。  遅いバイクなら車体が細いから抜き易いのに、3輪車はカーブでは恐ろしいほど遅くて抜き喘ぎます。  「先を急いでいるので退いてくださいね!」と念を送りながらトライクに追従。  あまりに遅いから苛っとして抜き去りました。  これでトライクが道を譲ってくれれば後続車も楽に進めるだろうと思って加速。

 がっ!  もう少しで第二待ち伏せ場所だという所で一般車の隊列に追いついてしまった。  さっき抜いたトライクは相変わらずSEVENをブロックしたまま追いつかれちゃったし…  この隊列は追い越せないと分かったらヘッドライトを消してペースカーに従うしか術はありません。  SLの現在地も分からないまま「どうかまだ来ないで!」と願いながら第二待ち伏せ場所に到着。  SLがまだ通過していないのは近くに居たカメラマンのテンションで分かりました。


 シュミレーションしていた位置に606号を停めて飛び降りて、急いでカメラを持って18台のSEVENが入って、人工的な建物が入らないアングルからSLを待ちます。  SLが来たのは煙で分かりました。  なぜか音が聞こえない。  たぶん煩いくらいのアフターファイヤーの音で耳がやられたに違いない。


 どうかSLが一番良いポジションの時に一般車が反対車線から来ませんように!  後ろから車が追い越してSEVENを隠さないように!ってスッゲー願ったよーっ!!

 んで撮れた画像がこちら♪


 この橋を越えたらガードレールが目立つし、画像の右には鉄筋コンクリートの大きな建物あったので、この位置がベストだと速攻で判断しました。  さすがに18台の長さまでは想像できなかったので全車入るかどうか心配でしたが、無事に全車写りましたね。  くらしっくさんが最後尾かな?  全然分からなくてゴメンなさい。


 今回はセピア色ではなくて、普通にカラーで載せてみました。  でも不思議ですねぇ。  なぜかセピア色に感じてしまう。  そんなSLとSEVENのアンサンブル。  来年は半分より後ろのSEVENを画像左下の草がある所に停めて写真が撮れたら言うこと無しなんだけど…  そんな大迷惑な事はできませんね。  バイクなら可能だろうけど…。  撮ってみたいなぁ♪


 SLとの併走は此処までです。  仕事で帰る1台のSEVENと第一待ち伏せ場所から手を振った反対側の客車に手を振って見送りました。  此処でも大勢の乗客が手を振ってくれたので大感激。  そんな感動を燃料タンクの上に置いて、桜のトンネルに向かいます。  道が分からなかったのでガンメタ7さんに先導をお願いしたのですが…  第二待ち伏せ場所からは一本道で目と鼻の先だと途中で分かったので、ガンメタ7さんを追い抜いて写真を撮りました。

 往路の桜のトンネルはこんな感じ。


 五分咲きの逆で五分散り! (606辞典より)

 2008年の秋に初めて此処を通った時は葉っぱすらなかった桜の木。  「春はこの道が桜のトンネルになるんですよ♪」と教えてもらった瞬間に、モノクロの景色がピンク色になって桜のトンネルを想像しながら…さらにその下を潜るSEVENを妄想したら、ヨダレ垂らしながらニヤニヤしていたのになぁ。
 2009年にはその夢叶い。  そしてまた今年も此処に戻って来れた。  この桜のトンネルを元気に潜る事ができました。


 昨年は桜吹雪の中を…  今年は桜の花びらをSEVENで巻き上げながら…。


 毎年の事ながら桜のトンネルを通過した後は、花見客とSLの乗客とで大注目を浴びます。  SLが目的なのは分かるけど、ついでいSEVENも撮っとくかぁ♪というノリでカメラを向けられまくります。  ゴーグルかサングラスがなければこの熱視線には耐えられません。  それが嬉しい見られサドの定め。


 この先は風情のある橋や昭和の雰囲気がそのままの町並みを大井川と大井川鉄道に沿って進みます。  タイミングが良いとこんな素敵なシーンにも遭遇できます。  名付けて…


 ガードレール併走ツーリング!!  (^-^)なんてね♪  

 乗用車からならガードレールを気にせずにSLを見れるだろうけど…  SEVENからではガードレールが邪魔でコレが精一杯。  走りながらだから必死です。


 第一待ち伏せ場所からいくつもの山を越えて小さな町を越えて、橋を渡って緑と桜を楽しみながら走り続ける事1時間。  食事処きやん坊さんに到着しました。
 ウエスト707さんが、あらかじめ24名で予約を入れて貸し切ってくださったので混雑する心配はありません。  さらに全員同じメニューで統一して注文しておいたので、到着して直ぐに食べれる段取り。  この方法は大勢でお店に入る時には有効ですね♪
 

