せせらぎ街道&チキチキ峠ツーリング
 ■8月23日 (日曜日) くもりのち時々小雨■

 どこの天気予報も『文句なしの快晴』を降水確率0%〜10%をぶら下げて胸張って宣言していたのに…  太陽が出たのは解散場所(道の駅/平成)に居た30分ぐらいの間だけ。  しかも下呂市からは小雨が降り続いた。  家に帰るまで雨雲を背負い続けて、前の車がウインドウォッシャー液を噴射しながら走っているのかと思うくらいの雨を味わい続けました。


 あの天気予報って、いったい何?  気象庁とかって、やっぱり公営ギャンブル場で活躍している予想屋さんと同じレベル?  ある程度の知識と情報を踏まえて出した答えの80%は勘。
 おかげ様で土曜日の夜は笑顔いっぱいでよく眠れたので『良し』とします。


 午前3時15分に起床。
満天の星空だ!  「今年は青空と入道雲をバックにチキチキ峠で記念写真を撮れるぞ!」と鼻息を荒くしながら身支度をしていた606です。

 前日の夕方から606号は家のカーポートで待機中なのでチキチ基地への移動はありません。  少ない荷物を積んで午前3時50分に焼肉屋さんの駐車場まで押してエンジン始動。  即!大通りまで移動してプチ暖気。


 午前4時に近所のチャチャイさんとバイパス手前のコンビニで待ち合わせをしていたので立ち寄って合流。  ここで一旦エンジンを止めて、606号から降りて挨拶するのが先輩に対する礼儀だったけど…  時間が無かったので「さぁ行くよ!」というジェスチャーだけで即出発。  チャチャイさんゴメンねーっ!


 この後で東名高速・東郷PAにて静岡小隊から男気溢れる単機飛行でお越しのガンメタ7さんとyasuさんと待ち合わせの為、ややペースを上げて知立バイパス⇒衣浦有料道⇒伊勢湾岸道⇒東名高速と走り続けました。
 おかげで東郷PAに到着したのが午前4時40分。  ジャストonタイム!  2台と待ち合わせの予定でしたが、到着した時点で5台ものSEVENが集まっていたのには驚きました。

 静岡小隊のガンメタ7さんは4時ちょっと過ぎには到着されていたそうで…  ますます男気を感じました。


 ここでも「おはようございまーっす♪」と軽く挨拶してトイレを済ませただけで即出発。  集合場所の東海北陸自動車道・長良川SAに午前5時45分に集合だったので、1時間しかありません。  時間には余裕を持ちたいところですが朝は仕方ないですね。
 東郷PAから6台のSEVENで長良川SAを目指しました。  暗いうちは眠かった(>。<)  たくさん寝たのになぁ。


 名神高速道路・一宮JCTから東海北陸自動車道に分岐した頃、右手に朝焼けを確認。  岐阜に向かうに連れて雲が厚くなってきたのは気のせい?  今日は雲一つない快晴で、チキチキ峠に着いた頃にはモクモクと入道雲が発生する606的段取り。  変だなぁ。


 長良川SAに着いたら第七小隊駐車枠(別名:チキチキパーキングスペース)はフェラーリ軍団に占拠されていました。  昨年もフェラーリ軍団と遭遇したけど…何かの因縁?  台数的にはSEVEN13台vsFerrari 3台なので「退けっ!」と言いに行こうと思いましたが、集まったSEVENの写真を撮ってくれていたので許してあげました。  なんてね♪  冗談だよ♪


 集合時間から出発時間までは15分。  第七小隊はダラダラウダウダしません!  各自、燃料補給とトイレ休憩を済ませて即離陸体制。  15分のうちに本日の行程が記されている機密文書(地図)を配布してトイレ休憩の場所と燃料補給の場所を口頭にて説明。  
 
 「まずは郡上八幡ICから、せせらぎ街道を進攻! 分屯地(道の駅)パスカル清見にて小休止!」  初めてこのルートを走る隊員も多いので気合いを入れて説明しました。


 午前6時。  突撃ラッパの音で各自愛機に乗り込み、プロペラ(エンジン)始動。  ゴーグルをかけていつでも準備完了!  のろのろしていて一番遅かったのは606でした。  ゴメンなさい。  皆の士気を高めるために…  すみません。  言い訳できません。


