『天気が良ければなんでもできる』 606辞典でよく使う文句だけど… ツーリングの時はこの文句を叫びながら右手を高く、天に向かって突き上げたい! いつもそう思う。 ツーリング実行か否かの判断はYahho!天気予報と気象庁のHP、それにウエザーニュースの3つを足して3で割って決めています。 春特有のコロコロ変わる週間天気予報。 ツーリングを予定している日曜日が雨マークだとテンション下がりますね。 晴れマークだと仕事に集中できるから… あの文句も噛みしめられます♪ いちご農園さんと鰻屋さんには早め早めの1ヶ月以上前から20名前後で予約を入れてる。 毎年同じ農園さんと鰻屋さん。 「愛知県の本多です!」と電話をすれば一年に一度しかお邪魔してなくても覚えていてくださるから光栄です。 今年も1ヶ月前に20名前後で21日にお邪魔する事を伝えて予約を入れておきました。 いちご農園さんはだいたいの人数でOKなのですが、鰻屋さんは前日までに(ほぼ)確実な人数を予約しなければなりません。 まぁテーブル配置だけの問題なのですがね。 料理についてはいくらでも変更できます。 だけど、前もって注文しておけば待つ時間を削減できるので… 僕は予め参加表明と一緒に食べたいメニューを聞いて、前日までにまとめて連絡。 そして農園さんを出る間際に最終連絡をして、1時間後の到着を見越して調理を開始してもらっています。 どちらのお店も前日のお昼ぐらいまでに連絡を入れればOKという態勢なので、天気予報をよく見て実行か否かの判断をしてから連絡すればイイので気楽でした。 ところが! 21日の天気は大荒れという予報で午前中に判断できなかった。 スッゲー悩んだ。 なにせ鰻屋さんに入る人数が30名前後。 「行きます!」と連絡しておきながら、夜遅くなってから「やっぱり行きません!」などとは言えない。 3つの天気予報は出発時に大荒れだけど、集合時間ぐらいには晴れてくるピンポイント予報も迷わせる。 午前9時以降は晴れマークの連打。 それなのに降水確率は愛知県が90%で、静岡県はなんと100%になっている。 ツーリングから帰る頃の雨なら迷わず実行だけど… 出発時の雨は出足を挫くみたいな感じで延期にしたパターンは多かった。 しかし早めに雨が上がって、夜明け前には青空が広がるのでは??という606的野生の勘で実行の方向に進んだ。 午後2時半、まず農園さんに電話しました。 606 : 「もしもし予約していた本多ですが、明日は行きますので宜しくお願いしますね♪」 農園さん : 「え? 明日大丈夫ですか? 無理しなくてもイイですよ!」 「無理しなくてイイですよ!」の一言で、やっぱりヤメようかと思ったけど… 「たぶん大丈夫でしょ!」と強気の決断。 それから10分後に鰻屋さんに電話しました。 606 : 「もしもし予約していた本多ですが、明日は行きますので宜しくお願いしますね♪」 鰻屋さん : 「明日は大荒れみたいですけど大丈夫?」 「大丈夫?」の一言で、ますます延期が賢明なのかと思ったけど… 「きっと大丈夫でしょ!」と若干弱気の決断。 HPに『実行』と発表したのはこの直後。 『もう後には引けない』状態に自分を追い込んでの決断でした。 ズルイ? それから寝るまでは静岡の降水確率が90%から100%に格上げされた他は全く変化しない天気予報を睨み続けてました。 こんな生活を僕はいつまで続けるのだろうね! テレビでは「明け方まで雷を伴って雨脚が強く… 突風が吹き荒れる春の嵐となるでしょう!」と…ここまで聞いてガックリ肩を落としました。 黄砂がどうこう言ってたけど、そんな事より無事に皆さん集合できるか心配で眠れねーっ!! ■3月21日(日曜日) 嵐のち黄砂ときどき雨のち晴れ■ 午前1時過ぎに雨音で目が覚めました(@。@)! (^-^)ラッキー♪ 午前3時くらいから雨が降る予報だったからスッゲー早くから降り始めた♪ これなら出発前には止むぞ!と…ちょっぴり笑顔で目を閉じました。 午前3時過ぎ… 雨が止んできたので再び目が覚める(@。@)♪ (^-^)ラッキー♪ 2時間も早く雨が止んでくれる。 これなら出発時には路面が乾くぞ!と…満面の笑顔で目を閉じました。 午前4時過ぎ… ピカッ! ドーン! という閃光と轟きで目覚ましが鳴る寸前に飛び起きる(>。<)@ (T。T)スッゲー雨だし、スッゲー風。 それにさっきのは間違いなく雷だし!と…顔面蒼白で部屋をウロウロ。 