■1月17日 (日曜日) はれ■ 「ただなんとなく。」 新しくなった鈴鹿サーキットを1度走ってみたかっただけ。 本当は606号で走りたかったのですが… 雪が心配(>。<)@ ならばチキチキミニで! ミニは昨年の8月2日から壊れたままだし(>。<)@ 配達号(ミニバン)ではサーキットは走れない(T。T)@ という事でek-sportsでスーパーエコラン耐久レースに出る事になりました!! って…最初っから選択肢はコレしかなかったのですがね。 クラスは乗用車クラス・軽自動車クラス・ハイブリッドクラスの3つ。 もちろん軽自動車クラス。 だけどATでターボ付! エコじゃない機能が1つ2つ余分に付いてる。 とりあえず『最大のエコ』を実現するために車内に置いてある物を全てアルプスの少女 A型の悲しい定めで前日に洗車しました。 寒かったのでWAXを塗るまでには至りませんでしたが、細かい部分の汚れをWAXで除去。 そこまでやるとフロントガラスの内側も拭きたくなり… タイヤにもWAXを掛けちゃおうかと思ったほどです。(もちろんしてません) あとはサインボードやヘルメットを積んで準備完了。 全く緊張感のないレース前夜でした。 抜け過ぎて仲間と焼肉を食べに行って飲んだほど♪ でも鈴鹿サーキットのPIT裏に集合する時間が午前7時半だったので夜更かしはできませんでした。 でも帰ったらメールで午後8時半の集合に変更されていたので更に楽になりました。 しっかりと睡眠をとって午前5時半に起床。 忘れ物のないように指差し確認をした後に午前6時半に鈴鹿サーキットに向けて出発しました。 今まではSEVENかミニをトレーラーに積んでサーキットに行ってるだけに、耐久レース中に壊したらどうやって帰ろうかと言う 天気は一日を通して降水確率10%以下。 放射冷却も風もなく… 「こんなにイイ天気なら606号でエコランに参加すれば良かったなぁ!」 「606号で新しくなった鈴鹿サーキットを走りたかったなぁ♪ せめてミニで!」と…わがままな奴ですね。 鈴鹿サーキットに向かう道中は趣味車によく遭遇します。 既に長島PAでは数台の趣味車を発見! 自分がSEVENを運んでいれば、いろんな趣味車は「わぁカッコイイ!」と軽く思えるだけなのに… なぜだろう? この無気力感は?? 力が入らない。 力が入らないから降りるはずの伊勢湾岸道/みえ川越ICを無気力にスルー。 あ〜ぁ… 東名阪道/鈴鹿ICまで遠回りだよ! 高い高速料金を支払ってまで遠回りしてる姿はDrスランプ哀れちゃん。 8時頃に鈴鹿サーキットの近くにあるshellセルフGSで満タン給油。 確か… 5リットルぐらい給油できるように燃料タンクを調整しておかなければいけなかったはず。 満タンにしたらマズイので、泡がボコボコと出たところで給油を終了させれば完璧!と思ったら溢れる寸前まで入ってしまった。 給油機が汲み取ってくれる事なんてあり得ないし… 仕方なくキャップを閉めてPIT裏まで移動しました。 全然ルール覚えてないもんなぁ。 なんとかなるだろう♪ 新生鈴鹿サーキットは感動的な美しさ&近代化! ただただ「スッゲー!」の一言です。 SMSCの事務所なんて豪華ホテルのロビーみたいだし… PIT裏もただの駐車場だったはずが、街になってるし! 一番驚いたのが1番PITが最終コーナー寄りだったのに1コーナー寄りになっている。 2階建てのPITが3階建て。 って… 新しくなってから何ヶ月も過ぎてるのに今頃わぁわぁ騒いでる僕は恥ずかしいですかね? だって西尾市内で目隠しをされて突然東京駅の前まで連れて行かれた気分だったんだもん! 我がマシンは43番PITを与えらたので格納。 誰も居ません。 冷たい風が綺麗に通り抜けてるPITでした。 寂しかったのでナイツブリッヂさんの21番PITに遊びに行って、熱い珈琲を頂きながら、久しぶりに人と人との温もりを感じました。 玉子パン美味かったぁーっ! そのうちエコラン耐久の受付が始まったので909と免許証と受理書を持って受付場所に向かいました。 その場所にはNRC(名古屋レーシングクラブ)の重鎮の方々が大勢居て緊張しました。 がっ! もへへさんも居たので思わず微笑んでしまった606です。 受付の時点で各チームのドライバーは1周何秒くらいで走ればいいのか探りを入れ合っててビックリ! だって全然考えてなかったんだもん。 受付が終わってマシンに飛散防止のテーピングやゼッケン(37番)を貼ったりしてレース仕様に変身。 いやぁ〜来た時は普通の足車でしたが、テーピングを施しただけでPITの中で見ると… やっぱり軽自動車ですね(>。<) だって軽自動車クラスのマシンは軽4輪耐久レース仕様ばっかりだもん。 