606の息抜き 其の弐拾弐
 ■1月25日 (日曜日) はれ■

 スッゲー寒い朝だったので、予定とおりに配達号でお出かけ(^-^)
 今日はクリーニングの機械や材料の展示会が浜松で行われているので見学に行きます。  若い頃は仕事に関した展示会なんて絶対に行かない僕だったのに…  車関係の展示会なら喜んで(金払ってでも)行ったぐらいなのに…  少しだけ老けた気がした日曜日の朝。


 これから行く展示会は4年前ぐらいに一度行った事があります。  その時はフレーム交換直後のnew606号で行きました。  スッゲー寒かったけどルンルン気分でね♪
 展示会場に到着したら、駐車場には配達号ばっかり!  場違いな車丸出しだったけどお構いなしで駐車した。  嗚呼、無邪気♪


 家を8時に出発。  フロントガラスに貼り付いた霜が溶けるまで結構時間かかったよ。
三ヶ根山に立ち寄ろうか迷った挙句に通過。  赤塚PAを素通りするのは気が引けたので、10分ほどblogのお友達に挨拶して浜松に向かいました。  浜名湖SAでミーティングがあるので、セブンがいっぱい集まっていた。  ん??

 以前にも同じ景色を見たぞっ!!
おしるこ40食分持ち帰ったような…。
おしるこ… すぐに夏がやってきて… 賞味期限もやってきて… 捨てた記憶が…。


 浜松西ICで降りて、航空自衛隊の駐屯地沿いを走って展示会場に到着。  午前9時から始まると聞いていたので、午前10時なら賑わっていると思い…そのくらいの時間に到着したのだけど、ガラガラに空いていたので素通りしちゃった!  だって空いていたら買いもしない機械を説明されそうなんだもん。  説明を聞いて無視できない性質の606だから、ついつい買ってしまいがち。


 20分ぐらいウロウロして時間を潰してから入場しました。 
不景気なのか… やはり来場者数は少ないです。  この御時世にクリーニング屋に新規参入をしようとする人は居ないでしょう。  機械が壊れそうで次期支援戦闘機ならぬ次期支援洗濯機の下調べに来る同業者すら少ないはず。  
 安くて働く機械なんて存在しません。  よく働く機械はそれなりに高値です。

 僕は『今の機械が壊れたら、今度はどの機械にしょうかな?』という程度の考えで来ています。  企業の売り込みは熱心でした。  どの人からも「社長さん!」と呼ばれてプチ上機嫌だったけど、財布の紐は鎖で締めてあるので絶対に買いません。


 買った物は1万円に満たない『有ったら便利なモノ』ばかり(^0^)  ちょっとした材料などなどです。

 以前に来た時も機械の上手な使い方や、材料の上手な使い方や秘儀秘伝などを伝授させてもらった。  もちろん今回も仕事に役立つ事をいっぱい吸収しに来ただけ!  成果は両手で抱えきれないほどでしたよ♪


 そして本日のメイン。  昼に静岡小隊の皆さんと鰻を食べる!という段取り。  やっぱり仕事よりも趣味の仲間です!!
午後1時に浜松西ICで落ち合う事になっていましたが、1時間も早く浜松西ICに戻って来てしまった。  IC脇にあった魚貝類のお土産屋さんに行こうかと思いましたが、ICから8km南下した所にある『うなぎパイの工場』へ見学に行きました。

 結構遠かったのですが20分ぐらいで到着。  戻る時間を考えると、15〜20分ぐらいしか滞在できません。  工場見学の受付に居た案内の女性に「一通り見学するのに何分ぐらい必要ですか?」と尋ねてみた。  「5〜10分ぐらいですよ。」と不思議な笑顔で教えてくれました。  うなぎパイ1つと小さな携帯ストラップがおまけで入っている袋を記念に頂いて順路に従って見学開始!

