ぐっちっちCUPカート耐久レース
 ■4月18日 (土曜日) 星空■
 
 今回は仕事が忙しい時期だったので、練習をせずに美浜サーキット入り。  606的には『本番こそが最高の練習』と歌い続けて早4年。  いつも終わってからの言い訳としても使っていた。

 そんな向上心の無い606。  シャカリキになって臨んでも空回りするだけなのは目に見えていたので気楽に臨んだ。  緊張感のない状態。  モチベーションも上がらない。  いろんなところで疲れた自分を確認できました。  一言で『無気力』ってやつですかねぇ♪


 それでも3人お揃いの『RACチキチキ通信』用レーシングスーツを着て家から出発したのは何処かに残っているヤル気の現われ?  けしてヤル気満々だったワケではありません!  優勝なんて…  完走できれば幸いっすよ♪


 美浜サーキットには午後5時半に到着。  午後6時から受付でしたが…  いつも見る顔ぶれが全く居ません。  ぐっちっちさんのスタッフの方々はウロウロしていたので、耐久レースは間違いなくあるとは思ったけど、妙な雰囲気。
 そのうちに駐車場にテントを張るから砂利の駐車場に車を移動してくれと言われたので、素直に従って移動したら…  いつも見る顔ぶれが皆居ました。


 何も飲まず食わずで此処まで来た僕達に、チームナイツの皆様より大学芋を差し出されました。  敵に塩を送るが如く…武田信玄。  敵に芋を送るチームナイツ。  終戦直後の貧しさを思い出しながら…  ガレキの片隅で食べました。 


 到着早々masa-oilさんから「本多さーん、受付手伝ってくださいよ〜!」と言われたの笑顔で「はい!何でもお申し付けください!」と言いながら、受付を済ませたら目の届かない場所で仮眠してました。


 少しずつ暗くなり…  花火大会カート耐久レースの雰囲気も上がってきた。
午後7時にオフィシャルの方からレースの説明(ブリーフィング)が始まり…  くじ引きで決まったカートを各チーム仕様に仕上げます。
 チームRACチキチキ通信はゼッケン1番!  全部で30番まであるカートで1番を引くあたりは運の強さを感じました。(どれも同じカートなんだけどね)

 今回の参加台数は23台。  宿敵チームナイツからは2台がエントリーしています。  ゼッケン13番・29番の2台はマークしなきゃ!


 各マシンのセッティングが済んだぐらいから練習走行を兼ねた予選が始まりました。
まずは僕からカートの様子見。  久しぶりに乗るからちょっと怖かったです。  軽く1周流してから全開。  勘は体に残っていたので元気なうちにタイムアタックしたかった。  でも次々とコースインしてくるマシンで3周ぐらいはクリアラップがとれませんでした。  しかし4周目からは完璧なクリア走行の連続。  タイムもどんどん上がってきたから楽しくなってしまった。


 10周ぐらい走ったところでPITインのサインボードを確認。  後から追いついて来たマシンに障害物となるようにレコードライン上をのんびり走りながらPITロードに進みました。(極悪非道とも言う)
最後に56秒120を電光表示板で見たけど…  55秒台が出さなくて残念!


 ムッシュさんと交代して一休み♪
既に左腕は悲鳴を上げていました。  できるだけ右腕を使わなければ最後まで走り切れないと判断。  結構足も辛く…日頃の運動不足を実感しました。  喉の渇きも尋常ではなく…デブを実感しました。
 ムッシュさんは先回の失敗を学習しての走り!  赤いオーラが見えていた。  タイムは57秒前半をコンスタントに出している。


 ムッシュさんからチームRACチキチキ通信の切り札である909に交代。  作戦通りにいけば間違いなく切り札になる909!  全てはこの1周にかかっているのに…  ベストタイムは1分13秒(T。T)  大丈夫かぁ??