 今回も一番機として606号が長良川基地から飛び立ちました。  いつか誰かが先頭切ってツーリングを先導してくれる仲間が現れる時の為に自信満々カッコ良く飛び立ちました。  が…  何故かいつも東海環状道に進みそうになってしまう自分が恥ずかしい。  どうしても帰り道とダブってしまうのね。  本当は自信少々でカッコ悪い606号。


 長良川基地から郡上八幡上空まで敵機に全く遭遇する事無く13機無事に到着。  高射砲も鳴りを潜めていた。  相変わらず雲が厚い。  いつになったら青空が広がるのだろうか?
 後方に12機を連ねていると、歩行者用信号が青でも交差点で止まって隊列を整える606。  ココから先は地上戦。  一つの間違いが即事故に繋がる恐れがある。  気を引き締めて進んだ。


 昨夜、せせらぎツーリングのルートを復習&予習してました。  間違え易い地点と昨年危険だったルートを重点に学習したのに…  国道156号線から国道256号線に入ってすぐに見慣れない景色が広がった。  確実に間違えた。  余裕で道を間違えた。  優雅なせせらぎ街道とは全く別なタイトコーナーが連続する。  確かこの道は和良村に進む道!  以前に一度走った事がある!  ヤバイ!  どうしよう!?


 敵の歩哨(子猿)に発見された。  このまま進めば迫撃砲の餌食になる。  無情にもUターンできる広くて見通しのいい場所がない。  なんとかUターンできそうな場所を探しているうちに随分進んでしまった。
 初めて参加する隊員は楽しい道だと痛感しながら走っていたはず。  606的にはゲロ吐きそうなくらい胃が痛い。  いきなり方向音痴伝説。


 なんとかUターンできそうな道で小隊を止めて…  今回の行軍に参加した事がない隊員には「ココから先は地雷(落石)が多いので引き返して別のルートを進みます!」と胸を張って状況説明。
 何度も行軍に参加している隊員には「どーもすみません! おもいっきり道を間違えちゃいました! あははは…」と中腰で状況説明をして引き返しましたとさ♪
 この時△10号の姿がなく…  いきなり道を間違えてしまったので、怒って帰っちゃったのかとドキドキでした。


 本当はこの激しいワインディングを征してから、せせらぎ街道に入る予定だった!  …という虚しい言い訳はしません。  国道256号線から国道472号線(せせらぎ街道)に分岐する道を間違えてしまいました。
 来年からは郡上警察署の前を通る道で、せせらぎ街道に入るようにします。  あの道は簡単そうで難しいですわ。  @道のせい
 間違えた交差点付近にも△10号の姿はなく…  やっぱり怒って帰っちゃったのかとドキドキ×2でした。


 一旦せせらぎ街道に入っちゃえばこっちのもの!  さっきまでの胃の痛みはガスター10を飲んだよりも楽になっている。  それにしても寒い!  朝から気温が上がるどころか逆に下がっている。  岐阜山間部だから当たり前と言えばそれまでだけど…  トレーナーを着ていて丁度いいくらいだ。  この寒さの中でTシャツ1枚という隊員もいる。  Tシャツ1枚でSEVENで風を切って走るのは何倍も寒いはず。


 せせらぎ街道は珍しく敵の攻撃を受けなかった。  どんなに曇っていても降水確立10%以下はブスにカネボウ鬼に金棒だ!  どんどん山奥に向かっても雨が気にならない。  606的には青空&入道雲が現れるか心配ではありました。
 途中、道路脇に設けられている温度計で17℃を表示されているのを確認。  SEVENで60km/h以上で走っていたら、体感的には8℃くらいではなかろうか?
 

