■11月8日 (日曜日) はれ■

 606号で下見に行って早1ヶ月半。  数年前にもツーリングで行った事があるコースだったので再確認程度の下見でした。  景色は数年前とほとんど変わってなくて嬉しかったです。  
 問題は四日市JCTと豊田JCTの渋滞。  下見に行った時は生まれて初めてのシルバーウィークとかやらでPA・SAは大混雑!  帰りの伊勢神宮周辺道路はテロが発生したかと思うぐらいの混雑ぶりでした。  伊勢西ICに向かう分には全然問題なかったので、勝負は『早朝』だと確信。  午後3時までに豊田JCTをクリアする段取りを学習できた下見でした。


 それにしても今回ほど天気に悩まされなかったツーリングはチキチキ史上なかったのでは(^-^)?
一週間ずーっと晴れマーク!  しかも翌日の月曜日も晴れマーク♪  おかげで参加表明も多くて、10枚しか準備していなかったチキチキ地図を更に10枚追加するほどの勢いでした。


 606号のツーリング前点検は、二週間ぶりに乗るという事で結構マジメにやっちゃいました。  ツーリング前点検でわざわざチキチ基地から606号を出してエンジンをかけてみたのは初めてではなかろうか??  既に20台近くの参加表明を受けていたので、当日の朝起きたらエンジンがかかりませんでした!では済まされない。  ドキドキしながらエンジンをかけてみたら一発着火♪  機関外観問題なしと判断して即格納。  天気良し!  606号良し!  気力・体力良好!!
 準備完了です。


 当日は午前4時に起床しました。  全然寒くありません。  まるで雨が降る前みたいな暖かさ。  それなのに真っ暗な空には水銀灯並みに明るい月と、綺麗な星が散らばっている。  月明かりで影ができるほど。  既に勝利の予感!  ふふふ♪


 パールロード沿いにある食国蔵王(伊勢志摩展望台)まで何も食べない覚悟だったので、朝飯を済ませてから出発。  午前5時にチキチ基地から606号を押し出して、エンジンをかけたら毎回恒例の神社裏へ移動。  水温計が19℃を表示していたけど…昨日エンジンかけたからかな?  それでも冷えた606号は各部がギクシャクしてバキバキパンパン発しながら低速で移動します。  そして10分間の暖気運転。
 燃料計は25リットルを表示。  第一集合場所のハイウェイオアシス刈谷まで十分ある♪  午前5時15分に神社裏を出発しました。


 知立バイパスを走っていても、こんな時間なのに交通量が多い。  「今日は暖かくなるって天気予報が言ってたから、行楽地は混むのではないだろうか?」という不安を背負った。  行楽地が混む⇒高速道路が混む⇒渋滞が発生する⇒PA・SAが混む⇒メインの集合場所となる亀山PAの駐車場が無くなる⇒全機バラバラに駐車する⇒出発前にミーティングができない⇒道に迷う⇒事故る …そんな最悪の状態にまで不安が辿り着くA型の悲しい定め。


 ハイウェイオアシス刈谷には一番に到着。  集合時間は午前6時15分だけど30分も早く着いちゃった!  嬉しい事にGS付近の駐車場は空いていたので10数台は軽く駐車できる。  仮眠中のトラックも停まってなかったので気楽に集合できます。
 静岡小隊の皆さんやココに集合される皆さんが来る前に目の前にあるGSで606号に給油。  満タンで再びハイウェイオアシス刈谷まで戻って来る覚悟だったので、店員さんに「満タンでお願いします!」と頼んでしまった。  普段は少なめに数量指定で給油するのに…  これが数分後に後悔する破目になる。


 給油を済ませて日の出を拝んでいたら次々とSEVENが飛来。  皆さんに給油を促しながら地図を配ってコース説明。
一通りの事を済ませた後で、今度は朝焼けを拝む。  早起きはいろんな景色が楽しめるね♪  綺麗な朝焼けとSEVEN…嗚呼、今日の物語の始まりだっ♪  涙が出るくらい素敵な光景に陶酔していたら、「なんかガソリン臭くね?」とshige1710さん。  そう言えば…  あ!  やっぱり606号のタンクから激しく滴り落ちている!
 燃料タンクより上までガソリンを入れると給油口からタンクに繋がるゴムホースの継ぎ目から滲み出る悲しい定め。  缶ビール1本分滲み出れば自然に止まるから放置。  数量指定で少なめに入れるのがモアベターですね。
 
 
 ハイウェイオアシス刈谷には12台ほど集まりました。  真上にある本線上を開田高原に向かう白い亀さん率いる部隊が、1速落として通過する予定だったので耳を澄ませてましたが…  気がつきませんでした。  気がついたらホーンを鳴らして挨拶するつもりだったのにプチ残念。  白い亀さんゴメンねーっ!