 練習走行&予選が終わって予選順位が発表されました。  我がチームは3番グリッド!  クリアラップが続いたから出たタイムでしたね♪  これまでで一番気持ちの良い予選だった気がします。
 ただ…前の2台は何度も優勝してるチームだけに弱気な606は『絶対抜けない』という確固たる自信があった。
さらに4番グリッドとは0.01秒差。  『絶対に抜かれる』という確固たる自信もあった。


 決勝スタートまではグリッドで盛り上がりました。  体は疲れているけど、口は元気な606。  2番グリッドのプリントアーツさんとお喋りしている最中に「本多さん、スタートはクリーンにいきましょう!」と、素敵な笑顔で言われたけど…  腹の中では「テメェ無理して突っ込んで絡むんじゃねーぞ!」と間違いなく思っていたんだろうな(^-^)  昔は「先輩!先輩!」と笑顔で近づいて来てくれたプリントアーツさんだったけど、今では…。


 グリッド上ではボス(ぐっちっちさん)が一生懸命に写真を撮っていました。  しかし今のところ素敵な画像が届かないのを察すると、またピンボケばかりなのでは??


 そして午後8時。  ローリングスタートが始まりました。  前を走るプリントアーツさんはドリフトさせながらタイヤを温めています。  マネしたかったけどあんなに激しくステアリングを切る力は僕にはもうありません。  だらだらと走り続けて最終コーナーを立ち上がったら前の2台がスッゲー離れていたのでビックリ!  さらにコントロールタワーでは日章旗を出そうとしてる姿がっ!!
 「ヤッベー! フォーメションランじゃなかった!!」  お願いだから「もう1周!」させてくれ!!


 しかし無情にも日章旗は振られてしまった(>。<)  どんなに踏んでも追いつくワケもなく…  しかも4番手のマシンは真後ろだし!  プレッシャーに弱い606はライン乱れまくり。  4周目まで前の2台が見えていたのに、どんどん見えなくなる。  しかも4番手のマシンには1コーナーでINを差されて気持ちよく抜かれてしまう始末。  
 必死で4番手のマシンについてくけど… こちらにもジワジワ離されてしまう。  僕の後ろにはチームナイツの2台が追走してる形だったみたいだけど、何も考えていません。  ただただコレ以上順位を落とさずにムッシュさんに襷を繋げる事しか考えていませんでした。


 直ぐにバックマーカーが現れて、電光表示板でしか順位が分からなくなりました。  10分近く走って電光表示板を見たらゼッケン1番は2位。  メガネを忘れて来ちゃったから自分の順位しか判断できません。  見やすいゼッケン番号で良かったです。
 現在2位という事は前の2台はドライバーチャンジだな。  そろそろ交代時間だけど…ラスト2周のサインボードがいつまで経っても出ない。  「変だなぁ!」と思いながら走り続けていたら、ようやくラスト2周のサインボードが掲示された。

 「OK!」と2人にジェスチャーで合図。
1周走ってPITインのサインボードを確認して、最終コーナー手前からPITロードに入りました。  PITロードは暗くて怖かったなぁ。


 ドライバー交代は90秒ルールが適用されたいます。  スタートラインからPIT出口を90秒以上で出ないとペナルティが科せられる。  場数踏んでる僕らなので大丈夫だとは思うけど…  ちゃんとストップウォッチを押したかが心配でした。


 60秒ぐらいで交代位置に入りました。  30秒くらい余裕があるのでドライバー交代は慌てなくても大丈夫!  ところが606は完璧に左腕を痛めてしまい…腕の力だけでカートから降りられず、一人で慌てていました。  しかも喉が渇いた!  早く水が欲しい!
 ムッシュさんを見送って直ぐに水を飲みました。  たかが13周で左腕がダメになるとは…。


 どうやら交代場所が混んでいたので少し後でPITインさせたみたいでした。


 ムッシュさんを応援しながら電光表示板を気にします。  順位はそれほど変動がなく、4位と5位を行ったり来たりし続けてる。
こうなったら自分達の事しか考えられません!  とにかく1時間を悔いなく走り続けるだけ!