 トンネルに入ると暖かい!  ここ暫くのツーリングでは、トンネルに入ると泣けるぐらい涼しくて喜んでいたのに…  夏の終わりを感じたと同時に秋じゃなくて冬の到来を身を持って感じた。  冬の到来を感じた時に重要な目的を失った606。  この時点で入道雲は諦めました。


 秋には長良川SAから道の駅/明宝でトイレ休憩をしなければ膀胱がキツかったけど、この時期ならパスカル清見まで行けますね。  って余裕綽綽で道の駅/明宝を通過。
 道の駅/明宝にも△10号の姿がなく…  諦めました。
 道路工事での凸凹道もなく、気持ちよく料金所まで辿り着きました。  んがっ!  koba_5009さんが突然路肩に停止。  「えっ? 故障?」  しかし606号は既に料金所で△10号を除いた12台分を一括精算中。  通行料金(400円×12台=4800円)を払いながらkoba_5009さんの行動を見ていました。  koba_5009さん…ダッシュでトイレに駆け込んだ。  もうすぐパスカル清見なんだけどな〜。


 料金所から道の駅/パスカル清見までは一本道で5分程度。  koba_5009さんを置いて料金所を一斉に通過しました。  ゆっくり走ってkoba_5009さんを待ちたかったけど、せっかくの1本道だったので、後続を考えずにマイペースで疾走。  対向車ゼロ!  トンネルの中も対向車ゼロだったので、途中まで606号の排気音を響かせて全開で走っていたけど、トンネルの中の路面が濡れていたのでアクセルOFF。
 トンネルを抜けて緑の中を走り抜けたら道の駅/パスカル清見に着きました。


 怒って帰っちゃったと思っていた△10さんがパスカル清見で待っていてくれました。  ほっ♪としましたわ。
 いつもならホテルの前の広い駐車場にて小休止&プチ記念撮影の段取りでしたが…  今回は売店近くの駐車場に13機整列させました。  もっと晴れて暑くて喉が渇くと思ったので、自動販売機がある売店付近の駐車場を利用しようと考えてました。  それなのに…  やっぱりトイレが大人気。  これならホテル側の駐車場に整列させても良かったなぁ。


 パスカル清見での記念撮影はなくなっちゃったけど、その分ゆっくりと寛げました。  初対面同士の方々も薄暗かった長良川SAではお喋りしにくかったでしょうが、明るくなったココでは気楽にお喋りできるみたいで安心しましたよ。


 ここから先は毎年紅葉を楽しみに進むルートですが、今年は緑一色!  落ち葉なんてほとんどありません。  バイク集団が出発したのを見計らって第七小隊は出発しました。
 夏休み後半は盆明けということもあってかマイカーが本当に少なかったです。  ここからが、せせらぎ街道本番。  606号を先頭に毎年燃料補給で立ち寄るGSまで(せせらぎ街道終点)まで一気に行きます。


 ところがパスカル清見を出てすぐに一台の乗用車がペースカーとなりました。  この乗用車…明らかに飲酒運転ぽい。  追い越し可の道でも、九州で習った『譲ってくれるまで追い越しはしない。』の精神でツーリングを続けていたら、運転席から突然ゴミを投げられた。  その後は蛇行運転を繰り返され…  ちょっと頭にきたけど追い越しはしません。  また何か投げられても嫌だから車間距離をもう少し開けて大名行列を覚悟しながら追従。  この後の長い直線まで我慢しながら数km走り続けました。  やっと道を譲ってくれた乗用車。  非常停止帯に避けてくれる間際にマフラーからスッゲー黒煙を吐いたけど…もしかしたら壊れたのかも?

 おかげで中速コーナーが続く場所を楽しむ事ができなかった。  まぁこれもツーリング。  皆の道だもんね♪


 それでも初秋のせせらぎ街道を十分に堪能する事ができました。  民家が点在する場所まで第七小隊の前に車は現れませんでした。  対向車もほとんど無し。  趣味車とすれ違えなかったのがちょっと残念。
 終点の三叉路交差点を右折気味に進んで、毎年お世話になっているGSにて燃料補給&小休止。  突然13台のお客さんが転がり込んで店員さんはパニックになっていました。  だって給油機が4台もあるのに1人しか店員さんが居ないんだもん。  見かねた近所の人が手伝ってくれたし…  給油は各自でやっていたほど。  SEVENは自分で給油した方が安心なのかも!