 昨年と同じように50mぐらい離れたJAの駐車場にSEVENを置いて入店。  テーブル席・座席・カウンター・個室に至るまで配膳が完了済み。  御飯を配るだけという段取りの良さに感激して、即食事開始。  全員同じ『とんかつ定食』です。  とんかつ定食24人前を一気に注文して一気に料理してズラーっと並んだ姿は圧巻でした。  SEVENの台数より多い『とんかつツーリング』を目の当たりにしましたわ。
 すっかり冷めてしまっているのでは?と思って食べてみたら、熱いと温かいの中間で食べやすくて美味しかったです。  御飯も見た目より多くて…腹いっぱいになりました。


 店の駐車場に一台も車が停まってないので、お客さんが次々と来ますが店内は満席なのでビックリしてました。  いくら予約&プチ貸切と言えど、そこは『マナーよくスマートに』のチキチキ精神に則って、食べ終わった人から逐一清算を済ませて店を出るようにしました。  同じメニューだから支払いも同じで楽だよね。
 あれだけ食べて1100円は安いと思いました。
 

 お店を出てSEVENを停めた駐車場で食後の休憩。  寒くて風が強かったら、のんびりなんて出来なかっただろうけど、暖かくて風も無い外は店内よりも気持ちがいい。  SEVENを眺めながら記念写真(一番最初の画像)を撮ったりして寛ぎました。  三脚を忘れたので僕が人間二脚。

 毎年ここから先が来た道を引き返すという事もあって、めちゃめちゃ睡魔に襲われます。  ここで眠眠打破を1本注入!  これで帰ってビール飲むまでは眠気に教われずに済む計算。


 12時10分に撤収命令を発令。  やはり昼食の段取りをキチンてしておくと時間に余裕ができますね。  この余裕が渋滞時間を避けて、至っては安全運転に繋がる。


 きやん坊さんからは今年も606号が先頭を務めさせていただきました。  今年も帰り道でアレを実行するからです!  アレと言えばコレですよね♪  また今年も「ヤリます!」と全員に予告。  昨年は1列縦隊でしたが、今年はバイクのツーリング編隊形式に並んで撮る事を指示。  昨年と一風変わった記念写真にしたかったし、昨年と同じように撮ったら一番前に位置したSEVENだけの記念写真みたいになってしまうので、考えに考え抜いた作戦でした。


 そんな先頭の606ですが…  来た道を引き返してるだけなのに道を間違えそうになる始末。  眠眠打破を飲んでなかったらボケ〜っと運転してて確実に間違えて進んでましたわ(>。<)


 そして、たった1つしか曲がらない交差点を無事に左折したら路肩で態勢を整えます。  狭い道なので長時間・長距離の路肩での停車は迷惑になるので、ほとんど並んだと勝手に判断して桜のトンネルに突入しました。
 

 今年は警備員が薄い。  これなら慌てずにゆっくりと写真が撮れる。  作戦の成功を信じながら昨年と同じ場所で1速に入れてエンジンを切って、シートに後ろ向きで立ち上がってカメラを構えて縦横に連写!  数枚撮って今度は逆にカメラを片付けて前向きでシートに座って、ブレーキ踏んでクラッチ切ってエンジン掛けて、クラッチ繋いで猛スピードで避難しました。
 まぁ怒って来る人はいないだろうけど…  後ろのほうに一般車を確認したからね。  今年も迷惑かけて本当にゴメンなさい!


 やっぱり一番前が主役になっちゃいましたね。  僕が焦ってる姿を笑ってる声が聞こえてましたよ55さん。  child7さんの声だったのかな?  なにせ夢中だったので…。


 今年は満開から1週間遅かったみたいで、お花見をしてる人は少なかったです。  桜のトンネルよりも画像奥の方の桜のほうが元気が良かったので、ほとんどの人達がそちらに行ってたみたい。  でも歩道が綺麗で記念写真には良かったのかもね♪
 

 とりあえず作戦を無事に遂行できて良かったです。  後は真っ直ぐ走って第一SL待ち伏せ場所を通過してバイパスに上がって道の駅/掛川まで行けば無事終了&流れ解散です。  まだ12時半過ぎだし!  これなら名古屋方面の人達は、豊田JCTを渋滞が始まる前に通過できるし、child7さんも激走GTが始まる前に余裕で帰宅できそうだ。