 近くにあったトイレに寄ってから午前6時半にメイン集合場所である亀山PAに向けて出発しました。  大きなSAから本線に向かう時は、なぜか反対車線に合流するような錯覚に陥るのは僕だけ?


 太陽を背に伊勢湾岸道を四日市方面に進みます。  名港トリトンを気持ち良く渡って、長島を通過。  ミラーにはたくさんのSEVENが映っています。  快晴を期待していたこの時間…薄雲が広がっていますが寒くはありません。  SEVENにはもって来いの気温!  道路脇に設置してある鯉のぼり(吹流し)はヤル気0の如くしぼんでる。  風は全くない!  空気が乾いていて暖かくて無風。これぞSEVEN日和♪


 燃料温存を図りながら40分走り続けて亀山PAに到着。  僕達の為に駐車場を空けてくれていたみたいな場所に3機既に羽を休めていました。  UTENさんも来てる!
 集合時間までに次々とSEVENが集まって来ました。  既に数えられない状態。  
 皆さんに地図と伊勢志摩スカイラインの割引通行券(1220円⇒980円)を渡して、コース説明に専念しました。  コース説明と言っても手書きの地図で要所要所を説明するだけですが…  なんとなくでも頭に入れておいてもらえると助かる感じです。


 関西方面から桂川PAで集まって来たtomiさんから「808さんがオルタネーターの不具合で土山PAで引き返します。」という報告を受けました。  残念だけど…無事に帰還できる事を願って、出発準備を進めました。
がっ!  808さん到着。  それでもオルタネーターかバッテリーが不調なので亀山PAでUターンする事を決意。  勇気ある判断だと思いました。


 午前7時45分。  20台のSEVENで伊勢西ICに向けて出発。  伊勢神宮内宮を通過して伊勢志摩スカイラインを目指す段取り。  皆さんには伊勢志摩スカイラインの料金所で前のSEVENと距離を作って、それぞれ好きなペースでワインディングを楽しんでいただく作戦。  亀山PAから伊勢志摩スカイラインの小さなPまでトイレ休憩無しの強行軍。  寒い時期は本当に強行軍になっちゃうよね。


 亀山PAから伊勢自動車に進みます。  伊勢自動車道は交通量が少ないので快適に走れました。  隊列を崩さず綺麗に追い越して走行車線に戻る様は蛇みたい(^-^)  もっともミラーでしか確認できませんが…。
 伊勢自動車道に入った頃から青空と太陽が勢力を広げてきました。  


 伊勢西ICまではかなり単調な道(高速道路だから当たり前?)なのでSEVENの吸排気音をBGMに走り続けましたわ♪  100km/h前後での巡航ならニット帽とゴーグルだけでOK。  でもこの時期は冷たく乾いた空気で鼻が壊れるので、ネックウォーマーで口と鼻を保護します。  極寒の時期はハンカチ代わりにもなるネックウォーマー♪


 チキチキBBSではキャノンボールのオープニング動画を載せていた伊勢志摩ツーリングですが…  20台でのマイペース走行。  走行車線をのんびり走り続けて伊勢西ICに到着しました。
 隊列が崩れないように料金所を通過して伊勢神宮内宮方面に右折します。  
 「何年か前にツーリングで来た時は、半分くらい伊勢道に進んでバラバラになっちゃったよね!」とchild7さん。  嗚呼なんて懐かしい!  伊勢志摩スカイライン入り口付近のコンビニで待ちぼうけしながら携帯電話で誘導したなぁ。  今回はあの時の倍以上の台数でありながら全車無事に右折できました。


 やはりまだまだ伊勢神宮が混む時間帯ではなかったので、4方向混み合う交差点をスイスイと通過。  案内看板に誘導されながら伊勢志摩スカイライン料金所に辿り着きました。