 嵐のようにGSに入って、嵐のようにGSを出発。  ここからすぐに国道41号線に出ずに、併走する県道を進みます。  いつも通過する牧場には仔牛がいっぱいいました。  初めてこの道を通った3年前は工事中だったので、晴天だったのに泥だらけになった懐かしい道。  毎年通る度に発展しているから素敵。  コンビニが増えていたし…  昨年までボロボロで狭かった踏み切りも新しく整備されていました。  ボロボロだった踏み切り…あれはあれでイイ雰囲気だったのになぁ。  車がすれ違えないくらい狭くて、譲り合いながら通過した懐かしい踏み切りだった。


 上枝駅前で右折して八千代橋を渡って国道41号線に出ます。  その交差点の信号で先頭で待っていると、誰もが606号に反応して驚きます。  そしてすぐにSEVENの長い隊列を見て驚愕の顔!  長い信号待ちだったけど楽しかった。


 国道41号線を400mぐらい進むと直ぐに右折して飛騨エアパーク方面へ!  戸隠ツーリングで燃料補給したエネオスを通過してチキチキ峠に突入します。  ここまで匍匐前進でやって来ましたが…  国道158号線から右折する対向車待ちの時に自動小銃に着剣。  右折したと同時に突撃です。
 606号単機なら自動小銃を連射しながら突撃しますが、小隊を率いている以上は勝手に突撃できません。  頭を低くしてゆっくり進攻。  まるで敵の基地の直前まで匍匐前進しているみたい。


 ほとんどのSEVENが右折したのを見計らって突撃!  すぐに軽トラックに行く手を阻まれた。  いきなりの超低速車両。  追い越す事は可能だけど、先頭が追い越したら次から次へと後続が抜きにかかる事間違いなし。  軽トラックの荷台には農機具が積んであったので、この道をよく利用する地元の方だと判断。  抜いてはいけない。  譲ってくれるまで我慢。  もしかしたらこのまま絶景ポイントまで軽トラックに追従する形になるかも知れないけど…  それは仕方がない事だ!


 暫く軽トラックの後を走っていたら道を譲ってくれた。  こういう抜き方&抜かれ方だとどちらも気持ちが良い♪  『マナー良くスマートに』の精神は絶対に間違っていない。  ホーンを鳴らして左手を高く上げて「ありがとう!」の挨拶をしながら追い越します。 
 少し走ったら一旦停止の交差点。  左の端っこに2歳くらいの女の子がポツンと無表情で立っていました。  「なんでこんな所に?」と心配になったけど…  軽く手を振ったら笑顔で振り返してくれたので、なぜか笑顔で安心。  親は近くに居たのかな?


 その交差点を通過したら絶景ポイントまで一気に流します。  標高が高くないのでキャブも絶好調!  秋ほど空気が乾いてないので、乾いた吸気音と排気音は楽しめないけど…  安全な範囲でSEVENを走らす事ができた。
 ただ路肩の雑草が片側1車線の20%ぐらいまで伸びて放置されていたので、左カーブは少し怖かったですね。  
 途中からダンプカーのタイヤに付着した砂でしょうか?  路面が急に白くなっていたので減速して進入しました。  危なかったので、そこからはクールダウンを兼ねながら絶景ポイントに到着しました。

 やっぱり青空と入道雲はなかった(>。<)


 13機の最後尾だった△10さんが「初めて景色を眺めながらココまで来ました。 途中の景色もイイですねぇ♪」と優雅に到着。  初めてココにきた人には、愛機からから降りる前に「後を振り返ってみてください♪」と言って絶景を驚かせるのが楽しかったです。


 記念写真は過去2回を含めた今回の三回目で、ようやく完成形。  机上では「台数がこれぐらいだったら、この場所に先頭を停めて…。」  「この辺りに三脚を据え付けて…。」  「角度はコレぐらいで…。」などと写すアングルを何度も計算していたけど、現地に着いてカメラを構えたら全然役に立たなかった予習でした。

 何度も三脚を据え付ける場所を変えたり、三脚の高さを変え…  時間をかけて決めたアングルが上の画像でした。  マイカーが滅多に来ないと分かっていても、一般の道路上。  急いで慌てて撮ったので下の方のアスファルトが思っていた以上に多く写ってしまったのでアスファルトの部分だけトリミングしました。  もう少しカメラを上に向ければ、もっと広い空が撮れたのになぁ。  来年また頑張ります!