 最初のガラス窓の向こうには焼かれる前の小さな小麦粉の塊りが整列してベルト(ローラー)の上を行進してました。  それはそれは小さくて可愛かった♪

 順路に従って次のガラス窓の向こうを見たら出来上がったうなぎパイが整列してベルト(ローラー)の上を行進してました。
って…もう出来上がりかよっ!!  思わず2つ目のガラス窓にツッコミ入れてしまった。

 その後は階段を登って2階に上がります。  2階から工場1階で梱包している姿を見学してお終い。  特別な部屋で映画か何かで詳しく説明してくれるみたいだけど…  次の上映時間まではとても待てなかったので、喫茶店とお土産売り場を通り抜けて退場。  工場見学だけなら1分で終わってましたわ。  それが受付嬢の不思議な笑顔の意味だったのかな?


 まったく疲れる事もなく来た道を引き返して浜松西ICにて待機。  静岡小隊の皆様を待つ事10分ぐらいでセブンが次々と料金所から飛び出して来ました。
 先頭のガンメタ7さんに「止まらないでそのまま行きましょう!」とジェスチャーで知らせて、鰻屋さんに向かいました。  前にセブン3台。  後にセブン3台。  僕は配達号。  嗚呼、無情。


 そんな異端児を真ん中に挟んでのプチツーリング。  天気は快晴&無風。  ちょっぴり切ない僕でした。


 鰻屋さんに到着してプチハプニング発生。  ただ単に駐車場が空いてなかっただけですが…  ガンメタ7さんの自宅駐車場まで移動して足車で戻って来る事で解決。
 セブン4台4人はガンメタ7さんの家まで行きました。
 戻って来るまで15分弱。  めちゃめちゃ空腹だった606です。  朝6時にパンを食べただけなので仕方ないですね。

 全員集合してガンメタ7さんが予約してくれていた鰻屋さんに入店!  SL併走ツーリングの時に行ったお店を彷彿させる座敷。  懐かしいポスターが額に入れられてました。  606はこれだけで既に満足♪  ただこのポスター… ビールの宣伝なので飲みたくなってしまったのは言うまでもありません。  でも我慢しなきゃね!


 鰻重のフタを開ければ見た目普通の鰻。  この店で扱う鰻は『青鰻』という種類です。  鰻で有名な浜松なのに、なぜか九州産の鰻というのが面白かったです。  焼く前の鰻を見たかった(>。<)

 カリっ♪ フワっ♪ ジュワ♪ こんな食感初めて!  蒸さずにこのフワフワ感が出る鰻はないですね。  肝吸いに沈んでいた肝の苦さが大人の味でした。  御飯の硬さも抜群で… 無言で食べきった。  やっぱりビールと一緒に肝串も味わいたかったなぁ〜。
 お値段は一回り高かったけど、旨さに値する金額でした。 

 食べ終わってからは暫し御歓談。  静岡小隊の皆さんは暖かい日曜日にセブンに乗れて、旨いモノ食べて幸せそうな顔でした。  嗚呼、羨ましい〜!  僕は心の中で「帰ったら乗るぞ!」「帰ったら乗るぞ!」と叫び続けていました。
 しかしとても素敵な息抜きではありました。  セブンを眺めるだけでもイイね!


 お店の前で解散したら、浜松西ICまで来たスピードの倍近い勢いで帰りました。  『まだ太陽沈むんじゃねーぞ!』と何度叫んだ事か…。  必死で家まで運転して帰ったらスッゲー疲れてしまった。  しかしこのまま乗らずに日曜日が終わってしまったら後悔してしまう。  何度でも後悔できる人生って素晴らしいと思うけど、セブンに乗らないで後悔するのは嫌だ!
 
 息を切らせてチキチ基地から606号を押し出して暖気。  正直疲れた。  でも乗りたい。  こんな状態で乗っても楽しいのか?  面白いのか?  いったい何処へ行きたいのか?  何処でもいいんだっ!  
 
 走り出して疲れはぶっ飛んだ。
ちょっと寒いけど気持ちイイ。  セブンの奏でる排気音で癒される。  全てが報われる感じ。  直ぐに帰るつもりだったけど、少しだけ遠回りしちゃった。  なんの事は無いバイパスや大通りを徘徊するだけのソロツー。  快感だった。


 チキチ基地に格納したら乗る前の疲労が甦ってきました。  スッゲー勢いで疲労が蓄積される。  やっぱり乗らなきゃ良かった!  帰ったら風呂入って寝れば良かった。  そんな後悔も時には息抜きになる606でした。
by606