 料金所から下見をして決めた記念写真ポイントの駐車場までは約1.5km。  前のSEVENとの距離を空ける為に、ゆっくり料金所で支払って各自ヒルクライムを楽しんでいただくように頼んでおきました。  これは自分なりになかなかのグッドアイデア♪  下見の成果を遺憾なく発揮した輝かしいアイデアでした。
 しかも頂上展望台駐車場はイベントが開催されるので混雑すると判断。  この駐車場でトイレ休憩も兼ねれば食国蔵王まで一気に走れる算段。


 料金所では恒例のSEVEN渋滞が発生しましたが、一般車は凄く少なかった。  なんとなく料金所のオジサンに「展望台駐車場は今日は混んでますよね?」と尋ねてみたら、「まだ空いてますよ♪」と笑顔で答えてくれました。  「本当に?」と、心の中で疑ったけど嬉しかった!  だって展望台からの景色を皆さんに見ていただけるからね♪
 割引券を添えて料金を支払ったら、これまたたくさんのチラシを頂きました。  SEVENの場合は正直言うと迷惑なんだよね。  「ありがとう!」と言って貰ったけど…今になっても見てないし。


 カタパルトから放たれたミサイルの如く伊勢志摩スカイラインに突入しました。  一発目のカーブで、かたつむりの如くスピードを落として進入。  登り一辺倒のヒルクライムを自分のペースで走る。  夜露か霧で所々路面が濡れている感じだったので慎重に通過。  「お願いだからSタイヤのSEVENが事故りませんよーに!」と願いながら走っているうちにペースカーに追いつきました。  残り500mぐらいはクールダウン走行。
 暫く走ったら、記念写真を撮ると決めていた駐車場に着きました。  ラッキーな事に誰も居ない!!  予定通りにSEVEN20台を横一列に並べて小休止。


 ここでとんでもない失敗を知る。
 なんとトイレが無い(>。<)  下見でトイレだと思った建物は倉庫だった!  こりゃヤバイ。  実際、18年間SEVENで鍛えた自分の膀胱でさえ危険な状態なのに…  男性は奥の手があるけど4人の女性の事を考えると早めに移動しないとマズイ事になる。
 料金所のオジサンに聞いといて良かった〜♪  記念写真を撮ったら速攻で頂上展望台駐車場に移動する事に決定。
 そんな場所で撮った記念写真が上の画像です(^-^)  三脚をセットしている時間が勿体無かったので606が撮りました。  606は写っていませんよ〜。  最近そんなんばっか!


 小さな駐車場での滞在時間は15分くらいでした。  「展望駐車場は空いてるという情報を得たので、そこでトイレ休憩をします!」と、いかにも自分の手柄みたいな言葉を皆さんに植え付けてスクランブル発進。  つか…あまりの台数の多さに606号を探すのが大変でした。  △10号と間違えちゃったし!


 スクランブル発進で勢いよく駐車場を出て再びヒルクライム!  今回はSEVENとSEVENの距離はない。  結構なスピードで走り始めたら直ぐに道路工事の信号待ちに出くわした。  カーブの先にあった赤信号&停止線で止まっていたら、後方で急ブレーキの嵐。  オカマ合戦にならなくて良かったーぁ!


 そこから頂上展望台駐車場まではペースカーの先導になっちゃいましたが、やはり路面がやや濡れていたので景色を眺めながら走るには丁度良かったですね。
 一瞬、深い霧に飲み込まれたけど…  通り雨ならぬ通り霧でした。


 頂上展望台駐車場は恐ろしいほど空いててビックリ!  絶対入れないと思っていたので倍以上嬉しかったです。
 午前9時ちょうど、恐る恐る駐車場に入ったら作業服姿の男性2人に囲まれました。  やはりイベントで駐車できないのかな?と思ったら「ど真ん中に駐車してもらって結構ですよ♪」と笑顔で誘導してくれました。  凄くイイ待遇♪  次々入って来るSEVENを見て、「何台くらい来ますか?」と驚かれる始末。  それでもやはり早く出て行ってほしそうな顔をしていたので、先に頭を下げて「9時25分には撤収しますので、20分ぐらい置かせてください。」とお願いしたら…  さっきよりも素敵な笑顔で承諾してくれました。


 606号を駐車して直ぐにトイレに行きたかったのですが、全機駐車が完了するまでは場を離れる事ができません。  膀胱炎覚悟の内股で後続を誘導して全機駐車を確認してから小走りでトイレに行きました。  情けねーっ!