 そして今回は参加者の方とSEVENのツーショット写真も撮りました。  今まではSEVENだけの画像でしたが…  せっかくだからね♪  って言うか…どうしてもチキチキ峠では先頭が一番目立つ記念写真になってしまうので、このツーリングでは絶対に愛機とのツーショット写真を撮ると決めてました。  画像のコーナーで楽しんでくださいね♪


 午前9時。  この場所で暫し御歓談。  この景色と空気を十分に満喫していただきたくて…  ここでの滞在時間は多くとってあります。  午前10時までに道の駅/ひだ朝日村に着ければOKです。(道の駅/ひだ朝日村まで約10分)  壮大な景色をバックに写真を撮ったり、のんびりSEVEN談義に花を咲かせたりしてアウトドアなひと時を過ごした第七小隊。

 郡上八幡ICまでの高速代 ¥1000
 ここまでのガソリン代 ¥3000
 早起きしてこの景色を見た事…  プライスレス。


 景色は素晴らしい所だけど…  売店も無ければトイレも無い、何も無い所なので思ったほど時間を潰せないのが悲しい定め。
9時20分ぐらいには道の駅/ひだ朝日村に向けて出発しました。  み〜んな空腹絶倒だったからね♪
 
 来年もまた来る事を誓ってチキチキ峠を後にしました。


 途中のキャンプ場付近に昨年は存在しなかった遊園地みたいな施設ができていました。  少しずつ新しい家も建ち始めており…  そのうち交通量が多くなって景色も変わってきそうな悪い予感がしました。  『このままの』が一番嬉しい事なんだけど、時代の波にこの景色も飲み込まれてしまうのだろうか?
 そりゃあ僕だって別荘を建てたい場所だもん!

 
 道の駅/ひだ朝日村までは一本道。  一年経つと記憶は本当に薄れてしまうものですね。  一本道で一直線だと分かっていても、どこか自信が無い。  この交差点を左折だったかな?と不安いっぱいで通過したりします。
 こんなに遠かったかな?と…  郡上八幡ICから直ぐに道を間違えた事がトラウマとして甦る606。
 心の救いは『道の駅 ひだ朝日村まで5km』などという案内標識だけだもん!


 無事に目的地に着くとテンションが上がるのも不安いっぱいで走っている証拠。  まずは食堂が開く時間を確かめて…  即座席を確保。  そのために606号から降りたら直ぐに食堂に向かいました。

606  「すみませーん何時からやってますかぁ?」

食堂  「いいですよ♪ どーぞぉ〜♪」

606  「いえ… 15人なんですけどイイですか?」

食堂  「15人? ちょっと御飯が足りないかも知れないので… 何食べられますか?」

606  「ほとんど鶏ちゃん定食になると思います。」

食堂  「鶏ちゃん定食が15人分? やっぱり御飯が足りないので30分ぐらい後でもイイですか?」

606  「30分後だと9時40分ぐらいですね。 了解しました。」

 という商談が成立。  この30分間に各自休憩とか写真を撮ったりとか、主にお土産を買う時間に使っていただきました。  食べ終わったら即出発できる逆段取り作戦です。


 小隊に口頭で9時40分までには食堂に入るように伝えてから、のんびりお土産を買いました。  黒胡麻ドレッシング  よもぎカレーのレトルト  辛いニンニク  よもぎ豆腐  いろんなモノを買ってる横でオモチャの木琴(売り物)で遊んでいるガキを発見。  躾の悪いガキだなぁ!と思って見たら…909だった。


 気がつけば、なんだか知らないうちにスッゲーたくさんの土産を606号に積んでいる自分の姿がミラーに映っていた。


 9時40分より若干早く食堂に集合。  メニューを見ながら空腹絶倒の隊員から鶏ちゃん定食の御飯を大盛りにできるのか?という質問を受けた。  確か昨年チェリ井さんがガッツリと御飯を大盛りで注文した記憶があったので、出来る旨を伝えた。  即「値段は同じ?」という質問を受けたので、食堂の女性店員さんに聞いてみた。