PC立ち上げて天気予報を確認したら特に変わってはいなかったけど、あと1時間足らずで606号出撃なのに天候は雨でも雪でもなく『嵐』だよ! 午前5時までには小雨になったり本降りになったりの繰り返し。 時々突風も…。 「こんな日にSEVENを出す奴はいないぞ!」と部屋の中心で叫んだ。 カッコよく叫びながらもコソコソと押入れから合羽を探し出してジャンパーの上に重ね着して臨戦態勢。 「SEVENで行くと言ったらSEVENで行くんじゃ!」と… 雨の降る中を配達号でチキチ基地まで移動しました。 って… ここまで長い前フリだったね(^-^) せっかくこの日の為にオイル交換をしたりプラグを新品に交換したのに… HONDA無念(>。<) 午前5時50分に出発! 合羽着てるから怖いもの無し。 どっからでも降ってこい! と、雨雲に中指立てたら…雨が止んでました。 勝った(T。T).o 路面は濡れていて危険だったので、ゆっくりペース。 途中のコンビニで、たかじんさんご家族の乗用車と一緒に赤塚PAを目指しました。 赤塚PAは珍しく混雑していたので、陣地を展開するのが困難でした。 それでも空いた駐車枠を確保できたので、606号を駐車しておいたら…なぜかクラブBMWの方々がわんさかやって来て陣地を奪われちゃった。 誰のモノでもないので何も言えなくて…夏。 せめてブルーシートで陣取りしておけば良かったなぁ。 集合時間までに808さん以外全員SEVENで集合。 誰もSEVENを諦めなかった勢いが雨雲を追いやって、太陽を呼んだのでしょう! あまりの勢いに、この後で黄砂まで呼び寄せるとは思ってもいなかった。 出発時間ギリギリで808さん到着。 808さんのトイレ休憩を待ちながら出発準備を整えて、予定より5分遅れで赤塚PAを出発しました。 空は雨雲でもなく青空でもなく… 白夜みたいな空でした。 白夜… 知らんけど。 既に黄砂が空を覆っていたのですね。 赤塚PAから牧之原SAまでは約1時間。 途中の橋の上からガンメタ7さんが手を振っているのを発見! ちょっと発見するのが遅れてしまったので慌てて手を振りながら、ホーンを鳴らしてガンメタ7さんの下を通過。 もっと早く気がつけば、いろんなアクションができたのに…スッゲー後悔しています。 鳥肌立つほど感激しました! ありがとうガンメタ7さん。 連休とあって若干の混雑はありましたが、予定通り午前8時15分に牧之原SAに到着しました。 牧之原SAでは昨年15分しか休憩時間を考えてなかったので、今年は倍の30分を休憩時間としました。 赤塚PAで何か腹に入れるつもりだったのに、食べてる時間がなかったので餓死寸前。 ここで軽く腹に入れました。 気がついたら出発時間間際で大焦り! ここまでの各PAからスクランブル合流された静岡小隊の方々や、牧之原SAで合流したウエスト707さん達と挨拶も出来なかった事をお許しください。 ちょっとボケ〜っとしてました。 8時45分に牧之原SAを出発。 いつの間にかSEVENの隊列は凄い長さになっていて驚いたけど… それ以上に驚いたのは景色がどんどん黄色くなってきた事。 この時点でやっと黄砂だと確認した606です。 日本坂トンネルを抜けても富士山どころか海岸も工場地帯もなにもかもが霞んで見えません! こんなに凄い黄砂は生まれて初めての事だと思う。 日本坂トンネルはshige1710さんの極悪号とキャブの吸気音と排気音を楽しみながら抜けたので、隊列がバラバラになってしまった。 トンネルを抜けてからは制限速度でゆっくりと隊列を整えながら静岡ICの料金所を通過。 そして150号線を久能山東照宮方面に進みました。 そこで目にしたモノは!! これまでに見た事がない高波!! これ… 風向きが悪かったら潮水かぶってましたわ。 朝は間違いなく道路まで波のしぶきが届いていた事でしょう。 逆風で良かったです。 それにしても怖い海でしたわぁ。 そんな高波が一番間近で見えた沢山農園さんに到着。 奥からどんどん駐車して即高波見物。 危ないから近寄っちゃダメなのに… 好奇心旺盛なSEVEN乗りの悲しい定めで言う事なんて聞く耳持たず♪ いちご狩り料金は通常2000円のところをチキチキ割引で1600円となります。 昨年からアルバイトの女性を使うようになって、今年は2人も居ました。 暇な時はイチゴの風船をクルクル回して呼び込みをするのだろうね。 見たかったけど駐車場はSEVENでほぼ満車状態でした。 