 晴れていれば見晴しの良い展望台でしたが、残念ながら薄い霧が視界を妨げてました。  海の色と空の色が同じだったので水平線も確認できません。  「今日は有料の望遠鏡は人気がないね。」などと笑いながら足湯がある方にyasuさんと歩いて行きました。  そして山頂ライブカメラを探し出してカメラの前でポーズ♪  どこぞの有名大学生みたいに全裸で走り回るような事はしません。  ポカポカと暖かかったので全裸で走り回りたかったのは正直。  まだまだ理性が働く41歳です。
 その伊勢志摩スカイライン山頂ライブカメラはココをクリックしてね。  それほど面白いモノではありません。  悪しからず!
 足湯は空っぽでフタがしてありました。  騙された(>。<)  要らん体力使っちまった。


 ぶらぶら歩いていたら一人の男性に声をかけらました。  「これはどういう集まりですか?」と…。  イベント関係者だと思った僕は「あ!すみません!もうそろそろ撤収しますから!」と大阪商人の腰の低さで謝りながら名刺を渡した。
 「いえ、いいんです♪ 車の写真をHPに載せてもいいですか?」と相手も大阪商人の腰の低さで名刺を差し出してくれました。  その名刺に氏名の前には三重県観光開発株式会社・営業部・係長という肩書きがありました。
 「どーぞ!どーぞ!ばんばん載せてください!」と笑顔でいろんなお喋りしたけど…  係長さんって偉い人なの?
 

 予定通り(約束通り)に9時20分に集合して、9時25分に移動を開始しました。  頂上展望台の駐車場は一方通行のロータリーになっているので、僕みたいに逆走しようとしないようにね。  知らなかっただけです。  イベント関係者さんに笑顔で注意されたし!
 この日に行われるイベントに参加される方々は、麓から数台の車で送迎されていたみたい。  マイカーが少ない理由が分かりました。


 頂上展望台を出れば今度はダウンヒル一辺倒!  カマボコは料金所付近に少しあるだけで走りやすい道です。  登りではストレスが溜まってしまったので、下りでストレス解消。  目を三角にする必要のない安全な範囲で、ペースカーに先導される事も無く笑いながら滑り降りました♪  鳥羽側に進むに連れて雲がなくなって青空が広がってきたし…  楽しく横Gを感じながら伊勢志摩スカイラインを出る事ができたよ。  記念写真も撮れたし、展望台にも行けたし、気持ちよく走れたので悔いはありません!


 伊勢志摩スカイラインから鳥羽市内の国道42号線の信号を左折するのですが…  この信号は感知式信号でして、SEVENはこの手の機械には反応しないんだよね。  オールペイントされたSEVENなら感知するのかも知れないけど、アルミボディ&カーボンだと待てど暮らせど信号が変わりません!  仕方なくエンジンを止めて押しボタンをPUSH!  1分ぐらい待っても反応しないから困ってしまった。  諦めた頃にやっと信号が変わりました。  確か同じような事を数年前にもやったような??
 SEVEN20台が次々と右折して鳥羽水族館前を通過。  大勢の人達が足を止めてカメラを構えていました。


 そんな賑やかな鳥羽駅前から鳥羽水族館を過ぎたら一気に静かなパールロードに入ります。  片側一車線の海岸線道路。  この向きでパールロードを走るのが大好き!  海がよく見えるんだもん!  でもSEVENだとガードレールや防波堤が邪魔して殆ど何も見えないのですがね…。  すぐ左手に海がある♪と思えるだけで嬉しくなれるのが人間。


 この頃には腹ぺこでした。  早く食国蔵王で何か食べたい!  でもパールロードを走り続けたい!  でも腹減った。  空腹には敵いませんね。
途中の道路わきで海の幸を焼く匂いにつられそうになりながらも午前10時に鳥羽展望台・食国蔵王に到着しました。
 何処に20台駐車しようか考えながらスロープを上がります。  下見で来た時にバイクがズラリと並んでいた駐車場が空いていたので20台まとめて駐車しました。
 この時間&この場所では気温が20度以上あったのではなかろうか?  Tシャツ1枚でもOKなくらい暖かかったです。  もちろん無風。  ほとんど夏でしたね。