606  「御飯の大盛りって出来ますよね? 値段は変わります?」

食堂  「50円追加で大盛りできます。  大盛りは何名様でしょう?」

606  (え? 何名様って… あ! そうか! 御飯が足りなくなるかも知れないから先に聞いたのだろう。)
     「鶏ちゃん定食の御飯大盛りの人手を上げて〜♪」

4人が挙手。

     「すみません。 大盛り4人です。」

食堂  「分かりました♪ 鶏ちゃん定食の大盛りの方が4人ですね。  あと11人でイイですね♪」

 と…  鶏ちゃん定食の大盛りの注文だけ取って厨房に戻ったまま他の注文を聞きに来ない。  僕は御飯と格闘しているに違いないと思い込んで静かに待っていたけど、勘のイイ隊員はこの状況に鋭く反応していた。


 「本多さん…  もしかして15人全員が鶏ちゃん定食だと思われていません?」  「御飯の大盛りの数だけ聞いたのはそれが原因じゃない?」

 悪い予感だけは見事に的中する606。  偵察隊を厨房に差し向けたら半端じゃない数の鶏ちゃん定食を準備しているとの報告。  やられた!  今さら謎の注文を覆す事は不可能。
 最初の会話『ほとんど鶏ちゃん定食…』という僕の言葉を食堂の女性は、『鶏ちゃん定食15人分』と聞き間違えたのか?勝手に判断したのか?  はたまた僕の言い方が悪かったのか??
 結局、第七小隊の全隊員が半ば無理矢理に鶏ちゃん定食を食べるハメになった。  同じ釜の飯を食べる同じ鶏ちゃん定食を食べる事によって団結力が増すのは素晴らしい事ですね!  どーもすみません。


 鶏ちゃん定食は御飯大盛りを注文したハングリーな隊員をさしおいて、普通盛りの隊員から配膳されました。  応用力使えよ!  ハングリーな隊員がますますハングリーになってアングリーになったら困っちゃうじゃん!


 やっぱり鶏ちゃん定食は美味かった。  なんとなく…  有無を言わさず鶏ちゃん定食を食わせた感がある昼飯だったけどね。  よもぎカレーが食べたかった隊員も居たのではないかな?  よもぎうどん定食を食べたかった隊員も居たはず。  もしかしたら鶏肉がダメな隊員も居たのでは??  大迷惑な606で、どーもすみません。
 なお、道の駅/ひだ朝日村の鶏ちゃん定食は¥840です。


 午前10時に昼飯を食べる第七小隊。  早朝ツーリングは腹時計が2時間早く進むのが否めません。  健康的なツーリングだと自負しております。


 全隊員が食べ終わった頃合いを見て、せせらぎ街道の通行料金をいただきました。  小銭でポケットがパンパンになる400円の悲しい定め。  もちろん支払いは全部100円玉です。
 食堂から出たら既に土産は買い終わっているので即撤収命令。  しかし地元の熟年男性にSEVENが囲まれていて身動きが出来ずに困りました。  目が合うと質問責めを喰らうので、うつむき加減で606号に近づいたのに…

地元熟年男性  「にーさん! これ速いんかい?」

606  「え? ええ、まぁ少しは速いです。」

地元熟年男性  「こやぁメッサーシュミットの新しいヤツやろ?」

606  w(@。@)w 初めて言われたわぁ! 「よく御存知ですね。」と…面倒だったので話を終わらせておきました。


 ここからは昨年同様で、道の駅/ひだ朝日村を出て久々野から国道41号線に出る段取りです。
国道41号線に出る時は高速道路の合流車線みたいな所からの合流で、すぐ後には真っ暗なトンネルがあり…スッゲー危険な合流車線だったので、信号を使って国道41号線に出る旨を出発間際にミーティングしました。


 作戦参謀みたいで自分に惚れながらのミーティングでしたよ。  
「久々野の交差点を左折してすぐの信号を右折! 次の信号を左折したら国道41号線です!」  嗚呼〜なんて素敵なんだろう自分♪