15人ぐらいで山の中腹にあるビニールハウスまで行軍です。 山の中腹まで来ると荒れ狂う駿河湾を一望できました。 近くから見ても遠くから見ても怖かったわぁ。 それに毎年綺麗な景色が黄砂でセピア色になっているから不思議な景色でした。 その波を見て思った事… 「ココを出て鰻屋さんに向かう途中の大崩海岸の海に突き出た道路は大丈夫なのだろうか?」 そんな心配が胸をえぐり続けていた606です。 今年のイチゴは数珠成りで両手を広げた範囲を食べ尽くせばお腹いっぱいになるほどでした。 例年ならビニールハウス3棟をウロウロしながら食べていたのに、今年はビニールハウス1棟で全員のお腹を満たしてしまった。 正確には1.5棟かな? イチゴも大きいのが多かったしね♪ おじちゃんありがとう! 今年のいちご狩りは短期決戦だった。 一個小隊以上を全滅させる戦果を挙げる事ができました。 僕も30個ぐらいは食べたかな♪ 駐車場に戻って、事務所待機班と合流。 事務所待機班はテーブルの上に皿が置いてあったので何かご馳走になった様子が伺えた。 まさか… 楽してイチゴを食べていたのか? 我々本隊が必至で戦っている間に美味しい思いをしていたのかと思うと、羨ましかったです。 帰る間際にお約束の記念写真撮影。 アングルを考えて三脚を据えて準備OK! ところが修理から戻って来たままの自慢のデジイチのセッティングが変わっていたので画像が褪せてピントが甘くなった。 先週の耐久レースの時は400枚以上撮れるはずが50枚撮ったら容量オーバーになっちゃったし…これは当日までに直したのですがね。 黄砂の影響もあってますます色が飛んだ記念写真になっちゃいました。 ゴメンねーっ! 記念写真は一期一会の精神で気合を入れてるので本当に悔しいです。 今度カメラ屋さんに行って、ちゃんと直してきますね。 記念写真を撮り終えたら、出発までに鰻屋さんに最終連絡をします。 鰻丼や鰻重の数、肝串の数などを正確に連絡しておいて、到着予定時刻を伝えておきます。 早く到着する分には寛いでいればOKなのですが、遅くなると段取りが狂うので10分余裕を入れて12時10分の到着としました。 昨年はマラソン大会のコースを縦断したので渋滞でスッゲー遅くなっちゃったもん! 今年も心配でした。 鰻屋さんへの連絡が済んだら沢山農園さんを出発します。 毎年、奥さんが国道を封鎖してSEVEN全機を一斉に出させてくださいます。 今年も出発なのにチェッカーフラッグを振って送り出してくださいました。 全機無事に隊列を整えて国道150号線に出る事ができましたよ。 荒れ狂う波を今度は左手に見ながら大崩海岸を目指しました。 風は相変わらず強く… 黄砂は酷くなるばかり。 雨の心配はなかったので帰ったらエアーコンプレッサーで吹き飛ばせば大丈夫だと強気の進撃。 駿河湾に出っ張った道路が近づくにつれて心拍数が上がる。 きっと道路は海水でビショビショなんだろうなぁ。 ザブーンと高波がSEVENに直撃するんだろうなぁ。 いっその事通行止めで迂回させられたほうがイイのかも! そんな心配をしているうちに大崩海岸に到着。 僕の目に飛び込んできた景色は… 普通の橋だった。 しかも海は穏やか。 勝った! 高波の心配なんて要らなかったじゃん! と…無事に大崩海岸の橋を渡りきった。 勝って兜の緒を緩めた瞬間、トンネルの上からボタッと水滴がボンネットの上に落ちた。 黄砂と融合して汚い痕が残ってしまった。 やられたよ…。 汚いボンネットを眺めながら走るのは本当に嫌です。 汚れたオープンカーって、なんだか倍汚く見えません? そんな葛藤を背負いながら焼津市内をツーリング。 太陽を反射させながら走る様が好きなのに… 太陽も黄砂に覆われ、SEVENも黄砂に覆われている。 まさかこんなに黄砂が降るなんて思いもしませんでした。 前夜のテレビニュースが頭に甦りましたよ。 だけど黄砂で延期にするなんてどうなんだろう?? 見られサドの606… この日ばかりは「あまり見ないで!」と小さく心で叫び続けてました。 プラグも被り気味だったし。 鰻屋うな平さんには正午のサイレンと共に到着。 オンタイムってやつですね〜♪ 隣が消防署だからサイレンが煩いくらいよく聞こえました。 第七小隊専用駐車場に全機駐車。 なんとか全機収まったよ。 この頃になると少しずつ黄砂が薄くなってきたように思えた。 だって太陽の明るさが分かるようになってきたんだもん。 さっきまでは秋の午後4時!