 「10時50分まで自由行動でーっす♪」 「10時50分までにココに戻って来てくださーっい!」と皆さんに伝えて606も小休止。  売店で伊勢えびバーガーセットと、めひびうどんを注文。  一度に25名が並んだので売店はパニックになっていました。  なにせ人気の伊勢えびバーガーは手作りなので時間がかかります。

 ほとんどの仲間はレストランに入ったけど直ぐにUターン。  「この時間だと日替わり朝メニューしかないよ!」と伝えてあったのに…  どうやら日替わりのおかずがウィンナーだったので出てきたそうです。  10時過ぎてたら普通のメニューでもいいじゃんね。  ←そう思うのは朝早くから遊んでいる僕らのワガママ♪  僕らにとって午前10時は昼飯の時間(正午)に匹敵する。  
 下見の時も同じでした。  テーブルに座ってメニューを注文したら「できません!」と言われたもん。  なにが食べれるの?と尋ねたら、「この時間(10時)だと日替わり朝メニューだけです!」と…  だったらメニュー表なんか持って来るな!と心の中で叫びました。  しかも他に客が居ないのに恐ろしいほど手間食ってるし。


 結局全員売店だったワケで…。
 めひびうどんは細く刻んだめかぶ(yasuさんいわく鳥羽市の名産)が美味しくてなかなか良かったです。
 くらしっくさんは伊勢うどんを見て、「これ汁がないの?」と真顔で訴えていたのが面白かった♪  今回も三重県で一番美味いらしい大内山ソフトクリームを食べ損ねたのが悔しいです。
 だって、うどんを食べたら熱くて暑くて贅肉と贅肉の間に汗かいたもん!  さっさとSEVENの見張りに行くフリをして、涼しい外に出ました。


 SEVENを駐車した場所に着いたら、やはり人だかりができていました。  害はない様子でしたが…  恐ろしく元気な親父さんが一人!  「おぅおぅおぅこの車は凄いなぁ。 サスペンションがこんなところに付いてるぞ!」と大はしゃぎ。  声をかけられたくなかった僕は遠くで腰を下ろして様子を見ていました。  結局その親父さんは全部のSEVENと記念写真を撮っていました。  撮っていた娘さんも呆れ顔。


 車好きな人達も集まっていましたね。  腕組みをしてマジマジと見入る男性。  いろんなアングルで写真を撮りまくっていた人もいた。

 shige1710さんが戻って来たので少しお喋りをした後に監視を交代してもらって入り口付近の展望台がある山に登りました。  ダメだなぁ。  トレーニングジムに通っていた頃なら駆け上がれるほどの山なのに…  3合目付近で息が切れた。  足も上がらない。  それでもこの山の上からSEVENを撮ったら絵になると思ったので頑張って頂上まで上がりました。  
 だけど木が邪魔で上手く撮れなかったです。  ガックリと肩を落として今度は下山。  606号の元に辿り着いた時には汗びっしょりになってました。  このままパーカーだけで走りたかったけど、ジャンパーを格納するところがないSEVENの悲しい定めで…  汗びっしょりなのにジャンパーを着る破目になりました。  そりゃあ泣けるぐらい暑かったよ。


 ジャンパーを着て更に吹き出る汗に耐えながら撤収命令を発令。  予定通り10時50分に集合して、11時に鳥羽展望台を後にしました。
 走り出したら今度は汗が一気に冷えて、泣けるぐらい寒かった(冷たかった)です。


 再びパールロードを走って志摩スペイン村方面に向かいます。  数年前はスペイン村で休憩したなぁ。  なんともSEVENは場違いな雰囲気だったのを覚えています。


 今回は下見で発見した信号の少ない快適な道で伊勢道路に向かいました。  伊勢志摩ロイヤルホテルの交差点を右折して田舎道に進みます。  信号右折は小隊が切れるのが当たり前でして…  案の定ブチブチに切断されました。  路肩で止まって待っている間に志摩消防署の『火の用心パレード』が追い越して行きました。
 交差点から次々と右折してくるSEVENを見て、全機右折できたものと判断して出発。  ところがこの時右折できなかった6台のSEVENを置いて出発してしまった事に気がつかなかった。