 この作戦は隊員各々が「左折!右折!左折!」と復唱して覚える士気の高さ。  これぞ第七小隊。
皆さん愛機に乗っても「左折♪右折♪左折♪」と唱えてました。  これで危険な国道41号への合流を回避できると安心してました。


 午前10時半に道の駅/ひだ朝日村を出発。  ワンボックス車のペースカーに先導されたまま久々野の交差点まで来ちゃいました。  制限速度での走行だったので、緑豊かな景色をゆっくり眺めながら走る事ができたよ。
 ミーティングで説明した通りに、まずは久々野の交差点を左折。  そして次に現れた信号を右折…  右折なんだけど…  この信号機は黄色点滅信号だ。  間違って右折したら大変だ!  これは敵が仕掛けたブービートラップ?  右折しようかヤメようか迷いながら直進。  嗚呼…またやってしまったぁ!  この点滅信号を右折だったぁ!


 結局、昨年と同じ超デンジャラスな合流車線を使って国道41号線に第七小隊を誘導する作戦参謀606。  ミーティングの意味まるで無し!  後続は全車右折するはずの交差点で躊躇していた絵が頭から離れません!
 いまさらおさらいする必要はありませんが…  606は方向音痴ですからぁ♪


 国道41号線に出たら、とりあえずビール的感覚で…とりあえずSEVEN13台が入れるGSを探します。  昨年の記憶を甦らせて左側にある大きな(広い)GSは金山飛山までたったの2軒!  このどちらかに入らねば解散場所である道の駅/平成までに燃料切れで墜落させてしまう可能性がある。  ここまでに道を間違える失敗と、昼飯の失敗という2つの失敗をしている606に3つ目の失敗は許されない。  

 昨年、趣味車で埋っていた下呂市内の広いGSの近くまで来た!  「どうかバイク集団や乗用車で混んでいませんよーに!」  「どうか日曜日は休みになっていませんよーに!」と願いながらゆっくり確認しながらガラガラに空いてて営業中のGSに入る事に成功しました。


 本日最後の給油です。  5台くらいのSEVENが給油しました。  ココから先は△10さんに無理言って先頭を走って頂く事に♪  だって…  たまには最後尾を走ってSEVENのツーリングを味わいたいんだもん!


 給油が済む頃に鼻の頭に冷たいモノを感じた。  「ん?? 雨じゃあ… ないよ… ね!」  ガンメタ7さんのノーマルスクリーンに一滴被弾しているのを確認して天を仰いだ。
 w(@。@)w 雨じゃん!!


 「今日は雨が降るはずがない!」  「きっとエアコンの排水か洗車機の水が風で飛んできたに違いない!」  雨だと確信しつつも信じられない第七小隊一同。
 気になるほどの降りではなかったので、すぐに止むだろうと思ったが…  この小雨野朗は解散場所の道の駅/平成まで降り続きやがった!  信じられない。  なんだったんだあの天気予報は??


 △10さんを先頭にGSを出発して国道41号線を直進。  今日はせせらぎ街道も空いていたけど国道41号線も空いていたので嬉しかった。  しかも雨雲がピタッと頭に貼り付いた状態での移動だったので涼しい。  この地点では残暑と睡魔との戦いを強いられると覚悟していただけに空振りに終わった。  眠くはなるけど時々頬に当たる冷たい雨がアントニオ猪木さんにビンタをされたみたいでシャキッとする。


 信号などで第七小隊の隊列が切れても、GOODな場所で△10さんは待機してくれていたので、後続も上手く合流して13台のSEVENは隊列を崩す事無く金山飛山ドライブインまで辿り着けました。  △10さんありがとう!

 最後尾から13台のSEVENを撮ろうと意気込んでいた606ですが…  道が空いていた為に撮る暇がありませんでした。  次回は中間辺りに位置して前後のSEVENを♪狙い撃ち♪したいでっす!