って雰囲気でしたからね。 うな平さんに逐一入店。 第七小隊専用の座敷にはかつてない人数を知らしめるかの如くテーブルが所狭しと並んでいました。 子供を入れて28名。 どういうふうに座ってもらおうかと頭を使いましたが、結局「とりあえず座ってください。」としか言いようがありませんでしたわ。 メニューも予め聞いて注文していたので手際よく運ばれたきました。 鰻屋さんて結構待ち時間が長いもんね。 いちご農園さんを出た頃から計算して焼き始めてくれる粋な計らい。 テーブルの上には既に串肝とノンアルコールBEERが並んでいました。 皆で乾杯したかったけど、一度に料理が出るワケではなかったので、とにかく温かいうちに頂いてもらおうと… 煩わしい挨拶や、つまらん自己紹介は無し! 温かい食べ物が冷めたら残念だもん。 全員に行き届いたのを確認して、やっと僕も鰻重大盛りを口にできました。 本当にドタバタしちゃったなぁ。 皆さん落ち着いて食べれなかったのでは?? 申し訳ありませんでした。 やっと鰻重を味わえたと思ったら、窓ガラスに無数の水滴を確認して御飯粒を噴くところでした。 にわか雨。 黄砂が降り積もったSEVENの上に雨! 今さら慌ててもどうする事もできないので、肩を落としながら鰻重を食べました。 ただでさえ食べるのが遅い606… 一番最後に食べ始めたのでスッゲー焦るし。 だって早くから食べ始めた人達は茶飲んで寛いでるし。 ゆっくりノンアルコールBEERを飲みながら串肝を味わいたかったなぁ。 いつか個人的にリベンジに来よう♪ その時は生ビールだーっ! そんなワケで何がなんだか分からないうちに撤収。 うな平さんの女将さんからドッサリと土産を頂いちゃいました。 「皆さんで分けてくださいね。」という優しい言葉も頂きましたので、皆さんに報告しておきます。 ブツは606が全部持ち帰りましたので、また606の家に遊びに来てくれた時にお茶菓子としてお出しします。 これでイイ? 雨に打たれたSEVENは見事に豹柄になっていました。 ゲゲゲの鬼太郎で登場した『目目連』という妖怪みたい! バードケージにもびっしりと柄が出来てましたわ。 テンション最安値。 うな平さんからは田んぼのど真ん中を突っ切って近道を進んで一路吉田ICを目指しました。 近道を進んだつもりなのに、普通に大通りから進んで来た△10さんの車の方が速かったのは内緒にしといてね。 吉田ICからは流れ解散としました。 静岡小隊さんは吉田ICを通過して国道1号線で各方面に流れ解散。 皆でホーンを鳴らしながらお別れしました。 とりあえず無事に行程をこなせたので僕は一安心。 あとは渋滞もなく無事に皆さんが帰宅できるのを祈るばかりです。 そして帰りの浜名湖SAで解散。 やはり皆さん天気が心配で寝不足だったみたいで疲労度Dでしたね(^-^) その上に腹いっぱいときた! ほとんどの人が幽体離脱してました。 僕もそうですが… 僕はかつてない汚い606号を見ただけで幽体離脱してましたが。 さらに悲劇は追い打ちをかけました。 ここまで来ても雨に祟られましたわ。 黄砂の上に雨、そのまた上に黄砂、さらに雨と… 606号は九州を往復した以上に汚れちゃいましたよ♪ まぁちょこっと汚れるも酷く汚れるも洗車するなら同じ事だと思ったので、浜名湖SAでの雨はなんとも思いませんでした。 むしろ「ザッとこい!」と思ったほど。 浜名湖SAで解散してからはチャチャイさんと一緒に自宅近くまでランデブー走行。 途中の洗車場で高圧洗車ガンで汚れを落としてから帰ろうかと何度も思いました。 帰宅したのが午後4時。 ここ数日ならポカポカ暖かい時間。 それが…この日は真冬の寒さ。 勢いで洗車を開始。 通行人からは「このクソ寒い日に…。」という目で見られてもお構いなし! 好きな事をやってる時に暑い寒いは関係ないもん。 でも寒かった。 それにいくら水洗いしても砂が残る。 九州から帰った時以上に洗車に時間がかかったよ(>。<) 部屋で落ち着けたのは午後5時過ぎ。 眠たかったぁ! わずかなお酒で酔っちゃったし…。 酔った頭で「今日は実行して正解だったのかな?」とプチ反省会。 『やらなくて後悔するよりも、やって後悔したほうが後悔しない。』という606辞典を確認した。 後悔はない。 『天国(快晴)を楽しむよりも、地獄(悪天候)を楽しんだほうが倍以上面白い。』 そんな言葉も606辞典から導いて…寝たのが午後7時半。 by606 |