 第七小隊は直ぐに『火の用心パレード』に追いついてしまい、仕方なく追従。  この時の速度は30〜40km/hでした。  3速全開で楽しめる信号の無い道を下見で発見したのに、2速オンリー低回転で走り続けましたわ。  パレードは追い越せないし…  追い越す道幅もなければ見通しも悪い道。  淡々&黙々と火の用心パレードを盛り上げました。

 大通りに出る直前に消防車4台はツーリングコースから離脱。  被り気味のプラグを甦らせたところでドライバーにはハートブレイク、SEVENには内臓ブレイクな段差のキツイ踏み切りを通過。  そして伊勢道路に進みました。

 がっ!!

 後続確認ができない台数の悲しい定めで…  伊勢志摩ロイヤルホテルの交差点で置き去りにしてしまった6台との差を埋めれないまま『伊勢道路』と『伊勢道』方面の分岐路を越えてしまいました。  僕が作った地図では左折気味に『伊勢道路』に進む手はずでしたが、遅れを取った6台は直進して『伊勢道』方面に行ってしまったらしい。

 『伊勢道路』と『伊勢道』だなんてまぎらわし過ぎるよね!?  


 伊勢道方面に進んで行った仲間がいる事を全く知らずに伊勢道路を爆進し続けた第七小隊。  僕は20台のSEVENが連なっているとばかり思っていましたよ。  信号が全く無い山と山の間を気持ちよく走って、長いトンネルを抜ければ今朝通過した伊勢志摩スカイラインの料金所が右手に現れる。
 伊勢神宮の渋滞多発交差点をスイスイスイ〜っとパスして、スイスイスイ〜っと伊勢西ICの料金所を潜りました。  皆さんには鳥羽展望台を出る時に「伊勢神宮の交差点でバラバラになると思うので、多気PAで集合しましょう♪」と伝えてあったので、多気PAまで全開走行。


 午前11時45分に多気PAに到着して、6台が道に迷っている驚愕の事実をtomiさんから聞く事になりました。  この時やっと知りました。
当然、多気PAに到着したのは14台。
とりあえず携帯番号の分かる仲間に電話をかけ続けました。  応答なし。  応答が無いという事は走っていると判断して、多気PAで全機全員待機命令。  しかし時間は過ぎるばかり。  根気良く電話をかけ続けましたが、やっぱり応答なし。  
 正午を過ぎて…自販機とトイレしかないPAでは間が持ちません。  気が抜けてしまう前にツーリングを再開しなきゃ!

 「12時10分になったら安濃SAまで進みます。」と大きな声で伝えた瞬間…  ブォーンとSEVENの排気音が近づいて来ました。  「良かったぁ♪」と勝ってカブトの緒をゆるめた瞬間、SEVENの姿と排気音が通過して行きました。  しかも6台全機通過!  おいおいおいおいおーい!  多気PAで隊列を整えるって言ったじゃんかぁ!


 多気PAでの待機命令を即解除して出撃命令。  ベンチで休んでいたりタバコを吸ってる仲間は駆け足で自分の愛機に飛び乗ってシートベルトを締めてエンジン始動!  その様はまるで第二次世界大戦の戦闘機乗りそのもの!!  全機離陸準備が整ったのを確認して多気PAから飛び立ちました。


 一番最後に確認した機影は△10号だったので、必死に追いかけたけど…  所詮無理な努力だよね。  早々と諦めて「6台が安濃SAで待っていてくれますよーに!」と願いながら14機でのツーリングを楽しむモードに切り替えました。  


 帰りの高速道路もガラガラに空いていて渋滞知らず。  青空の下を気持ち良く流していたら、前の乗用車がウオッシャー液を噴射しまくり!  真後ろを走っていた606号は流れ弾ならぬ流れ液が直撃。  こういう意地悪をする人がたまにいるんですよね!  前に出て仕返しをしたくても606号にそんな後方銃座みたいな武器は積んでいません。  楽しさ半減しちゃいます。