 飛山ドライブインにて緊急トイレ休憩。  ここではかなり降ってました。  そのおかげで普段は大混雑の駐車場も珍しくガラガラに空いてて驚いたぐらいです。  後を見れば青空。  頭上から進行方向は雨雲。  どうなってんのかね?
 レーシングスクリーンのSEVENが一台目の前を通過。  軽く挨拶を交わして走り去って行きました。  雨降ってるもんね!  メガネをしてなかったので誰かは分かりませんでした。

 飛山ドライブインでは寛がずに即出発!  雨雲から逃げるかの如く即出発!
 国道41号線から県道58号線に入って関市に入った所で土砂崩れが起きてました。  片側一車線の交互通行になっていました。  暫く直らないだろうなぁ。
 この頃やっと雨が上がって青空が広がってきました(^0^)   本日初の青空です♪  (>。<)一気に暑くなってきました!


 午後1時。  大汗かきながら道の駅/平成に到着。  koba_5009さんなんて寒さのあまりココまで合羽を着ていたほど。  急な太陽で、さぞや蒸れ蒸れ状態だった事でしょう。
 いつも空いているチキチキ駐車場は満車。  もちろん普通の駐車場も満車だったので、止む終えず駐車場の端っこにプチ迷惑駐車しました。  ゴメンなさい。


 午後1時30分に集合して解散宣言。  そして一斉下校(流れ解散)の旨を伝えて各自小休止。
 僕は300円の抹茶カキ氷を買って食べました。  食べている横で、「これタダで貰っちゃった♪」とマンゴー味のカキ氷を見せる55さん。  どうやら近所の商工会がイベントをやっているみたいでして…  カキ氷を無料配布してました。  激悔しい!  道を間違えた失敗、昼飯の失敗、久々野での失敗、まさかの雨、無料のカキ氷があったのに金出してまでカキ氷を買ってしまった失敗。  5つの失敗でゴレンジャー!(←別に意味はありません)


 しかも金出して買ったカキ氷よりも、無料のカキ氷のほうが美味かったのには腹が立ったわ!(←しつこい?)


 んで…  あまりの暑さに解散宣言もダラダラと適当に済ませて一斉下校開始です。
13機全機が東海北陸道・富加関ICから流れ解散となりました。  高速道路まで一斉下校です。  楽しいね!  あれほど晴れて暑かったのに再び曇って涼しくなってきた。  青空もイイけど暑いのはやっぱり嫌だよね!  涼しいほうが嬉しいわぁ♪  などと暢気な事を口ずさんでいたら、また雨が降ってきやがった(>。<)@

 やっぱり晴れていたほうがイイなぁ…。


 もう降らないだろうと思っていた雨は五斗蒔PAで最後の解散をしてからも降り続いた。  なんでだろう?  ずーっと雨雲が追いかけて来ている。  逃げられない!  豊田JCT付近では強風も喰らい続けたし…  これほどまでに天気予報がハズレた事がかつてあっただろうか?
 ガンメタ7さんや55さんと豊田JCTでお別れして、ごんべいさんと豊田南ICでお別れしました。
 C doさんとyasuさんとは衣浦有料道路を過ぎてからそれぞれお別れして、チャチャイさんと一路西尾を目指しました。  安城では結構大粒の雨を喰らいましたねチャチャイさん(^0^)


 一日のうち70%寒くて… 28%涼しくて… 2%暑かったので、それほど疲れはありませんでした。  これが70%以上暑かったら、たぶんダウン。  まだ夏休み中なのに寒い!涼しい!というのは異常気象なのだろうか?  たまたま?
 でもまぁ渋滞も全然無かったし、雨だってボディが汚れるほどの降り方じゃなかったので最高の条件でツーリングができた気がします。  無事故無違反だったしね♪


 結局、帰宅したのは午後3時。  携帯電話のワンセグで高校野球の準決勝を見ながら洗車(チキチ基地の中で雑巾がけ)して606号を格納。  シャワーを浴びて缶ビール2本飲んだら寝ちゃいました。  「朝かな?」と思って起きたら午後10時半でビックリしましたわ。

 そんな失敗だらけの8月23日でした。   参加された皆さんお疲れ様&いっぱい御迷惑をおかけしましたぁ。
by606