 しかし物語というものは全てが調子イイまま終わる事がなく、無情にも必ずオチがついてくる。
 全機無事にバイパスに上がったと思いながら道の駅/掛川に到着。  次々と入って来るSEVENを17台キチンと駐車できるように誘導していたら10台目を最後に流れが止まった。
 それから1台… 2台…と入って来てのだけど、あと3台が行方不明との事。  どうやらバイパスに上がらずに、朝走って来た道をそのまま進んでしまったらしい。  連絡も届かないから困りました。


 全ては、「帰りはバイパスを上がって道の駅/掛川で集合して解散します。」と伝えるのを忘れてしまった僕の責任です。


 そんな中でkomi△さんと電話が繋がったので、あとの二人(B7さんと¥10さん)もなんとかなると思ったら、二人はもう見えなくなってしまったらしい。  とりあえずkomi△さんは自力で道の駅/掛川まで来たけど、下の道から入ったのでバイパスに向かう駐車場にはバリケードが邪魔をしてて進入不可能。  プチ強引にバリケードを突破したのはココだけの話。  無事に合流できました。  が!  この後でまたkomi△さんだけが小隊から離脱してしまおうとは…。


 かぷちんさんから「バイパスはこの時間だと渋滞しますから抜け道で袋井ICを目指しましょう!」と意見具申。  とてもありがたい意見具申だったので迷わず先頭をお願いして即出発しました。


 またまたマニアックな道だったけど渋滞回避なら気楽ですし得した気分です。  しかし意外に信号が多くて隊列が何度も途切れました。  僕も前のSEVENについて行くのが精一杯だったので最後尾まで気が回りません。  またしてもkomi△さんだけ迷子になってしまった。  それに気がついたのは帰宅してshige1710さんから「僕も道が分からなくてkomi△さんを誘導できなかった。 ゴメンなさい!」と電話がきてからでした。  


 なんとか袋井ICの入り口まで辿り着いて、静岡小隊の方々と手を振りながら&ホーンを鳴らしながら(プチ迷惑)お別れしました。


 道の駅/掛川を出る際には忘れずに「次は浜名湖SAで…。」と皆に伝えておきました。  まぁ浜名湖SAでトイレ休憩をしつつ、燃料入れたい人はGSに寄って、のんびり解散するつもりだったのに…  数km手前から『浜名湖SA満車』の看板が!
 そんな簡易な看板を信じないで浜名湖SAに突入したら、一斉掃射を喰らってしまった。  本当に満車だった。  GSも列ができてるし…  ETC割引適用初期の頃と一昔前の石油高騰を同時に見たような光景を眺めながらSA内を通過して出ました。
 「二度と来るかっ!」と心の中で小さく暴言を吐きました。


 逃げるように浜名湖SAを出て、結構空いていた新城PAに不時着しました。
 とりあえずトイレに行って用をたしていたら若い奥さんが小さな女の子を連れて入って来るではありませんか!  子供が緊急事態なのは仕方ないにしても、旦那さんが連れて来るか女の子一人で入れるのが普通じゃないのかな?  当たり前の顔して堂々と入ってくるからビックリでした。  逆だったら逮捕されるのにね。


 そんな衝撃的なシーンに出くわして、トイレから出たら雨降ってるし(@。@);
いったい物語のオチはいつまで続くのだろうか?  
 雨のおかげでドリフの撤収のような最終解散となってしまった。  慌てて新城PAを出たのですが…  出たらすぐに雨が止みました。  豊川を通過して音羽蒲郡ICをチャチャイさんとyasuさん、そして(もうすぐ無事完走を果たすだろう)たかじんさんの4機で下りて蒲郡市内を抜けてバイパスから流れ解散しました。


 チキチ基地に帰還したのは午後4時過ぎ。  その時にshige1710さんからkomi△さんの事を聞いたので、またまたkomi△さんに電話をしたら、随分前に帰宅したとの事。  安心したけどスッゲー早いんでないの??


 帰ってからはゆっくり洗車をして、ゆっくり500mmlの缶ビールを2本飲みました。  おかげで眠眠打破の成分は分解されて、アルコールの勢力が強まって爆睡へと…。


 ツーリングに参加の皆さんお疲れさまでした。  また来年も元気にSLと併走して、笑って桜のトンネルを潜れるといいなぁ〜♪って思っています。
by606
2010 SL併走&桜のトンネルツーリング