 結局△10号には追いつけないまま安濃SAに到着。  目立つ場所でSEVENが全機待っていてくれました。
ここで全機給油。  ただGSの給油機横にバスが止まっていて2つの給油機が使えない状態だったので大行列ができてしまった。  バスの運転手はこの事態を知ってか知らずか、そのまま放置。
 SEVEN全機が駐車場に戻って来たのを確認してツーリング終了で解散宣言。
 ところがガス欠寸前で一志嬉野ICで降りて給油をしたチャチャイさんが未だ到着してなかったので、チャチャイさん待ち。  数分後に到着する事を携帯電話で確認したので、僕はトイレを済ませて待ちました。  606号は燃料が13リットル残っていたので給油せず。


 チャチャイさんが無事に到着したので、午後1時に解散宣言をしました。  関西方面の3機とは安濃SAからすぐに新名神に進むので、此処で解散するのが妥当でした。


 この先606号は再びハイウェイオアシス刈谷での給油を決意。  若干『一か八か』みたいな挑戦でした。
 安濃SAから出発する時にキルスイッチをONにしたら、さっきまで13リットルを表示していたデジタル燃料計が10リットルになっていて驚いた。
最悪の場合は小隊から離脱して御在所SAで給油するしかないね。


 恐怖の亀山JCTと四日市JCTの渋滞は全くない時間に通過できました。  こういう場面では必ずバードケージから突き出るくらい高々とガッツポーズをして通過するけど…  燃料がヤバイ状態ではステアリングの横で小さくガッツポーズをするだけでした。


 606号の燃料計は1リットルずつカウントダウンが始まっています。  御在所SAを通過した時の燃料計は、残り7リットル。  そして伊勢湾岸道に入った時には残り5リットルになっていました。
 ガラガラに空いていた伊勢湾岸道…  普段ならアクセルハッピーで走れるのに…今回は制限速度の80km/hで、申し訳なさそうに走り続けている606号。


 ハイウェイオアシス刈谷まで、あと11kmの地点で燃料計は虚しくも0を表示しました。  あとは燃料タンクの底に沈んでいるガソリンと、キャブレターまでの燃料ホースに入っているガソリンだけが頼りです。
 無意味に片側3車線あるうちの真ん中を走り続けていましたが、いつでも路肩に不時着できるように、一番左の車線をスピード落として走りました。


 (T。T)もうダメだ。  そう思った時にハイウェイオアシス刈谷の観覧車が目に飛び込んできました♪  あと2km…  あと1km…  なんとかGSに着陸!  あぶなかったー!!
 給油を済ませて皆さんの所に戻ろうとしたらフェラーリF50が606号の横に並びました。  滅多にない偶然のツーショット!  写真を撮ろうかと思ったけど負けず嫌いな606は興味無いフリをしてGSから出ました。  そう思った時点で負けてるし(>。<)


 ハイウェイオアシス刈谷で静岡小隊の皆さんとお別れして、豊田南ICから流れ解散しました。
チャチャイさんはセルの不具合で静岡小隊の皆さんに押し掛けを手伝っていただいたそうな(^-^)♪  家に帰るまで渋滞知らず。  午後3時に自宅駐車場に到着しました。  606号は全然汚れてなかったので、酎ハイを飲みながら濡れ雑巾で洗車してチキチ基地に格納。  午後4時には本格的に飲み始めて速攻で寝ました。


 参加された26名(21台)の皆さんお疲れさまでした。
 今回は予想していた参加台数の倍という台数でのツーリングとなり、下見ではGSの位置をほとんど気にせずに終わらせてしまいました。  10台くらいだったら、伊勢志摩スカイラインを出て鳥羽駅の前にあるGSで全車燃料補給をするつもりでした。  さすがに20台のSEVENを収容できるGSはあのコース上にはありません。  高速道路のSAしかなかったので、燃料タンクの小さいSEVENや606号より燃費の悪いSEVENの方々には大変御迷惑をおかけした事をお詫びします。
 毎回燃料補給(ガス欠)には気をつけて段取りしてますが、今回は少し甘かったと反省しております。  これに懲りずにまた次回も参加してくださいね。 m(_ _)m


 606号は絶好調のまま〆ツーリングに出撃できそうです。  来月の天城峠はしっかりと下見をして、皆さんが安心して参加できるように段取りを組みます。
by606
伊勢志摩ツーリング