まったくもってレースをナメてるとしか思えないゼッケン37番。 それでもちょくちょくと通行人が足を止めて眺めてくれました。 RACさんのステッカーの恩恵でしょうね。 内装を全部剥がしてロールゲージが張り巡らせているとでも思ったのでしょうか…。 皆さんコクピットを覗き込んでくれてました。 その覗き込んでいる時間は2秒くらい。 それでも嬉しかった見られサドの606です。 それほどやる事も無くエコラン耐久は終わるだろうと思っていたのに全然忙しい。 すぐにブリーフィングが始まり、21番PITから43番PITまで走って移動。 このブリーフィングで、この耐久レースがいかに大変なレースなのかが分かりました。 大まかなレース運びは… @あらかじめ準備した携行缶から各マシンの給油口みちみちに燃料を入れる。 A給油口と携行缶を封印する。 B携行缶の重さを量る。 C60分以内に規定周回数を回る。 D給油口と携行缶の封印を解いて携行缶からマシンに再び燃料をみちみちに入れる。 E携行缶の重さを量る。 F携行缶の重さの差とガソリンの係数と東コース32周分をほにゃららして燃費を割り出す。 Gそして燃費がいい走りをしたマシンが勝つ! とまぁそんな感じのレースです。 付け加えてドライバーチェンジは1回以上。 各ドライバー10周以上が義務付けられました。 まず、チキチキチームは@からつまづきました。 携行缶を持って来ていない(^-^); 受理書よりも先に届いた説明書を全く読んでなかった606です。 606的には一通り読んだけど…5リットル以上給油するとか何とか書いてあったのを覚えている程度。 だからサーキット近くのGSであらかじめ超満タン給油したのに。 それすらも失敗となった。 ブリーフィングが終わったら速攻で21番PITに走って、置き引きの如く空っぽの携行缶を探しました。 僕らがブリーフィング中に予選が終了して、皆がモニターに映し出される予選順位に見入ってるナイツPITで、一人怪しく携行缶を物色する奴が一人。 中途半端に入っている携行缶を発見した時は宝箱でも見つけたような気分でした。 今度はその携行缶の持ち主を探し出して#65さんだと分かると、無理矢理SEVENの燃料タンクに全部入れて携行缶をGET♪ 急いでサーキット内のGSに持ち込んだけど… シェル石油さんの事務所には『只今配達中・1時間で戻ります』と書いた紙が! 困ったなぁ。 1時間で戻るって書いてあっても何時何分に配達に出たのかが書いてないから何分待てばいいのか分からない。 僕が困ってる丁度その頃、masa-oilさんが携行缶を探して貸してくれる運びになっていようとは…。 シェル石油さんの給油機の前で顔に斜線をいっぱい書いて途方に暮れていたら神様が舞い降りて来てくれた。 お揃いのツナギを着た体格の良い中年男性二人。 「レギュラーですか?」と尋ねられた。 えっ!? 隣のコスモ石油さんも営業していたの?? 誰も居ないかと思った! 「はい! レギュラーです♪」と満面の笑みで神様に返事をしました。 「うちにはレギュラー無いんでシェルさんが戻るまでお待ちくださいね。」と…神様が突然背を向けました。 「えっ! 待ってください! ハイオクでも良いので20リットルお願いします!」 そう伝えたら神様が戻って来てくれた。 20リットルで3600円。 1リットル180円?? 地獄の沙汰も金次第。 それなら天国への階段も金次第ってか! ものすごく優しい神様でした。 Uターンして帰るまで頭を下げて見送ってくれた。 コスモ石油さんありがとね。 これでレースができます。 このレースの趣旨すら知らなかった自分をこの時やっと恥じました。(反省なんてしませんが) ガソリンを買いに行くだけでもスッゲー物語だったのに、買って43番PITに戻ったらmasa-oilさんが携行缶を貸してくださるとの事。 神様は直ぐ隣のPITにも居たのですね。 とにかく@の時点で一日の力の半分を使った気がしました。 本当はもっと違う所で力を使うつもりだったのに♪ 午前中に2回ほどコースインの方法と各コーナーポストの位置、そしてPITインの手順を覚える練習走行が行われました。 一緒に走る909は初めて走るので2回とも走らせたかったのですが、各ドライバー必須という事で2回目は僕が写真を撮りながら走りました。 2回の練習走行が済んでPITに戻った順にオフィシャルが2人立会いで携行缶からマシンに給油。 1滴でも多く入れたい気持ちで給油しました。 なんの根拠もありませんが…。 そして給油キャップを閉めて封印。 携行缶にも封印をして重さを量ります。 そのまま携行缶は保管となり、エンジンをかけてマシンを移動させました。 