 それでもゼッケン13番(△10さんのチーム)だけは気になる。
電光表示板にゼッケン13番が僕らの下に点灯した時はドキドキです!  そんなゼッケン13番はジワジワと近づいて来ている。  バックミラーの無いカートだからムッシュさんには分からない。  一人で焦りながらドキドキしていたらゼッケン13番がムッシュさんの真後ろに来て1コーナーでINを狙っていた。
 

 23周目。  遠くで分からなかったけど、その1コーナー出口で2台が絡んだ(ように見えた)。  確かに2台がスピンしている。  どうやらゼッケン1番と13番。  「ありゃりゃー??」  ムッシュさんのリカバリーは早かった!
 体制を整えて周回を重ね…  4周走ったところで僕とドライバー交代。
 PITインのサインボードを出す時、僕が「これなら自分達のマシンを見分け易いだろう!」と思ったフラッシュライトが全然目立たなくて大失敗。  しかもメガネが無いから大変でした。


 ムッシュさんが交代位置に来て一言。  「わざとぶつけられた!」と怒り心頭。  △10さん達のマシンと絡んだのではなくて、危険な行為で2台がスピンした形でした。  ゼッケン番号を覚えていたので教えてもらって僕はコースインしました。


 ムッシュさんから教えてもらった危険なマシンは直ぐに現れました。  確かに危険!  わざと当ててくる!  それに挑発行為も!  「感じ悪いなぁ。」と思いながら面倒だったので安全な所で抜きたかったけど、不思議と速いから困ってしまった。  ドライバーチェンジで直ぐにPITロードに消えて行ったので助かりました。


 そして更にムッシュさん⇒僕と交代して、今回の作戦『顔だけ出しとけ作戦』を遂行。  ラスト4分でPITインのサインボードを確認して交代位置に停止。  体の小さな909なのでシートを一番前にスライドさせて、さらにアクセルとブレーキの位置を体に一番近いところにスライドさせます。  そうしないとアクセルが踏めない悲しい定め。

 ラスト3分でGO!の合図。  アクセル全開でPITロードを出た!  そのタイム…なんと1分30秒259  あっぶねー!  PITロードを通過したタイムは誰よりも速かった。
 コースに出てからはとにかく抜かれない事だけを願った。  1台でも多く抜かれるな!  1秒でも速く走ってくれ!  電光表示板には依然として4位をキープ。  このまま行けばハンデ(女性は1周加算)で表彰台は硬い!!


 ところがゼッケン1番は「あっ」という間に電光表示板から姿を消した。  ゼッケン13番がドドーンと浮上して…  僕とムッシュさんはドドーンと肩を落とした。  チェッカーフラッグが振られる中を909が両手を上げてガッツポーズしながら通過。  確かにゴールの時は目立つ様にガッツポーズをしろとは言ったけど…  まさか両手でやるとは!  まぁいいか。


 結果は表彰式まで分かりません。  ペナルティもあるし、女性ドライバー1周加算もある。  さらに忘れてはいけないのが+3周というオマケ券。
 明日はツーリングだったので、本当は表彰式をパスして帰りたかったけど…  (今以上)感じ悪い奴だと思われても悲しいので参加しました。  結果は4位(>。<)  これは単に僕の作戦ミスです。  次回はもっと汚い手頭を使って、緻密なドライバー交代を考えなければイケナイと思いました。
ライバルチームの△10さん達は3位でトロフィー貰ってた。  負けちゃったけど次回こそ勝つぞ!!

 次回は7月だそうです。
その頃なら仕事も暇になっているはずだから、気力・体力・集中力100%でレースに臨めそうです。  


 ぐっちっちレーシングチームの皆さんお疲れ様でした。  また次回も一番最初にエントリーさせていただきます。  ありがとうございました。
by606