ところが! ゼッケン37番以外のマシンは全てギアをニュートラルにして押して移動させているではありませんか!! なんだこの凄いヤル気は? マシンの走行準備が終わると午後2時半の2回目となるブリーフィングがあるまで空き時間でした。 ここぞとばかりに21番PITで集合写真を撮ったり、午後2時からの決勝レースを写真に収めました。 流し撮りは100枚撮って3枚くらいしか成功してません。 なぜなら買ったばかりのデジタル一眼カメラを土手の上から落としてしまい… 水の無いコンクリート側溝に落ちて止まるというワイルドな事をしちゃったので、カメラが壊れたのでしょう。 カメラは無残にも傷だらけ。 スイッチが1つめり込んで戻らないし… レンズキャップもできないほどの衝撃を喰らっていました。 キタムラの5年保障は落下による損傷は保障されないから泣くよなぁ。 ネオヒストリックレース(SEVENレース)の走行シーンを撮り終わったらダッシュでブリーフィングルームに向かいました。 ブリーフィングよりも落としたカメラが心配で…。 そのブリーフィングでは更に頭を使うレース説明が行われました。 @規定周回数は32周以上とする。 Aスタートした周回から1周とする。 Bドライバー交代も1周とする。 Cゴールした時点でも1周とする。 この規定周回数というのは、ある意味で最低速度に順ずる周回数でして… 60分ゆっくり走れば燃費がイイのは当たり前。 それでは面白くないという事で60分のうちに最低32周は走りなさいというルールです。 確かにそうだよね! 60分で1周したほうが燃料を使わないで済むもんね。 規定周回数を発表された瞬間、各チームが一斉に電卓を弾いたりして、いかにゆっくり走ればいいのかを計算し始めた。 熱いねーっ! しかもそんな計算はコッソリと静かにやればいいのに、なぜか大声で「1周100秒ぐらいで回ればOKだね!」とか「だいたい110秒ぐらいだね!」などと情報が飛び交いました。 その飛び交う情報を1つ1つ捕まえて、僕が決めたラップタイムは『1分40秒』でした。 だけど準備の悪いチキチキチームはストップウォッチすら持って来ていない。 携帯電話のストップウォッチ機能を準備していたら、電光表示板にゼッケン番号とラップタイムが表示される事を知り… 難を逃れました。 1分40秒… SEVENレースで優勝した人のラップタイムが55秒台だったので、約倍の速さ!(約倍の遅さ?) このスピードならいくらステッカーチュ〜ンのみの足車でも壊れる事はなさそうだ。 そして新春鈴鹿ゴールデントロフィーレースの全レースが終わった午後3時45分にスーパーエコラン耐久レースがスタートしました。 そのスタートはかつて見た事がない全車PITスタート。 そりゃそうだよね。 PITロードで全車並んで順番にコースインしたら先に並んだほうが損じゃんね! 第1ドライバーは909です。 2日前から東コースの攻略を線を引いただけのコース図で勉強しただけなので、スッゲー怖かったです。 たぶんミラーなんて見ないだろうし… 口酸っぱく「お願いだから最終コーナーを間違えて西コースにだけは行かないでくれ!」と言って喧嘩になったほど。 コースインしたのになかなか姿を現さないゼッケン37番。 最終コーナーを初めて立ち上がって来た時は安心して逆に腰が抜けました。 1周走ればこちらを見て笑顔で通過する余裕ぶり。 周回数だけ間違えないようにして、PITはPITでエコランとは別の内容で喋りまくって盛り上がりました。 ラップタイムは1分50秒そこそこ。 まぁこれぐらいでOKでしょう♪ △10さんは一生懸命に写真を撮ってくれてました。 ムッシュさんは一生懸命に周回を数えてくれました。 △10嫁さんは一生懸命に笑ってくれました。 おじゃさんは一生懸命に眺めてくれました。 それだけでも参加した甲斐があったと思えたよ。 参加してなかったらナイツPITでもっと盛り上がったかも知れない事は敢えて書きませんが…。 11周走ったところで、△10嫁さんに「17周走ったらラスト2周のサインボードを出してくださいね♪」と伝えてドライバーチェンジの準備をしました。 準備と言ってもヘルメットを被るだけなんだけどね。 一応レースらしくキビキビしたいじゃん。 ドライバー交代もカッコよくやりたいじゃんね〜♪ 「ちょっと速いんじゃないの?」というスピードで戻って来るから焦りました。 制限速度60km/hのPITロード… 速度超過はペナルティー喰らいます。 でも60km/h以下だったみたいなのでOKでした。 「意味の無い早さじゃないの?」という声が聞こえてきたドライバー交代の早さ。 ついついミニの耐久レースみたいなドライバー交代になってしまった606。 頭の中では頭文字DのBGMが流れてましたわ。 50km/hでPITロードは走ってコースインしました。 ミニ以外では初めて箱車で走る鈴鹿サーキット。 SEVENみたいなオープン感覚とは違って、どノーマルな軽自動車でも1コーナーに入って行く時の感覚はGTカーみたいでワクワクしました。 2コーナー、3コーナーと駆け抜けて赤と白の縁石を目指してラインを取って走っていると、「SEVENで走りたかったなぁ。」とつくづく思いました。 最終コーナーから立ち上がってストレートに入った時に、昔は無かった順位がゼッケン番号順に表示される電光表示板の上のほうにラップタイムが表示されていた。 『37 1′50″823』という感じ。 これは助かるね! もう少し早く走ればイイんだ。 たぶん今までもこれぐらいだったので1分30秒くらいで走っても大丈夫だろうと…。 しかし5周ぐらい走った時に悲劇が訪れた。 今、何周目なのか忘れちゃった! PITから残り周回数を教えてもらえるワケではない。 △10嫁さんに「17周走ったらラスト2周のサインボードを出してくださいね♪」と伝えただけだ。 これは大きな失敗でした。 こうなったら淡々と周回数を重ねればいいだけの事だけど、もし規定周回数に達する前にチェッカーフラッグが振られたら大きなペナルティーになってしまう。 多く走るに越した事はないのだけれど… スピードを上げれば燃料を食うだけ。 それで時間を余らせてラスト2周のサインボードが出たら燃費が悪くなるだけ! ここが難しいところなのね。 ここに至ってラップタイムが無意味になってしまった。 近くを走れば誰かが指で残り周回数を教えてくれるかな?と思ったのでPITウォールの近くを走ってみたけど…近いし速いわで顔すらわからんかった。 サーキット走行を楽しんだのは周回数を数えている間だけ。 周回数が分からなくなってからはドキドキしながら走り続けていました。 ドキドキ感は周回数だけではありませんでした。 レースでも走行会でも見る事はないだろう『燃料計』のメモリが減るか減らないかもドキドキしましたよ。 そして待望の『ラスト2周』のサインボードが出された! 残り時間は6分。 2周クールダウンするつもりで(最初っからクールダウンしてるみたいなものだけどね)流せば2分ぐらい残してゴールできる。 考え方によってはドンピシャリ♪ 考え方によってはギリギリじゃん♪ こりゃイイ結果が出るに違いないと、小さくグーを握って『PIT IN』のサインボードの前をヘッドライトを点けて通過しました。 デジタル燃料計は1つも消える事無くゴール!! PITに入ったら応援してくれいた皆が「エンジン切って!」 「はい!すぐニュートラルに入れて!」と… ATのニュートラルってどうやって入れるんだろう?と焦りながらニュートラルにしたら皆が押してくれました。 少しでも燃料を使わない姿勢。 chi○ld7さんにも体験させたい。 そして携行缶と給油口の封印をオフィシャル2人が立会いで解いて給油。 満タンに給油したのを確認して携行缶の重さを再度量ります。 減った重さにガソリンの係数をかけて距離数で燃費を出します。 結果が出るまでに凄く時間がかかるのは分かっていたので、帰り支度を進めました。 結果は案の定なかなか出なかったので、ナイツの皆さんに手を振って見送り… 見送った直後に結果発表となりました。 結果はDRAW。 燃料の入れ方や量り方に問題があって、軽自動車が1リットルで194kmという数字が出たり、乗用車で51kmという燃費が出る始末。 僕たちのマシンは1リットルで32km走れました。 ターボは全く利かなかった状態だと思うから、ほぼ正しい数字かな? 表彰式は一転して景品の抽選会になってしまった耐久レース。 最後に大笑いで終わるレースも珍しいのでは! 「なんじゃこりゃ?」と思う方々も多い事でしょう。 でもそんな『なんじゃこりゃ?』というレースが数年後に忘れ難い懐かしい思い出に変わるのですね。 大会役員さんからの「昨年の夏から段取りしてきましたが…」という一言に共感できました。 結果は失敗だったのかも知れないけど、楽しさを追求して一生懸命に進んで来られたNRCの大会役員さんに笑顔で拍手です。 そんな抽選会ではパーツクリーナーを頂きました。 このパーツクリーナーは使わずにチキチキ栄光室(トロフィー置き場)に置かせていただきます。 今日一日たくさんの思い出が詰まったパーツクリーナーだもん♪ SEVENレースに参加された方々、お手伝い&応援に来られた方々… 大会役員様&オフィシャルの皆様、本当にお疲れさまでした。 天気が良ければなんでもできる♪ まさにそんな一日だった。 それにしても、たくさん歩いたなぁ…。 by606 |